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2007.08.03
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カテゴリ: 読んだ本
1989年  新潮ミステリー倶楽部特別書。


主人公・上杉彰彦はゲーム作家。
ある企業から、自分の書いたゲームの原作を元に、画期的な設備を使ってアーケードゲームを
作りたいという申し出があり、開発されるそのゲームのモニターをすることになる。

その設備とは、ゲームをリアルに体感できる装置。
網膜に直接ゲーム映像を映し出すため、自分の視界がそのままゲーム画面となり、
全身を特殊ゴムで覆うことにより、脳がイメージした自分の動きを画面内で再現することができ、
またゲーム中に起こった現象を皮膚・音の刺激として脳に伝達する、というもの。


一緒にモニターを行っていた高石梨紗が行方不明になり、その謎を探る、という話。

感想がそのままネタバレになるので伏せておきますが、けっこうコワい話でした。(^^;
でも面白く、読みやすいので、一気に読んでしまう感じです。


人間なら簡単な動作ができなくて苦労するというのは、よくあること。
だから「ゲーム世界に入って、ゲームをリアルに体感できる」というのは、
ゲーマーなら誰もが思い描く夢だと思います。

しかし、それがこんなに怖いとは・・・。

ゲーム内で体験する視覚、聴覚、痛覚・味覚など皮膚感覚の全てが脳に送られているわけです。
でもそれって、脳にとってはリアルと変わらない。
だって、現実世界でも、脳へ送られる情報を処理しているだけなわけだから。

前に本で見たんですが、目隠しをして水滴の滴る音を聞かせながら、
「これはあなたの血が流れている音だ。○時間以上続くと貴方は死ぬ」
という情報を与えた場合、実際には一滴の血も流れていないのに本当に死んでしまうことが
あり得るんだそうです。

これは脳が錯覚しているから。
でも、脳にとってはそれは現実と認識されているんですよね。

小説の中でも、やはりそれは起こり、梨紗は死んでしまう。
ところが、この小説の本当に怖いところは、その後。

主人公はそのことを知り、そのゲーム開発会社の秘密を暴き、警察に行こうとしたところで、
捕まって意識を失ってしまう。
次に目覚めた時は、そのゲーム装置が開いて自分が出るところで、悪だと思っていた会社から
「もう少しでゲームクリアだったんだけど惜しかった。実はゲームのストーリーを変えて
 そういう設定にした。びっくりしたでしょう」
と言われるんです。
そこにはもちろん梨紗も生きていて、ニコニコしている。

でも、それが現実なのか、まだゲーム装置の中で見せられている夢なのか、主人公には
判別がつかない。
もちろん読んでいる読者にもわからない。

これが大掛かりになると、マトリックスになるわけですよね。
でも、マトリックスより、自分だけがひっそりと消されているというこっちの方がゾッとする。

ゲームはゲームとして認識できるからこそ楽しい。
その前提がなくなっちゃったら、ゲーム脳どころの騒ぎじゃないな、と思いました。
暑い夏に寒くなりそうな1冊でした。(^^;





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Last updated  2007.08.03 12:53:54
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