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限定品や季節物、旬材などと銘打っている物に何となく引かれます。四季があるのですから旬の季節ものなどいつでもあるのは当たり前なのですが、それでも目がそちらのほうに向かってしまいます。先日、東京駅で見かけた限定品駅に着いた時はそのあとの事があり買う間も無く通り過ぎました。その時はそのお店の前は長蛇の列でおきまりの「最終尾はこちら」の看板を持った店員さんが列の最後のお客の後ろに立っていました。帰りにもしかしたらまだ今日の売り残りがあるかもと立ちよったらありました!!しかも、待ち時間無く買う事が出来て良かったーー東京駅にはそこでしか販売していない商品が多々あります。それを買う為にわざわざ出向く人もいると言われています。私はそこまででは無いので立ちよった時に買う事が出来ればいいな程度。それで 今回の限定品はこれ ↓「東京ばな奈 がぉー」販売一周年記念商品東京駅に来るたびに東京ばな奈は買っていましたが、今回は限定品!中に可愛らしいストラップが入っています。スマホ用のスティックがついていたのですが私はスマホを使っていないので他の何かに付けて楽しもうかなお土産用も購入商品を渡してくれながら「お気を付けていってらっしゃいませ」店員さんの一言も嬉しかったですね。
2013年10月31日
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あれは3カ月程前のこと「おい わし 西條秀樹のコンサートに行ってみたい」ん?? 西條秀樹??「うん 行ってみたいずら」うーーん それって「いいから 行ってみたい!!!」でも・・・・「いや!! 行ってみたい!!!!!」一度言いだしたら止まらないばば様行くと言ってだだをこね始めましたそのコンサートって土日かな?「普通の日でも行くずら!!!!!!!」はぁ・・・・月曜日じゃん!!!!!絶対に無理!!!!!!!!!!!!「いや 絶対に行く!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ばば様はもう後に引きません仕方なくチケットを購入・・・・でも コンサート会場が中野サンプラザわぁお どうやって・・・月曜日は仕事が詰まっているし翌日もそうだし。チケットが来たらばば様は大喜び「わし 一度 本物を見てみたかった」その気持ちは分からないでも無いけれど、どうやって会場まで行こうかしらそんな私の気持ちなどお構いなしのばば様ルンルンの毎日を過ごしワクワクが止まらない。月曜日の仕事を前倒しに出来ないので当日ハチャメチャになってこなし午後2時代の新幹線にばば様は老人手押し車を押して乗ってGO~新幹線の中で遅い昼食を取り、少しウトウト昼寝中央線も通勤通学時間帯では無かったので空いていたので助かりました。「この辺りにはえパパが学生の頃住んでいたずら」中野駅付近で遠い目で話すばば様そんな思い出がある中野に到着中野サンプラザに到着すると私と同じような世代の若者?いえ かつての若者たちが大勢いておおおお 私もウン十年前 一度だけ彼のコンサートに来た事を思い出しあの頃は若かったなぁと苦笑い。会場は熱気がムンムンそれもそのはず 熟年熟女の集まりですから!コンサートが始まり観客が立ち上がると一人で立っていられないばば様は大人しく座って聞いていましたが、前列の人が気を使ってばば様のために立ち上がらずにいるので「おい あんた わしに気を使わんでいいから たちんさい」前列の人に声を掛けていました。でも やっぱり前の人たちが立ち上がればうずうずとしてくるのは誰しも同じ事ばば様も前列の背もたれに手をついて、ついに立ち上がりました!!!「おおおお カッコいいずら!! 夢に出て来そう!」大喜びのばば様帰りの新幹線の時間の都合で終わりを待たずに会場を後にしました。名残り惜しそうなばば様「わし 最後まで居たかったーーー 最後までー 最後までーー」会場を出てもだだを捏ねるばば様無理やり引きずって電車の乗せると「良かったー 本当に良かったーーー でも 最後まで聞きたかった!!」電車の中でも愚図っていたばば様流石に新幹線の中では疲れたようで遅い夕食の「秋の彩り弁当 松茸ごはん」を食べるとすやすやと寝てしまいました。駅弁はその季節の味が楽しめるので大好きな私。ばば様も喜んで食べてくれて良かった。「おい あんた やっぱし 西條秀樹が夢に出てくるずら 今度は土曜日のコンサートにするから また 行くずら」
2013年10月28日
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さあ 10月の抜けるような青空のもと、爽やかな風を受けて明るく元気に国民総出席体育大会が催されることは誠に目出度い事です。例年 色々な競技が行われますが最高に興奮するのは何と言ってもリレー競走ではなく、借り物競走でしょう。これには大会事務局が大変に力を入れております。「さあ 選手の登場です。拍手が沸き起こっています、名前を呼ぶ観客もいますね。それに応えている選手もいます。いいですねぇ。各選手がスタートラインに並びました。スタートゲートが一斉に開きました。さあ まずは50メートル走、グランドの中央に借り物の書いたメモ用紙が入った箱があります。それに向かって全員猛ダッシュ、 誰が一番に、おっと 一番先にメモを取った選手が叫んでいます」「サングラスをかけてパンチパーマのおやじいますかーーー」「さあ 観客の中にいますでしょうか?おっと 手を挙げて一人の中年男性が嬉しそうに出て来ました」会場から拍手が沸き起こっています。「なんとかゲット出来ましたね」「お次は二人目の選手が」「季節外れの洋服を着たおばちゃんいますかーーーー」「うーーん 季節外れですか??? あ いました! なんと水着姿のおばちゃんが両手を振って出て来ました。ちょっと見るのに耐えられない」観客から何とも言えない笑いの渦が「さあ 三人目の選手が」「おっと 三番目の選手が何か悩んでいるようです。どうしたのでしょうか?」「どうしたんでしょうね」「意を決したように大きな声で叫び始めましたよ」「不倫をしている奥さんさんいますかーーーー」おおおおおおおおおおおおおお「何と言う大胆な。いるんでしょうか?会場がどよめいています」「あれは 誰か出て来ましたぁーー なんと勇気のある女性でしょうか!!」「いやあ あれは三番目の選手の奥さんです!!」「うーーん これは、この後の修羅場が・・・・」
