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この4月から日本の保育園に入園した息子、登園3日目の今日も、はい、
大泣き しました。
保育園に着いたらママは帰ってしまうと学習した息子、
今朝は登園の道すがらですでに泣きが入ります。
「学校きらい。お友達に遅れてもいい。大きくなれなくてもいい。
ママと一緒にいる!
ママと一緒にいたいのぅ~~~~~~~!
お花見に行く!
お花見に行って、それから学校に行くぅ~」
・・・んー、学校に行かねばならない、ということは理解しているようですな。
ただ、それを少しでも延ばしたい、
嫌なことは後回しにしたい、という逃避発想ですな。
「学校は楽しいよ。お友達もたくさんいるし。」
旦那やじじばばはよくそう言って息子の気持ちを引き立てようとします。
だけど・・・・・・・・
やっぱ嫌なもんは嫌なんだよね。
家でママと一緒に気ままにマイペースで遊びたいんだよね。
うん、その気持ち、実はママはよくわかるよ。
なんたって、
このママ自身、幼稚園が大っきらいだったのだから!
えへへへへー。
そう、私は幼稚園大っきらい!
幼稚園が楽しいなんて思ったことは一度もない!
今も、自分が通園していた幼稚園の前を通ってあの粘土やらクレヨンやら画用紙やらの混ざった独特の香りを嗅ぐと
あの頃の心細い気持が蘇って胸がキューッと苦しくなるくらい。
私の幼稚園時代・・・って一体何十年前なんだよ!
はい、あれからそろそろ40年近くが経とうとしておりますかねぇ。。。(遠い目)
しかし、日常の些細なことに関する記憶力が妙にいい私としましては、
それはまるで昨日のことのように鮮やかに思い出せるのでございます。。。
幼稚園が楽しい、なんてのはまやかしだ!
否、そうとは言い切れませんな、
つまりそれは、同じ4歳児といえども、園が楽しいと感じるかどうかはやはり
「 人それぞれ」 ということなのであります。
さて。そんな私の幼稚園時代。
どんなだったかというと。。。
早生まれ の ひとりっ子 。
おまけに母親は高齢出産でいわゆる 年寄りっ子 というやつ。
あれ・・・うちの息子もまったく同じだ。
ずばり、内弁慶になる王道まっしぐらですな!
それとまぁもともとの性格もあるんでしょうか。
お友達と遊ぶのが苦手。
引っ込み思案でおとなしい私に、いろいろと世話を焼いてくれる姉御肌のお友達もいてくれたんですが、
そういう子は当時の未熟な私にとってはうっとおしい存在。(小学生後に仲良くなったりしたんだけどね)
ほっといてちょーだいっ
それが私の心の中の声でした。
クラスのお友達はみんな、私の平和な世界をかき乱すやかましい子供たち、
ってくらいに感じていたような気がします。
集団行動の中にいると要領よく立ち回ることもできないでいつももたもた、
声も小さいもんだから、「あのね、○○ちゃん、」と勇気を出して話しかけても
聞こえてなくて無視されちゃう・・・
だから結局自分の世界がいちばん!みたいなどんくさい子供だったと思います。
そうそう、今でも憶えているのは、私はよくひとりで下校していた、ということ。
私の家は幼稚園から子供の足で歩いて徒歩十数分のところにあったんですが、
本来、父兄もしくは大人の誰かがお迎えに来て一緒に帰らなければならないところ、
私は母の到着を待たずにとっととひとりで歩いて家に帰ってしまう。。。
母もしまいには、「○○はひとりで帰ってこれるわね。気をつけてね」くらいで容認していたような。。。
今考えるとありえない!ですね。
もちろん子も子だけど、それを野放しにする母も母だ。。。
毎回、「ちゃんとお母さんが来るまで待っていなさい」と言う先生に
「あそこ、ほら、あの木の陰にお母さんがもう来ているから私は行きます」
というようなことを言ってごまかしてはとっととひとりで帰ってました。
うー、迷惑な子ですな!(園にとって)
ま、この性癖というのはけっこう大きくなっても持っておりまして、
私はいまだにひとりぼっちでぶらぶら家路をたどるのが好きだったりします。
3つ子の魂なんとやら、というやつでしょうか。
とまあ、そんな暗い?幼稚園時代を過ごしたこの私の息子も、いよいよそんな年頃になりました。
幼稚園を心から楽しいと思えないかもしれない?息子に私はどんな言葉をかけてやればいいのか。
どんなヒントを得れば彼は気持ちを切り替えることができるのか。
どうすれば彼が自分と社会とに折り合いをつけて生きていけるのか。
ちょっと大げさか!
でも、大人になっていく過程って、結局そういうことなんですよね。
人間なんて、一生そういう戦いをしていくもんなのかも。。。
ってまた話が大げさになってるな!
とにかく、今日や明日、そして数ヵ月後や数年後にクリアできる命題ではないわけで、
まぁ息子、気長にがんばれ!
幼稚園嫌いの母もこうして立派に社会人になっているわけだから。
あれ?はたして私は立派な社会人なのか??
また不安になってきたけど、とにかく、
彼は私ではなく私は彼ではなく。
それをまず、母であるこの私が認識することが息子自立への第一歩なのかもしれませんね!