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Rakugan is Kitten

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2011.05.19

１９８６年４月　徳間書店より

ゴールデンバウム朝銀河帝国の開祖ルドルフ大帝の即位から４８６年、宇宙歴７９５年、
ラインハルトは１９歳だった。この年、自由惑星同盟への報復をとなえて、銀河帝国は
３万５千余隻の討伐軍を帝都オーディンより発進させた。
「愚劣な戦い！」とラインハルトは思った。
「おれに全艦隊の指揮権があれば、この無益な会戦でも完勝してみせるのに！」。
１５歳の初陣以来、幾多の武勲をかさねてきた彼の野望は、この王朝を倒し全宇宙の覇者と
なることだった。彼の横には、ジークフリード・キルヒアイス少佐がひかえていた。
（表紙裏紹介文より）

まだラインハルトがローエングラム伯爵になる前、ミューゼルであった頃の話。
戦争で功績をあげるたびに階級が上がっていくのですが、
周囲からは「金髪の孺子（こぞう）」が姉・アンネローゼのおかげで、
と中傷され続けている我慢の時です。

冒頭では、ラインハルトの野望を知る味方は、まだキルヒアイスだけ。
しかし後の芸術提督メックリンガーと出会ったり、
双璧と言われるミッターマイヤーとロイエンタールを麾下に迎えたエピソードが

ヤンも後半に少しだけ登場。
既にエル・ファシルの英雄として名を馳せていますが、まだ艦隊指揮権はない頃。

外伝というせいか、１冊の本としてはまとまりがない感じで、本編の補足的な印象。
でもまあ、子供っぽいラインハルトがアンネローゼとキルヒアイスと過ごす
幸せで貴重な時代を楽しめる内容でした。

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これ以降は後の自分のための覚え書きとなり、当然ですが全てネタバレとなります。
ご注意ください。

クロブシュトック侯爵による「ブラウンシュバイク公邸の爆破事件」が起こります。
ラインハルトも招かれたパーティーの最中に、クロブシュトック侯爵が仕掛けた爆弾が爆発。
ラインハルトは無傷でしたが、他の多くの貴族が死傷し、ブラウンシュバイク公を中心に
討伐軍が編成されました。

無能な貴族が中心となった討伐軍なので、戦果はなかなか上がらず。
その情報を、ヴェスパトーレ男爵夫人マグダレーナを中継としてラインハルトに

ヴェスパトーレ男爵夫人マグダレーナというのは、後宮におけるアンネローゼの
数少ないお友達の１人。
ちなみにお友達はもう１人だけで、シャフハウゼン子爵夫人ドロアーテ。

そして無能な討伐軍に軍事顧問として参加していたのが、ミッターマイヤーとロイエンタール。
攻め入ったクロブシュトック侯爵領で、若い貴族の子弟達が老人・女性・子供達に対し

ミッターマイヤーは軍の規律を守るため、というより人道的な正義感から
それを止めようとして、貴族の子弟の１人を銃殺刑に処してしまいます。
規律に照らし合わせるとミッターマイヤーに非はないのですが、
ブラウンシュバイク公の威光により、ミッターマイヤーは投獄され、命の危険に。
親友であるロイエンタールは、この後にラインハルトに味方することを表明し、
ラインハルトの助力を求めてきます。
ラインハルトはミッターマイヤーを無事に助け出し、後に双璧と謳われる部下達を
得たのでした。

他には、ベーネミュンデ侯爵夫人シュザンヌによるアンネローゼの襲撃も描かれています。
ベーネミュンデ侯爵夫人は、皇帝フリードリヒ四世の寵姫の１人。
アンネローゼが来るまでは一番の寵愛を受けていたため、アンネローゼを憎んでいます。

アンネローゼの乗っていた地上車が砲撃されて、一緒にいたラインハルトとキルヒアイスが
嵐の中で襲撃者と戦うことに。
その危険な状況下でロイエンタールとミッターマイヤーがが駆け付けてくる、というのが
仲良しな感じで楽しく読みました。

今まで不思議だったことで、何となくわかったことが１つ。
ラインハルトがミューゼルだったのに、ローエングラム伯爵になった仕組みです。
爵位って血筋で受け継がれるものだと思っていたので、どうやって伯爵になったんだろう？
しかも名字まで変わって。
誰かの養子扱い？とか思っていたんです。

かつてあった名門・ローエングラム伯爵家が家系が絶えてしまったので、
その爵位を皇帝から与えられて継いだみたいです。
「伯爵」という爵位だけをもらって「ミューゼル伯爵」になるのではなくて、
「ローエングラム伯爵」という名前付きでもらうのが不思議だけど。

しかも皇帝がラインハルトに言うんだけど、「伯爵の次は侯爵になるか？」って、
それは「ローエングラム侯爵」に出世するっていうこと？
それとも違う名前の「○○○侯爵」になるのかな？
ラインハルトは元々貴族でも身分が低いからいいけど、名前と血筋が重要な家系だったら
そう簡単に名前は変えられないと思うんだけど。
そうなると出世ってこともあるのかな？

・・・・なんか、よくわからないです、爵位の仕組みって。(^^;

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