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平成18年(2006年)4月6日の「城の日」、日本城郭協会によって「日本100名城」が選定されました。100名城の選定基準は3点あって、日本城郭協会の公式ガイドブックによると、1. 優れた文化財・史跡であること国宝(当時)である姫路城・彦根城・犬山城・松本城・二条城(障壁画)や世界遺産の沖縄のグスクなど2. 著名な歴史の舞台であること楠木正成の千早城や、天下統一の拠点となった安土城・大阪城・江戸城、さらには戊辰戦争の会津若松城など3. 時代・地域の代表であること古代城跡である古代の城柵、中世の居館や戦国山城など問題なく100名城に「当選」した城郭から、惜しくも当落線上から「落選」した城郭など、公式ガイドブックでは、全て実名入りで紹介されていました。(落選した城郭でも「名城」が並んでいるので、いかに厳しい戦いだったがわかります)個々の城郭の選定にあたっては、個人的に不平感もありましたが、「史実に基づかない模擬建造物」を排除する基準には、大いに共感できました。これまでも「ここに城があった」というだけで、時代背景も考えずに安易に模擬天守などを建設してしまう残念なケースは、多々目にしてきました。私も時代錯誤の模擬建造物には大反対で、100名城の3番目の基準でもある「時代・地域の代表」では、到底受け入れられないことでしょう。一方で地道な発掘調査と時代考証に基づき、時代錯誤の模擬天守などではなく、掘立の建物や門を忠実に復元する自治体もあり、こちらは大いに感服致します。(そういった城郭は、「日本100名城」には選ばれなくとも、「続日本100名城」で見事復活当選しています)その「日本100名城」をめぐってみたいとは思ったものの、一番厳しい選定条件があって、当初は夢のような話でした。「1都道府県に最低1城以上(ただし5城以内)」がその選定条件で、100名城すべてを訪れるには、47都道府県すべてを訪れる必要があります。100名城のためだけに時間を使うのはあまりにナンセンスだと思っていて、その時間があれば他の城跡をめぐっていたいところでした。(1年間で1城を訪れたとしても、100年かかる難行です)それでも気が付けば100名城を意識していて、振り返れば100名城のうち90城を訪れていました。いよいよカウントダウンとなった今、以下がこれまで訪れた90城です。(当ブログでご紹介した城跡は、記事にリンクしています)【北海道】根室半島チャシ跡群 、五稜郭、松前城【青森県】弘前城、根城【岩手県】盛岡城【宮城県】多賀城、仙台城【秋田県】久保田城【山形県】山形城【福島県】二本松城、会津若松城、白河小峰城【茨城県】水戸城【栃木県】足利氏館【群馬県】箕輪城、(新田)金山城【埼玉県】鉢形城、川越城【千葉県】佐倉城【東京都】江戸城、八王子城【神奈川県】小田原城【山梨県】武田氏館(躑躅ヶ崎館)、甲府城【長野県】松代城、上田城、小諸城、松本城、高遠城【富山県】高岡城【石川県】金沢城【福井県】丸岡城、一乗谷城【岐阜県】岐阜城【静岡県】山中城、駿府城、掛川城【愛知県】犬山城、名古屋城、岡崎城、長篠城【三重県】伊賀上野城、松阪城【滋賀県】彦根城【京都府】二条城【大阪府】大阪城、千早城【兵庫県】明石城、姫路城、赤穂城【奈良県】高取城【和歌山県】和歌山城【島根県】松江城、月山富田城、津和野城【岡山県】津山城、備中松山城、鬼ノ城、岡山城【広島県】福山城、(吉田)郡山城、広島城【山口県】岩国城、萩城【徳島県】徳島城【香川県】(讃岐)高松城、丸亀城【愛媛県】今治城、湯築城、(伊予)松山城、大洲城、宇和島城【高知県】高知城【福岡県】福岡城、大野城【佐賀県】名護屋城、吉野ヶ里、佐賀城【長崎県】平戸城、島原城【熊本県】熊本城、人吉城【大分県】大分府内城、岡城【宮崎県】飫肥城【鹿児島県】鹿児島城【沖縄県】今帰仁城、中城城、首里城以上90城いまだ未訪問の10城が、以下の城です。【新潟県】新発田城、春日山城【石川県】七尾城【岐阜県】岩村城【滋賀県】小谷城、安土城、観音寺城【兵庫県】竹田城、篠山城【鳥取県】鳥取城意外な城が残った感じがあって、果たして100/100はどこになるのでしょうか。