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2009.09.05
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カテゴリ: 読んだ本
2008年3月 新潮社より


今度のテーマは産婦人科です。
主人公・曾根崎理恵は桜宮出身で、現在は帝華大学で発生学の講義を担当する
産婦人科学教室の助教です。
専門は不妊治療。
冷徹な魔女(クール・ウィッチ)と呼ばれる、冷静で、それが過ぎて冷淡にさえ見える
こともある女医です。
理恵は大学で講義をする他に、産婦人科病院マリアクリニックで診療もしているんですが、
マリアクリニックは諸事情でもうじき閉院となる予定の病院。


今回も、産婦人科が置かれている厳しい現状が描かれています。
読んでいて思い出したのは、去年さんざん報道された妊婦のたらい回し事件。
江東区だったと思うけど、救急車に乗せられたものの受け入れ先が見つからず、
いくつもの病院に断られた、というもの。
江東区の報道の前にも、地方でいくつかそういう事件があったという報道が続いていて、
でも一時騒いだけど、結局それっきり。
それでもまだマシなはずの都心でそれですから、地方の惨状はさぞやと思いました。
少子化対策がどうのと言っている割には、一向に保護されない産婦人科医。
加えてこの景気で、結婚していても働かなくては家庭を維持できない女性達。
そして保育園不足、小児科不足ときた日には、子供を産みたくても産める環境じゃないですね。
日本の未来はこれでいいのかと思います。


現実を世間に知らしめることの大切さ。
知った人々の選択が未来を変えていくカギとなる、という主張が読みとれます。

それにしても、「出産は病気ではない」とよく言われますが、異常分娩って思っているより
ずっと多いものなんですね。
現在の医学をしても、生まれてくる子供の命を救えないとか、場合によっては母体も危険とか、

それを思うと「出産は病気ではない」というフレーズは良くないですね。
まるで簡単なもののようなイメージを持ちそう。
健康な状態で生まれたことに、思わず感謝してしまいました。

テーマとしては深刻ですが、比較的さらりと読めてしまうボリュームでした。
詳細は以下に、伏せておきます。


なんでしょうが、私はあまりそれは心に響きませんでした。
それより2人の妊婦の、母としての姿に感動しました。

1人は甘利みね子。
夫婦そろって待ち望んでいた子供だったのに、大脳の発達に異常があるので
母体から離れたら生きられない子供だと告げられます。
通常は堕胎を選択するんですが、「十ヶ月生きてきた証に、この世界の光を見せてあげたい」と
甘利みね子は産むことを決意する。
そして、理恵に子供の性別を尋ねます。
今まで聞かれなかったので、理恵が理由を訪ねると、名前をつけてあげるためと言うのです。
普通の子供は生まれてから考えても間に合うけど、この子は先に考えておいてあげないと
間に合わないから。
クール・ウィッチである理恵がその非合理的な考え方に戸惑うと
「家族に名前をつけるのって当たり前だと思いませんか」
と言うのです。
うん、家族だもの。名前を呼んであげたいよね。
実際にはこういう決断はできないだろうと思いましたが、ちょっとじんときてしまいました。

もう1人は青井ユミ。
20歳で無職、父親と思われる相手は行方不明で、子供なんかいらな~いと気軽な気持ちで
堕胎を希望していた今時のギャル。
それが理恵に中絶手術のビデオを見せられて気持ちを変え、子供を大事にしていこうと
思った矢先に、生まれてくる子供が先天性の異常であることを知るのです。
最終的には産むことを決断するんですが、いらない→産もう→異常だけどどうしよう→
それでも産もう、という心の変化がある。
それだけなら、そうか産むのかで終わったんですが、すごいと思ったのは、出産の際に
マリアクリニックの院長に
「もし生まれてきた子供を見て、あたしが可愛いと思えなかったら殺して」と言うこと。
ユミはここまで決意して産むのか、というのが壮絶でした。
その後、生まれてきた子供の顔を見つめて「可愛い」と囁くユミの姿に安堵するとともに
敬意を覚えました。
母親ってすごいですね。







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Last updated  2009.09.05 15:58:15
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