ああ言えば ジョン・ウー
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世界の珍獣図鑑を図書館で借りてきました。珍獣、好きなんです。マニアとかそんなんじゃないですけど。神話に出てくる変な動物とかもいいですし。妖怪もいいですけど、珍獣です。自分の創造を越えた形の動物が眼前に現れる度に、「お前の考えは違うとる!」とか「こんなんもあるんぞ!」「ドーーン!!」と喝を入れられたような、価値観を変えられそうな、そんな気持ちにされられる…場合もあります。とにかく神聖な感じがします。猿系のなんて色といい、形といい、神としか言いようがありません。マンドリルとかウアカリとかキンシコウとか。森で出くわしたら、泣いちゃうと思います。ありがたくて。麒麟や、その他いろんな伝説の動物たちも絶対に存在したんじゃないでしょうか。少なくとも中国ならいるはずだ!今だって何かしらいるに違いありません。中国は不思議がいっぱいです。日本のツチノコだっているはずだ。ちなみに、うちの旦那さんとの協議の結果、珍獣 of 珍獣は今のところ「ハダカデバネズミ」です。「ウマヅラコウモリ」もいい線行ってましたが、ハダカ~の気持ち悪さは向かうところ敵なし!さっき言ってたこととまるっきり反対で申し訳ないですけど、神聖とかそういうのじゃまったくなし!ただただ気持ち悪い!写真も載せられません!オールヌード!珍獣と言えば、みなさん「だんざ」という生き物ご存じですか?我が地元、鹿児島の方言で「タヌキ」のことだと言う人もいるんだけど、私の実家ではタヌキとムジナのあいのこだと言われています。言ってるのは父とばあちゃんだけです。以前、実家の庭に気持ちの悪い二足歩行の生き物がいて、その姿はタヌキが立ち上がって歩くのとそっくりなんですが、よーく見ると何か違う。毛がないんです。皮膚がひび割れていて、ヨボヨボ歩いている。父とばあちゃんを呼ぶと、二人とも口を揃えてこう言ったのです。「あれは、ダンザやっど!」「間違いなか。タヌキじゃなかよ。昔一度だけ見たことがある!」わあ~知らなかった!ばあちゃんでさえ一度しか見たことない動物に出会えた幸せ!鳥肌がたちました。…しかし待てよ、近くの川にカッパがいると本気で言ってるような父じゃないか。これはもしや…。と思い、他の人に聞いてみましたら、あの生き物の正体がわかりました。 皮膚病のたぬき…皮膚病のたぬき…hihubyou no tanuki ……あのまま信じていればみんな幸せだったのに…ゴメンネでも何なんすかねーっ!!ソーリ!ソーリ!ソーリ! ダンザって一体何なんすかーっ!!
2004.06.29
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