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2009.06.24

「猫好きに捧げるショート・ストーリーズ」　Ｍ・Ｊ・ローゼン編集

テーマ：最近、読んだ本を教えて！(24662)

カテゴリ：読んだ本

１９９７年１１月　国書刊行会より
訳：岩本巌　他６人

アメリカで出版された本の翻訳です。
２１人の作家による短編を集めたもので、どの話も猫が登場します。

１４話読みましたけど、途中でやめてしまいました。
お国柄の違いなのか、感性の違いなのか、日本の猫好きには理解できない内容です。
いや、話としてはわかりますよ。
でもこんな話捧げられても、日本の猫好きは全然嬉しくないと思う。

主人公達は誰も、カウンセリングを必要とするような精神状態であったり、

問題が発生するきっかけになるのが猫。
時には、ここから猫の虐待までしちゃうんですよ。
そんな話、猫好きに見せてくれるな。(-_-#

先日、浅田次郎の「民子」を読んだんですが、原稿用紙１ページ程度の短い話ながら
浅田次郎の猫に対する深い愛情と敬意が感じられました。
この本は正反対。
猫は、小説を書き進めていく上でのただのアイテムでしかないことが
行間からしっかりと伝わってきて不快です。

唯一よかった点は、表紙と巻頭１６ページに掲載された猫の写真だけですね。
特に表紙の白猫ちゃんは右目が青、左目が緑のキュートな子で、

可愛い子ちゃんだったろうなあ、と親近感を覚えました。
いい所はそこだけ。
猫好きには絶対オススメしない１冊です。

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