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第2集
情報提供室
このページは糖尿病である私の体験から得た医療に対する教訓と、現代医学が持つ
問題点を摘出すると共に、新しい医療情報を適切に提供するこを主旨としております。
情報 第2集(No11~No20) 目次
No11
: 知らなきゃ損する”血糖値ミステリー
No12: 現代人の咀嚼回数は大幅に減少
No13: 原因不明の悪性急性肺炎(SARS)
No14: 情報技術の導入で医療を高める!
No15: 模擬診療を医大の教育に導入!!
No16: 医師との賢い付き合い方!!
No17: メカノサイトロジーで心身発達を!!
No18: ヒトゲノム解読 :探るナゾ、倫理論争も!
No19: SARS感染沈静化するも伝播地域指定
No20: 生体肝提供の母親死亡国内初!
第3集の目次へ
2003/03/23(日)
No11: 知らなきゃ損する”血糖値ミステリー”
血糖値とは血液中のグルコース(ぶどう糖)の値です。日本やアメリカで使われているのが<mg/dl>という単位で、1dlの血液に含まれているグルコースの{量}をmgで表わしたものです。イギリスを始めとする欧州、カナダやオーストラリアなど多くの国で、<mmol/l>が血糖値として使われています。これはグルコースの{濃度}です。
グルコースの1分子量(mol)は180gですから、関係式は126mg/dl=7.0mmol/l……mmolに18を掛ければmgの数値に、逆にmgを18で割ればmmolの数値になります。両方が表示できるメーターもあり、海外旅行で万一の時には国によって血糖値の単位が違うことを知っておくことです。
血糖値はいろいろな要因で数値が異なります。まず機器の誤差があります。家庭用の血糖メータは±10%の誤差が許されおり、本当は126mg/dlだとすると113~139mgの間なら許容範囲です。検査ラボのものは±5%です。病院の検査値が実際よりも5%少なくて、家庭用血糖メーターが10%多く表示すれば最大15%の相違になります。
血液サンプルの違いもあります。血糖メーターでは血液全部を使いますが、検査ラボでは遠心分離機にかけて赤血球を取り除いた血漿の部分を測定します。グルコースの大部分は血漿に溶けていますから、全血に比べると10%~12%高い数値になります。空腹時血糖を測って126mg/dlと出たので、なんとかセーフだと思って病院に行くと140mg/dlと言われたりします。実はこれは同じ血糖値なのです。
毛細血管と静脈では血糖値が違います。指先からの採血は毛細血管の血液です。毛細血管とは細動脈と細静脈をつなぐ微細な血管で、組織に酸素やグルコースを供給するところです。病院では主に静脈から採血します。静脈の血液はすでにグルコースをデリバリーした後ですから、量は確かに減っているはずです。
カロリー比55%ぐらいの高炭水化物食を取り、その炭水化物の量に見合ったインスリンを注射したコントロールのよい糖尿病者は、必要なグルコースが組織に取り込まれるので、食後の毛細血管と静脈の血糖値の差が20~70mg/dlぐらいあるとされます。一方、コントロールの悪いインスリンも不足している糖尿病者は、グルコースが取り込めないので動脈も静脈も高い血糖値になり、その差も小さくなります。病院へ朝食も取らずに行って空腹時血糖を調べた場合も、毛細血管と静脈の血糖値の差は僅かなもので、2~5mg/dl程度と言われています。
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2003/03/29(土)
No12: 現代人の咀嚼回数は大幅に減少
今の人は本当に噛む能力が低下しているのでしょうか?。或る調査報告では現代人は弥生時代の1/6しか、噛んでいないことが推定されております。[エー、ホント?」と言う疑問が起こります。ではどのようにして調査されたのか検証しますと。弥生時代、平安時代、鎌倉時代、江戸時代初期・後期、戦前、現代の七世代の食事を再現し、20代の学生に食べてもらい咀嚼 (ソシャク)回数と食事時間を測定したものです。
