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「遺跡の声」(堀晃/創元推理文庫) 以前、何作か読んだことがあって、気になっていたシリーズ。ふと見ると文庫で出ていたので、大喜びして買ったものの、最近まで積ん読状態。 やっとこさで読み返すと・・・いやあ、いい作品です。 ストーリーは毎回どこか郷愁を感じるなんとも「良きSF小説」といったテイストで、大好き。キャラクターは淡々としているようで、その実さまざまな感情を押し殺している。(というか第1話と最終話が泣ける! 泣けるっちゅーか、泣いた・・・。自分が立ち入ることのない場所が増えた、っつーやつ。あれがもう・・・うううう) たぶんものすごくしっかりハードSFしているのでしょうが、典型的文系脳の私でも楽しむことができて、その点でも有り難い。 そんなわけで、しみじみと読みふけってしまいました。 一気読みはもったいないので、一日1話、という形で。 ハードSF好きの方はもちろん、そうでない方にも読みやすい、良質のSFです。 個人的に、スタニスワフ・レムを思い出しました。
2008年02月03日
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「トランスフォーマー」 ずいぶん前のことになりますが、今年見た映画についても。 というわけで、予告編で血湧き肉躍り、迷わず前売り券を購入したら、変形ボールペンがついていました(笑) そりゃ喋ってくれたら嬉しいけどね。 それはとっとと弟にプレゼントして、映画を鑑賞。 個人的にはかなり好きかな。ロボットものが好きで、「ナイトライダー」が好き・・とくれば、ツボでしょ。一番笑い転げたのが、主人公の庭で必死に隠れようとしている彼ら。 可愛すぎる!! あとヒロインつええ。ヒーローが駄目男くんの成長に対して、ヒロインは最初から最後までぶっちぎりにカッコイイ。戦う女性というかなんというか。最近このテのヒロインって多いなあ。 ただ時間的にちと長かったので疲れてしまったのと、トランスフォーマー戦闘シーンがめまぐるしくて、なにがどうなっているか分からず、目も頭もついていけず・・挙げ句にちと吐き気まで。 もう少し見やすい戦闘シーンだと嬉しかったのだけれど。 とはいえ、もし続編が出たら迷わず見に行ってしまいそうです。 可愛いよね、トランスフォーマーたち! そんなわけで、おまけつきDVDもとうに予約済みです。・・・あほやなあ。
2007年11月11日
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「エム・ゼロ」一巻から三巻/叶恭弘/集英社 「週刊少年ジャンプ」連載中の漫画。 魔法を使える学生ばかりの高校に、魔法を使えない学生がひょんなことから入学して・・? という話。 ラブコメありアクションあり・・と、楽しい学園魔法マンガ。 受賞作の「BLACK CITY」がジャンプに載って以来ずっとファンなので、とても嬉しい。絵も綺麗だし可愛いし、丁寧。 そんなわけで、楽しみに買い続けているマンガとしては数少ない作家さん。 ぜひ頑張ってつづけていただきたいです。
2007年05月06日
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「漆黒の霊魂」(オーガスト・ダーレス 編/論創社) ダーク・ファンタジー・コレクション5。 ダーレス編、と聞けば買うしかない! というわけでいそいそと購入。 忙しくてなかなか読むことができず、毎晩一編ずつコツコツと読むはめに。 こういうタイプを読み過ぎたせいか、「おお!」という感動はあまりなかったのだけれど(スミマセン)、それでもなんか落ち着く。こういう雰囲気っていいですね。 「影へのキス」(ロバート・プロック)は、大好きな作者ということで期待したものの、最初からオチが見えててちょっと残念。やっぱり「子供にはお菓子を」ぐらい残酷なのがいいな。切れ味ブラックな短編がサイコーですな。 「帰ってきて、ベンおじさん!」(ジョゼフ・ペイン・プレナン)はまんま「猿の手」。どちらの作品が先に発表されたんだろうか。そこんとこが気になる。 