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2007.04.23
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カテゴリ: 読んだ本
2007年1月 集英社より。

アマゾンの出版社/著者からの内容紹介には

宇宙的スケールの青春小説。
満月の夜、友人に崖から蹴り落とされた「ぼく」。命は助かったが、右足に大怪我を負う。
そんな「ぼく」の前に、二人の変人、科学オタク・中川と邪眼を持つオカルト少女・かごめ、
そして「やつら」が現れる…。第19回小説すばる新人賞受賞作。


とあります。

うん、まあその通りなんだけど。
中心になるのはそこじゃないだろ、とツッコミを入れつつも、
どこを取ってみてもネタバレになりそうなので、書きにくいです。(笑)

主人公・沢村幸彦は13歳。
バスケ部で、かなり上手なガード(らしい)。
友人の綾瀬涼平に崖から蹴り落とされて、その後遺症でもうバスケはできない。


その上で、「やつら」が来るというSFちっくというかファンタジーちっくというか
特殊な設定があります。
「やつら」の影響を受けて、変わっていく周囲の人々がかなり怖い。
このあたりはホラーちっくでもありますね。

何というか、心に響く表現がたくさんあって、1回読んだ後に、拾い読み程度ですが、
もう1度読み直しをした本。
詳細は下に。伏せておきます。

割と好きな1冊でした。(^^)


「ぼくは殺意を抱かれるほど、綾瀬にひどいことをしていたのか?」という恐怖心もある。
だが、家族はそれこそ殺してやりたいくらいに、綾瀬を憎んでいる。
家族が憎むものだから、それに同調しないことで精神のバランスを取る主人公と、
主人公が許そうとするから、憎いのにそれを主人公と分かち合えないことを苦しいと訴える家族。
伝わらない、わかってもらえない主人公の孤独感。

更には、もう2度とバスケができないことに対して、まっすぐ向き合えないこと。
ぽっかり空いた心の大穴を認めたくない。

それらの精神的負担が、主人公が前へ進むことを許さないでいるんですが、
それを、変人と言われる中川と知り合うことで、乗り越えていく。

そうさ。ぼくの穴は永久に埋まらない。だから埋めない。
もしもこの先まだまだ悪いことがたくさん起こって、もっと大きな穴や、小さな穴や、中くらいの穴が空いたとしても、ぼくは埋めない。欠けた場所は欠けっぱなしにしておけばいい。だけどぼくには新しい何かが違う場所に付け加えられていくだろう。
たとえば今、ぼくには中川という要素が加わった。そうやって、ぼくはどんどん姿を変えていき、生まれた頃とは似ても似つかない異形のモンスターになっていけばいい。
怪獣になったぼくはギャオーっと咆哮を上げ、鉄塔を蹴散らして。------生きるんだ。


ここの一文がとても好き。


あと、「やつら」なんですけど。
宇宙を漂う思念体みたいな存在なんです。
遠い宇宙の星で、争いのない分かり合える許し合える存在を目指したために、
物質である体を捨て、いくつもの意識が集合した思念体になってしまった、というものです。

そいつらが漂ってくるために、人間の意識も影響を受ける。
最初は学校中、町中で皆が善意・善行に満ちた言動を取るようになります。
主人公は「やさしさブーム」と呼んでいるんですが、それがエスカレートして、
違う考え方、つまり善意の言動に賛同しない考え方の排除へと向かい。
皆、何かに精神をのっとられたように、ぽや~んとした表情で優しさを強行する。

主人公はその影響を受けないため、違和感に気付く。
クラスメイトの『ヤス』もおかしいと感じている。
どうも、自我が強いほど影響を受けにくいみたいなんですよね。

で、2人で変だという話をするんですが、その時のヤスのセリフで

「ユキどん、先に眠るなよー。おいら修学旅行やなんかで、いつも最後まで眠れなくってネ。
 ひとりぼっちで聞くみんなの寝息が怖いのよ」


というのがあって、これがリアルな怖さを醸し出しています。
でも結局ヤスも寝てしまい、主人公が心の拠り所としていた中川も寝てしまう。

いや~~~~~~、怖すぎるっ!!

こんな風に取り残されるくらいなら、一緒におかしくなりたいですね。(^^;
でも、大事な人を取り残しておかしくなったら、もっとイヤだけど。







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Last updated  2007.04.23 13:36:51
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