本物の振袖
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振袖に使う地色は得意先が指定するのが半分以上、後はこちらの裁量に任されていました。インクジェットが席巻するまでは。現在では注文の量が減ったので得意先は安全第一、指定される色以外は御法度となります。因に注文があればその地色は深い臙脂、黒鼠そして裾ぼかしの色として深い青緑。時々濃い紫や紫紺がある程度。今回ご紹介するのはこれらの地色ではなく、中間色のブルーグレー。柄も古典的ながらチョイモダン。地色が爽やかな分、配色は熱めに。手鞠に桜と梅を肩、袖、裾に配しています。柄が背中に無いと帯が合わせやすく、お母様やお婆様の古い袋帯が使える確率が高くなります。手描友禅の振袖は価格も高いのは勿論ですが、職人が何日もかかって作り上げたもの。言わば贅沢品ですが、それだけにお嬢様一人だけでなく、妹さんや親戚のお嬢さん、そして何よりお嬢様のお子様や孫に受け継がれてもらいたいものです。そうなれば贅沢品がリーズナブルなお召し物に変身。長く受け継がれて欲しいですね。
2011年06月17日
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