弥生時代の食事は「卑志倭人伝」という中国の書物に記録があり、幻の女王「曳弥呼」も食べていたかも知れません。書物によるとクルミ、クリの乾燥したもの、カワハギの乾物、アユの塩焼き、ハマグリの塩汁、長芋の煮物、ノビル(野生のネギ)などと共に,もち米や玄米のオコワを主食として食べていたようです。いずれの食材も加工や料理は僅かで、蒸したてのオコワは数分の内に石のように硬くなりました。
箸でも掴み難いオコワをドロドロの嚥下(エンゲ)できる状態にする迄に、学生達は懸命に噛み砕きました。最初は砂利を噛む思いで戸惑っておりましたが、次第に甘味や独特の風味を感じたためか、「案外いける」と言った好評価もあり、結局この食事にかかった咀嚼回数は約4.000回で、食事時間は51分でした。
調査翌日、学生の一人が教授室を訪れ、「先生、口が開きませんし、閉りません」と苦情を言って来ました。典型的な『急性外傷性顎関節炎』です。この様子を見ると今の若者は、タイムスリップして弥生時代に行けたとしても、生き抜くことは出来ないかもしれません。
このような方法で平安時代、鎌倉時代、江戸時代初期、同後期、戦後の咀嚼回数と食事時間と共に、現代食であるハンバーグ等六品目で調査をしました。流石に学生達も喜びました。結果は咀嚼回数は620回、食事時間は11分でした。現代人は弥生時代の咀嚼回数の1/6以下、食事時間は1/5す。この結果は約ニ千年という長期間での変化ですが、戦前と比較しても僅か数十年という短期間で、現代人の咀嚼回数や食事時間は共に1/2以下に激減したことは驚くべきことです。
戦後、日本の社会構造の急激な変化は、家庭の食事生活まで激変させました。子供から大人までがグルメな飲食を追及する、飽食時代の到来の背景には、実は”噛まない”から”噛めない”と言った現代人の実態が見えてくるのではないでしょうか?。
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2003/04/02(水)
No13: 原因不明の悪性急性肺炎(SARS)
WAOが4月2日現在でまとめた世界の感染者数は、17カ国・地域で2.317人、うち死者は中国の増加分を加えると78人になる。
原因不明の悪性急性肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)のQ&A (仮訳・注釈)
(これはWHOが3月18日に公表したQ&Aを厚生労働省が国内専門家の意見をもとに仮訳し、注釈を付したものです。参考としてお使いください。)
問1:SARSの症状はどういうものですか?
答: SARSの主な症状は、38℃以上の高熱、痰を伴わない咳、息切れと呼吸困難です。また胸部レントゲン写真で肺炎の所見が見られます。SARSには、頭痛、筋肉のこわばり、食欲不振、全身倦怠感、意識混濁、発疹、下痢など他の症状が見られることもあります。
問2:SARSの感染力はどの位ですか?
答: 現在分かっている範囲では、感染した人の飛沫、体液を通じて感染すると考えられています。従って、感染した人と濃厚な接触をしなければ、人から人に伝播しないと考えられています。いまのところ患者の大部分は、SARS患者に医療行為を行った病院スタッフ、患者と接触のあった家族の人達です。どの位の量の病原体によって感染が引き起こされるのかは分かっていません。
問3:SARS患者はどのように管理すればよいのでしょうか?
答: SARS患者は、ドアが閉鎖された陰圧の病床などに入院させることと、呼吸器、粘膜からの感染を防ぐ厳密な感染防御対策(バリアナーシング)が推奨されます。SARSが疑われるが診断のついていない患者も、他の疾病の患者と同室にすることは避け、別の独立した病室を使用することが重要です。病院スタッフ、面会者は患者と接触する場合には、有効なフィルターの付いたマスク、医療用のゴーグル、ガウン、顔面カバーの着用が必要です。(注 医療機関での実際の対応の際には、3月18日付け結核感染症課長通知{健感発第0318002号}に示した患者の医療管理に関するWHO文書をご参照ください。)
問4:SARSの治療法は?
答: 様々な薬剤が試みられましたが、現時点で予防、治療のために推奨される薬剤はありません。抗生物質は無効のようです。適切な防護体制の整った医療機関での保存的治療が中心になります。適切な保存的治療によって症状が軽減し、集中治療室から一般の病室に移ることが出来た患者さんもいます。
問5:この病気の病原体がわかるのにどのくらい時間がかかりますか?