2013年10月26日
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「先生 如何でしょうか?」恐る恐る先生に伺いをたてた。うーむと唸ったまま先生は何も答えない「先生、もう締めきりの時間が迫っているんです」分かっていると言ったまま先生はパソコンの画面と睨めっこをしている「先生、先生のお書きになる連続小説は大変に人気が高くて、毎週、反響が大きくて連続小説に対しての期待感の強さを示しています。これはわが週間出版社にとっても大変に嬉しいことです。今週がラストですよね、もう、ラストはどうたらこうたらと読者から投稿が相継いでいます。しかもですね、次回作も期待がウナギ登りなんです。読者から是非とも次回も先生の作品をと嘆願書まで出ているんです」だから 分かっておると言っているのだと言ったきり原稿を出そうとしない先生。「先生、もう時間が」うーーん まだ まだなんだ。いったいどうしたんだ。先生は独り言を言いながらパソコンをクリックしまくっている。「先生!!」お やっとUPしたぞ。え?!?!? なんだって????「読者のみなさーーーん いつもありがとう お陰で出版出来るようになりました ウフ今日ワぁ 最終話なんだけどぉ この最終話は明日出版される本で読んでねぇぇぇぇみんなの温かいコメントのお陰で素人の私が書き続ける事が出来ました。 感謝感謝 涙それでは また宜しくぅ」えええええええええこれじゃあ 私の小説が・・・あとが続かない「え?先生の小説は素人のパクリだったんですか?!?!?」
2013年10月25日
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トゥルルルル~「もしもし、わたくし〇〇カードの✕✕です。いつも大変にお世話になっております。 当社では特別なお客様に大変素晴らしい優れた保険を提供いたしております。 今日はそのご案内でございます」はい「この保険は傷害保険でして、家の内外での怪我事故に対応しております。 入ったその時からウン千円、障害の程度でウン万円。 最悪死亡された時にはウン百万円。 いかがでしょうか?」は?「え? ですから いかがでしょうか?」電話で簡単に返事が出来るものでは無いとと思うのですが、相手はお構い無し。「どうですか、今なら特典も付いております」たたみかける様に話す相手丁寧な話し方だけど保険の勧誘はもうウンザリ。他にも同じような保険の勧誘は時間構わず状態。ある保険会社は「ご主人さまはいらっしゃいますか?」いないと答えると「ご帰宅される時間にまたお電話したいと思いますが、何時頃なら」今日は帰って来ません。「では 明日は」そう、では 愛人宅へどうぞお掛けになってください「え?!?!」ガチャ ツゥゥゥゥ・・・・もう、今回は保険の見直しをしている最中なので精査して解約するものを選んでいるところですから新しい保険に入る気持ちはありません。すると「それは傷害保険もですか?」食い下がる保険勧誘員そうです。これ以上勧誘をするようでしたら、このカード自体解約します「え!! いや それは・・大変に失礼致しました」ガチャ ツゥゥッゥ・・・・
2013年10月24日
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8月に発注した来年度のカレンダーが届きました。これを持って年度末の挨拶回りに追われる日が近づいて来ました。もう今年も後半戦に突入なんだと実感させられる瞬間です。暑い暑いとうだうだした時期があっという間に過ぎてしまったようなそんな感覚に陥る時です。冬の支度の前の秋支度寒くなる前に出来るだけ出来る事をしておかなくっちゃ台風の動きが気になる週末からつゆの梅雨の年は秋は大雨が降ると年寄りたちは言い伝えます。何事も無く台風が通り過ぎるのを祈るばかりです。
2013年10月23日
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介護認定2級のばば様は歩行がちょっと車の乗降もドアを思いっきり開けなければ出来にくくなりました。杖を常時携帯、老人車も車に搭載そして障害者マークを車の前後に張ります。これを使う時はちょっと恥ずかしい時「介護中」マーク首から下げるタイプ出先ではえパパがばば様のおトイレにお付き合いする時に使います。男性が女性と一緒にトイレに入る事はとても恥ずかしいことです。当人たちにはそれが介護だと分かっていても他の人には分からず変な眼で見られてしまう事があるからです。ただ今、介護中と言う事をこうやって示さないと分かって貰えないですね。そしてこれも何処かに駐車する時に使います「ゆずりあい駐車場利用者証」これは介護度2級以上の人が申請すれば交付してくれます(静岡県では)県の広報紙やラジオ番組でも利用を促しています。でも 区役所に出向いて申請した時、ちょっと嫌な気分になりました。申請用紙に色々と書き込みこのプレートを頂いた時「これは用が無くなったら返して下さい」職員の方のその一言にカチン「貴女の申請番号はこちらにありますので、何処の区役所でも構いません」は?!?!?「用が無くなったらってどう言う意味ですか?」「ですから 用が無くなったらです」「それは死んだらってこと?」「ですから用が無くなったらです」この押し問答をして思いました。あなたもあなたの親も用が無くなるんですよね。その時、誰かに用が無くなったねって言われたらどんな気持ちになるのかしら。もっと他の言い方は無かったのかな。
2013年10月22日
