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2022.03.04
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激しい火花とライトセーバーの唸る音

二人の男が切り結ぶ光景は光の共演とともに一種の美しさを感じさせた。

シャキッ、

シュワッ、

ジュジュ

光の柱は壁を貫き、柱を切り裂き、空気さえも殺気に震えているようだった。

「お前の目の奥に怒りが見える。怒れ。もっと怒れ。怒って我のもところへ来るのだ。怒れば闇はお前を俺のもとへ導き、俺の右腕となるのだ。かつての俺がそうだったように。」

暗黒のフォースを使うシスである悪漢ベーダ―はマルークを煽り、次第にマルークも暗黒面に足を踏み込もうとしていた。

ヨーダが言うように、まだマルークの修行は終わっていなかったのだ。

マルークのライトセーバーがベーダーに浴びせかけられた。

呼吸は乱れ、目は血走り、腕は激しく振られ、渾身の力が注ぎ込まれた。

「そうだ、もっと、もっと。」

ベーダーはマルークの攻撃を受け止めながら、満足そうに頷いた。

マルークが最後の一撃を食わせるために大きく腕を振り上げたとき、それまで受け止めるだけだったベーダーのライトセーバーが一閃された。

その刃はマルークの右手首を切り落とした。

マルークは、今自分に起きたことに一瞬驚きの表情を浮かべたが、次の瞬間それは絶叫に変わった。

その時ベーダーは言った。

「マルーク、俺の所に来い。俺とともに宇宙を支配しようではないか?」

そこで言葉を切り、やや間をおいて言った。

「お前の父親は俺だ!」

マルークの目は恐怖と怒りと絶望に大きく見開かれた。

「嘘だあ!」

その時マルークを引っ張る者たちがいた。

トットさんとジョンピーだ。

トットさんは足を引っ張り、ジョンピーは羽ばたきながら腕を引っ張った。

彼らが乗って来た戦闘機へと必死に引っ張った。

もうこれまでだ。

これ以上進めば、マルークは暗黒面に完全に引き込まれ、宇宙は暗黒のフォースに覆われてしまうだろう。

「こらマルーク!しっかりしろ。ここを抜け出すんだ。」

トットさんは叫んだ。

「マルークさん、しっかりして!」

ジョンピーも叫んだ。

戦闘機のコクピットに収まったマルークはしばらくうなだれていた。

今起こった信じがたいことが頭を埋め尽くし、体を弄び、気持ちを落ち込ませた。

悪漢ベーダ―は自分の父親なのか?

ベンは、彼の父親は殺されたと言っていたのだ。

その時、ベーダーの手下が放つビームが戦闘機のキャノピーを幾度も叩いた。

ようやくマルークは我に返り、戦闘機を発進させ、ベスッピンの浮遊都市を脱出した。






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最終更新日  2022.03.04 11:12:52
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