「ハイストリートの教会」(ジョン・ラムゼイ・キャンベル)こうでなくっちゃ! クトゥルー神話ぽい雰囲気に満ちた伝統的?手法は大好き。たとえ使い古された、ワンパターンと言われようと好きなものは仕方がない。もう一人称とか残された日記とか、そういうのだけでわくわくしてくるのでありまする。 「ミス・エスパーソン」(スティーヴン・グレンドン)子供の視点、というのが好き。こういうのもパターンなんだろうけれど。これを読みながら、ケッチャムの「隣の家の少女」の時にも、このエスパーソンがいたらなあ・・としみじみ思ってしまった。 「ミドル小島に棲むものは」(ウイリアム・ホープ・ホジスン)作者名を確認せずに読み始め、すぐに「あっホジスンだ」と分かってしまうほど、ホジスンらしい海洋怪奇話。とある日本人作家の作品にも、ものすごく似たシーンがあったのを思い出す。あれも海洋怪奇話だったな・・。 「カーバー・ハウスの怪」(カール・ジャコビ)現在でもありそうな印象。主人公の独白がなんともはや、いい味。「窯」(ジョン・メトカーフ)強迫観念? これもかつてすごくよく似たオチのマンガを読んだ覚えが。中学生の時だったので、とても印象に残っていて、いまでもタイトルと作者名を覚えている。人間の想像力、精神力ってのは、いい意味でもそして悪い意味でも。凄い。 以上、収録作品のうちの気になった幾つかをピックアップ。 読み応えのある、楽しい一冊でした。 このダーク・ファンタジー・コレクション、続きが楽しみです。
2007年05月14日
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ご無沙汰していました。 あっというまに月日は流れていきますね・・・。 ここんとこSFを中心によみふけっておりましたので、追々アップしていきます。 さて、近況予告で狂喜乱舞したのが、以下。 ◇『神の家の災い』 ポール・ドハティー著/古賀弥生訳アセルスタンと検死官、修道士連続殺人に挑む。時代ミステリ第3弾。【創元推理文庫】(ファンタジー)◇『金剛石のレンズ』 フィッツ=ジェイムズ・オブライエン著/大瀧啓裕訳小説の魔術師と称された幻想作家、オブライエンの傑作短編集。◇『囚われの貴婦人』(仮) ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著/原島文世訳英国児童文学の女王ジョーンズの不思議な味わいのファンタジー。◇『タイタス・クロウ変容行』(仮) ブライアン・ラムレイ著/夏来健次訳邪神狩人、異郷より帰還す。クトゥルー神話の新境地を拓くシリーズ第2弾。【創元SF文庫】◇『レモン月夜の宇宙船』 野田昌宏著今年惜しまれつつ亡くなった著者の第一短編集を大幅に増補して刊行。 もう創元推理文庫についていくしかないですなあ…。
2008年09月16日
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DVD「初恋の来た道」 チャン・ツィイーのデビュー作。 仕事の関係で久しぶりに見たのだけれど、何回も見ている割になかなか面白い。 18歳の農村の娘が、やってきた青年教師(20歳)に一目惚れし、恋をかなえようと頑張る話で、チャン・イーモウ監督の両親の話でもあったり。 とにかく色彩と風景が美しい。農村の風景がこれほどまでに色鮮やかに、そして心理描写をも表現しているとは。 チャン・ツィイーはこの時はまだまだ幼くて、泥臭さが残っている。それも今となっては懐かしい。まさかこの後、ハリウッド・デビューして国際的女優になるとは・・想像もしなかった(^^;) コン・リーといい、なんとなく山口百恵ぽいよね、と思うんだけど。 ヒーロー役の俳優さんは、この映画ではそんなにカッコよく思わなかったのに、別のドラマではとても生き生きして、感じがよろしゅうございました。確かこちらもこの映画がデビューじゃなかったっけ(うろ覚え)。 それにしても、ヒロインの大胆な? アプローチは、ほほえましいを通り越して、ちょっと引くかなあ。若い人たちは爆笑しながら見てましたけどね。
2007年12月17日
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