のんびり・ゆっくりダイエット

2021/06/13

沙羅の木・・

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カテゴリ：お花の画像

可憐で可愛らしい白い花を咲かせ
朝咲いて夕方に散る儚い一日花です・・
蕾もまん丸で愛らしい姿をしています・・

平家物語に出てくる沙羅双樹（サラソウジュ）は
夏椿（ナツツバキ）の事です・・

沙羅の木（シャラノキ、サラノキ）は仏教において
三大聖木（さんだいせいぼく）と呼ばれる樹木の中のひとつ・・三大聖木は「無憂樹（ムユウジュ）」「菩提樹（ボダイジュ）」「沙羅の木（シャラノキ、又はサラノキ）」の
三つの樹木があり
いずれも仏教においては重要な役割を持ち大切にされています

沙羅の木が
沙羅双樹（サラソウジュ）と呼ばれるようになった始まりは
お釈迦様が旅の途中で最期を迎えるときに選び
横たわった場所が2本の対（つい）になった
沙羅の木（サラノキ）の下だと言われています・・

お釈迦様が入滅（高僧が天に召される事）の時を迎えると
いい香りがする淡い黄色の花が咲いていましたが一旦枯れ
2本の沙羅の木（双樹）は
お釈迦様の死を悲しみ再び真っ白な花を咲かせ
その白い花は次々とお釈迦様の上に舞散り
覆いつくしたと言われています・・

昨日・・
予約を入れていた美容院へ・・
カラーをしていたとき娘さんがお子さんを連れてやってきたので

奥様・・
お元気なのね？

ときくと・・
先生の口から

それ・今聞く？

私はその言葉で一瞬凍りついてしまいました

奥様5年前に癌が見つかって
その時はすでにあちこちに転移してて
OPしたもののずっと抗癌剤治療をなさっていたから

先月のこと容態が悪化して病院へ連れて行く途中
入院させてと言われたそうです・・

実際・当日入院となったそうです
今回は子宮に転移しているのがわかったそうですが
癒着がひどくてOPもできない状態だったそうです・・

点滴も血管がもろくなってて漏れて痛かったようで
点滴を抜いてほしいと懇願していたそうです

病院では終末医療を考えたほうがいいといわれ
話し合ってその手続をすることに
6月6日には終末医療のある病院へ転院・・

移る前に2～3日自宅に帰るか？

と聞くと・・
帰らないの返事が・・
自宅に戻ると職場と自宅が同じなので
旦那様の顔もみるし・・
近くに住む娘さんやお孫さんの顔もみる
それが辛かったみたいです・・

現実逃避したかったんやろと思う・・

先生・・
必死に涙をこらえてましたが
私の頭の上から小さな嗚咽が聞こえてました

一般病棟と終末医療の病室は完全にわかれているので
コロナ禍であっても
面会は二人までできるし
一人だけなら泊まることもできるようです
勿論・完全個室・・

この前・・
甘いものが好きな奥さんに
お饅頭持っていったら食べてくれたんや・・
一ヶ月ぶりに食べる姿をみたわ・・

殆ど食べることができない状態だったようです
付き合いの長い看護師さんに

終末医療が空いてなかったら違う病院で待機やったんやけど
すぐに入れてよかったわ・・

と話をしたら・・

終末医療の順番は申し込み順と違うから・・
まだ自分で歩けたり食べれたりできる人は
後回しになるんだよ・・
すぐに回ってきたということはわかるよね・・

と言われて
愕然としたそうです・・

そんな気持ちを抱えているときに奥様は

今はとっても幸せだから・・

と言ってくれたそうです・・

病棟は静かで時間がゆっくり流れてる感じがする・・
看護師さんもすごく親切で有り難いんや・・
小さな庭も作られていて
車椅子で連れて行ってあげてもいいと言ってもらえたから
次に行ったときは連れて行ってあげようと思ってる・・

と・・

今朝・・
二階の寝室のカーテンを開けると
真っ白に咲いた沙羅の木の花が目に飛び込んできて・・

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ

頭の中をぐるぐるまわっていました
次に美容院へ行く予定は二ヶ月後・・
奥様の可愛いお顔が目に浮かんで
美容院では我慢できたのに
涙がとまりません・・

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