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2011.10.13
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カテゴリ: 読んだ本
2004年7月 角川書店より
2007年6月 文庫化

「復讐を横取りされた。嘘?」
元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と
呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。
一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑の元に────「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、
物語は唸りをあげて動き出す。
疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!

(裏表紙 紹介文より)


何だかよくわからない話だな、という印象でしたが、紹介文を読んでやっと理解。
殺し屋小説だったんですね。
つまり殺し屋達を描いた話、と。
(先入観を持ちたくないので、読む前に紹介文は読まないのです)

妻を轢き殺された鈴木が復讐のため、フロイラインという会社に社員として潜り込む。
詐欺まがいの商売をするその会社の社長の息子が復讐の相手。

進退窮まった鈴木の目の前で、それを見届けに来た件の社長の息子が車に轢かれてしまう。
誰かが押したらしい。
後を追うように命じられて、咄嗟に追いかけた鈴木・・・・というところから
話が始まります。

主な登場人物として、他に3人の殺し屋が登場。

ナイフを使って依頼された人物を殺す『蝉』。
岩西と2人で零細企業として殺し屋をやっており、仕事を受けるのが岩西で
実行するのが蝉。

自殺屋の『鯨』。
自殺屋というのは脅迫や説得で他人を強制的に自殺させるのが仕事。
政治家の依頼で秘書をとか、地位のある男から頼まれて不倫相手をなどがメイン。


ターゲットを車の前に突き飛ばして交通事故に見せかける殺し屋。

物語は鈴木・蝉・鯨の視点で進みます。
登場人物が個性的ですし、小説としてもよく考えられたストーリーなのだろうとは思いますが、
すごく面白い話かと言われると、うーん・・・・。
殺し屋が登場するような裏世界が舞台になるので、けっこう暴力描写などがあって



以下、ネタバレとなりますので間を開けておきます。



























社長の息子が死んだ時に、鯨は近くのホテルで仕事を終えたところで
その現場を目撃します。
その時は別に何とも思わないんですが、最近の鯨には悩みがあって、
今までに殺した者達の幽霊というか、幻覚を見るんですね。
それを元カウンセラーというホームレスに指摘され、
「今の仕事をやめた方がいい、身の回りにある物や人を一つずつ片付けていけば
 必要な物だけが残る。精算するんですよ」
と言われ、押し屋を殺して仕事をやめようと考える。
というのは、昔、仕事を失敗したことがあって、それは押し屋に先を越されたからなのです。
心残りを片付けてから仕事をやめなければならない。
というわけで、押し屋を追い始める。

蝉は特に不満なく仕事をしていたのですが、たまたま見た映画が
主人公が操り人形として雇い主の男に操られているという内容だったので、
自分も岩西に操られている人形ではないかと、という不安を抱きます。
そんな時に社長子息を殺されたフロイラインが押し屋を追っているという話を聞き、
操り人形ではないと実感するために押し屋を追い始めます。

そして、この2人がまず追いかける相手が鈴木。
押し屋の居場所を知っているのは、直接追いかけた鈴木だけだから。

しかし、押し屋の家まで追っていった鈴木は、押し屋に妻子がいることを知り
フロイラインに居場所を教えることをためらいます。
鈴木の直接の上司である比与子は、居場所を教えないと鈴木のテスト用に誘拐した
若いカップルを殺すと脅しますが、鈴木は本当に槿が押し屋が確かめると言って時間稼ぎ。
家庭教師の営業だと言って槿の家に入り込んだ鈴木と、槿一家の交流が始まるのです。

鈴木は善良でお人好し。
槿の長男の面倒を見て一緒にサッカーをしちゃったりする。
長男にも次男にも懐かれる。
結局、槿に「押し屋なんですか」と確かめることもできず、そのまま帰っていくのです。

そして比与子に呼び出され、フロイラインに捕まってしまう。
押し屋の居場所を聞き出すために拷問されそうになった所へ、蝉が来る。
蝉は押し屋の居場所を知りたいだけですが、邪魔になるフロイライン社員を倒すので
結果としては鈴木を助けたことになるのかな?