答: 病原体を特定するための国際研究プロジェクトが3月17日立ち上げられました。世界10カ国にまたがる高度な技術を持った11の研究施設が毎日連絡を取り合いながら協力して病原体の特定に取り組んでいます。これらの施設には患者及び剖検例から様々な検体が集められており、病原体を特定するための検査が進行中です。
問6:SARSの感染が拡大する速度は?
答: SARSはインフルエンザより感染性が低いと考えられています。潜伏期は短く、3~6日程度だと考えられています。しかし、海外旅行の移動が短時間で可能となったことで、患者が急速に世界中に拡大する危険性が生じています。
問7:SARSの最初の患者は、いつ、どこで報告されましたか?
答: 平成15年2月26日に、男性1名が、高熱、痰を伴わない咳、筋肉痛、軽い咽頭痛の症状で、ハノイ(ベトナム)の病院に入院しました。この患者は、入院後4日の間に呼吸困難が悪化し、高度の血小板減少と呼吸窮迫症候群の徴候を示して、人工呼吸器を必要とするようになりました。
問8:現在までに、何例のSARSの患者が報告されていますか?
答: 平成15年2月1日から3月18日の間に、4例の死亡者を含む219例が報告されています。SARSの初期症状は、インフルエンザを含む他の多くの疾患と同じです。世界中でこの病気の危険性に対する認識が高まり、公衆衛生当局の関心が深まったことで、疑い例のサーベイランスが充実し、迅速で正確な報告が行われるようになりました。しかし、報告された疑い例のすべてがSARSと証明されたわけではありません。世界中から数多くの患者報告や、うわさが流れていますが、これらのほとんどがSARSと初期症状が良く似た、インフルエンザのような疾患の、毎年冬の時期に見られる流行に過ぎませんでした。SARSの報告患者数と、死亡者数の累計は、WHOのホームページで常に更新されています(注:厚生労働省ホームページからリンクされています)。
問9:何カ国からSARSの報告がされていますか?
答: 平成15年3月18日の時点で、8カ国から報告されています。このうち4カ国では輸入例のみで、その地域での二次感染は報告されていません。このように患者が報告された国でも、国内での病気の拡大を示唆する情報は無く、一般の住には感染の危険性がないと考えられています。
問10:中国広東省の集団発生との関連はありますか?
答: 平成14年11月に広東省で発生した、非定型(通常と異なる)肺炎の集団発生を解明するための調査は、現在も積極的に行われています。この調査からの知見が、広東省の事例とSARSの関連の有無を明らかにする一助になると思われます。
問11:SARSは生物テロですか?
答: SARSに生物テロが関与していると示唆するものは何もありません。
問12:一般の人が、心配する必要がありますか?
答: この病気は重症になることもあり、海外旅行により、比較的短期間に複数の国に拡大しました。従って、今後も十分に注意する必要があります。しかしきちんと予防対策をとればSARSの感染性は高くはありませんし、死亡率も低いです。平成15年3月15日の時点で、患者の90%以上はバリアナーシングを行えば感染を防止できる病院スタッフです。現時点で症例の約10%が病院スタッフ、患者との濃厚な接触によるものです(濃厚な接触とは、SARS患者の看護・介護をしたり、同居していたり、患者の気道分泌物、体液に触れることです)。3月15日のWHOの緊急情報以来、孤発的な症例の報告のみであり、二次的な集団発生は生じていません。
問13:今、旅行しても大丈夫ですか?
答: WHOは世界のどの地域に関しても旅行制限を勧告していません。しかし、全ての旅行者は上記のSARSの主な症状、徴候を理解しておくべきです。これらの症状が生じた者で、SARSと診断された人と濃厚な接触をしたか、SARSが拡大している地域に最近旅行した人は、医療機関を受診し、旅行歴を伝えて相談する必要があります。上記の症状が見られる旅行者は、完全に回復するまで移動しない方がよいでしょう。
問14:WHOの国際旅行勧告の目的は何ですか?
答: WHOが3月15日公表した勧告は、人々に対してSARSがどのような病気であり、どのようなことを医師に報告する必要があるかを説明するためのものです。WHOの 勧告は旅行のキャンセル、変更を勧めたものではなく、貿易、観光は制限されるべきではありません。この勧告の目的は旅行者、公衆衛生当局の関係者、医師の認識を高めることが目的であり、旅行を制限するものではありません。
問15:今回の事例がさらにインフルエンザの大規模な流行にになる可能性は?
