想い出は心の宝石箱に。。。

想い出は心の宝石箱に。。。

2017.01.12
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最近ハリウッド映画がつまらない。製作費にやたら金を使っているが、心を

  打つものがない。そこで、 ヨーロッパやアジアの秀作 を、敢えて選んで見る

  ようにしています。

  そんな中で、ストーリー展開も登場人物への感情移入も、 すとんと腑に落ちた ように

  見れた映画に出会いました。2014年タイで制作、日本では2016年5月に公開された、

  <  すれ違いのダイアリーズ >。

水上分校 という、田舎のフロテイーング小学校に赴任した、 青年教師ソーン

前任者の女性教師エーン 日記を通じて、 まだ逢った事もない 相手との

  心の交流する姿を、詩情豊かに 描いたもの。

  ソーンは生徒4人というその小学校に着任し、前任者の女性教師エーンが残した

  日記を見つけます。エーンの日々の想いや孤独感を日記で読むうちに、ソーン

  は彼女の存在を身近に感じ、やがて 憧れの感情 へと変化していきます。

  都会の大規模な学校の教育方針になじまないエーン。そして結婚を約束した恋人 

  の裏切りに傷ついた彼女は、1年後ソーンと入れ違いで再びこの学校に赴任。

  ソーンは同じように日記を残しており、今度はエーンがソーンの日記を読み始め、

失いかけていた教育への情熱 を取り戻したのでした。

  本作品は、タイ・アカデミー賞最多ノミネートや、米アカデミー賞外国語映画賞

  タイ代表などの高い評価を受けただけでなく、首都バンコクのみで約100万人を

  動員して大ヒット。

  何にもまして、話されている言語が違っていても、日本映画を見ているように、

全てが抵抗なく心の中に浸みわたっていくのです 。まるで、<  always

 三丁目の 夕日  > を鑑賞しているように・・・

      弱者を切り捨てるという、現代の日本の世相ではなく、 弱いものに寄り添うやさしさ

  そして、自然豊かな環境の中で、日々の生活を営む人達。天真爛漫な子供達の笑顔。

  全てが、 今の日本人が忘れかけているものを 、この映画に見たからかもしれません。





  タイは日本と同じ、 仏教国で米食 。大家族制で目上や年配の人を敬うタイ人の意識は、

  日本人のそれとも似ています。また、国民の95%は敬虔な仏教徒で、日本よりも厳しい

  上座部仏教の教えを守りながら暮らしています。


     初めてタイへ行った時、 学生の姿が日本とあまりに似ている ので、驚いたことがあり

  ました。 男子生徒は白のカッターシャツに、黒または紺の長ズボン。女生徒は白の

  ブラウスかセーラー服に黒または紺のプリーツスカート。どうしてこうも同じなのか、

  その理由まではよく分りませんが。



すれ違いのダイアリーズ


  映画の鑑賞感想を記事としてとりあげたのは、同じアジア人として共有している

価値観や感情 しれませんね。

  みなさんにも是非見て戴きたい、映画の一つとなりました。


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Last updated  2017.01.13 17:20:14
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