いいもん見つけた&手作り・アウトドアー

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2008年06月29日
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カテゴリ: お話したい購入品




前に素晴らしい山用のグッツとして紹介した。
今回、究極(笑)の日本手ぬぐいをご紹介。

まず、対抗するバンダナと比較しながら日本手ぬぐいの特徴と使い方を再点検しその使い勝手を確認します。


いろいろな素材

★バンダナ
ヒンディ語のバンドゥヌ(bandhnu=絞り染め)の語が語源。
初めはシルク製で縞や丸い絞り染め模様のついたものだったが、柄は漫画的なものやアートなプリント物が現在主流。
バンダナのサイズは、大小あるが一辺が52cmの物がいろいろ流用できます。

大きさ  ~52×52cm 84×84cm(大判)
素材:綿(一般的な素材)その他の素材もある。


ガーゼ系は吸水性はあるが速乾性ゼロ

ガーゼタイプの綿(肌ざわりが良いが乾きが遅い)、オーガニックコットン(肌ざわりが良いが携帯性が悪く乾きが遅いので山には不向き)、
他にキュウプラ ポリエステルなど。
価格:100円~
化学繊維で乾きが早い物は、タオル的使用ができない物がある。
泡立たない・体を拭くと滑ッて使いづらい事もあるのでアイデア商品には注意。

バンダナの特徴は、正方形。
日本手ぬぐいと比較しての違いは、若干厚めの布というところでしょうか。

★日本手ぬぐい
大きさ 90cm×約35cm ~100×34cm
素材:綿(一般的な素材) 麻(リネン) ガーゼ 
変りネタでは 超撥水風呂敷 のような材質もある。

価格:300円~1500円
33cm×90cmの木綿の布が基本。
原則薄い綿の長方形の布。


以前は端を処理したが

<端のほつれに日本の伝統が>
日本手ぬぐいは、端がわざと未処理です。
端からほつれてしまうことが気にかかる人がいます。
以前、当方も自分でミシンをかけて処理したこともありましたが、そのままでも使い込むと端のほつれは気になりません。
日本手ぬぐいがいちばん <山に日本手拭> を掲載した時には端の処理(ミシンをかけて)をしていました。

しかしその「ほつれ」が山での緊急時に必要な部分と気が付き、今ではそのままにして使っています。

よく知られていることに、日本手ぬぐいは乾きが早いことがあります。
端が「ほつれたまま」になっているがここが伝統の技。
日本手ぬぐいを干すときにはここから滴が垂れ、一番最後まで濡れている端の乾きが早くなります。
またほつれは数回使っているうちに糸が出なくなるのです。
(何回か糸を手やハサミで処理する)

使い込んだ日本手ぬぐいはこれだけでも愛着が出始めます。
もうひとつ。端を処理していないために縦に手で簡単に裂くことができます。
下駄の鼻緒を作っている時代劇を見た事ありません? 


指で簡単に裂ける

――――――――――――――――――
和服の美人が下駄の鼻緒が切れて困っているとき
美人を肩に掴まらせ、腰から手ぬぐいをさっと抜き
口にくわえてビィーと破く、素早く鼻緒を付け替えて
「ではごめんなすって」と去り始めると、
後ろからその美人は「あの!お名前を・・」と・・・ 
とは怪しい隊長さんの話。(笑)
――――――――――――――――――

また、出血しているキズ口を日本手ぬぐいや和服の端を破いて血止めに使ってた場面は数多く見ました。
現実に、昔から必要な幅に裂いて包帯や血止の紐として使われていました。

自然素材でありながら乾きが早く、山での緊急時に必要な幅を手で裂ける布は日本手ぬぐいだけかもしれません。

<体が洗いずらい・拭きずらいって本当?→嘘です>
体を洗いづらいと話す人もいるが、使い込む程に洗う時の感触は良くなります。
洗剤の泡立ちも格段によくなります。
またお風呂上がりでさえ、体をふくことは昔から皆やっていました。
しかしバスタオルではないのですから途中で手ぬぐいを絞ること。(^^)


この程度でほつれなくなる


★違いが出る使い方
<日本手ぬぐい有利> (やったことがない項目入れちゃいます)
包帯の代わり(大きさ、部位によってはバンダナ不可)
腕を骨折した時の腕吊り
ベルトの代わり
風呂敷の代わり
袋の代わり
ねじってロープ(細引きや補強用)代わり
冷えたペットボトル飲料を包む(長い方が有利)
袋状にし、山の恵みや薪を運ぶ籠代わり
インナーシーツ代わり(汗の多い所の部分)
メダカ・クチボソすくい(冗談ではない)
松明の芯
手漕ぎボートのアンカー袋