答: 確かに当初懸念されましたが、検査上、SARSの病原体がインフルエンザウイルスであるとする結果は得られていません。
問16:一般の人はどうすれば最新の情報を知ることができますか?
答: 一般の人も、疾患の発生とその対応方針を毎日更新しているWHOのホームページで情報が得られます(注 厚生労働省ホームページからリンクされています)。また、複数の国の公衆衛生当局が一般および医療関係者向けのホームページを立ち上げて情報を提供しています。
問17:WHOはどのように対処していますか?
答: WHOは国際的感染症対策ネットワーク(GOARN)を通して、関係各国と協力してこの集団発生の世界への拡散を追跡するとともに、すみやかに病原体を特定し、診断の精度を高め、推奨される治療法を情報提供できるよう努力しています。またWHOは患者発生国の公衆衛生当局とともに、必要な疫学、医療、物資の援助を行っています。WHOの疫学、診療、感染制御、検査の専門家チームは各国、特にベトナムの担当部局を支援しています。ハノイのWHOの派遣チームは世界中の多数の機関から人的、物的な協力を得ています。またWHOの疫学チームは香港と中国本土の調査にも協力しています。
問18:多国にわたるSARSの集団発生に対する国際対応の目標は?
答: WHOが調整している国際対応の目標は;1, この集団発生を封じ込め、終息させること。2, 病原体を特定すること。3, 有効な治療法を確立すること。4, 必要な人的、物的支援を行い、患者発生国の公衆衛生当局に協力すること。5, 公衆衛生当局に情報を提供し、国民の不安に対応すること。
問19:前向きな成果は得られていますか?
答: 良好な保存的療法により、ベトナムでは相当数の患者の病状が改善していま す。さらに今回の国際的なサーベイランスシステムは感度が高く、疑い例をすみやかに報告できる手段であることが立証されました。世界中の公衆衛生当局がSARSの危険性に深い関心を払っています。過去3週間の症例についての情報の蓄積によりこの病気の病態が明らかになることも期待されています。国際的サーベイランスの導入と症例のすみやかな隔離により、現在のところ、二次的な集団発生は回避できています。
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2003/04/06(日)
No14: 情報技術の導入で医療を高める!
政府の掛け声にも乗って、IT化が遅れている医療分野で、電機メーカーなどの情報システム開発が本格化してきました。IT化でも人間の入力ミスによろる誤診などは完全には防げないが、電子カルテやレセプト(診療報酬)の電算処理などの普及は、病院での待ち時間の短縮化や、医療費の切り下げだけではなく、医療技術の向上にも繋がるとして、患者側からの期待も高まっております。
厚生労働省の保険医療情報システム検討会が纏めた報告書が、IT立国を目指す政府の計画で、医療がIT推進の重点分野に上がったのを受け、報告書は2006年度までに全国の60%以上の大病院、診療所に電子カルテを、70%以上の病院にレセプトの電算処理を普及させる目標を揚げました。
目標に沿ってIT化が進めば、パソコン入力による電子カルテが、手書きのカルテに取って代わり、膨大なデータの蓄積、分析、共有が簡単になる。一方、病院がレセプトを健康保険組合などに請求する際に、現在は大半が書面で提出されているが、一枚一枚手作業で確認する手間が省け、人件費が軽減されるので医療費の削減が期待されております。
医療分野のIT化は他より7~8年遅れており、先端科学を追及する医療界の意外な側面が指摘されている。例えば、レセプトのデーターを電子化すれば、過剰請求などの発見も容易になる。このためパソコン処理したデーターをわざわざ書面に打ち出してから請求する病院も多いといわれています。
「医療情報の公開・開示を求める市民の会」では、病院側には電子化で減額査定されるという思いがある。IT化の遅れの背景には、医療界の保守的な空気があるようだ。政府はこうした非効率的な部分の改革を促すためにIT化を推進する方針で、医療サービスの向上を願う患者側の強い期待が後押しする構図になっております。
電機メーカなどはこれらを追い風に、現在の医療情報システム市場が全国の病院を繋ぐ、巨大なネットワーク市場に拡大する動きが活発になっている。患者の取り違えなど最近頻発している医療ミスを防ぐため、患者の手首に巻いたバーコードと点滴薬のバーコードの信号を無線送信し、医師の指示内容のデーターベースと突き合わせ、投薬ミスを防止するシステムも開発されています。
只、電子カルテの導入には大病院で数億から十数億円の設備投資が必要で、実際の普及には経営が苦しくても、医療サーブスの向上を優先させる医療界の意識改革が必要となる。又、医師らによる致命的な入力ミスを少なくするための有効的ソフトの開発なども今後の課題となると思われます。
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2003/04/10(木)
No15: 模擬診療を医大の教育に導入!!
