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2008.09.30
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カテゴリ: 読んだ本
2004年7月 双葉社より単行本
2007年9月 文庫化

闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、
ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。
白羽の矢が立ったのは、巻島史彦警視だった・・・・。

(裏表紙の内容紹介より一部抜粋)


警察小説です。
文庫の帯には『劇場型犯罪vs劇場型捜査』の煽り文句がありました。

『劇場型犯罪』と言うとわかりにくいですが、注目を浴びたい愉快犯みたいな感じ。
この小説内では、犯人は自らをバッドマンと名乗り、自分を批判したテレビ局アナウンサーに
犯行声明というか脅迫状のようなものを送り付けてきたり。

『劇場型捜査』の方は、現役捜査官がテレビに出演して、手掛かりを得るためにバッドマンに

まあ、実際にはあり得ない設定ですが、だからこそ面白い。


雫井脩介はけっこう好き。
描かれている人物が魅力的なんですよね。

でも今回は、いろいろちょっとガマンが必要でした。
警察の縄張り主義とか、利己的で傲慢な上司とか、視聴率のことしか考えないマスコミとか。
最後に裏切られることもあるまいと信じて読みましたけど、早くすっきりしたい~という
気持ちが強かったです。

小説の見所としては、警察vs犯人の推理勝負というより、巻島vsマスコミとか、
巻島vs警察内部の非協力的な人々などのような人間ドラマ的なところかなあ。
本来の敵(バッドマン)より、味方であるべき存在の方が敵みたいで、ハラハラします。

読み応えがあって、おもしろい話でした。



この捜査の現場責任者が巻島なんですが、本来の指揮官は刑事部長の曾根。

曾根、イヤなヤツです。
神奈川県警と警視庁とで同じ事件を追うことになるんですが、手柄を神奈川で取りたいがために
警視庁に手を引かせろと巻島に命じてくる。
巻島は人手があった方がいいと進言しますが、お構いなし。
結局、誘拐事件の捜査は失敗、誘拐された子供が殺害されてしまいます。
その責任を巻島1人に押しつけて、巻島は左遷、でも曾根は無傷。
その後、連続誘拐殺人事件が起きた時に、劇場型捜査を提案するんですが、その責任者として
再び巻島を選ぶんです。
失敗しても使い捨てるつもりで。

最悪なヤツと思うんですが、最後に巻島と話し合った時に、
「私はただ、最善の手で事件を解決したいだけです」という巻島に、
「俺はどんな手でもいいから事件を解決したいね」と言うんですよね。

どんな手でも事件解決・・・・曾根にも曾根なりの正義があるのか?
でも、その動機が犯罪被害の軽減のためにというより、どうしても手柄のためにと見えるので、
結果はともかく、それは正義とは言い難いよなあと感じてしまいます。

もう1人、愚かな人物として植草。
彼はエリートで、この誘拐事件で一応巻島の上司というポストに就くんだけど、自分個人の
利益(好きな女性にいい顔をしたい)のために、マスコミを極秘情報をリークし続けるんです。
それがバレて、最後にはしっぺ返しを食らうんですけどね。

そのしっぺ返しが、植草が社会的に制裁を受けるわけでもなく、ただこの事件から外れると
いうだけ。
彼のしたことを考えると、ちょっと物足りない。
決定的な証拠があるんだから、それを公表しちゃえばいいのにと思います。
でもここで、立ち直れないほどの罰を与えないというところが、巻島の魅力を上げ、
そしてこの作者の魅力でもあるんですよね。

個人的に嫌いだったのが、かつて大阪府警にいた元刑事で「浪花のコロンボ」と呼ばれる
ワイドショーのコメンテーター。
警察OBのくせに、捜査の邪魔になることしかしなくて、結局コイツにも犯罪を憎む正義は
ないんだなって感じ。

劇場型捜査が後半に入ってくると、協力しているテレビ局からも批判的なことを言われるし、
それ以外のマスコミや世間からも、巻島は非難を浴びる。

ここで、被害者家族の会が巻島叩きのためのテレビ出演を依頼されるんですが、断るんです。
巻島を信じて、耐えてくれているんです。
この辺りの人間同士の信頼が感じられるところが好き。

最後は、連続誘拐殺人事件は解決。
『ワシ』に関連した事件があって、すべてハッピーエンドとはいかないんですが、
それでも人同士の関係をやり直していけるかもしれない可能性を示唆して終わるのが救い。

おもしろかったです。







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Last updated  2008.09.30 12:52:58
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