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2013.10.04
XML
カテゴリ: 読んだ本
訳:小尾芙佐

2001年08月 ハヤカワ文庫新潮社より

2500巡年以上の年月にわたり、パーンの人々を悩ませてきた糸胞。
大巌洞の竜騎士たちは、竜で空をとびまわり、宇宙からやってくる糸胞を退治してきた。
だが、南ノ大陸で発見されたコンピュータ、アイヴァスがすべてを変えようとしていた。
植民初期の歴史に始まり、今では失われた物理、天文学、情報技術など、さまざまな知識を
アイヴァスは明らかにしていくのだ・・・・。
糸胞と戦う竜騎士たちの活躍を描く、シリーズ第8弾!

(上巻裏表紙 紹介文より)

ピイマアをはじめ、ジャクソムやメノリらは、アイヴァスからコンピュータについての
知識はもとより、さまざまな工学技術を学んでいく。
やがて、アイヴァスはパーンの人々に驚くべき計画の存在を明らかにした。
糸胞襲来の原因である赤ノ星に竜をおもむかせ、糸胞がパーンにやってこないようにする
というのだ。
ロビントン師やレサやフ-ラルの指揮のもと、人々はアイヴァスの計画を推進していくの
だが・・・・・シリーズ第八弾。

(下巻裏表紙 紹介文より)


パーンの竜騎士シリーズ正篇の8番目です。
7番目の「竜の反逆者」が1995年だから、けっこう開いていますね。
文庫の文字が大きくなって、訳が読みやすくなってました。
訳者が同じなのに不思議。

アイヴァスとは人工知能音声応答装置(AIVAS)のこと。

コントロールしていたコンピュータです。
南ノ大陸でずっと眠っていたアイヴァスは、『竜の反逆者』で発掘され
動力がソーラーパネルに依っていたため機能を回復したのです。

アイヴァスは糸胞をパーンから根絶するという目的のため、
人々に失われたかつての知識・技術を学ばせていく、という話。

やっぱりパーンの竜騎士シリーズは竜が出てこそですよね。
とても楽しく読みました。



以下、粗筋と感想になります。ネタバレに注意。























アイヴァスが好ましい感じです。
当たり前ですが、現在のパーンの人々からすると知識が豊富。
そして対話相手の感情を害さないようプログラムされているため、礼儀正しく丁寧。
受け取り方の問題なんだと思いますが、対話相手の人々が「声が弾んでいる」「熱心」など


パーンの衛星軌道上に、植民者達が乗ってきた宇宙船ヨコハマが残されているらしい。
宇宙船を奪うか破壊するかしようとした植民者を、その命を賭けて阻止したサラ・テルガーの
遺体を乗せたまま。
そのへんの経緯はたぶん『竜の夜明け』に書かれていそうです。
もう覚えていないけど。

複数の人々に教育を施していました。

作戦としては、まずヨコハマのブリッジの酸素供給装置のスイッチをピイマアの火蜥蜴に
押させ、そこへ小型の竜に竜騎士を運ばせて、必要な措置を取らせるというもの。
アイヴァスの隣室に作られたヨコハマブリッジを模した部屋で、スイッチを入れる練習を
何度もした火蜥蜴。
しかし、いざ本番となって、ピイマアがスクリーンに映されたブリッジの映像を火蜥蜴に伝え
「あそこへ行け」と命じますが、火蜥蜴は隣室に行ってしまう。
「違う、あそこ」とピイマアがスクリーンを指さすと、スクリーンの裏側に行ってしまう。
猫並みの知能なんだな。
ウチの猫もよくテレビの裏側を覗き込みますよ。(^^;