そうこうしているうちに日本城郭協会より、10年後の平成28年(2016年)4月6日に「続日本100名城」が選定されました。こちらは選定前から訪れている城もあるものの、ようやく50/100です。(「続日本100名城」の選定については、「100名城」より秀逸だと思います)個人的には、実戦を経験した城こそが「名城」だと思っています。熊本城や五稜郭を除き、実戦経験がある城は中世の戦国城郭ばかりですが、「続日本100名城」ではそんな城がいくつも選ばれています。城のつくり方図典歴史群像シリーズハンディ版 日本100名城公式ガイドブッ【1000円以上送料無料】
2018/01/23
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丸ビルの1階で甲冑展が行われていると聞いて、さっそく見に行って来ました。各戦国武将の本拠地のブロックごとに、甲冑がずらりと並んでいたのですが、これだけの甲冑が揃うと壮観と言うより他はありません。(甲冑はもちろんレプリカです)錚々たる面々がキラ星のごとく並んでいたのですが、おそらくこれだけの武将が集まったのは、関ヶ原の戦いや小田原攻めの時もなかったことだと思います。東北勢伊達政宗と直江兼続がこうやって並ぶことはなかったことでしょう。それでも伊達政宗と片倉小十郎は主従で並んでいました関東勢鹿角前立て兜の人の本拠地は「江戸」となっていましたが、この人は江戸城ではなく大多喜城です。それにしても本当の関東勢である佐竹義重・里見義堯・北条氏康の面々がいないのは寂しい限りです。中部甲信越勢この辺りは泥試合の様相があります。この方は特別枠で織田信長近畿勢豊臣秀吉にしても藤堂高虎にしても、この人たちは本当に戦闘する気があったのでしょうか。中国四国勢近畿勢に比べると、まだ実用的な感じがします。九州勢やはりここが最も実用的ではないでしょうか。この中からあえて個人的なベスト3を選ぶとしたら、こうなると思います。第1位本多忠勝第2位井伊直政第3位榊原康政甲冑というより単に人物的なものかも知れませんが、この3人の親分はあのタヌキおやじです。よく文句1つ言わずにがんばったものです。最近の戦国武将ブームもあってか、ものすごい人だかりだったのですが、年配の男性か若い女性ばかりだったような気がします。※この甲冑展は1/17に終了しております。
2010/01/22
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世に「関東七名城」なるものがあります。○前橋城(群馬県前橋市)○(新田)金山城(群馬県太田市)○宇都宮城(栃木県宇都宮市)○唐沢山城(栃木県佐野市)○太田城(茨城県常陸太田市)○川越城(埼玉県川越市)○忍城(埼玉県行田市)の七城です。いずれも訪れたことがあって今も印象に残っている城郭ばかりですが、何を基準にして「名城」と言っているのか、全く理解に苦しむところです。城郭の遺構がよく残っている城かと言えば、そうではありません。(遺構で言えば、かろうじて金山城と唐沢山城ですが、後は見る影もないほどです)かと言って、実戦をくぐり抜けた難攻不落かと言うと、そうでもないように思います。(そもそも太田城などは攻められたこともありません)1つだけ感じるのですが、場所的にも偏っており、後北条氏による関東支配をアンチテーゼとしているような気がします。(上杉謙信ひいきのような気もしますが…)そこであくまでも個人的ながらも、「新関東七名城」を選んでみました。(実戦をくぐり抜けながら、今も遺構が残っている難攻不落の城郭を、「中立的に」選んでみたつもりです)○小田原城(神奈川県小田原市、北条氏の旧小田原城の方です)○久留里城(千葉県君津市)○滝山城(東京都八王子市)○箕輪城(群馬県高崎市)○鉢形城(埼玉県寄居町)○武蔵松山城(埼玉県吉見町)○岩櫃城(群馬県東吾妻町)北条氏康・武田信玄・上杉謙信・里見義堯・佐竹義重・真田昌幸の面々も納得してくれるでしょうか。
2009/11/14
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