ザ・スーパー・ポップ宣言

スーパーポップ5

洋楽スーパーポップの世界(5)

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YOU CAN'T HURRY LOVE (恋はあせらず) トラックの世界 へジャンプ

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【 ポップ偏差値 61

ELTON JOHN / CROCODILE ROCK '72

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エルトン・ジョンの72年のヒット曲。ピアノ中心のサウンドに50年代DOO-WOP風ファルセット遠吠えが入る楽しい曲。具体的には57年の 「Diamonds / Little Darlin'」 辺りを参考にしてそう。プリプリしたギターの感じもそうだけど、明るい曲調そのものが既に過去のものとなってしまった「OLDIES BUT GOODIES」への憧憬って感じもしますねえ。以前、 「軽快なピアノサウンドの元ネタは? いなせなロコモーション / サザンオールスターズ」 という記事に書いたけど、将に初期サザンオールスターズに大きな影響を与えた曲ともいえそうです。(実際、桑田佳祐はライブでこの曲をカバーしているようです。)

「YOU TUBE」 で聴けます。スタジオ・ライブ版は こちら で。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(ピアノ) ポップ偏差値合計
8
7 7 7 7 7 7 7 4 61


ABC / LOOK OF LOVE '82



Trevor Hornのプロデュースした82年の世界的ヒット曲。79年に「ラジオ・スターの悲劇」をヒットさせ、84年にFrankie Goes To Hollywoodの一連の作品を大ブレイクさせたちょうど中頃に位置する作品で彼の勢いを感じさせます。ABCは白人グループだけれども、曲はCHICなどに通じるタイトな黒人的グルーヴを基調としたもの。このトラックは翌83年の「Madonna / Holiday」の元ネタになってませんか。ま、それだけ出来の良いリズム・トラックだと思うのですが、ABCというよりはトレヴァー・ホーンのセンス、力量なんでしょうね。もちろん、憂いを帯びた緊迫感のあるメロディも素晴らしいけれど。フリーソウル好きな人にも勧められる内容かな。

「YOU TUBE」 で聴けます。PVもアップされていますが、見ない方がいいかと(笑)。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(Trevor Horn) ポップ偏差値合計
7
7 6 6 9 7 7 7 5 61


荒井由実(松任谷由実) / ルージュの伝言 '75 作曲荒井由実 編曲松任谷正隆 「COBALT HOUR」収録



ユーミンのオールディーズ調の初期ヒット曲。スタジオジブリの映画「魔女の宅急便」の主題歌として劇中で効果的に使われていました。軽快なリズムにのって明るく爽やかで開放的なメロディがイイですね。何か素敵な事が起こりそうなワクワク感や乾いた空気をも感じさせ如何にも70年代アメリカ的ですが、これが純日本製である点が驚きです。元ネタとしては60年代初期の 「ORLONS / THE WAH-WATUSI」 辺りのツイスト系の軽やかなリズムに、 「NEIL SEDAKA / BREAKING UP IS HARD TO DO」 辺りの「ダンドゥビ」などの明るく溌剌としたコーラスを取り入れた形でしょうかねえ。

それと驚くべきことにコーラスで山下達郎が入っているんですよね。特に途中にソロで入る 「DIAMONDS / LITTLE DARLING」 を彷彿させる甲高い遠吠えパートは爽快感いっぱいです。そういった意味では60年代オールディーズをうまく消化し日本風にアレンジしたユーミン風70年代オールディーズと言えるでしょう。(それぞれもっと分かりやすい元ネタご存知の方、教えて下さい。)

訂正:山下達郎の遠吠えパートが「DIAMONDS / LITTLE DARLING」を彷彿させると書いたけど「Eddie Holman / Eddie's My Name」が元ネタでしょうね。

「ニコニコ動画」 で聴けます。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(オールディーズ風味) ポップ偏差値合計
8
6 7 7 6 8 7 7 5 61


Arabesque(アラベスク) / Peppermint Jack(ペパーミント・ジャック)'79



70年代後半から80年代前半にかけて日本で大いに盛り上がった所謂「キャンディ・ポップ」の代表的なヒット曲。世界的ディスコブームの全盛期でもあったから日本のアイドルポップと比べてディスコ色が濃いのも洋楽キャンディ・ポップの特徴ですね。前回、電波ソング系萌えソングファンを意識して 「ノーランズ / 恋のハッピー・デート」 を書いたんだけど、そもそも最近の若者が「キャンディ・ポップ」なるものを知ってるのかどうか?と疑問に思ったんだけど、果たしてどうなんですかねえ。個人的には当時既にロック少年だった私は軟弱なミーハーにわか音楽ファンの為のポップスぐらいにしか思っておらず、実際に竹の子族ご用達の最右翼的曲だったみたいですね。ただ、気持ち的には小馬鹿にしながらも、なかなか耳障りのよいポップでよく出来た曲だなと感じていたのがこの曲でした。最近になってよく聴くんだけれど、ヴォーカルも萌え要素があるし、サビも明るく爽快でピコピコ音も曲全体の可愛らしさに拍車をかけていてイイですよね。という訳で当ブログにいらっしゃる電波ソング好きな方にオススメの一曲です。

「YOU TUBE」 で聴けます。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(キャンディポップ) ポップ偏差値合計
8
8 8 6 6 7 6 8 4 61


BILLY JOEL / UPTOWN GIRL '83 「AN INNOCENT MAN」

BILLY JOEL  UPTOWN GIRL.jpgBILLY JOEL  UPTOWN GIRL 3.jpgBILLY JOEL  UPTOWN GIRL 2.jpg

ビリージョエルの「恋はあせらず」擬似トラック、「TELL HER ABOUT IT」を収録したアルバム「AN INNOCENT MAN」収録曲。このアルバムは83年に出されたものだけど、60年代的雰囲気を持った佳曲がいっぱい詰まっているので、オールディーズ系ポップスが好きな方なら是非一度アルバム通して聴いて欲しいですね。

