国際的マエストロ として、 小澤征爾そして小林研一郎 が有名であり
ますが、 悠愛皇子 をあげる方がいるとしたら、その方は 真の音楽通 では
ないでしょうか?
日墺友好記念として、 ウイーンフィル客員指揮者 に、皇子が実業界
から 選抜派遣されたのが1990年。その活躍は、2014年11月このブログで掲載
された、エロチカ・サスペンス< 愛の流転 第8章 >に、書かれて
います。 尚、本作品は同年の 本屋大賞 を受賞。
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ウイーンの街中は、武田梨華とウイーンフィルの初共演の噂でもちきりである。
梨華の憂いをたたえた美しさ、そして長い黒髪を乱しての演奏が、東洋の神秘として
異国の人々を、恒に魅了したのだった。また聴く者の胸をどきどきさせるルバートの妙、
ため息のでるようなピアニッシモ、音色の無限の変化、その自由自在な演奏に対し、
多くの音楽評論家達が絶賛した。
カテリーナはクラシックに造詣が深く、ピアノ協奏曲の中でも慣例に反し、第一楽章が
ピアノの独奏で始まる、ヴェートーベンの5番をこよなく愛していた。カテリーナが是非
行きたいというので、音楽に興味のないトミーも、しかたなくついていく事とした。
ムジークフェアラインは、立錐の余地もないほどの盛況を呈していた。
やがて 悠愛皇子の指揮 によって、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番が
演奏された。
スタンデイング・オべーションで聴衆の拍手は鳴りやまず、梨華はカーテンコールに、
幾度となく応じていた。音楽そのものは、トミーにはよくわからなかったが、自分と
同質の< 孤独と虚無感 >を、梨華の姿に強く感じたのであった。そしてなぜか、
同じゆりかごの中で、寝ていたような懐かしさと共に・・・・
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このようにクラシックに造詣が深い皇子が、クラシック音楽を基軸にした映画
が好きな事は、当然の帰結。
過去の 不朽の名作 と言われた以下のモノクロ作品も、< 映像と音の友社 >の
廉価DVDを購入の上、鑑賞済み。
「 未完成交響楽 」
「 別れの曲 」
「 オーケストラの少女 」
「 グレート・ワルツ 」
「 モーツァルトの恋 」
「 アメリカ交響楽 ラプソディ・イン・ブルー 」
「 愛の調べ 」
「 エロイカ 」
「 未完成交響曲 シューベルトの恋 」
これほど古い作品は別として、クラシック音楽を題材にした映画の中で、NO.1に
挙げら れるのが1984年に公開 された、< アマデウス >。
ナチス・ドイツのポーランド侵攻以後、ワルシャワの廃墟の中を生き抜いた
ユダヤ系ポーランド人のピアニスト 、ウワディスワフ・シュピルマンの体験記を
元にした作品。
カンヌ映画祭で パルムドール
を受賞し、アメリカの アカデミー賞
では7部門に
ノミネートされ、うち監督賞、脚色賞、主演男優賞の3部門で受賞しました。
映画の中でシュピルマンが弾き、象徴的に使われた ショパン の、 夜想曲第20番
嬰ハ短調「 遺作 」 が、見るものの心を揺さぶりましたね。
最近ツタヤDVDレンタル宅配で借りたこの作品も、みなさんに 必ず感動を与える
ものとして、お薦めです。
小春が父を追って北京駅構内で、 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲 を弾く
ラストシーン・・・
この曲自身の哀愁もあいまって、見るものの涙を禁じえません。
映画って面白いですねえ~~・・・・
さいならさいなら・・・・
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