泉質は普通ですが、温泉場の 風情ある街並
がおもろいのが、山形県の
銀山温泉。
温泉街中心を流れる銀山川を挟み、大正末期から昭和初期に建てられた 木造多層の
旅館
が立並んでいます。
川べりの ガスライト
に灯がともると、 大正ロマン
に
ひたれる趣のある温泉場。
銀山の名の通り、ここは江戸時代日本三大銀山の一つ、 延沢銀山
があり栄え
ました。江戸中期になると産出量が落ち、銀山は事実上閉山となりましたが、
其の後 温泉地
として有名になったのです。
皇子は3度銀山温泉を訪問しましたが、1回は当温泉の顔ともいうべき
能登屋旅館
、後2回は改装前の 藤屋旅館
に宿泊しました。
当時の藤屋旅館は、 青い目の女将 として有名であった、
藤ジニー
さん
が仕切られていました。
彼女は、1991年 藤屋
七代目藤敦と結婚、2003年の< ニッポン人には、
日本が足りない
>
という公共広告のテレビCMで、日本人以上に日本文化や
伝統を理解している外国人として、
一躍有名になりました。その後、テレビ出演、
講演、執筆等ちょ~多忙の日々を送っていました。
皇子が福島支店長の時、御取引先を招待しての総会の講演者として、
彼女を招聘
しようという無謀な計画をたてました。雪深い2月、山形の
銀山温泉藤屋
まで、わざわざ交渉に行ったのです。講演料など微々たる
ものにもかかわらず、
ジニーさんはなんと快諾してくれたのでした。
( その時、ジニーさんから戴いた色紙。写真は皇子が撮ったものを、
後で
貼付しました。 )
そして、その講話が< おもてなし
>という、日本人の心について
だった
のです。細部までは覚えてないのですが、彼女が話した内容で印象に
残った
のが、
( アメリカのレストランでは、ランチからデイナーまでの間 < CLOSED
>
の
看板をかかげるが、日本では< 準備中
>とするお店が多い。
すなわち、
日本人には恒にお客様を迎える、 おもてなしの心
があるから、
かような表現になっているのではないのか? )
と。
そしておもてなしとは、 表と裏のない心
でお客様を迎えし、そのお客様の
想いをくんだ気配りをするという、 旅館の女将としての心構
えをお話に
なった
ような気がします。
その後、彼女とのコンタクトは途絶えましたが、2006 年に有名な建築家
隅研吾
の設計による、大規模改築をしたとのうわさを人づてに聞きました。
銀山温泉は、 大正ロマン溢れる ひなびた温泉街
であって、山深い風景に
マッチしないそのような近代的な建物が、果たして相応しいのかという
懸念を
抱いたのでした。しかも宿泊料金は、従来の3~5倍に値上げ。
( 改築後の藤屋 )
案の定、2010年3月31日藤屋は5億円の負債をかかえ、 民事再生
を
申請し
事実上の 倒産
となりました。ジニーさんはすでに2008年に、子供を
引き連れて
カリフォルニアに帰国し離婚になったと。
改築に関する夫婦間の確執など、
ジニーさんの帰国の真相については
よくわかりません。
銀山温泉といえば、日本人以上に和服の似合う 青い目の名物女将
ジニーさんの笑顔
が、いつも思いだされるのです。
おもろい温泉も、今日が最終回。
温泉と言えば、設備の整ったホテルや旅館を、イメージされる方が多いと
おもいます。東北には、かような 野趣あふれる温泉
が残っていて、 非日常性
を味あう温泉には事欠きません。
どうぞ、 東北の温泉
に一度、足を御運びくださいませませ。
指名とあらば、イケメン皇子がお背中を、お流しいたしますニャア~~!!!
但し、対象は女性のみ・・・
==おちまいなのだ、ワン==
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