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「若だんなのお嫁さん、ついに決定」の帯書きに、それが誰かより、仁吉や佐吉はどうなる?!
と気を揉んだのだが……ほっ。なかなかの解決策ではないでしょうか。
これまでの巻でも、人である若旦那と人ではない妖の行く末が何やら段々に重苦しくなってきて、
勝手に切なく感じておりました。
「仁吉と佐吉の千年」はぐっときて、はっと嬉しい展開でもやもやが晴れました。
やれ、めでたい!
「しゃばけ」シリーズもついに第13弾とは。
初めて読んだのはいったい何年前になるのだろう。
気まぐれに記録しているのでとびとびだが、過去の感想を拾ってみた。
久々の読書記録
ちなみに、最近の作品から時を遡っているので、出版順とは逆
読むとほっとする定番の一冊。でもなにやら若旦那が年頃になるにつれ、
前作に続き別れの予感もはらむエピソードも。
先を知りたいような、いつまでもこのまま読んでいたいような。
作者はどんなふうに締めくくるんでしょうね。
十周年?過去のタイトルを並べてみても、はてどんな意味だったかしらん、と
首をひねらねばならない記憶力の低下に、時の流れを痛感する。
最初は一太郎が探偵役(病人が目明し、という設定も目新しかった。
そして一太郎の目となり足となる岡っ引き役が妖怪、という設定も)で殺人事件も起こっていたのだった。
ほんわかムードが定着するにつれ、死人はそうそう出なくなったと思うけど、どうだろう。
代わりに妖怪たちや友との別れ(今作のラスと一編など特に)の日を思わせる切ない作品が増えてきた。
どんな幕切れが用意されているのか、ちょっと怖い。
各章の始まりの文で、時を遡っているのがわかる仕立て。
謎解きのようにほどけていく過去が、終章で一つの流れになり、ほっとさせる。
揺れた水面に、魚が飛び跳ね、あとはしんと静まり返るような。
それでも、消えたさざ波はどれも印象的で、きっと若旦那の胸にもざわめきを残しているだろう。
映画「闇の子どもたち」を観てあまりの闇の深さに浮かびきれずにいた私。
中和剤にしゃばけシリーズの最新刊を読んでみた。成功(^^*)
ミステリ風味はまったく影を潜めてしまったけど、安心して読めるほのぼの感が嬉しい。
こうしてみるとシリーズ化してから、長くなればなるほど、
行く末を心配しているのがわかる。長編の宿命か。
結末が知りたいような惜しいような。
ここのところ、別れの予感が続いたから、ほんっとに胸がざわざわしていて、
読み終えてからの爽快感に水を差していた感がある。
今回の作品は持ち味を損なわず、いかにも「しゃばけ」な感じで嬉しい。