らくがんの休日

Profile

Rakugan is Kitten

フォローする

刀剣乱舞

(489)

Comments

Rakugan is Kitten @ Re[1]:自宅でハロウィンアフタヌーンティー(10/09) Blackさんへこんにちは。(^^) 返信遅れ…

Black @ Re:自宅でハロウィンアフタヌーンティー(10/09) こんにちは・ｗ・ﾉおいしそうな料理の写…

Rakugan is Kitten @ Re[1]:スターバックス　桃フラペチーノ(07/16) Blackさんへお久しぶりです。(*^^*) ス…

Favorite Blog

英語でFF7 Part13 Blackさん

📣楽天ブログトップ… 楽天ブログスタッフさん

Freepage List

ブックマーク

Keyword Search

▼キーワード検索

< 新しい記事

新着記事一覧(全2857件)

過去の記事 >

2011.04.13

１９８７年１月　徳間書店より

マル・アデッタ星域会戦によって、皇帝ラインハルトはイゼルローン要塞を失陥した。
「してやられたか、またしてもあの男に！」。
自由惑星同盟のヤン・ウェンリーの奇略にしてやられたのだった。
宇宙歴８００年、新帝国歴００２年の４月２日夜、ラインハルトはふたたび
イゼルローン回廊へ征服の一歩を踏み出した。すでにメックリンガー提督は
麾下の艦隊を率いて布陣し、ヤン一党の背後を扼している。回廊の前後には
壮大な包囲の網が完成していた。両軍とも胸中に最終決戦の炎を燃やしていた。
気宇壮大に描く書き下ろし第８巻！
（表紙裏紹介文より）

ラインハルトがヤンと決着を付けることを決意し、イゼルローン攻略を開始します。
ヤンの狙う所は、この戦いである程度の勝利を得て、ラインハルトとの和睦を成立させ、
それによって民主共和制を後世に残すこと。
戦争の天才ラインハルトの大軍と、少数のヤン艦隊との戦い。
狭いイゼルローン回廊が戦場ゆえに、ラインハルトはイゼルローンを落とせず
会談を申し込んで・・・・・という話です。

そしてこの８巻には驚愕の事件が。

【送料無料】銀河英雄伝説（8（乱離篇））
価格：819円（税込、送料別）

これ以降は後の自分のための覚え書きとなり、当然ですが全てネタバレとなります。
ご注意ください。

勝って、その上でできることならヤンを自分の配下に迎えたいのでしょうね。
それはヤンが承知しないだろうからムリだけど。

というわけでイゼルローンへと自ら侵攻しますが、イゼルローン回廊は狭いので
大軍を充分に生かせない。
しかしヤン艦隊の消耗も激しく、しかも艦隊運用の名人と言われたフィッシャー中将が戦死、
ヤンの頭脳がイメージした通りに艦隊を動かすことが不可能に。
実質的にほとんど追い詰めていたと言ってもいいのでしょうが、
帝国側にははんな内情はわかりません。
しかも、最近ちょくちょく発熱していたラインハルトがまた体調を崩し寝込んだため、
帝国軍は一時的に撤退します。

そして寝ているラインハルトの夢枕にキルヒアイスが現れて、ヤンと戦うのはやめろと

その言葉を受け入れて、停戦と会談をヤンに申し込むラインハルト。

いろいろうまくいったように見えるのですが、ヤンはラインハルトとの会談へと向かう途中、
地球教徒のテロにより暗殺されてしまうのです！
今回は知っていて読んでいますが、初めて読んだ時は本当にびっくりしました。
えっ、ここで主役の１人が死ぬってあり！？、と思って。

イゼルローンは失意のどん底。
その中で離反する人々も出て、そういうのを全部まとめて引き連れて
真面目で常識派のムライ中将が出て行くのです。
裏切り者と中傷を浴びることは承知で、でもユリアン達のためにいない方がいい人間は
片付けなければならないから、と。

そして好敵手を失って失意のラインハルトは兵を引き、内政へと力を注ぐことに。
ラインハルトは帝国の首都を遷都したフェザーンへ、旧同盟領はロイエンタールが
統治することになりました。

ロイエンタールの今後が心配なんですよね。
彼はラインハルトのことを尊敬していて、心からの忠誠を誓いたがっている反面、
自分自身が覇者たり得たかった人。
自分が尊敬できないような主君であれば、下克上も厭わないと思っていますが、
ラインハルトがそうならないようにと強く願っているという相反する二面性があります。
しかも敵が多くて、かつてラングに陥れられそうになったこともある。
その時はラインハルトのロイエンタールへの信頼が厚かったので何事もなく済んだけど、
またまた策謀が巡らされそうでイヤだなあ。

今回一番印象深かったのは、まだヤンが死ぬ前に言っていたこと。
ラインハルトの幕臣に有能な良将が揃っており、彼等がラインハルトへの忠誠心により
戦死してしまうのを見て

「つまり人は人に従うのであって、理念や制度に従うのではない、ということかな」

えーーーっっ、今頃気付いたのっ！？
遅すぎるよ～～～～～！！
けっこう当たり前の事だと思うんですけどね。
そりゃ一部のごく少数の人間には思想に殉ずるという人もいるかもしれないけど、
多くの人は『思想』ではなく、人に惚れる方が普通でしょう。
今で言うなら、「会社（という法人格）のために」というよりは、
その会社の代表者とかの人柄が魅力で、そのために力を尽くすというようなもの。

ヤンは学者気質で理想を追い求めることが多かったから、人の心に疎かったのかと思います。
そういう点では、感情的にはっきりしているラインハルトの方が好きだな。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう