青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2020年01月09日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆今回のご依頼は、Thomas Dove 再生&セッティングです
Thomas【トーマス・ギター】は、K2が中学生時代にお世話になった【ニ光通販】の
 ブランドです。当時は雑誌広告で有名でした。
 販売されるギターの評価は芳しく有りませんでしたが、アコースティックギターに
 関しては、木曽スズキやフェニックスギター等のOEM生産でも数々の名機を輩出した
 製造元でしたので、余りPRしたく無いのですけど状態さえ良ければジャパンビンテージの
 称号を付与しても良いと思ってます。
  前置きが長く成りましたが、ギターオーナー様はK2の中学時代からの親友のMe君です
 リサイクルショップのジャンクコーナーから探し当てたとの事です。

◆画像から確認して行きます



●トップのチェリーサンバーストの色抜けが有りますが、まずまずのコンディションと最初は
 思いました。


木曽鈴木バイオリン社です


●クルーソンタイプのペグに見えますが、残念ながらカバードタイプのペグです
 通常にチューニング出来ますが、ルックスを意識してクルーソンタイプに交換します


●バックも綺麗です





●75年以降のモデルのコピーです

◆リペア開始して行きます


●エンドピンが浮いた状態で止まりますので、リーマーで整えておきます


●サドルはオイル漬けの牛骨に交換しますので外して見ると・・・袋を閉じる時に使う
 針金入りの物が高さ調整として入ってました


●フィンガーボードは、アコギでは珍しいR200です


●外したナットはこの通りです、フレットボードのRとここまで掛け離れたサドルは珍しいです

◆ナットを交換してペグを交換して弦高調整をすればリペア完了!がご依頼の内容でした・・・


●何とブリッジが浮いてます


●しかも素人接着されてまして、浮いた隙間に【アロンアルフア】を流し込んで有り
 アロンアルフアを流し込んでから圧を掛けた形跡が有りません。


●結果はこの通りです。取り除けないアロンアルフアの厚さが1mm程度有りまして
 クランプ掛けして隙間が狭まる事は全く有りませんです。
 何とかアロンアルフアを取除いてブリッジを外さないで接着出来る様にします。
 方法は経験値が必要で、一歩間違えますとボディに深刻なダメージを残す結果になります
 ので非公開とします



 熱&水分&アルコールに反応しない接着剤はギターリペアに使っては駄目です。
 もし、手に負えなくなってプロに依頼する事になると、時間と費用を増やす
 結果になるだけです。
  狭い範囲にクランプ5丁掛けするには初めてです。このまま一晩放置します

◆リペアレポートを仕上げる前にお渡ししましたので
 記事は未完成ですが、リペアは完了しました。

◆試奏タイムです
 本家のGibson Dave を凌ぐ程の鳴りで【唖然!】としてます。
 7Fから上がビビり放題だったのでジャンク扱いだったのでしょうが
 凄い鳴りです、
  二光通販は当時の評価は芳しく有りませんでしたが、アコースティックギターに
 関しましては、Aランクを付けても良いと思います。
 間違い無く【ジャパンビンテージ】です

🌸きじはとんでますがたいへんよくできました🌸





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最終更新日  2020年03月02日 02時39分50秒
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