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2010年04月07日
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1950年のバックトス



2/12読了。


北村薫さんの短編集。
内容を確かめずにテキトーに借りてきたのだけど、
先日のに引き続きこれも短編集でした。


最後に出てきた「ほたてステーキと鰻」。
読み始めて少ししてから、あれ?これって・・・と思ったら
やっぱりそうだ。
ここの日記を始めて少しした頃、『ひとがた流し』という本について
書いたことがあったのだけど、それの後日談でした。


「百物語」「包丁」なんかは結構怖かったけど、
ほのぼの系が多かった気がします。
それから、落語好きの北村さんら「真夜中のダッフルコート」とか。

「万華鏡」はとある作家のところへ、その作品の登場人物に恋をしたので
恋人として認めてほしいと依頼する女性がいたのですが、
後日、他の作家との対談の際にその女性の素性が判明。
なかなかびっくりだけど、なるほどねぇ~と納得がいく結末でした。

「百合子姫・怪奇毒吐き女」は、ここまで極端じゃないけれど
ちょっと自分に重ねて見えてきたのは気のせいか・・・
いえいえ、そんなに毒吐くわけじゃないですよ(笑)、イメージとのギャップって意味で。

「洒落小町」はオヤジギャグが得意な奥さんとそのだんなさんが

その翌日の仲直りの際のだんなさんの言葉がよかった。
そんなこと普段言わないだんなさんの歯が浮くようなセリフ・・・に続く言葉。
これまた普段の彼なら絶対言わない、奥さんの得意分野の言葉で。ウケました。(笑)

表題作「1950年のバックトス」
少年野球の話。その応援や世話をしている母親が70歳のおばあちゃんを

そして、他のチームの少年を見て、
その子のおばあちゃんは○○さんという名前ではないか?と言い出す。
その子の親に確かめると実際そうだった。
そのおばあちゃんの、これまで誰にも言わなかった意外な過去が明かされる。
あったかい気分になる話でした。


いろんなテイストの北村さんが楽しめてよかった。
でも・・・やっぱり長編の方がおもしろい気がするなぁ、北村さんは。


<収録作品>

「百物語」「万華鏡」「雁の便り」「包丁」「真夜中のダッフルコート」
「昔町」「恐怖映画」「洒落小町」「凱旋」「眼」「秋」「手を冷やす」
「かるかや」「雪が降って来ました」「百合子姫・怪奇毒吐き女」
「ふっくらと」「大きなチョコレート」「石段・大きな木の下で」
「アモンチラードの指輪」「小正月」「1950年のバックトス」
「林檎の香」「ほたてステーキと鰻」



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最終更新日  2010年04月07日 19時18分53秒
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