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Rakugan is Kitten

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2011.09.22

訳　：灰島かり
写真：スザンヌ・サース
描き下ろしマンガ：大島弓子

１９９５年　７月　筑摩書房より
１９９８年１２月　文庫化（ちくま文庫）

ある日、編集者のもとへ不思議な原稿が届けられた。
文字と記号がいりまじった、暗号のような文章。
”￡ＹＥ　ＳＵＫ＠ＮＴ　ＭＵＷＯＱ”
相談を受けたポール・ギャリコは、それを解読してもっと驚くはめになる。
原稿はなんと、猫の手になる、全国の猫のためのマニュアルだった。
「快適な生活を確保するために、人間をどうしつけるか」
ひょっとしてうちの猫も？
（裏表紙紹介文より）

交通事故で母を亡くし、生後６週間にして広い世界に放り出される。
１週間ほどの野外生活を経て、人間の家の乗っ取りを決意。
いかにして居心地のいい家に入り込むか、飼い主を思いのままにしつけるか、
その豊かな経験を生かして本書を執筆。
４匹の子猫たちを理想的な家庭へと巣立たせた後は、いっそう快適な生活を送り続けている。
（表紙裏紹介文　作者近影(笑)と共に）

賢い猫がタイプを叩いて書いた、猫が人間の家を乗っ取り快適に暮らすためのマニュアル本、
という設定で書かれた話。

人間の空想による創作ですけど、すごく気持ちがわかります。
犬と人間の関係はペットと飼い主で揺るがないけど、
猫の場合は、御主人様と下僕になっていることがままある、と感じますもん。(笑)

「猫なんか絶対に飼わん！」と怒鳴っている一家の主人を、その可愛らしさで籠絡し、
膝に上がり込み、御馳走をせしめる。
その方法を猫視点で、仲間猫にアドバイスする、という形で進みます。

そうそう、こういう仕種にやられちゃうんだよねー、と思いながら読みました。

国や時代による文化・ペット事情の差があるためか、
時々独善的だと感じる箇所もありましたが、概ね笑って読める軽い本です。

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