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2010.09.14
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カテゴリ: 読んだ本
訳 : 本間 裕子
2002年11月 ホルプ出版より


吟唱詩人アネイリンによる、いまも伝わるケルトの叙事詩「ゴドディン」。
紀元600年のブリテンを舞台に、少年プロスパーの半生とともに、
ゴドディンの世界を物語る。

(表紙裏 紹介文より)


600年頃にイギリスの詩人アネイリンが書いた叙事詩『ゴドディン』という書物が
あるそうです。
『ゴドディン』は、アーサーの名が最初に登場したとされる書物で、
ブリトン人とサクソン人が戦ったある戦について歌った詩です。
この物語は、その戦に参加した戦士の従者の視点から描かれています。

時代は紀元600年。


主人公は14歳の少年プロスパー。
父親は3つの郡を治める領主であり、ウルヴァイ王に仕えています。

この頃のブリテンは氏族が複数の王国を作っていたようです。
ダルリアーダ、カレドニア、ストラスクライド、エルメット、ゴドディンがそれで、
更にその下に小王国があったみたい。
プロスパーの父親が使えるウルヴァイ王も小王国の王だと思われます。

ある時、ウルヴァイ王の王子ゴルシンが白い鹿がいるという噂を聞きつけ、
鹿狩りにやってきます。
ゴルシンの人柄に惹かれたプロスパーは仕官を希望しますが、
若すぎるため2~3年待てと言われます。

3年ほどが過ぎた頃、ゴドディンのマナゾク王がサクソン軍に対抗するため

それぞれが2人の従者を連れてくるようにという招集に、
ゴルシンはプロスバーを呼び寄せ、もう1人の従者スェインと共に
マナゾク王のいるダン・エイディンへと向かいます。

300人の戦士とその600人の従者。
アーサーの騎馬隊に倣って「同胞隊」と名付けられた部隊が受けた1年間の訓練と、


表紙裏で『戦にむかった三百人の兵のうち、生き残りはただひとり―。』と
ゴドディンの一節が紹介されているので、待ち受ける悲劇が予想されて
読むのがつらかったです。
たくさん泣いちゃったよ。(T_T)









これ以降は詳細な感想となり、ネタバレとなります。ご注意ください。









かつて、アーサーはバラバラだったブリトンの氏族を1つにまとめあげ、
一致協力してサクソン軍に当たり、バゾン山の戦いでサクソン軍に大打撃を与えました。
これにより、何十年かの間サクソン軍の攻撃は止んだのでした。

ゴドディンのマナゾク王はこれに倣い、強大化しつつあるサクソン軍に対抗しようと
考えます。
国内の300人の戦士に、それぞれ従者を2人連れて来るようにと招集をかけ、
集まった戦士達を訓練して強力な騎馬隊(同胞隊)を編成する。
サクソンの侵攻が始まったら、まず先発隊として同胞隊がサクソン軍を足止めする。
その間に他の4ヶ国に使者を出し、5ヶ国が次々とサクソン軍に襲いかかり、
壊滅させてしまおうという作戦です。

サクソン軍が襲来し、同胞隊は意気揚々と出陣します。
カトライスでサクソン軍と戦闘を繰り返しながら、後から来る予定の援軍を待つ。
しかし援軍は来なかったのです。
他の4ヶ国はもちろん、マナゾク王のいるゴドディンからさえも。

サクソン軍により同胞隊はカトライスの砦で完全に包囲され、
繰り返される戦闘で兵達は減っていく。
プロスパーの主人ゴルシンも、同じく従者で友人のスェインも戦死。
そして最後の水場も奪われてしまい、同胞隊は決意します。
最後の突撃をしよう、と。

砦に籠もって死ぬよりは、1人でも多くのサクソン軍を道連れにすれば、
サクソン軍が損害から立ち直るまでに2~3年は時を稼げるだろう。
「突破するのではなく、サクソンを倒すために。
 突破するのではなく、殺すために・・・・」と。

