やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2013/08/25
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カテゴリ: 登山
この土日は一泊で猫又山と釜谷山の取材山行が予定されていたが、金曜日に猛烈な雨が降り、それが尾を引いたので計画を延期した。土曜日の平野はそれなりに天気はもったので、判断はぎりぎりまで延ばすべきであった。

面白くないので個人山行を兼ねて、日曜日に日帰りで猫又山を目指すことにした。調子がよければ釜谷山まで足を伸ばし、大猫山経由で下山することまで考えていた。

日曜5時。アラームが鳴るが、起きられない。2時まで酒を飲んでいたからだ。6時、嫁がどうすらけと一喝したので起きる。ぼんやり頭で道具を準備して、家を飛び出す。そのせいか、山で使っているスントを忘れた。おまけにいつも腕に付けているSEIKOも、昨夜のシャワーの後で珍しく付け忘れている。時計なしの山行だ。デジカメの表示に頼るしかない。

馬場島先の白萩川への道は、ゲートで閉ざされている。やまやろうは山岳関係者ということで、番号を知っていたので勝手に開けて車を入れる。すぐ後ろには あの方 が。

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ブナクラ谷の取水口に来たら、うををなんじゃこらー。右岸が重機で激しく削られている。ブナクラ谷復旧治山工事だとか。

7:17 邪魔にならないところに駐車して出発。今回もトレラン衣装。スポドリ1リットルに水道水1リットルを担ぎ、グラノーラが行動食だ。

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取水口堰堤上はこんな感じ。右岸を削って道を作ろうとしている。以前の登山道を思い出せない。ペナントが付いているのでやっと分かる感じ。小ブナクラ谷、大ブナクラ谷を越えていくとようやく以前の登山道になる。

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8:00 高巻きの後の道はこんな感じに、沢になっている。例年よりも水量が多いために、石を飛んで歩くこともできない。諦めてトレランシューズでじゃぶじゃぶ遡行する。冷たい。

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9:10 ブナクラ峠直下。 イワキさん はクルマで抜いて、登山口で相前後して登っていた。やまやろうはいつ抜かれるのかビクビクしながら歩を急いでいた。沢で追いつかれて先に行ってもらった。その時にあいさつしたのである。休憩されていたところに、やまやろうが追いついたわけだ。

イワキさんは赤谷山へ。足が残っていれば白萩山までとのこと。やまやろうは猫又山は最低条件であるが、あわよくば釜谷山を考えていた。しかし1時間の遅刻がある。

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9:11 ブナクラ峠。2時間は切ったが、若い時は1時間半を切っていたからな。水やらスポドリを飲まないとやってられない。汗がどばどばだ。このコースは途中で湧水が飲めるし、上部には雪田が残っているから、水に困ることはない。

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急な立ち上がりを見せるのは、坊主山ですな。峠にはイワツバメが沢山乱舞しており、時折恐ろしい風切り音を立てて近くを突っ切る。だいたい半分来たと思い、わしわし登る。体調には問題ない。しかし一回モチベーションが切れて登山道にへたり込んだ。冷たい風に吹かれていたら復活したが。

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10:04 ペース良く歩いていたのであるが、木の根に躓いた拍子に、左足ふくらはぎを吊ってしまった。なんたること! しばし動けず。だましだまし歩くも「あーこれは釜谷無理やじゃ」と思った。そして内心ほっとしたところも。

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10:32 雪田に出た。やはりありましたな。これを頼りにすれば、山頂直下でテント泊もできる。しかし水の音が小さい。見るとわずかな流れしかできていない。もう気温が低くなって融けないのか。

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振り返れば、おおお剱岳。満開のチングルマが彩りを添える。いやもうきれいできれいで、写真をばしばし撮ったよ。雪田斜面を歩くと、そこらじゅうに花が咲いていて、踏まずに歩くことができないほどだ。すまんよ、できるだけ踏み跡をたどるちゃ。

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10:51 尾根に出る。山頂はすぐそこ。素晴らしい草原が広がっている。この山もまたコバイケイソウが見事であった。数は少ないが存在感はあった。

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10:59 猫又山(2378m)。4時間は切ったが、 昔は3時間を切っていた ぞ。やまやろうの健脚も、酒で錆たか。視界は抜群、毛勝三山から剱方面、後立方面、朝日岳までよく見えた。これを撮るために登ってきたのだ。

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こら、大明神山が抜けたところか?

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ん、 パクリ すか? こういうポーズしたくなるがです。

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風のない、あったかい山頂にいたら、うつらうつらしたくなった。睡眠不足だし。で起きたらもくもくとそこいらじゅうで雲が湧いてきている。西からもどんどん雲が流れてきている。こうなってしまったら晴れることはない。釜谷まで進んでも良い写真は撮れない。

11:57 このまま往路下山することにした。

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12:43 ブナクラ峠。頭は暑くて汗が流れるが、指先とか足は気温が低くて寒いのだ。だからとてもやりにくい。胸元のジップを締めたらいいのか開けたらいいのか分からないほどだ。とにかく額に滴る汗をぬぐうしかなかったのであるが。吊った左足をかばっていたら、昔傷めた右ヒザが痛くなってきた。走れません。

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13:48 登山道はとにかく沢! 革靴だったらどうすればいいのだ。午後になったら水の中を歩くのが冷たくて辛くなったよ。

14:08 写真を撮っていたら、いきなりイワキさんが現れてビックリした。白萩山まで行ったとか。速いので先に行ってもらったら、その日はもう会えなかった。

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14:19 高巻き中に見たタテヤマスギ。道沿いにこんな立派なスギがあるとは知らなかった。

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14:27 大ブナクラ谷を通過。不安定な石が多い。この谷は全層崩壊したのか? 上流にハゲた斜面が見えるが。

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治山工事で削る体積と、崩壊斜面で崩れた体積とどちらが多いかは知らない。やらねばならないのだろうけれども、やってどうなるという規模かもしれない。

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14:38 帰着。釜谷をピストンしたり、大猫山を経由する時間はないわな。出発が遅い。体調も万全ではない。大人しく2日かけて行くべきだ。





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Last updated  2013/09/07 11:25:56 PM


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