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天気予報を見ながら「おい あんた ばかに台風が多いずら」うん 立て続けに来てるね「どうしてずらか」どうしてかな?「まったく 水が欲しい時に来なくて、もういらないって言っているのに来る」まあ 自然のことだから「おい そいじゃあ あれずらか」ん? あれって?「空に水みちが出来たずらか?」は?????水みち??「うん 台風の口が出来てそこから来るずら!!!」
2013年10月21日
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「お気をたしかに」「ええい 放せ その手を離せ」「いいえ 今 暫くお待ち下さい」「いいや 待てぬ 見よ この所業を」「分かっております。分かっておりますが、しかし お待ち下さい」「なぜ 止める」「それは、今 この場で成敗などしたらそのお返しが倍返しどころではありますまい。親、兄弟、親族など引き連れてそれはもう・・・目も当てられませぬ」「しかし」「今 今 暫く」「うーーん」「ほら あそこにほくそ笑んで見ております。もし、その手で何かされたらとんでもないことに」「では 屋敷に戻り飛び道具を持ってまいれ」「それも どうしたものか」「なんと申すか、成す術が無いと言うのか」「申し訳ありませんが」「えええい いまいましい」わあああああああ仕事帰りに柿畑に寄ったらあちゃぁーーーーーなんと これから収穫する予定の柿が!!!!!!それも一個だけでは無くて 殆ど全て わあぁおうううう おのれ カラスめしかも 嘲笑うかのようにハロウィンのカボチャのような!!!こんな食べ方をして こらぁーーーーほぼ全滅最近、一羽。二羽とカラスが入り込んでいるのは知っていましたが、まさかこれ程食べられているとは。かなりショックばば様に報告したら滅茶苦茶がっかりした様子 どなたか、カラスの成敗方法を教えてくれる方はいませんか
2013年10月18日
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大型の台風が沢山の被害の爪痕を残して温帯低気圧になりました。太平洋側の地域ではかなりの被害が出ました。被害に遭われた方たちにはお見舞い申し上げます。私の住んでいる所は辛うじて難は避けられましたが、「おい あんた。 畑が!!!!」ばば様が台風が去った後、畑の様子を見に行って「畑の中を水がーーーー 通った!!! 大事なつちが流れちまったずらぁーーー」山のちょっと中腹にあるばば様の大事な畑大雨が降るたびに畑の中に幾く筋もの水みちが出来てしまいます。今回の台風も前回の大雨の時もかなりつちが流されてしまい「もう、せっかく白菜の苗を貰って植えたのに・・・ にんにくも・・・・ 玉ねぎも・・・」がっくりと肩を落とすばば様介護認定の2級になったばば様はリハビリの為に畑仕事を少しですが遊びながらやっています。以前のように玉ねぎの苗を400本も500本も植えることもなく「今回は200本にしたずら」ちょっと悔しそうに話すばば様「まあ 土砂崩れにならなくて良かったね」そう言って慰めてみても「はぁ、もう、つちを上げる元気も無いずら」ドロドロに泥で汚れたモンペをはたきながらため息の嵐そうは言っても前向きのばば様は「ま、ここで座っていると誰かが声を掛けてくれるから そうしたら ちょっと手伝ってもらうずら!!」ま ま ま そうだけど確かに声を掛けてくれる近所の人たちは沢山いてばば様は幸せ者です。仕事の合間にアイスをくれる人、お菓子を持って来てくれる人などなどその度にばば様は私に「あん人がこれをくれた、あれをくれた」と報告をそのお返しに何がしかの物を持って・・・こうしてばば様は元気に畑に出掛けて行きました。
2013年10月17日
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すると10分も経たないうちにあの若い娘から電話が入った。「あのね、小さな声で話すから聞き逃さないでよ」「はい」「えっとね、慰謝料と会社に話すのを何とか止めさるから手付金を支払って」「え それで何とかなるの?」「うん、今なら何とかなる、取りあえずウチらの仲間がお金を取りに行くから100万円用意して、いい 分かった? これは誰にも言っちゃいけないよ。あの男が感づいたらヤバイから」また 暫くするとまたあの娘から電話が「あ ウチ あのねもう少し必要になったから、あと500万円用意して」「は? 500万円!!!」「うん それでも安いと思うよ」気持ちが動転して手が震えて来た。受話器を置きながらどうしたら良いのかと考える間も無く「あ 奥さん、慰謝料の件だけど」あの男から電話が入った。「まあ もうじき定年退職なんだろう、その退職金の半分でいいや」「それって・・・」「今 会社にばれて自主退社なんてなったら退職金がヤバイんじゃないの?そうならない為にもだ、まっこれで手を打ったほうが身のためってことで」「どうすれば・・・」「えっと まあ どうしよっか?」「あの・・・」「しょうがねえなぁ それじゃあ、あそこの道の駅に待ってっから退職金の半分ね」「半分って」「半分だよ、1千万円」「そんな!」「まあ、イヤだって言うならそれでもいいけど・・・それじゃ 困るのはアンタじゃないのかい」「そんな無理です」「無理かどうかなんてこっちとらには関係ない話し、お宅から道の駅まで約1時間だよな。ま そう言うことで」1時間後に私はその道の駅の前に立っていた。それらしき男が私の前にやって来た。「奥さん、用意できた?」「出来ました」「そうかい、それじゃぁ、渡してもらおうか」「はい」そう言った私の背後と男の背後から数人の男たちがその男を取り囲んだ。一瞬、顔面蒼白になった男が「なんだよ なんなんだよぉ」大声を上げてその場から逃げようとした「振り込め詐欺の現行犯逮捕する」私が警察に連絡をして、覆面パトカーで駆けつけてくれた私服の刑事さん達がその男とその男の車にいた何人かの男女を取り押さえた。「くっそぉ、一体 どうして?」「あら ごめんなさいね。主人は種なしカボチャなの」
2013年10月16日