私の著書『糖尿病と心の療法』にも書きましたが、現在の医師達は「体の病を診る」人で、患者の「心の悩みを診る」人ではないことが、大きな課題になっております。数年前に岐阜医大のカリキュラムで、「患者と向き合う医療」を教える記事が発表され話題になりました。当然と思われる教育が社会的に話題になること事態が異常だと思いますが、このようなカリキュラムを導入している大学は、一部で極めて稀少な存在でした。
昨年、同大学で「患者の心が分かる医者に」を主眼にした、模擬診察のセミナーが公開されました。シナリオを書かれたのは同大医学部の教授で、出演者は医師役が学生で、患者役がボランテアの主婦です。内容は夫と二人の子供を持つ主婦で家庭円満と思われていたが、実は夫の家庭内暴力に悩み心臓神経障害で診察を受けに来たとの想定です。
診察で医師は「検査では心臓に異常はありませんでした。心臓が痛くなるのはストレスが原因と思われますが、家庭内で何か問題がありますか?」と訊ねますと、患者は「いーえ、別に!!」と答えており、医師は「皮下出血がありましたが心当りは?」と再度訊ねても、「さあ」と患者は曖昧な返答しかしません。
診断や治療では、医師は患者のプライベートな秘密を知っておく必要がある場合があります。医師役の学生が持つ台本には患者が抱える悩みは書かれておらず、皮下出血などの不審な状況から患者の秘密に気付き、信頼を得てどの程度まで本音を聞き出せるかがポイントになりました。
結局この医師は患者の秘密を聞き出せませんでした。患者役の主婦は「ぽんぽんと聞かれて秘密を言える雰囲気ではなかった」と言う。演出をした教授は「本気で患者を心配している気持が伝わるように」とアドバイスをし、最後に「またいつでも来て下さい」と言ったことは良かったと評価しました。
演出した教授は「患者さんの立場になって考える機会を早期に」との思いから、1年半ほど前にセミナーを開始、正式なカリキュラムではなく学生は自主参加でした。この日、初めて模擬診察に臨んだ医師役の学生は「もっとうまくやれると思っていましたが全然違いました」と語っておりました。
ボランティアが患者役を演じるのは、閉鎖的になりがちな医療現場に、一般の感覚を取り入れるのが狙いとか。また市民には自分の意思を正確に医師に伝える訓練にもなる。患者役の主婦は「学生さんは優秀だけど世間をまだよく分かっていない、私にとっても大変勉強になりました」と話しております。
全国では15グループ110人ほどのSP(模擬患者)が活動しており、医師、学生の研修や学習の一環として、大学や病院の依頼を受けて活動している会もあります。岐阜大のように自前のSPを養成しつつ模擬診療をしているのは8大学ほどです。6年前から模擬診察に取り組んでいる奈良県立医大では、「日本の医療はインフォームドコンセント(十分な説明と同意)の浸透で、医師側の事情は話すようになったが、患者側の事情を聴けてはいない」と指摘、「相手の事情を聴き同じ土俵に立たなければ、よい治療は出来ない」と話しています。、
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2003/04/15(火)
No16: 医師との賢い付き合い方!!
