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カテゴリ: nobel(ジークの冒険)


「ああ、聞いているよ」俺は、悪びれも無く答えた。実は、よく聞いていなかった。

「もう、いつも聞いてくださらないだから。」どっちが年上だか分らない状況だ。
「もう、一度いいますわよ。お父様がお帰りになりました。至急、書斎に来るようにとのことです。」

「・・・えっ!」親父は、遠征中のはずだが。
「ほうら、兄様きいてませんことよ。」ミラは、得意げに言った。
最近、本当にどっちが年上かとよく思う。

 父、セシル=クライフは間違いなく王国を代表する騎士である。先代の皇帝とは主従を超えた間柄でお互いを信頼しあっていたらしい。

 もちろん、その名に恥じぬ王国最強の騎士であったことは間違いない。ただ、ここ3、4年体調があまりよくない。よく咳き込む。そのため、一応家督は長兄のウェルスに譲ったが、最高位の聖騎士の称号だけは譲っていなかった。

 聖騎士という称号は、基本的には国に貢献した優秀な騎士に死後与えられるものである。そのため、生前から与えられるのは稀である。兄のウェルスも類稀な才能を持ち王国最強の呼び声も高い。聖騎士の資格は十二分にある。

 しかし、伝説の称号を生存している状態で二人が持つことはどうかということで時機を見て称号の継承をするということになった。そのような関係で、最近富に父のウェルスに対する帝王学は厳しくなっているようである。本当に、末弟で良かったと常々思う。


 ミラの言う通りに父の部屋に行った。父は、少し体調を崩したそうでベッドに横たわっていた。
「おお、ジークか久しいな。息災か?」父は、体調が悪いためか弱々しい口調だった。

 「お蔭様で充実した日々を過ごさして頂いております。」心配をかけまいと遠方の任務のことはあえて触れなかった。
「ウェルスから聞いているよ。」





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Last updated  2005.08.26 20:13:57
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アオミドロ@ すっげぇ楽チンだぜ(笑) 夢の副業生活突入~~!!! 最近は毎日別の…
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マラ太郎@ ごっそさんでしたぁ――!!(゚∀゚) 最初不安だったけど、「忘れられなくして…
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