<バンダナ有利> (やったことがない項目入れちゃいます)
ハチマキ(後頭部の結び目はバンダナが小さくできるが、日本手ぬぐいで作ると大きくなる)
コーヒー豆を入れて岩にぶつけて豆を砕く(布が厚くバンダナが有利か)
コーヒーフィルター代わり(やったことがないが、イメージはバンダナか)
ファミリーキャンプ時のランチョンマット(アウトドア気分を出すためにはバンダナだ)
タープやテントの張り綱に結んで目印(家族の受けはやはりバンダナでしょう)
手首の汗止め(日本手ぬぐいでは大きすぎるかも)
車のヘッドレストカバー(柄から言ってバンダナでしょ)

など、日本手ぬぐいやバンダナではどちらでもできますが使い勝手を比べて見ましたが、皆さんの感想はいかがでしょうか。

<その他共通> (やったことがない項目入れちゃいます)
手を拭く、汗を拭く、マスク(ほこりよけ)、マフラー、帽子代わり、首の日焼け止め、額の汗止め、水の汚れを漉すフィルターの全段階で使用、魚を掴む時(滑らない)、食事の砂埃よけ、スカーフ、ロープを木に巻く時の保護、食用油利用のランタンの芯


結論は大きさ・形・厚さが違う事から使い勝手の違いが出る。
好き好きだが、薄く乾きが早く携帯性もよいことから日本手ぬぐいが好きです。

ここ数年アウトドア関連のお店でも日本手ぬぐいが販売され始めた。
しかしその販売に真剣さはない。売っている人が使ったことがないのか。
そのまま日本手ぬぐいを山用品店に置いて売れるとは思えない。
山での使い方をもっと広めてほしいと思うのだが。

想像するに、日本手ぬぐいが一般化しない理由の一つは、<柄>だ。
あの模様だけは何とかならないか。
多種の柄があるが、洋風柄のバンダナが勝っている。
山の頂で、首に「色刷りの歌麿」が見えたら、その人には近づきたくない。
日本画的な、大柄人物像や駒・だるま・動物・魚・植物・豆絞りなどはいかがなものか。
日本手ぬぐい=日本画 の発想は固定観念が強すぎる。



無地の日本たおるは山の感覚

つまり、風呂屋で日本手ぬぐいは似合うかもしれないが、洋風のスタイルで登山する時にはその柄は似合わないという事だ。
和テイストの柄は確かに「粋」なもの。
しかし場所によりけりだと気が付いて欲しい。

当方日本手ぬぐいに西洋風の柄を頼もうと考えた。
調べるとプリント依頼は最低50枚単位だが、、
当時真剣に印刷するなら何が良いか考えた。
ロープの結び方・忘れものよけ装備一覧・山の花・食べられるキノコ・緊急連絡先・レスキューマニュアル・野生動物の足跡・カモフラージュ など一枚なら欲しい物は多くある。

一枚ものなら日本手ぬぐいの絵柄を自分でプリントする教室もあった。
現在まで縁がない。

しかしそこまでして西洋柄にする意味があるか?とも感じてやめた。
市販の細かい図柄の物で一時紛らわしたが、やはり日本画がいけない。

風呂に入っていた時、タオルを見た。
日本手ぬぐいと同じような大きさだが、柄がない。
タオルには柄がないのだ。マフラーにも柄がない物が多い。
このことから、日本手ぬぐいにも柄がない物でもよいのではと考えた。

結論は、山では柄のない日本手ぬぐいが抵抗なく使える。いや使い倒せる。
友人と山に登っても不自然さがなくなった。
それまでは「それ日本手ぬぐい?」とよく聞かれるのだ。(≧▽≦)
いちいち日本手ぬぐいの良さを説明しなくともよくなった。

日本の山には、日本手ぬぐい。それも 日本手ぬぐい 柄なし がベストという事となる。(笑)

無地の日本手ぬぐいは、見た目は和洋折中。単色は逆に粋さえ感じる。
ブルー、紺、クリーム等、皆とても山との調和さえ感じる。
また白はタオル的感覚。裂いてみると包帯そのもの。
そして無地は値段が安いところが魅力。どんどん惜しげなく使ってしまえるのがすごい。汚れるのが当たり前のグッツだが、汚れたら鍋拭き・掃除用として最後まで山で使ってあげましょう。


・・・やっぱり日本人は日本手ぬぐいだろう。


*****************
皆さんの日本手ぬぐい・バンダナの使い方をお教えください。
お待ちしています。








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Last updated  2008年09月16日 21時08分38秒
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