患者が正当な医療を受けるために、第一に考えなければならないことは、担当する医師と良好な信頼関係を築くことが必要です。然し、患者が最初に対面した医師に不信感を持った経験は、どなたにも一度や二度はおありだと思います。自分は一般的常識の範囲で病状の報告をしているつもりですが、どうもそれが医師に伝わっていない、あるいは医師の診断に病気に対する先入観があり、それが原因となって自分と違う方向に向かっているのを感じると、診察した医師の技量や知性を疑いたくなることがあります。
医師になるためには本来かなりの学力が必要ですが、たとえ国家試験の合格率が著しく低い私立大学の医学部といえども、学部を正規に卒業し医師免許を得るためには、難解な医学書をそれなりに理解する能力が必要です。そのことが今のように医療ミスが表沙汰にならなかった一昔前までは、医師がある種の尊敬を受ける大きな要因になっておりました。特に大学教授とか医学博士といった肩書きが付けば、そ
の威光は絶大にものとなりました。
一定以上の学力がなければ医者にはなれない事情は今も同じですが、昔の医者は豊富な経験と人望がなければ名医とは評価されませんでした。ところが現在では優れた医療機器が次々と開発されており、経験の浅い若い医師でも難しい病状を発見したり、治療することが出来る医療体制が出来ております。然し、価値観が目まぐるしく変わる世の流れにあって、医師だけが特権階級意識を変えることが出来ずにいるのも事実です。それが現代人の医師への違和感の要因になっていると思います。
こうした人と賢く付き合うには、医師の職業を「聖域」だという先入観を捨てることが必要です。「医者は職人である」それもかなり世間知らずで、頑迷固陋(ガンメイコロウ)な職人です。世間的に医者はエリートと言う視線を浴び、薬品会社の営業マンや看護師達からは、「先生、先生」と敬われ(表面上だとしても)、弱い立場の患者からは敬意を持って信頼される存在となります。世間の厳しい洗礼を何一つ受けることなく、特別な社会に飛び込んでおり、勘違いしたエリート意識を持った人間が出来るのも無理ないことです。
社会常識にうとくプライドばかりが高いものの、一方では仕事に対しては一生懸命であるが、日々変化改革されて行く医療技術や医療方針の学習を怠ると、アッと言う間に置いていかれる医学界ですので、気を抜いた仕事はできない職人の世界でもあります。職人の命は自分の仕事に対する自負心です。だからこそ他人に妥協せず口出しをさせず、唯我独尊になりがちなわけだが、こういう人は逆にちょっとした褒め言葉にも敏感に反応します。そして「次ぎもいい仕事をしよう」と意気込みます。医師と言えども完璧な人間ではないことを認識すべきで、患者が賢く医者を選ぶことの出来る権利を十分に活用すべきだと思います。
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2003/04/20(日)
No17: メカノサイトロジーで心身発達を!!
「メガノ」は機械的あるいは物理学的という意味で、「サイトロジー」は細胞学という学術用語です。即ち「メガノサイトロジー」とは、噛むことが顔や顎だけでなく、全身の体作り、脳の働き、心の安らぎなどに、いかに密接に関係しているかを研究する学問です。以下この研究の状況を纏めてみました。
最近アイドルや若者は小さい顔になり格好良く見えませんか?。然し、ニッコリすると八重歯や歯並びの悪さが目立ちます。どちらも顎が小さいことが原因で歯が並ぶスペースが十分にないために起きる歯列不正です。噛まない現代人の特徴的な現象です。
我われが噛む時、最大で体重の2~3倍の強い力で食物を砕き、細かな粒子にして胃に飲み込みます。一方、噛む力は噛み合っている歯全体に加えられますから、歯を支えている歯根膜繊維(コラーゲン繊維)から、下顎骨と上顎骨に伝達されます。
これらの機械的外力(メカニカル・ストレス)は、更に顔の筋肉を介して前頭骨、側頭骨、頭頂骨など頭全体に次々と伝達され、骨の中にある細胞を圧迫したり牽引します。すると骨を作る細胞は活発に栄養やカルシウムを摂取して、丈夫な密度の高い骨を作り始めます。噛むことは顔全体の骨や筋肉を丈夫に育てているのです。