これまで『矢形隊形』という3人1組の戦闘隊形で戦ってきた彼等は、
再びその編成を行います。
プロスパーは、弟2人を亡くして従者のいなくなった戦士・カナンと
やはり主人と仲間の従者を亡くしたヴァイリンと組んで、最後の突撃に加わります。

この時、同行していた詩人アネイリンと少数の護衛がダン・エイディンに帰るように
命じられます。
アネイリンも皆と一緒に死ぬことを望むのですが、詩人として
自分達の死を王に伝えて欲しいと要望され、了承します。

なるべく多くのサクソン軍を殺すため、そしてアネイリン達の退路を確保するため、
サクソンの王がいると思われる一番包囲網の厚い場所へと
同胞隊は砦を駆け下っていくのです。

馬での突撃は、サクソン軍の中を突っ切って端まで行ったらまた引き返して突撃、
というスタイル。
何度も繰り返す内に数はどんどん減っていきます。
途中でヴァイリンが戦死。
カナンが雄叫びを上げて突撃し、プロスパーがそれに続く。
しかし、その背後からはもう雄叫びは聞こえず。

カナンはサクソンの棍棒を頭に受けて負傷。
プロスパーがそのサクソン人を倒し、サクソン軍の中を通過。
また引き返すものと思っていたのですが、カナンは重症で気を失ってしまいます。
そこへ、主人を失ったはぐれ馬がカナンの馬にぶつかり、カナンの馬が暴走。
プロスパーが追いかけて馬を捕まえた時には、2人は戦場から離れてしまっていました。

意識のないカナンを放って戦場へ戻るわけにもいかず、プロスパーはカナンを連れて
アネイリン達に合流します。
こうしてカナンは、300人の戦士の中の唯一の生き残りとなったのでした。

プロスパー達はダン・エイディンに戻り、マナゾク王に対面します。
マナゾク王は、他の国々が援軍を送らないと返答した時点で、
自国のみが援軍を送っても被害が拡大するだけで、サクソンに対抗できないと判断し
援軍を送らなかったと言います。
また、他国が援軍を必ず出してくれるかどうかはわからなかった、とも。
つまり、同胞隊は最初から捨て駒の可能性の高い軍隊だったと、
自分達は見捨てられたのだと、プロスパー達は知ったのでした。

最後は、旅に出るカナンに従者としてプロスパーが付いていくところで終わり。
カナンは元々はマナゾク王の親衛隊だったのですが、もうこの国にはいられないと
思ったからです。
プロスパーが従者としてカナンに仕え、同行する必要はなかったけど、
あの戦いを生き残ってしまった2人きりの者として、思うところがあったんでしょう。
旅立つ2人の未来には、何か新しい生き方が見つかるのかもしれないと
自由を感じさせるものではありましたが、もの悲しい気持ちが残りました。

戦が始まる前の1年間の訓練期間中は、みな希望にあふれ、
仲間同士で親しくなったり、生き生きと楽しそうなんですよね。
でも「ゴドディン」の歌を最初に見ているから、結末が悲劇なことを知っている。
余計につらかったです。

突撃の時も泣いたけど、一番泣いたのは突撃の直前、
プロスパーが愛馬シャドウの馬具の手入れをして、撫でてやっている時。
その時点ではもう、人も馬も食べる物がなくて飢えている。
戦になる前、シャドウはプロスパーに大好きなミツバチの巣をもらっていたので、
鼻先を押しつけて、巣がもらえないかなあと甘えるんですよ。
戦の無慈悲さや悲惨さが実感されて、涙が止められなかったです。

幸いシャドウはプロスパーと共に生き残って、
ダン・エイディンでミツバチの巣をもらうことができました。
悲劇の中の唯一の救いって感じでした。

今までブリトンの戦をずっと読んできたけど、今回が一番
読んでいてつらかったです・・・・。






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Last updated  2010.09.14 12:52:45
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