東北在勤18年間で、最も勤務が長かったが、 福島県
。
ここであげるとしたら、まず 三春
の< 滝桜
>。
田村郡三春町にある、
樹齢1000年以上の ベニシダレ桜
の古木です。
4月中・下旬、四方に広げた枝から薄紅色の花びらが、滝のように咲き
匂う
ことから、< 滝桜 >の名がつけられました。
樹高は12m、根廻り11m、幹回り9.5m、枝張りは東西22m・
南北18mの
巨木で、 岐阜県薄墨桜
が 西の横綱
であれば、三春の
滝桜は 東の横綱
と
言われています。
大正11年に国の天然記念物に
指定され、毎年30万人の観光客が桜の季節には、
バスを連ねて三春を
訪れます。従ってこの時期、付近は交通規制がかかり、
磐越自動車道
郡山東インターから、約8キロの 大渋滞
となり滝桜までに到着する
のに、
4時間以上の時間を要することもあります。地元の方々は、このへんの
事情を
よく知っていますから、週末や昼をはずして観桜に行くのです。
あるお取引先の部長さんに、 三春出身
の方がおられましたが、自分の
出生地を
明かすことに、大変躊躇されてました。その理由を聞いたところ、
戊辰戦争
時
新政府軍の進攻に対して、県内でいちはやく開城し恭順を
示したのが、この
< 三春藩
>だったそうです。
薩長を主体とした新政府軍は、これ以後若松城に籠城する会津軍を
攻め立てた
わけで、この籠城期間中の悲劇が、皆さんよくご存知の
< 白虎隊
>。
従って、福島県民にとって三春は裏切り者であり、
その三春出身であることは
出来れば、隠しておきたいとのことでした。
確かに、戊辰戦争で敗北後、奥羽越列藩同盟の各藩は、減封・転封・処刑・
切腹
などの厳しい処分を受けましたが、三春藩は久保田藩・弘前藩と共に、
所領は
安堵されたのですから。会津の方々の薩長に対する恨みは
未だ消えず、同じ
県内にてもかかる遺恨の気持ちがあるわけで、
戦争がもたらした 心の傷
を、
改めて思い知らされた次第です。
== つづく ==
ブログ村ランキング参加しています。
下の画像を応援クリックしてね。
↓
東北の桜(最終回) 。。。 2024.04.05 コメント(23)
東北の桜(6) 。。。 2024.04.04 コメント(21)
東北の桜(5) 。。。 2024.04.03 コメント(23)