スポーツ選手が運動練習によって均整のとれた、筋骨たくましい体作りをします。特にアメリカの野球選手は試合中もガムをクヤクヤと噛んでおりますが、見た目には行儀が悪いようにに見えますが、これも歯をくいしばるための健康法の一環なのです。スポーツ以外でも私達の生活の中には重い物を持ち上げたり、動かす時に歯をくいしばります。
女性でお産の経験のおありの方はお分かりになりますが、胎児を生み出す時に歯をくいしばりますが、歯茎の弱い方はこの時に歯を痛めてしまいます。又、幼児期からよく噛む習慣をしつけることが、綺麗な歯並びと丈夫な顎を育てるのに大切です。まさに噛むことは”お口の体操”と言えます。肉、魚、野菜などの「噛みごたえ」や「噛ざわり」はダンベル体操のダンベルに相当するものです。
逆のケースとして、厳しい体力トレーニングを受けた宇宙飛行士も、僅か10日程度の無重力の環境から地上に帰還すると、全身の骨や筋肉が約10~20%減少することが明らかになりました。又、骨折や寝たきり状態の病人は骨や筋肉はどんどん消失していきます。どんなにカルシウムや栄養を与えても骨太の体は作ることは出来ません。
生物の基本単位である細胞が元気に活動するには当然、バランスのとれた栄養は必要です。しかも適当な細胞レベルでの運動が不可欠です。体を動かすことが細胞に歪を与え、細胞膜の分子構造も変化させます。これが栄養やホルモン、ビタミンなどの活性物質の取り込みをコントロールしていることが分かってきました。
特に骨を作る細胞に力を加えると、細胞内部のカルシュウムイオン濃度を敏感に変化させ、遺伝子レベルでの代謝が活性化されます。つまり、噛まないと顎も顔も親とは似つかわない骨格になっても不思議ではありません。”咀嚼(ソシャク)”という生体行動が科学的に探求されております。
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2003/04/25(金)
No18: ヒトゲノム解読 :探るナゾ、倫理論争も!
人間の遺伝子すべてを解読する「ヒトゲノム計画」が進行中だ。ゲノムとは、遺伝子のセットのこと。6月には「データの概要版」が完成し、ホワイトハウスで記念式典も開かれた。今年中には完全版ができあがる見込み。生命の設計図と言われるこの情報が公開されていると知って、インターネットをのぞいてみると、データだけでなく遺伝子情報をめぐる課題や展望も見えてきた。
米エネルギー省が学生向けに設けたホームページのイラスト。細胞と染色体、DNA、塩基の関係を分かりやすく示している。 ゲノム解析をしている米国立バイオテクノロジー情報センターのホームページで、「ゲノム解読」のコーナーを開いて、一番小さい「22番染色体」をクリックすると、に「A」「T」「C」「G」の4文字が延々続いて画面に出てきた。4文字は、染色体の中にある遺伝子の本体・DNA(デオキシリボ核酸)を構成する「塩基」という物質の頭文字。たった4文字の並び方が、生命活動をつかさどるタンパク質の部品となるアミノ酸の種類と並び方を決めている。
人間のゲノムには、約30億個の塩基がある。これを自動分析装置とコンピューターですべて読み取るのが、ヒトゲノム計画だ。各国政府が膨大な予算を投入する国際共同研究として1990年代初めにスタート。民間企業も解読に参入して競争を繰り広げてきた。その背景には、遺伝子情報が、がんなどの病気治療や新薬開発で大きな手掛かりになるということがある。
欧米や日本の研究所は、解読した結果を蓄積し、塩基配列に関する情報など膨大なデータベースを持つ。それぞれがコンピューター網でつながり、だれもが情報を引き出せる「共有財産」になっていて、京都大化学研究所などが運営する「ゲノムネット」には、月に200万件を超えるアクセスがある。ところで、解析されているゲノムの「提供者」は、だれなのか。限定的ながら、そんな素朴な疑問に答えているホームページもある。
実際、人種にかかわらず99・9%以上の塩基配列が同じであるということが分かっており、クリントン大統領は昨年6月の記念式典で「人間のゲノムに対する冒険
(ヒトゲノム計画のこと)の成功から明らかになった、偉大な真実の一つ」とたたえた。しかし、遺伝子情報の研究については、ほんのわずかな違いを究明するものとはいえ、新たな難問を人類に突き付けている。例えば、病気の原因となる遺伝子を持つことが分かってしまうと、就職や結婚などでの差別につながる懸念がある。ヒトゲノム計画は、もともと生命倫理の問題を抜きには語れない。
