城山の幼児教育を考える会

2004.10.14
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息子の通う小学校が『学校開放週間』ということで
今日は参観に行ってきました。
いつもは二人の子どもの授業を目いっぱい見させていただくのですが、
今日は、あえて、わが子のいないクラスの授業も見てきました。

体育はマット運動。
ロンダート(側転みたいにして後ろ向きに止まる)
ハンドスプリング(飛び込んで逆立ちから前転して立つ)
など、かなり高度な技にチャレンジしている子も幾人かいたが、
それも、なんだか危なっかしげな、

まぁ、全体的にはでんぐり返しもうまく出来ていない状態。(^_^;
5~6年前でももう少しかっこいい子がたくさんいたと記憶している。
私が子どもの頃(35年前かい?)は、
でんぐり返しだってどの子ももっともっと上手だった。

音楽は校歌の合唱をしていた。
元気!元気!
でも、張り上げる声に調和がない。
ただ、ただ、が~が~と張り上げている。

家庭科はミシンの直線縫い。
先生は非常勤の音楽、体育など、何でも受け持つおにいちゃん先生。
だからといって、先生の要領がよくないわけでなくって、

糸のかけ方や下糸の引き出し方は、教わったようにがんばっていた。
でも、ひとたび糸が針に絡まってしまったときや、
縫う直線の方向を変えるときなど、
ちょっと考えれば分かりそうなことが分からない様子。
おばちゃんは、参観の分際を忘れて

先生一人ではやりきれない状況だと思った。
30人がほんの10センチの直線を縫うのに2時間を費やしていた。(;゜〇゜)

社会の授業は車工場について、習ったことのまとめをしていた。
車工場と関連工場が記してある地図を見ながら
「関連工場のあるところはどんな特徴がありますか?」
という問いは、ほとんどの子が「わかんねぇ~」
子供同士、あれこれ相談して、
「教科書のどこに出ているか」とか「先生はなんて言ってたか」とか
歩き回り、話し合っているので
またまたおばちゃんは、参観の分際を忘れて口出してしまった。
 おば「関連工場ってなにを作ってるのさ?」
 児童「へ?車の部品とかさ、シートとかハンドルとかさ」
 おば「それをどうするのさ?」
 児童「車工場に持っていって組み立てるのさ」
 おば「ほ~!ほ~!」
 児童「あ!車工場に近くないとまずいんじゃん?」
 児童「ほんとだ、地図にも近いところに集まってるじゃん!」

と喜んでいるところに、
一人の男の子がおばちゃんに愚痴こぼしに来た。
「ちょ~むかつき!俺、ここ、あってるのに、×くれやがった!」
「ほんと~だ~。先生の勘違いだよ。言ってみてごらん?」
「一発言ってくるか~」
とけんか腰で先生のところに行ったと思ったら、スキップして帰ってきた。
「ちょ~あっさりごめんだって!まちがえちゃったってさ!(ニコニコ)」
「よかったねー!大人だって間違うことあるからさ、
違うと思ったら相手が先生でも言ってみるといいよ」

次のクラスもまとめプリントの時間。
こっちは静かに座ってひとりひとり黙々と。
ちょっと不思議な光景。
子どもたち全員の机が教卓のほうでなくて、窓のほうを向いている。
先生は教卓に座って、黙々とまとめをする子どもを横から見ながら、
採点だか連絡帳だか、何か一心に書いていた。
さすがにこのクラスには入れず、廊下からしばらくのぞいてみるだけにした。(^_^;

今日一日を通して
子どもの生活体験がすごく乏しくなっているように思われた。

布団を敷くときに「でんぐり返し~!」とか「側転!」とかやって
お母さんに叱られることも少ないのかもしれない。
いや、マンション生活だったりフローリングとベットの生活で、
そもそも、そういう機会がないのかもしれない。

ミシンも、家庭で見る機会が減っているのかもしれない。
私が子どもの頃は、母やば~ちゃんがしょっちゅうミシンをかけていた気がする。
たまに、いたずらに手ぬぐいを縫わしてもらったり、
隠れてさわって怪我をしたりしたものだ。
今、直したり作ったりするよりも買ってきちゃったほうが安いしな~。
うちのミシンも、子どもが幼稚園に入るときに活用したくらいだしな・・・。

街中に小さい工場や個人商店がすっかりなくなってしまって、
物を作ったり、売ったり、そういう生活の仕組みが子どもには見えない世の中。
どんな種類のものでも、製品になったものが一つの大型店にど~んと並んでいるんだから、
世の中の関連について分かりにくくなっているだろうな。


学校教育について、
先生の力量が不足とか子どもの落ち着きがなくなったとか
学力低下の原因を考察して非難をする人も多いけど、
う~ん、教育って、学校だけじゃないよね・・・。
生活すべてにおいて、環境が変わってしまっている
大人にも地域にも「生きる力」が問われているんじゃないかな?などと
そんなことをしみじみ感じた一日でした。

おとな!
ちょっと、昔の感覚でものを語るのやめようぜ!
今の現実を観ることからはじめようぜい!





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最終更新日  2004.10.21 22:04:50
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