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2006.09.15
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カテゴリ: 読んだ本
2004年11月 (株)講談社より。

瀬尾まいこ、2冊目です。
この人の書く小説は独特の空気感を持っています。
熱さやドロドロしたものがなくて、哀しみや喜びも淡々と描かれています。
でも、そこに感情がないわけではなく、生きていく上で必要な優しさがふんわりと流れている感じです。

この話の主人公は、中学生の女の子・佐和子。
6年前、彼女の父親が自殺未遂を計り、その事件で精神的にダメージを受けた母親は
近所に別居中。
その父親は「父親であることをやめる」と宣言し、子供達にも『父さん』ではなく、

出来のよすぎる兄は、何にも情熱を傾けることができず、他人から1歩ひいた形で
世間と関わっている。
と、書くと不幸な家庭のようですが、決してそうではなく、家族関係は穏やかで仲が良く、
別居中の母親もしばしば家庭に料理を持ってきたりします。

佐和子もその生活に特に不満を抱いているわけではありません。
人と違っていることはわかっていても、特に変えたいとは思っていない。
しかし、ある出来事をきっかけに、家族のそれぞれがもう一度きちんと他人と関わろう、
家族の中でも果たすべき役割を果たそうと考えるようになっていく、という話です。

何というか、これがテーマだ、と言葉にしにくいんですよね。
この話では途中で人が死んだりもして、好きじゃない系統の話のはずなんですが、
言いたいことは伝わってくるし、「うん、わかるよ」と頷きたくなる感じがして、割と好きな話です。





佐和子へのクリスマスプレゼントを買うための、新聞配達のバイト中に。

このへんがちょっと読んでいてつらくて。
佐和子の哀しみ、大浦くんのお母さんの嘆き。
こういうの、あえて読みたいと思わないんですよ、私。
まあ、それはともかく。

プレゼントとして、佐和子はマフラー編んでいました。
クリスマスを過ぎてしまってから、大浦くんの自宅を訪れて、マフラーをもらって欲しいと
お母さんに話す。
お母さんは喜んでくれますが、マフラーを息子にさせてあげられないのは哀しい、
だからこのマフラーは弟にやってくれないか、と言う。
大浦くんの中学生の弟は、嬉しそうでもなく受け取りますが、帰ろうとする佐和子を
追いかけてきて、明日から3学期だからこのマフラーをしていく、と言うんです。
背の高い大浦くんに合わせて作ったマフラーを弟がしているのを見て、
佐和子が「ちょっと長すぎたね」と言うと、弟が「大丈夫、僕、大きくなるから」と答える。

何て言うかね、このシーンが好き。
哀しくても生きていこうとする残された人達の健気さや優しさが伝わってくる感じ。
たぶん、こういう感じのことが作者の訴えたいところの根底にあるんだと思うんですが、
一言で言い表しにくいんですよね。

うん、まあ、嫌いじゃないな。


幸福な食卓





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Last updated  2006.09.15 13:01:23
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