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2003/05/01(木)
No19: SARS感染沈静化するも伝播地域指定
WHO(世界保健機関)は4月29日、トロントに対する渡航延期勧告を30日に解除すると発表した。4月23日に渡航延期勧告の対象地域に加えられた後、政府関係者が中心となって、早期解除に向けた交渉の動きが活発化していた。
<感染被害が沈静化するも伝播地域指定は継続>
WHOによれば、既に対象地域に指定されている北京や香港、広東省および山西省への勧告は現状どおり。トロントは伝播地域(an affected area)であることに変更はなく、28日に対象外となったベトナムとは立場が異なる。
WHOは勧告を解除した理由として、SARS感染者の数が減少傾向にあること、地域内での感染例が最後に確認されてから20日が経過したこと、勧告発表後、感染者の国外渡航が確認されていないことなどを挙げている。WHOは勧告発表当初、向こう3週間は措置の変更はないことを示唆していたが、短期間で解除に至った。30日には、WHO関係者がトロントを訪問することになっている。
各種報道によれば、WHOがトロントを渡航延期勧告の対象に加えて以来、連邦およびオンタリオ州政府関係者、トロント市関係者などが勧告の早期取り下げを求め、WHOに再考を要請していた。29日にもオンタリオ州健康相ほかトロント市当局幹部を含めた関係者が直接WHOを訪問し、最新の状況を説明、関係者と協議していた。
22日に旅行者に対する注意喚起を発表した米疾病対策センター(本部:アトランタ)は、その声明の中で、「トロントでの感染はごくわずかの病院や家庭および特定地域に限定されている」と述べており、その後、23日のWHOによる勧告には批判的な立場を取っていた。
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2003/05/06(火)
No20: 生体肝提供の母親死亡国内初!
京都大病院で生体肝移植の提供者となった後、肝機能が悪化していた40代の女性が4日午後4時50分、多臓器不全のため死亡した。89年以降、日本で2千例以上の生体肝移植が行われているが、移植の影響により提供者が死亡したのは初めて。もともと肝臓病だった提供者から肝臓を多めに切り取ったことが原因と、京大はみている。提供できる肝臓の量の指針など、安全対策の確立が迫られそうだ。
女性は昨年8月、胆道閉鎖症の10代後半の娘に肝臓の一部を提供した。女性は手術前の画像診断などで脂肪肝と診断された。娘の体内で十分機能させるためには、肝臓を多めに切って提供する必要があり、女性には推計で元の体積の25、9%の肝臓しか残せなかった。
手術後、肝機能が回復せずに肝硬変になった。肺炎も起こし、昨年末から意識障害に陥った。1月27日に名古屋大で生体肝移植を受けた患者から摘出した肝臓を移植する「ドミノ移植」を受けたが、快復しなかった。 娘は94年に父親の肝臓の一部を移植されたが、肝臓の状態が悪化したため、母親からも移植を受けた。現在、娘は退院しているという。
1月の移植後、日本肝移植研究会はドナー安全対策委員会を作り、提供手術の妥当性などについて調査した。その結果、女性は単なる脂肪肝ではなく、肝硬変を起こす可能性のある「非アルコール性脂肪性肝炎」(NASH)だったと判明した。これが原因で、肝硬変になったとみられる。NASHは患者の肝臓の組織をとる「生検」をしなければ診断できないが、京大では実施していなかった。
同研究会の調査は「残った肝臓の量が少ない場合の危険性を事前に十分に説明していなかった」と分析し、京大側も説明の不十分さを認めた。 日本の生体肝移植は患者の家族や親類が提供者になり実施されてきた。臓器移植法の施行後でも脳死肝移植は21例で、患者は生体肝移植に頼っているのが実情。手術の実施施設は全国約50カ所に達するが、肝臓をどれだけ切っていいかなど細かい指針は未整備だ。
肝移植以外の生体からの移植医療で、提供側が死亡した例は、国内では骨髄提供者1人が麻酔事故で92年に死亡しているほか、末梢血幹細胞移植のための提供者1人が02年、急性骨髄性白血病で死亡している。
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