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2020.07.16

東京国立博物館のきもの展に行ってきました。

コロナの感染者数がまた増加していて、どうしようかとだいぶ迷ったんですが、
ナビゲーションを鈴木拡樹さんがやっていて、
トーハクもずいぶんと感染対策をしているようだったので、思い切って。

電車に乗るのは怖いので、車で行きました。

特別展は予約制で、時間ごとに入場者数を区切って入れています。
私が行ったのは平日（木曜日）の一番早い時間の9:30入場の回。
事前に時間指定のチケット購入で、窓口で並ぶ必要もありません。
9:30～10:00の間に入場なので、9:30ちょうどに入口に行くとまず検温。

なるべく90分以内で鑑賞するようにと注意事項がありました。
また、館内では喋らないようにと注意書きがありました。

受付で、音声案内ガイドを借りて入りました。
展示物の何か所かで指定のボタンを押すと、鈴木くんのナビと女性の声での解説が入ります。
鈴木くん、クセのない聞きやすいナビゲーションで上手かったです。

平安の着物から始まって現代まで、着物の変遷がいろいろとみられて面白かったです。
近代～現代より、やっぱり少し古い時代の方が面白いですね。
時代の流行とかもあって。
古い時代で、パッと見でかのこ絞りみたいなんだけど、実は絞りじゃなくて
型紙を使って版で押した『摺り疋田（すりひった）』というものが何度も出てきて
ほうほうと思いました。

なかなかいいものだなと思いました。
あと、どの時代でも時々出てきた屏風が可愛かった。
屏風の絵の中に衣桁と、それにかけられた着物というデザインのものが
複数作られていたんですね。

見終わってからは、平成館の中に出店をしている鶴屋吉信で和菓子を購入。

しばらく行ってない。
おいしくて好き。

そのあとは、本館で刀を見てきました。

今は大包平が展示中。

国宝　太刀　古備前包平（名物　大包平）
銘　備前国包平作
平安時代・12世紀
解説文
　包平は古備前鍛冶の代表工の一人である。
　通常、包平の作品は尋常な立ち姿に「包平」と二字銘をきるが、
　この作は常のものと異なり堂々たる大太刀で地鉄・刃文の出来が抜群にすぐれ、
　「備前国包平作」と長銘である。
　現存作刀中一等の刀剣と賞されている。

本当に長さといい逞しさといい、堂々とした立派な太刀でした。
他に誰も見ている人がいなかったので、ゆっくりじっくり堪能できました。

刀　水心子正秀

銘　川部儀八郎藤原正秀（花押）　寛政十年二月廿九日
江戸時代・寛政10年(1798)
解説文
　正秀は山形出身で、秋元家の臣となり、江戸に出て作刀しました。
　元禄以降衰退した鍛刀界を復興し、100人以上の門人を育てたとされています。
　幕末期の刀を新々刀といいますが、そのさきがけとなった刀工であり、
　多くの作刀理論書も著しています。
この刀は大坂新刀の作風を倣った初期の作品です。

太刀　福岡一文字

銘　一
解説文
　一文字派は鎌倉時代に備前国（岡山県東南部）で栄えた一派で、
　中でも同国福岡の地にあった流派を福岡一文字といいます。
　この太刀は細身の立ち姿高低差のあまり目立たない丁字刃の刃文が
　一派の古い特徴を示しています。
　徳川慶喜から明治天皇へと献上されました。

厚藤四郎

短刀　粟田口吉光　（名物　厚藤四郎）
銘　吉光
鎌倉時代・13世紀
解説文
　京粟田口派の藤四郎吉光は鎌倉時代の伏見天皇（在位1288～98）の頃の人という。
　古来、短刀の名手として知られ、地鉄・刃文の冴えに他の追随を許さぬ技量がみられる。
　名物の呼称は小振りの寸法にもかかわらず重（かさね・刀身の厚さ）が極端に
　厚いことによるものである。

刀をゆっくり見られてよかったですが、
早く何の憂いもなく博物館を訪れる日が来るといいですね。

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