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慌ただしい夕食の支度時間に電話のベルが鳴った。「ああ 忙しい時間に悪い」え?「えっと 手短に話すが・・・・」んん??「実はちょっとやっかないな事になって・・・ あ マズイ 後でまた電話する」へ? 一体 誰だったんだろう? 間違い電話かもまた シンクの前に立つと電話のベルが、今度は若い娘の声「あのぅ ええっと 荒木さんの家ですよね」「はい そうですけど」「えっと 言いにくいんですけど、ウチら パパの娘ですけど」はぁ???「だからぁ パパがウチらのママとHしてウチらが出来ちゃったってことでで、ウチらさぁ お小遣いが欲しいだけど」「あの、言っている意味が分からないんですけど」「はぁ 分からない? ばっかじゃないの、アンタの旦那がウチらのママと不倫してウチらが産まれたの! 分かる?」「ええええ 不倫の子供!!!」「そうよ、悪い!」突然の電話に手に持っていた包丁を落としそうになった。「でさ、お小遣いちょうだい、くれないなら電話しちゃうけどぉ」「え? 誰に?」「誰にってパパの会社に。それって困るんじゃないのぉ」「・・・・」「だってさ、会社にばれたらパパが恥ずかしい思いをするじゃん。それって会社に居られなくなるってことだよね。 ふふふ、どうする?」「お小遣いって」「えっとね、そんなに高くないから」「だから・・」「あーー ちょっと待ってよ、離してよ」電話の向こうで何やらドタバタと人が激しく争うような音が聞こえた。「あの、奥さんですよね」「はい」「困るよねぇ、あんたのとこの旦那がさ俺のナニと良い仲になってたなんてさ。どうしてくれるんだぁ」「え? あなたはどなたですか?」「俺か?俺はあんたの旦那とナニしたナニの旦那だよ、しかも、子供までってさぁ」「は?」「これって慰謝料払ってもらいますから」「あの さっきの若い娘さんは・・・」「また、電話するから何がしかのモノをね・・・」そう言って若い娘から電話を代わった男が電話を切った。一体、何なんだって頭の中を整理しようとするけれど、どこからどう考えたら良いのか手のつけられない状態になってしまった。
2013年10月15日
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私のように小学生級の作文を恥ずかしげも無く書いているのでは無くとても丁寧に書いている素人作家さん達が、ある程度作品をUPすると止めてしまう事があります。止めないにしても書いていた所では無い所で同じものをUPして、今までの所は休眠状態に。とっても寂しく感じます。場所が変われば読者層も変わるので違った反応を頂くことが出来て、それも良いのかもしれません。プロでは無いのですからネタに行き詰まることも。同じような内容のものを名前だけ変えてUPしている人も。最近、バタバタと去っていった方たちが何人かいて楽しく読んでいたのに・・・・
2013年10月14日
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「そこの社長さん 景気が良さそうな顔をしてますねぇ、どうです?今からちょっとお楽しみなんて」カラスと言われる男が会社帰りの駅前で俺に声を掛けて来た。「ね 今日 今からオープンなんですよぉ」無視して通り過ぎようとしたが行く手を阻むように前に立ち「いやぁ 社長さんみたいな男前の男に是非、来てもらいたいんです。 オープンなんで まだ ウブなんですよねぇ」カラスは含み笑いをしながら舌舐めずりをした。「どの子もJKなんですが・・・」ちょっと口ごもって「内緒の話しですよ、社長さんだから、男とみて話すんですが」上目使いに覗きこむように「アンダーもいるんです、これは本当に内緒。分かりますよね」俺は一瞬、目を瞬かせた。アンダー?!?「えへへへ 社長さんも嫌いじゃないですよね」俺は社長じゃないし、ただの平社員だけどこんなに社長、社長と呼ばれるとなんだか妙な気持ちになってくる、不思議なものだ。「いやぁ 社長さん、ほらその気になって来たでしょ。さあ、気が変わらないうちに、この角を曲がればあの看板のある店ですから」少し狭い路地裏に傾きかけた看板が立っていた。他のカラスに誘われた男たちが何人かその店の前でたむろしていた。どの男たちも後ろめたいのか少し俯き加減で殆ど言葉を交わすことも無く、その店の中の様子を伺っている。店内から蝶ネクタイをした男がドアを開けて店の外に出て来た。「さあ 今からオープンです。こんな日に来るなんていやぁラッキーハッピーウィキーなんちゃって、さあさあ、中へ」俺もたむろしていた男たちも誘われるように店内に入った。薄暗い店内の壁に女性の顔写真が貼られていて、いやでも期待が膨らんでくる。「こちらに入ったら入店料としてたったの1万円、あとは御客さん次第オサワリ自由、モミモミ自由」黒バッグを持った男が客に集金して回った。あっと思ったが既に出入り口のドアは閉められて、出る事が出来ない様になっていた。どの客たちも一瞬焦った顔をしたが「さあ 御好きなJKを選んで下さい」そう言われると我先に好みのJKをなんて考えてしまう情けない男の性。店長らしき男が顎をしゃくりながら店の奥を指した。その方を見ると・・・・・・えええええええええええええええええええ80歳を越えた爺さん達が嬉しそうな顔で座っている「おい JKって言ったじゃないか」客の一人が詰め寄った。店長はシラッとした顔で「ええ JKと言いましたよ」「あれがJKか?」他の客も大声をあげた。「いやだなぁ、JKですよJK。Jは爺さんでKは介護」えええええ 違うだろう「さあ アンダーもいますから」そう言って70歳代の爺さんを・・・
2013年10月12日