するとルースが「ボクは行くべき場所がわかっている」とジャクソムを乗せず
一人で間隙に飛び込んでしまうのです。
竜は10分くらいなら酸素のない場所でも活動が可能らしい。
結果としてルースは無事にヨコハマの船内に到着、火蜥蜴はルースを目指して間隙に入ったので
作戦は成功。
めでたしめでたしなんだけど、アイヴァスは火蜥蜴が自力で移動できないことまで想定して
いたような気がする。
その際に、ルースが単独で無鉄砲に飛び出していくことまで予測していた気がする。
アイヴァスはルースの体が、他のどの竜よりも小さいために特に興味を持って
ジャクソムに熱心に指導していたんですよね。
こういうところ、機械らしい冷徹さを備えているかも、と思いました。

そこから更に時間をかけて人々の知識レベルを引き上げ、遂にアイヴァスが
糸胞絶滅の作戦を明らかにする。
赤の星に巨大爆発物を3箇所仕掛け、爆発の影響で軌道を変え、
2度とパーンに近付かないようにする。
かつ、糸胞が感染して死亡するウイルスを赤の星にばらまく、という2段構えの作戦。

しかし、真の作戦は3つのうち2つは過去に運び、過去400年くらい昔と100年くらい昔に
仕掛けて、時間をかけて軌道調整をするのです。
これを知るのはルースとジャクソムのみ。
計画に参加する3チームの内の1つのリーダーとなり、全員に行き先を指示する時に
過去へ行くとは知らせないまま、過去の座標を与えるのです。
危険な行為なので、知らせると反対されるので、アイヴァスとジャクソム達とでこっそり決行。
ルースが自分がどの『時』にいるかを感知できる特殊な竜だからこそできる技。
アイヴァスは最初からルースに対して関心が高く、このせいだったんだなと思いました。

そして、もう1チームはアクシデント(アイヴァスがわざと起こした?)で出発が遅れ、
新しい座標をルースとジャクソムが伝えに行き、間違って一緒に行ってしまったという形で
過去に行くのです。

作戦は成功して、パーンは今回の糸胞襲来を最後に、今後は糸胞から解放されることに
なったのです。
でも何頭かの竜は帰りに迷子になって、違う時代の自分の岩棚に帰ってしまい、
知らない竜ばかりでパニックする子もいました。
騎士が冷静で、違う時間に帰ったらしいと気付いて、自分の時代の座標を与え直して
無事に帰ってきましたけど。
可哀想でしたけど、なんか可愛かった♪

最後にアイヴァスとロビントンが2人きりで話している。
「すべてのわざには時がある」と告げて、インプットされた最優先事項(糸胞の絶滅)を
やり遂げたアイヴァスは機能を停止します。
そして、老いて心臓に限界を感じていたロビントンも同時に、満足しきった様子で死んでいく。

その最期はコンピュータなんですが、まるで本当に感情があったかのようでした。
アイヴァスは人間の感情を害さないようにプログラムされていて、
ということは、相手がこう言ったら不愉快、こうしたら喜ぶということも学んでいったはず。
感情を理解できるってことは、感情があるのと同じかもしれない。(違うかもしれない)
春頃にやっていたアニメで「翠星のガルガンティア」というのがあったんですが、
それに登場したチェインバーを思い出しました。
あれも人間を支援するAIだった。
ちょっと切なくて泣きました。


アイヴァスの存在と作戦はパーンの全ての人に受け入れられていたわけでなくて
反対派もいました。
そういう人達がアイヴァスを襲撃したり(強力な防衛システムを持っていたので問題なし)、
ロビントンを誘拐してアイヴァスを破壊せよと脅迫しようとした事件が起こりました。
誘拐の途中で火蜥蜴と竜達が追い付いて、取り戻すんですけど。

元々の作者の書き方がそうなのか、訳者の問題なのか、そういう状況にあって
緊迫感の高まらない文体なのが、少し残念です。(^^;
もっとドキドキ、ハラハラしたいんですよね。
淡々としているというか、理屈っぽい書き方のせいで感情がわーっと来ないというか。
「歌う船シリーズ」の時にはもっと感情豊かな話だったような気がするんですけど
どうなのかな?


ともかく楽しかったです。
やっぱ竜だよ!





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Last updated  2013.10.04 12:45:14
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