Art Blakey And The Jazz Messengersの名盤。これもカッコいい一枚です。イチオシ。 定番が続いてますが、この辺はおさえておいて損はありません。 ・Art Blakey & The Jazz Messengers:Free For All (1964) 先に紹介した「A Night At Birdland」から10年後に録音され、Blue Noteから発表された作品。Art BlakeyはHorace Silver(p)とJazz Messengersを結成したものの、Horace Silver等が離れ、この時代のJazz Messengersはメンバーが大きく異なっています。3管時代とも言われていて、Wayne Shorter(ts)、Freddie Hubbard(tp)、Curtis Fuller(tb)を擁していました。ピアノはCedar Walton、ベースはReggie Workman。Jazz Messengersとしては、個人的にこの頃が最強だったのではないかと思っています。50年代と60年代の間には、ハードバップからモーダル(モード)ジャズへの流れがあり、本作のスタイルも結成当初のファンキーなハードバップ路線と異なり、モーダルジャズへと変化しています。「Free For All」はJazz Messengersの代表作の一つで、特に今にフィットしている感じがしますので(勝手に決めつけ)、紹介することにしました。収録されているのは、全4曲(つまり1曲は長い)ですが、あっという間に時間が過ぎ去っていくアルバム。テンションも高く、曲・演奏とも素晴らしいです。演奏の密度やグルーヴ感、パワフルさに圧倒される「Free For All」や「The Core」、ボッサテイストのオシャレで軽快な「Pensativa」など全て好きですね。HMV等で全曲試聴できますので、チェックしてみることをオススメします。特にWayne ShorterとArt Blakeyの演奏が際立っている感じ。名盤です。