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先日ラジオを聞いていたら「11月からとてつもない寒波がやってきます。 殺人寒波です」へぇ 殺人寒波!今年は猛暑、酷暑の夏で普通に35℃を超え、40℃を超えた地域も有った程。信じられない暑さに溶けそうな毎日を送っていたのに、今度は今までにない寒波がやってくる予想だそうです。暑さは今週末までで来週から気温が下がるらしい・・・日本海側では昨年よりももっと豪雪になるので要注意だそうです。今年に入って3月の春爛漫を楽しむゆとりが無いままに暑くなって、よれよれになりながらアイスクリームをかじって凌ぎました。今度は秋を楽しむこと無く真冬ですか?!?身体の弱い人や病人、老人には過酷な冬になりそう。夏バテを解消する間もなく冬支度をしなくては。あ夏の間、暑過ぎて食欲が今一つだったので食べたいものを食べていたらしっかりと夏太り あちゃぁうーーん冬籠りの前にちょっと肉襦袢をそぎ落とさなくては・・・
2013年10月11日
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今日は両親のたってのお願いである男性と会う約束になっていた。両親も親戚中みんながもろ手を挙げて推薦するその男性は・・・確かに堅実で実直でま四角を絵に描いたような人物。私の両親など「この人を逃したらもう後は何も無いからね。この歳になって一人身なんて」と、まるでお一人様を悪く言うような口ぶり。でもね、私にも好みって言うものがあるんだけど。はあとため息を大きくついて身仕度をのらりくらりとしていると、どこからともなく囁くような小さな声がした。「そんなに嫌ならいやってはっきりと言えばいいのに」え? だれ?周りを見回しても自分の部屋の中には誰も居らず、なんだ空耳かと苦笑いした。階下から母親の電話で喋る声がしたのでこれと勘違いしたのかも。時間に遅れるのは失礼だから少し早めに家を出た。何時もの電車で最寄りの駅に降り立ち、約束された小料理やへのんびりと歩くと、今まで余り気がつかなったことが目に付く様になった。ああ この家はこんな外回りだったんだとか、こんなこ洒落たお店も入ってみたいなとか、なんだかそれが楽しくてウキウキとした気分になってきた。でも、これからの事を考えると気が重くなる。どうやって断わろうかなんて事ばかり頭の中でぐるぐると考えてしまい、今日会う男性がどんな人だったかなんて思いだせなくなった。ま いいや どうせ断わるんだし。そんな事を考えて小料理屋に入ると約束されていた小部屋に通された。すでに男性がきちんと正座して背筋を伸ばして待っていた。ちょっと気おくれした私は挨拶をしながら頭を下げて「あの 遅れて済みませんでした」「いいえ いいです。噂には聞いていましたが大変お綺麗なかたですね」は?一生懸命になって御世辞を言おうとしているのは分かるけど・・・「あ えっと 遅れたのはそこの角で何かが付いて来ちゃったんで・・」え??「それを払おうとして頑張ったんですが・・・」・・・・・・・「連れてきちゃいました」・・・ ・・「まあ 一人か二人なので・・」「あああああああああああああ 僕 駄目なんです!!!!! 失礼します」慌てて部屋を飛び出した男性の後姿を見て、くすっと笑い、これって断るのはいい方法かもね
2013年10月10日
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「三保の松原が世界遺産に登録されたって知ってるか?」「おう 知ってるさ」「じゃあ なぜあの松原が有名か知ってるんだろうな?」「知らないわけがないじゃないか。あれはさ天女が三保の海岸が余りにも綺麗で富士山も素晴らしくて、ここでちょっと水遊びをしようって天から舞い降りて来たんだ」「うんうん それで」「まとっていた羽衣が水に濡れるといけないからって松の枝にかけておいたのをだ、そこに住んでいた男が余りにも綺麗だって盗んだのよ」「盗んだ???」「それに気が付いた天女が返してくれってさめざめと泣くもんだから、それじゃあ 返してやるがそれには条件があるって」「ほう」「そこで一舞い踊ったら返してやるってさ」「それで」「その男もケチな野郎だ。そんな天女の羽衣を盗むなんてさ、盗人だな」「おいおい」「だいたい、ここは清水の大親分が仕切っていた場所。そんなケチな野郎がいたなんて恥ずかしいぜ。清水~みーなとのめいぃぶつぅわぁ~♪お茶の~香りとぉ~おとこだてぇ~♪てな 歌にもなっているんだぜ」「まあ そうだが」「それによ、明治元年に咸臨丸が清水湾沖で官軍に沈められた時、海に浮いている仏の供養と生き延びていた幕府軍をそっと逃がし、役人に詰問を受けた時「死ねば仏だ。仏に官軍も徳川もない。仏を埋葬することが悪いと言うのなら、次郎長はどんな罰でもよろこんでお受けします。」と言いきった清水次郎長親分いいねえ 男気があってさそうだろぅ。任侠の世界は喧嘩にはめっぽう強く「国定忠治は鬼より怖い、にっこり笑って人を切る」と謳われた国定忠治や「これが十年前に櫛、かんざし、巾着ぐるみ意見をもらった姐さんにせめて見てもらう駒形の、しがねぇ姿の横綱の土俵入りでござんす」 の最後の台詞が泣けてくる駒形の親分」「おいおい ちょっと」「な そんな男気のある次郎長の御膝元で盗人をやらかすなんて」「今は三保の松原の話しを・・・」「俺はさ 情けないよ」「あの だから 松原の・・」「はぁ ばら ばらってそっか 最近話題になってる銀行の奴らは部下に詰腹を切らせる気?!?」へい 御後が宜しいようで、お粗末さまでした
2013年10月09日
