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2011.07.08
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カテゴリ: 読んだ本
1992年7月 講談社より

先祖代々、裏山の稲荷神社の巫女をつとめるマモルの家に、ある日、奇妙な下宿人が
やってきた。腰までとどく長髪に、和服の着流し、アブラゲが大好きな美青年・守山さんの
ふしぎな魅力に、マモルはしだいにひかれていく。
そして、レジャーランド開発のために破壊されようとしている山と古墳を守ろうと
立ちあがった守山さんと、マモルは行動をともにするようになる。
海に山に森に、太古から宿り、人間たちを守ってきた“存在”との運命的な出会い、
そして、明らかになった守山さんのおどろくべき正体とは?
いま、自然を守ることのたいせつさを熱く問いかける、秀作ファンタジー。
第32回講談社児童文学新人賞受賞作。

(表紙裏 紹介文より)


児童書です。

主人公のマモルは中学生。
稲荷神社の巫女をつとめる家系の血筋で、祖母は神様の声を聞いて「お告げ」もできます。
普通の中学生だったマモルが守山さんと出会い、人間的に成長していく話です。

自然を守ることは他の生き物達のためだけではない、人間も自然の中でしか生きられないと
訴える話になっています。
環境を破壊するのは天に唾することと同じだ、

といった会話が出てきて、あまりにタイムリーでドキリとします。
便利さを最優先した結果が温暖化であり、ヒートアイランドであり、福島であるわけですから。

それはそれとして、登場人物が魅力的。
守山さんは美青年ですが、とても可愛い存在可で読んでいて楽しかったです♪

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以下、ネタバレとなりますのでご注意ください。





















守山さん、実は稲荷神社の神様に使えるお使いギツネです。
本名は初音で、人間に化けてやってきました。
でも本名を呼ばれると、術が解けて耳や尻尾が出ちゃったりする。(^^)

人間の否定の感情が負担になります。
ピーターパンの妖精の話を例に挙げていました。
子供達が世界のどこかで「妖精なんかいない」というたびに妖精が死ぬ、
限りなく真実に近い虚構だ、と。

今の世界、初音ギツネには負担になることばかりでぐったりしてしまい
「巣穴に帰りたい・・・・」と呟いたりするのが、すごく可哀想なんだけど
超可愛かったです。

マモルの家系は巫女の家なので、祖母も母も神様の声を聞くことができて、
お使いギツネの存在も知っています。

そして、レジャー開発から山を守ろうと一緒に開発反対運動を始めるのです。

その作戦の一つとして、緑豊かだったかつてのこの地域の幻を見せる夢見の術を実行。
キツネが化かす、の大がかりなヤツです。
しかしそれは初音ギツネの体に大きな負担をかけ、命を落とすことに。
神様の膝に抱かれて丸くなって死んでいる初音ギツネを見た時には泣いた。(T_T)
楽しかった話が一気に暗くなる気分でした。

でも、最後に子ギツネとして初音ギツネは生まれ変わってくるのです。
本当に生まれ変わりで、ちゃんと初音としての記憶を持ったまま、体だけ子供になって。
ほっとしました。



環境保護についての意見が随所に出てきます。
印象的なものを幾つか抜粋。

レジャーランド建設を阻止しようとしている時に、開発に反対していた開発会社社長の次男が
マモルに言った言葉。

たしかに科学文明は、人間と自然との力関係を逆転させた。少なくとも、
人間はそう思っている。
自然は自分達のつごうで自由にできるものになったってね。
しかし、ちゃんと考えてみりゃ、そんなのは本の部分的なことで、
たとえば地震とか台風とか、ただの山崩れでもいい、そういうものをどうにかする力は、
人間にはまだない。
それどころか座礁したタンカーがぶちまけてしまった重油が大切な漁場をだめにするのを
とめる力もない。
原発事故なんてのもしかりだ。力をもったはいいが、正しい使い方も知らないのに
いい気になって使ってしまって、後始末ができなくておろおろしている。
今の人類っていうのは、そんなところだよ。



結局、稲荷山の開発は止められなくて、レジャーランドが建設。
そこには資料館という形で、神様がかつて地上にあった時の人としての古墳と、
初音が命をかけて見せた幻の風景が絵として飾られます。
それを見ながらマモルと社長次男の会話。

「まがいものはまがいものだけど」
「ゼロよりかマシだよ、うんと」
「見た人はきっといいなあって思うんじゃないかな。本物のこういう景色の中に
 いきたいなあって。それってつまり・・・」
「あこがれて努力して、いずれは手に入れる、か」

   (中略)

絵だの模型だのは本物の代わりにならない。なくなった自然はなくなったんで、
それは取り返しがつかないことで、こんな絵なんかでごまかされて、
それを忘れちゃったらいけない。


更に2人は歩きながら、アスファルトを割って芽吹いてきた草を見ます。
「建設からたった半年だよ」と笑い出す社長次男。

「伐採された森が元通りになるには100年かかるそうだ。だが考えてみれば、それは、
 100年かければ元に戻るということなんだよ。」

守ってやろうなんて、思い上がりなのかもしれない。
どこまでいっても人間は自然に守られて生きている存在で。
たとえば人間が滅びたとしても、核戦争のように自然も道連れにしても
自然はよみがえるんじゃないかな。
しかし自然が滅びたら、人間は一緒に滅びるしかない。



愚かな人間が滅びても、自然にはまた蘇る力がある。
人間より遙かに偉大な力を持った自然に敬意を払い、寄り添って生きていくことが大切、
ということかな。
それは簡単ではないけれど。
児童書なんだけど、問いかけが深くて答えが見つからない。
難しいね。





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Last updated  2011.07.08 17:37:44
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