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2024.10.01
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カテゴリ: 虎に翼
最後に ​優三​
思うけど…

あの後ろ姿を長々と映すところはナンダカナ…

(あそこに感動した人、スミマセンスミマセン!)

後頭部だけ大き映す
…とか
後ろは映さず優三の視点というのが分かる様に映す
…とかの方が
美しいし、ハッとする感があるし、彼の心情が表れるんじゃ


…ひじゅにですが何か?



​「法とは船の様なものなのかなと」​ by寅子



第26週『虎に翼 』


かつて「法」を綺麗な水に例えた寅子が
今は、水の上を走る船に例えている。

ここに寅子の”成長”を表現しているのだろう。


でも、あまりストンと心に響いてこないのは何故だろう何故かしら?
彼女の変遷をあまり上手く描いてこなかったからだという気がする。

穂高先生に食ってかかったり
桂場に何だか上目線でお説教めいた言い方をしたりしただけで
そこにおける心の葛藤があまり伝わってこなかったし
今はそこをどう思っているのかも伝わってこないし

表層的というか、気分の問題みたいに聞こえちゃって…>失礼


さて、そんな中で迎えた最終週
やっぱ、目立ったのは寅子というより、​よね​。
そして「俺達の」​轟​。

2人共、好きなキャラだから

あの法廷シーンは、なかなか。


あー、だけどさ

尊属殺人と普通殺人と分けてしまうのは確かに変だから
そこが正される展開は面白かった。
でも、相手が誰であろうと殺人は殺人。
刑罰がなければ、逆の意味で普通殺人と差別されたことにならない?

勿論、殺人に至る事情は酷いものだから
重罰にしてしまったら、やはり変だけどね。
ここんところの折り合いを付けるのも「法」じゃないのかな?

屁理屈?


まあ、それはともかく
よね が主役だったら
相棒=
ラスボス= 桂場
という形でスッキリ纏まっていたりして?

彼女は女性差別に対抗して女性であることをやめたわけだし
女性ならではの苦悩も経験しているし
このドラマのテーマの1つを上手く体現している。


でも、主役は ​寅子​ なんだよな…と思うと
これで良かったんだろうか?
という気持ちになる。

とはいえ、実在の人物をモデルにした寅子を主役に据えたからこそ
朝ドラでここまで「法」の問題を取り上げることができたのだろう。

よねが目立ってはいけないという意味ではない。
寧ろ大いに目立ってほしい。
問題は寅子を上手く扱えなかったことかと…


例えば手塚治虫の長編作品は、脇役のエピソードを長く扱って
その間、主人公が全く出て来ない…というものもあるんだけど
抜群に面白いんだよなあ…
主人公埋没なんて全く思えない。

今作もその域に達していたらなあ…>求め過ぎ?


女性の問題で始まったこのドラマ。
途中から、人種とかLGBTとか…
色んな差別が描かれてきた。

ちょっと盛り過ぎだけどね(笑)

色々描きたかったんだろうなあ…と思う。
歴史に残る色んな事件を。

それには朝ドラとはいえ尺が足りなかった。
また、朝ドラならではのしがらみもあっただろう。

女性に関する問題は最後まで貫かれていたとは思う。
尊属殺人の件はそこに意味があると思う。

最後の桂場との”対決”は象徴と言える。
ただ、そこに至るのが、よねだったら
もっと自然だった気がするけど
寅子を物語に上手く絡めて描いてこれなかったために
しゃしゃり出てきて一方的に口撃しただけ…に見えてしまう>こらこら

いや、寅子は好きなんだよ。
前半はとても良かったし。
だから、後半はちょっと残念。


ヒロイン寅子の物語は美雪事件で締めくくり。

美佐江が亡くなったのは美雪がまだ幼い時っぽいから
自然に母親の影響を受け継いでいるというよりは
母親の愛情を求める気持ちが拗れて母親を踏襲することになったんじゃ
…と思えるので
本当は、そこのところを掘り下げて描いてほしかったな。

そをベースにしての
「どうして人を殺しちゃいけないのか?」
という質問がなされたら、凄い重みがあった気がする。

寅子の答は無難…


こうした質問は珍しいものではないし
ひじゅにも上手くは答えられないけどさ(笑)

ただ、ちょっと疑問に思うのは
何故、自分に他人の命を奪う権利があると考えるのか?
…ということ。
自分にそうした選択権があるのなら、他人にだってあるはずだし
自分が殺される側に立った時、自分はどんな答を出すんだろう?


まあ、そんな美雪も見事に更生。

彼女だけでなく、どの事件も解決はアッサリなんだよね。
「法」で解決したわけだから、その後もアレコレあったら
「法」の力が弱まって見えてしまうから?

母娘関係の歪さを描くと思われた優未問題もアッサリ解決。

「良い子」を演じ続けてきた優未だから
大学を退学してしまったのは遂にその歪の表れかと思ってしまったけど
自分で自分の道を決めるということで軽く締めた。

優三の登場も、そこらへんを無理くり綺麗に纏めたって印象だったし>ぉ


とはいえ…遂に迎えた最終週。
切ないし寂しい。

朝ドラの終わりにこの様な感情を抱くのは
実は私には珍しいこと。

『カーネーション』や『ちりとてちん』の時の様な
熱狂的と言っても良い感覚(要はハマってるってことッスね)は
今作にはなかった気がするんだけどね。

それらとは違う意味で心に結び付くものがあったのかな?


100年先でまた会いましょう。
​さよーなら、またいつか!​



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Last updated  2024.10.11 14:31:36
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