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背中にしょっているバッグの中にはフルートとクラリネットのケース。あの晩、あの男に言われた事が頭から離れなくなり自分が演奏できる楽器を持ち歩くようになっていた。駅前の広場で街頭ライブをやっている連中の片隅でそっと楽器ケースを開ける。開けたケースはそのまま客の方に向けておく。誰でもいいからたとえ一円でもいいから投げ入れてくれる事と自分の才能を拾い上げてくれることを願って。そんな生活を一年も続けていた頃、あの駅のベンチに俺は座っていた。あの時と同じ「星に願い」をフルートで奏でてみた。あの頃とは少し違っている自分を感じながら。あの大型新人のバックバンドに入れた事を鼻にかけて他の奴を見下していた頃、たった一つ音を外しただけで呆気なく辞めさせられた惨めさ。あても無く町を彷徨う今でも自分の才能だけは有ると信じている強気な自分に呆れながら。たった一円にその重みに潰されそうになることも、その一円に助けられることもこの一年でずっしりとこの身に染みついた。演奏が静かに終わりと告げる時、あの時と同じ拍手の音が聞こえて来た。あの男が俺の目の前に立っていた。「君はサックスだけでなくフルートも吹けるんだ」「あ はい。他にもクラリネットやオカリナなんかも」「そうか。で、今でもフリーなのかね」俯き加減になる自分を奮い立たせて「はい、どこかのバンドに入りたいのですが、仕事が欲しいです」「そうか、もう受けつけは終わっているがテストを受けてみるかね」え?「うん 一人 オールマイティなのを探しているんだが」それって「まあ ある歌手のツアーバンドでツアーが無い時はギャラもないがね」「ぜひ、お願いします」俺は深々と頭を下げた。今までの俺では考えられない事だった。あれ程自尊心の強かった俺が誰かに頭を下げて頼んでいる。ふと宮沢賢治のセロ弾きゴーシュの話を思い出した。下手なプライドなんてかなぐり捨てればそこから開けてくる道もあるんだなとあの時は見えなかった夜空の星が俺に降り注いだ、そんな気がした。
2013年10月08日
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はい お疲れ様でしたーーバンドマスターの声で大型新人歌手のライブコンサートが終わった。「ねえ ちょっと、あそこで 音外さないでよ」全くもうって顔で新人歌手は舌打ちをした。「あ そうだ あそこはこの間、音録りしたあれを使ってよ」ミキサーにそう言うと足早にホールから出て行った。「ま そう言うことだ。明日から悪いがいいや。あっ今日までのギャラは振り込んでおくから。それじゃ」ぽんと肩を叩きながらバンマスは俺の背中を押した。この業界じゃあ良くある話。ミュージシャンなんて掃いて捨てる程いる、自分もその中で泳いでいるんだから何時でも覚悟しているはずだったが明日からのことを考えると唸った。楽器ケースの蓋を閉じながら憐みの顔と馬鹿にしたような顔を混ぜこぜにした仲間たちに「まあ それも有りかぁ」と軽く言い「それじゃあ またな」と楽器ケースを抱えて夜の街に紛れた。そのままアパートに戻る気にもなれず、一つ手前の駅で電車から降りると駅の脇の小さなベンチに座りケースを膝の上に乗せた。ケースを撫ぜながらはぁと溜息をつき、これからどうすりゃいいんだ。一人ボヤキながら中からアルトサックスを取り出すとそっとマウスに唇をあてた。誰に聴かせるわけでも無くジャズ風にアレンジした星に願いをそっととぎれとぎれに奏で始めた。切なくて、情けなくて、自分の才能の無さに嫌気をさしながら苦しい胸の内を吐き出すような音が余計に悲しかった。目を瞑って奏でていたので終わった後に突然の拍手に驚いて顔を上げると、もうかなりの年配の男性が神妙な顔で俺を見詰めていた。「君はどこかの楽団に入っているのかね」いや、今日、解雇されたことを話すと「君はサックスだけかな」「あ いえ 木管楽器なら一通りは」そうかと言ったきりその男性は駅に向かって歩き出した。なんだ冷やかしだったんだとその男の背中を見ながら「んん サックスだけ? ま どうでもいいや」俺は楽器を片付けると電車に乗らずにアパートまで歩いて帰った。のらりくらりとした毎日じゃあ食っていけない、貯金が底をつく前になんとかしなくちゃ。仕事を探しながらツレたちがたむろしているスナックやライブハウスを覗いて、ライブに無理やり飛び入りで参加したりして一応自分をアピールしてみる。毎日、楽器ケースを片手に町をうろつき、疲れるとコンビニで一番安いパンを買って公園の水飲み場の水を飲みながらパンを流し込んだ。
2013年10月07日
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そこで私は有る事を実行してみることにした。私の買い物で店内にいる時間は早くて10分位、レジが混んでいたりすると20分位掛かることもある。私は車から降りて何食わぬ顔で店内に入った。いや 入った振りをした。車は出入り口から少し見えにくい位置に置き、一旦、出入り口から中に入り私の影が見えなくなったところでまた出入り口に近づいた。多くの買い物か客が出入りするその出入り口の片隅に私はそっと立った。するとそれまでベンチに座っていたあの黄昏色の何人かの男たちが周りを気にすることなく堂々と私の車に近づいた。一人が出入り口から車が見えにくくなる位置に立ち、もう一人がドアのカギの所に。そしてもう一人がその男を挟むように立った。私はその男たちの仕業だと確信してスマホのカメラレンズを向けた。同時にラインにUP「今 車上狙い ナウ!!」男たちは私に気付かず素知らぬ顔でドアを開けにかかっていた。しかも、大きな声で「おい まだかよ。カギをおとしちまってよぉ。まったく 何やってんだか」「まあ 慌てるなよ、もう少しだからさ」「ほんとによ、ドジな奴だよな」は???そっか 芝居を打ちながらやっていたらその人の車だと誰もが思う。上手い事考えたなと感心している場合じゃない。ズームで角度を変えながら男たちを撮る私に気が付かない様子に段々腹が立って来た。ここで警察に連絡をしても警察官が到着して現行犯逮捕には時間的に無理。うーーん ちょっと悔しいが・・・どうしたものか・・・三人の顔が何とかはっきりと撮れた頃、私の行動に不審を持った店長に背後から声を掛けられた。ことの顛末を話すと。「おい そこの何をしてるんだ」するとすっとぼけた顔で「ああ ドアのカギをおとしちまって、開けてんだよ」「その車はお前のか」「当たり前よ」店長の声掛けにその男たちは平然と答えた「では 警察に連絡しましょう」え?っと顔いろを変えた男たち彼らの周りにはその店舗が雇っている警備員が取り巻き逃げ道を塞いでいた。慌てた男たちは警備員を振り切って逃げようとしたが買い物帰りのお客たちがヤジ馬となってその周囲を取り囲んでいたので逃げるに逃げられない。そのヤジ馬たちがこぞってスマホのレンズをその様子に向けている騒然とした雰囲気の中、店員が警察に連絡をして御用となった男たち。ネット上にその時の画像と映像が流れ一部顔の修正が出来ていない男の顔がはっきりと分かり、住所や名前まで公表されてしまった。私の元にその家族から謝罪の連絡が入った。名前も住所も特定されてここに住み続けることが困難になったために転居するとも。そして、その時の担当の警察官に話を聞いたところ車上荒らしは仲間うちの遊び心だったと。家族から疎遠にされての寂しさを紛らわすためにゲーム感覚でやってしまった事だと。何とも言えない結末に虚無感に襲われた私の脇をセミの死がいが秋風に吹かれてカラカラと音を立てながら転がっていった。これは一部フィクションです。事実と違う場合があります。
