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2010.06.22
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カテゴリ: 読んだ本
2000年12月 新潮社より


相変わらずひ弱で、怪我まで負った若だんなを、両親は箱根へ湯治にやることに。
ところが道中、頼りの手代たちとはぐれた上に、宿では侍たちにさらわれて、
山では天狗に襲撃される災難続き。しかも箱根の山神の怒りが原因らしい
奇妙な地震も頻発し・・・・。若だんなは無事に帰れるの?
妖たちも大活躍の「しゃばけ」シリーズ第5弾は、待望の長編です。

(本紹介文より)


しゃばけシリーズ第5弾。

若だんな、初めて旅に出ることになって大喜び。
兄・松之助と手代である仁吉と佐助と4人で出発しますが、
途中で仁吉と佐助が姿を消します。
松之助と2人で箱根の宿へ行きますが、道中では人足に荷物を盗まれそうになったり、
雲助に脅されたり。
ようやく宿に着いたら、その晩に侍達に誘拐され、どこかへ連れ去られる途中で


雲助の新龍(しんたつ)は、雲助の中では親分格で、腕っ節も強いし頼りになり、
若だんなとも気が合います。
途中で出てくる山神の娘・比女(ひめ)は1000年も生きているけど、まだ少女の姿。
比女の守り役である天狗。
藩のために珍しい朝顔を探している侍たち。
こういった登場人物達がそれぞれの立場で行動する結果が、若だんなに関わってきて
事件が動いていく話です。

若だんなと比女が、どちらも自分の力のなさを劣等感として感じているんですが、
それとどう折り合っていくのかがテーマかな?

でも、それより何より、やっぱり妖怪たちが可愛い。
相変わらず鳴家(やなり)達のキュートさはたまりません♪

印籠に描かれている獅子なんだけど、印籠が古くなって付喪神(つくもがみ)に
なりかけているんです。
そのため、最初は印籠の上で獅子が後足で耳を掻いたりしているんだけど、
最終的には印籠から飛び出してきちゃう。
鳴家を背に乗せて駆け回ったりするのが、すごく可愛い。(^^)


今回確かに若だんなが物理的にも動き回っていますが、何かを探して迷う様子を
表している感じですね。

楽しい1冊でした。






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Last updated  2010.06.23 13:04:40
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