今度は蝉に捕まって押し屋の場所へと案内させられそうになっている所へ、鯨が来る。
鯨は全てを精算するという考えの下に行動しているので、邪魔な蝉を殺す。

その間に、鈴木は槿に救出されます。
槿はもちろん押し屋で、依頼人は槿の妻・すみれ。
すみれは『劇団』という、他人を騙すために依頼を受けて演技をする組織の人間で、
最近フロイラインと揉めていて、社長の息子を殺すために押し屋を雇ったのです。
もちろん槿の妻ではないし、2人の子ども達も劇団のメンバー。

フロイライン社員達は槿を追っているのですが、その途中で社長が毒殺されたため
追跡は中止。
鈴木のテスト用に誘拐した若いカップルは、実は『スズメバチ』という殺し屋で
彼等が社長を殺したのです。

亡き妻の指輪をなくしたことに気付いた鈴木は、槿に送ってもらって
フロイラインに捕まって連れ込まれた廃屋に向かいます。
すると待ち伏せしていた鯨に見つかってしまう。
鯨に自殺させられそうになる鈴木ですが、寸前で妻の声が頭に響き、何とか踏みとどまる。
直後に鯨が、誰かに押されたかのように車の前に飛び出し轢かれて死んでしまうのです。

という感じで、どんでん返しも意外性もあるし、たぶん面白いストーリーなんでしょう。
私は好きじゃなかったけど。

何というか、鯨が変。
最初に議員秘書を自殺させる時は、家族の身に危険が及ぶからと脅しています。
秘書は怯え死にたくないと思っているんですが、ある時点で諦めて
そこからは鯨の言うなりに遺書を書き、むしろ積極的に死ぬ準備をする。
「人は実はみな死にたがっているのだ」と鯨が思うのですが、
後半になると、鯨に会っただけで皆がふらふらと死のうとするの、おかしいよ。
確かに大柄な鯨は威圧感とかあるのかもしれないけど、超能力者じゃあるまいしって感じ。
最後の鈴木も、鯨の催眠術にかかったみたいに
「妻が待っている。妻もむしろ死んで幸せだったのではないか」と思って
走ってくる車に飛び込もうとしたんです。
そこへ「私が死にたがるわけないでしょ」と妻の声がして、ハッと目覚めるんですが。
変なのーと思いました。



グラスホッパーというタイトルについて。

槿が鈴木にバッタについての話をするのです。
 トノサマバッタが密集したところで育つと『群集相』と呼ばれるタイプになる。
 黒くて、羽も長いから遠くまで移動するし、凶暴で手当たり次第に食い散らかして通る。
 密集して暮らしていると、種類が変わっていく
 人間もそうで、人もごちゃごちゃしたところで暮らしていたら、おかしくなる。

といった内容。
鈴木「人はその群集相ばっかりってことですか」
槿 「都会は特に。穏やかに生きていくほうがよほど難しい」
鈴木「人が減れば穏やかになると思いますか」
槿 「なるだろうな」

といったやりとりで、鈴木は「だから槿は押し屋をやっているのか?」と思うわけなんですが。

飛びバッタ(群集相と呼ばれるバッタのこと。長距離飛ぶから?)に対し、ガラスのバッタ。
密集している中で、フロイラインの社員として過ごしつつも善人でいる鈴木は、
飛びバッタになることなく繊細なガラスのバッタとして存在しているってことかな?

と一度は書いたんですが、違った。
grasshopper =バッタ、ですね。
glass(ガラス)ではなく、grass(草)。
するとタイトルはたんにバッタ。
うーん、まんまだな。
人という種は哺乳類より昆虫に近い、という台詞があるのでそっちかな。
特に面白みを感じないタイトルだけど。


ストーリーには全然関係ないけど、鈴木の妻があまり好きになれませんでした。
2人の出会いのエピソードが出てくるのです。
旅行先のホテルの朝食バイキングで、妻がお皿に山盛りの料理を取っているのを見た鈴木。
妻は
「これは一対一の勝負なの。料理の前に立った時、これは食べられるか食べられないかを
 自分に問いかける。食べられると思ったら皿に取る。結果として量が増えてしまっても
 それは大した問題ではないの」
と言うのですが、結局は半分も食べきれず、鈴木に手伝ってと泣き付くんですね。
もしかして不思議ちゃん?
読んだ瞬間に、お友達になりたくないタイプだなーと思ったのです。
いや、ストーリーには全く関係ないんですけどね。(^^;


伊坂幸多郎の話って自分的に当たり外れが大きくて、全然おもろしくない時と
すごく楽しい時の二極化なんですよね。
今回は外れっぽかった。
次は当たりだといいなあ。





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Last updated  2011.10.17 09:42:53
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