2013年10月06日
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私は何時ものように御馴染みの店の駐車場に車を停めた。毎日では無いけれど食品を買い求めるこの店はこの辺りではちょっと大きめなフロアーで照明も明るく楽しげな曲を流している。午前中は老夫婦などが利用していて和やかな雰囲気のお店。夕方の慌ただしい時刻になる頃から会社帰りのパート主婦や中高などの学生の姿が目立つようになる。店内もそれに合わせてお腹の虫をもっと騒ぎたてる良い香りの惣菜を並べ始める。夕方も過ぎ少し落ち着いた20時を過ぎたあたりからサラリーマンなどの男性客がちょっとお疲れ気味の顔いろで総菜を物色し始める。深夜まで開いているこの店はその時間帯によって色も空気も雰囲気も違って面白みがあって飽きがこない。私はそんな所が好きでこの店を利用しているのだが、最近店先のベンチに見慣れない何人かの男たちを見かける。もう、現役をかなり前に引退して人生の黄昏を漂よわせている風情のその男たちは店を出入りしている客を見るとは無しに見ている。私はそんな男たちを横目でやり過ごしそそくさと店内に入った。15分程で買い物を終え駐車場に戻ると、おかしなことに気が付いた。私は車のカギはきちんとカギ穴にカギを差し入れて掛けて、カギが掛かったかどうか何度も確かめて車を離れるのだが、ドアが少し開いている。あれっと思い、「もしかしてカギを掛け忘れたのか、いやいや私もボケたものだ」と苦笑いしてその駐車場を後にした。車内を点検してみたが何も盗られていない。やっぱりカギの掛け忘れなんだとちょっと安心したり、自分の物忘れを自嘲したりしてその時は気持ちは収まった。しかし、その一週間程した後にまた同じように車のドアが開けられていた。同じ店舗だけれど駐車した時間も場所も違うのに。うーん これは車上狙いかも。しかし、車内には何も盗る様な物は無いし、盗られた形跡も無い。小銭が灰皿やダッシュボード付近に散在しているのにそれにも手を付けた様子も無い。一体どう言うことなのか頭をひねった。一体何が目的で車のカギを開けているのか。私は少し気味が悪くなって来たが、警察や店舗に連絡をすると証拠も無いのにあれやこれや事情聴取される事が嫌だし面倒なのでそのままにしておくことにした。しかし、納得がいかない。私の車だけが狙われている訳では無いだろうが気分は良く無い。
2013年10月05日
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最近、2週間程の間に2回、車上狙いにあいました。それも同じスーパーの駐車場で。時刻も車を停めた場所も違うのに同じような手口。営業車で仕事帰りに寄ったところを狙われました。店内に余り長く居ないのですがほんのちょっとの間にやられてしまい、うーーーん ちょっとショックそれでもバッグや大事な物など車内に置いていないので盗み取るものは何も無いのですが・・・一体、何が目的なのか??嫌らしいのはドアのカギを開けて、ドアも開けたままにしておくのです。ドアのカギを開けるのは少し心得のあるドロなら簡単な作業ドアを開けっ放しにしておく度胸と言おうかなんと言いましょうか・・・・窓ガラスを叩き割られないだけ良しとするしかないのかな面倒なのでお店にも警察にも通報していませんが何とも後味の悪い買い物になってしまいました。お店は他にもあるのですが慣れている店舗のほうが楽なのでこれからもそのお店を使いますが、気をつけなくては・・・なんとか現行犯逮捕したいものです。ちょっと作戦を練ってみましょうか。
2013年10月04日
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景子は泣きたい気持ちで早めに寝室へ行った。伸一のする事は分かっていたから。それは景子が布団に入るとすぐにパソコンを立ち上げて何かを見ている事。それが何なのか分からず調べてみたくてもお互いに一台づつパソコンを持っているので相手のパソコンを触る事は無かった。伸一は几帳面にパスワードを設定してあるので尚更、中を覗く事など出来なかった。定年退職の当日、何時もと変わらぬ様子で家を出た伸一に景子は何時もと変わらない態度でいってらっしゃいの声を掛け、自分も何時もの時間に家を出た。仲間たちからいよいよだねと囃し立てられながら仕事を終えようとした時に伸一から携帯にメールが入った。「気を付けて帰ってくるように」たったそれだけのメールに思わず伸一らしいなってくすっと笑ってしまった。何時のように買い物をして家に帰り玄関を開けると何やら良い香りがして来た。あれっと不思議に思いながら上がろうとすると「おかえり、まずは着替えておいで」伸一が玄関に顔を出して景子を部屋に押しやった。訝しながらも着替えて台所に来ると、テーブルの上にはランチョンマットが二組敷かれ大きなお皿が並べられていた。エプロン姿の伸一が「さあ そこに座って」戸惑いを隠せない景子に「まずは秋はやっぱりクリームパンプキンスープ」伸一は嬉しそうに大皿の上にスープ皿を乗せスープを注いだ。「サラダはね、今日は君の好きな海鮮サラダ、それから・・」眼をパチパチさせている景子などお構い無く伸一は料理を運んだ。そして、すこし洒落たグラスにスパークリングワインを注ぎ「今日までありがとう、君が一緒に居てくれたから僕は働けたよ。 今日は君を労おうって思ってね」ちょっとはにかみながら話す伸一に「あの この料理って?」「うん ああ あの これは ほら、駅前に大きな金木犀の木があるだろう、あそこの料理学校で夜間男の料理教室ってのがあってね。それで・・・・」「え? 木曜日って」「まあ そうだ」「あの・・・毎晩のようにパソコンに・・・・・」「あああ あれはある動画サイトで料理を下準備からUPしていたんだ。結構 面白くてね。はまったよ」「でも 今日は会社じゃぁ・・」「あははは 退職したのは昨日、君には内緒にしておいたんだ。君の遅番の日に・・・ ん なんてね」そんなと声を出そうとしたけど流れる涙で喉の奥がつまり「いやあ 結構 料理って奥が深くて、大変で。君が毎日、何十年も文句一つ言わずにやって来た事に感激したよ。それに感謝も。ありがとう。あの これから一緒に台所に立ってもいいかな」うんうんと頷くだけの景子にテーブルに飾られた金木犀の香りが優しく包んだ。 金木犀
2013年10月03日
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景子の不審を知ってか知らずか伸一は毎週木曜日には必ず遅く帰宅していた。景子は伸一の言葉を信じていいものか疑いながら毎日を過ごしていた。ただ、木曜日は何となく帰宅した伸一の背広から微かだけれど良い香りが仄かに付いている。それが何の香りか分からないまま伸一にそれを聞く事が怖くて聞けずにいた。「ねえ 最近ちょっとお疲れ気味かなぁ」パート仲間たちからからかわれる景子「そろそろ タイムリミットだよね」「もう 覚悟は出来てる??」え?覚悟って「やだぁ 定年後は毎日朝から晩まで一日中一緒にいるんだよ。 その か・く・ご」笑い飛ばされて「うううーん まあ」と曖昧な笑みを浮かべた。「あのさ この間話した事ってどうよ?」伸一の不審な行動を見かけた仲間がそう切り出した。「ええ 何の話し?聞かせてよ」「えっと いいのかな?」そう言いながらもちょぴり申し訳なさそうな、半分意地悪そうな顔をしながら「あのね 景子さんの御亭主って毎週木曜日にお出かけなんだよねぇ」えええ お出かけって何よと身体を乗り出して話しに集中する仲間たち「その事って旦那さんに確かめてみたの?」顔を真っ赤にしながら俯く景子に「あのね 危ないかも」口さがない仲間たちは口ぐちに伸一の浮気を疑い、景子の気持ちを逆なでするように「どうするのよ、若い女がいたら。退職金を持ってかれちゃうかも」景子は居たたまれなくなって「た たぶん 大丈夫だと思う」またまた そんな事を言っていて男なんて若い娘にフラフラっとよろけちゃうからなんて仲間たちは囃し立てた。この歳になって今更浮気なんてあり得ない。そう思いつつも嬉々として木曜日に家を出る姿を思い浮かべると景子は次第に不安になってきた。伸一の携帯を覗く訳にもいかず、さりとて面と向かって聞くのも怖いし。景子は普段の伸一の家での様子を疑ってみてしまう自分が嫌になった。そろそろかな、伸一が何気なく呟いた一言に「え?何が?」「ああ 定年だよ。最後かぁ・・・」景子はドギマギして「最後か」の続く言葉を聞かずに伸一の側を離れた。その後ろ姿に「ああ そう言えば この日はお前は遅番だったな」景子はしまったと心の中で舌うちをした。最後の日は出来れば何か伸一の好きな料理を並べて労いたいと思っていたから。まさか その日が遅番になっていたなんて。最近ちょっと仲間からのからかいに心が穏やかでない事が注意力を散漫させていたんだと悔やんでも遅かった。日頃、遅番の日は帰りのスーパーで適当な惣菜を買って済ませていたから、今更どうしようもない事に頭が真っ白になった。「あ ごめん、遅番だから・・ あの・・」「いや いいんだ、気にする必要はない。何時も通りでいい」伸一の言葉に景子は何とも言えない砂を噛む様な気持が湧きあがって来た。こんな気持ちになるなんて、こんな気持ちでこの日を迎えるなんて、たまらない。
2013年10月02日
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「ねえ 退職後はどうするの?」景子はもう何度目かになる質問を伸一にぶつけてみた。返事は何時も通りと決まっているけれど聞かずにはいられない事情があった。もうあと半年程で伸一の定年退職が決まっていたから。その日も何も言わずに会社に向かう伸一の後姿を見送りながら、一つため息をついて「まったく 何を考えているのか。本当に無口って嫌になるわ」パート仲間からは口うるさい亭主よりも無口なほうが良いって笑って言われるけど、でもね、肝心な事はしっかりと答えて欲しいって思う景子だった。パートの主婦達は殆ど同じような年齢なのではっきりと言いたい事は言い合う仲間だった。「ねえ どう思う?」「ご亭主は何も考えていないんじゃ無いの」「だよねぇ、ほんと 嫌になっちゃう」「うーん どこの旦那もおんなじようなモンよ」仲間に愚痴ってもどこも同じって言われるとそれ以上言えなくなり、悶々とした日を送っていた。「おい、これから木曜日は新人に俺の仕事の引き継ぎを教える為に残業になるから、食事はいらない」ある日、伸一は出社まえにそう言い残して出掛けた。まあ、そんな事もあるんだなって軽い気持ちで聞き流して2,3カ月が過ぎた頃。「ねえ 景子さんの御亭主ってちょっと怪しく無い?」お昼休みに仲間からそう言われた。「え? 怪しい?」「うーーん こんな事言ってもいいかな?」「え 余計に聞きたくなるじゃない」「そう それじゃあ 驚かないでね」彼女が言うのには定時に終わった伸一が小走りに駅に向かうのを何度も見たと言う、それも曜日も決まっていて。「あのね 毎週 木曜日なのよ」は? 木曜日って確か新人に仕事を教えるって景子は伸一の顔を思い出していた。確かにあの時、食事は要らないって言っていたよね。それってどういう事なの。
2013年10月01日
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