この曲も「TELL HER ABOUT IT」同様に60'Sモータウンサウンド、具体的には 「SUPREMES / STOP! IN THE NAME OF LOVE」 辺りを意識したトラック。軽快で歯切れの良いリズムに、決して味わい深いという訳ではないけど、カラリと晴れ上がった明るく能天気なメロディがイイ。高揚感のある爽やかなコーラスも爽快な気分にさせてくれます。 この曲のPV を見ると、やはり60年代懐古的な映画「アメリカン・グラフィティ」を意識したような映像で、その単純明快で純真無垢な空気が流れるヌルめの世界観も、これはこれで和めますネ。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(モータウン風味) ポップ偏差値合計
8
7 7 6 7 7 7 7 5 61


JIGSAW / SKY HIGH '75

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イギリスのバンド「ジグソー」の75年のヒット曲。元々はオーストラリア・香港合作のアクション映画「THE MAN FROM HONG KONG(邦題:スカイ・ハイ)」( 予告編 )のテーマ曲ですが、日本では77年にプロレスラー「ミル・マスカラス」の入場テーマ曲として使われ、大ヒットとなりました。(因みに私のいた中学校では事ある毎にこの曲をテーマ曲として使ってました。)

曲は暗めのイントロから徐々に明るめに展開していく内容で決して底抜けに明るいという訳ではありません。然しながら分かり易い景気の良い曲調とサビの盛り上がり、特に「スカイ・ハーイ!」という決めセリフ部分がキャッチー。まるで上昇気流に乗ったハンググライダーが空高く舞い上がっていくかのような、きれいに突き抜けきったフレーズは爽快で実に見事な出来栄えです。こうした空を飛翔するかのようなメロディやサウンドを「スカイハイサウンド」と呼ぶ向きもあるようですが、きっとこの曲もその言葉の由来の一つになっているんじゃないかな。

この曲の貴重なオリジナル・プロモ・ビデオが 「YOU TUBE」 で見れます。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(上昇感覚) ポップ偏差値合計
6
6 8 7 6 8 7 8 5 61


E.L.O.(Electric Light Orchestra) / Rock 'n' Roll Is King '83

ELO ROCK.jpg

イギリスのロックバンド、エレクトリック・ライト・オーケストラの晩年のヒット曲。内容はこの世の中に1万曲ぐらいはありそうなチャックベリー直系のロックンロール。しかしそこはELO(Jeff Lynne)で随所に小技の効いたアレンジをみせ単なる焼き直し以上の彼らなりのポップ解釈を示している。

まずは冒頭のガシャガシャと機械臭のキツいドラムに妙味があり、現代風なポップな感触を感じさせてくれる。オーバーダビングされた「wamalama bamalama」という箇所の奇妙なエコー感も面白いし、間奏のストリングスの爽快感も魅力的です。もちろんロックンロールなりのスピード感とノリの良さ、楽しい雰囲気もバッチリ。とかく五月蝿くなりがちなロックンロールだけど、彼らなりのポップセンスでキャッチーにまとめた妙味有る作品だと思います。

「YOU TUBE」 でこの曲のPVが見れます。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(ポップセンス) ポップ偏差値合計
8
7 7 7 7 7 7 7 4 61


ROXY MUSIC / TRUE TO LIFE '82 「AVALON」

ROXY AVALON.jpg

ブライアン・フェリー率いるロキシー・ミュージックの82年のラスト・アルバム収録曲。ロック・グループとして活躍してきた彼等だけど、この最終アルバムは反抗とか青臭さとかいった感覚からは程遠い、むしろAORとかSOULに近い成熟した大人の雰囲気を前面に出した内容。個人的には彼等の最高傑作だと思います。B面の「Take a Chance with Me」、「To Turn You On」、そしてこの「True to Life」までの連続した流れは素晴らしい。どれも洗練さと高い品位を兼ね揃えた極上のメロディを持つ大人向けポップス。

特に最後の「True to Life」はアルバム最後の(歌入り)曲ということもあり、彼等の集大成といった趣きを感じさせる。浮遊感のあるシンセやダブ処理を施したコーラス、時折り低音を強調したドラムが鳴り響いたりとかなり空間的拡がりを持たせたサウンドが聴ける。フェリーの余裕を持った自然体の唱法も成熟した大人の雰囲気があるし、フェリーの書いた甘く気品のあるメロディも実に魅力的。この後ソロ活動に入っていくフェリーだけど、これ以上に(MORE THAN THIS)魅力あるメロディを生み出せなかったのは残念。その意味で、この82年が彼のピークだったようですね。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(空間的拡がり) ポップ偏差値合計
6
6 7 6 7 9 9 6 5 61


TEEN MACHINE / SCHOOL'S OVER '00 「AFTER SCHOOL SPECIAL」収録

AFTER SCHOOL SPECIAL.JPGTEEN MACHINE After School Special.jpgteen machine.JPG

ハリウッド在住の男4人、女3人の混成バンドの2000年のアルバム収録曲。所謂70年代的バブルガム味のするパワーポップで、これが2000年の音か?と耳を疑いたくなる時代錯誤的な音作りに好感が持てます。ちょっとノイジーなギターサウンドに乗って、中性的で瑞々しい甘めのヴォーカルが明るく爽やか、軽やかーに歌うナンバー。能天気、楽天的に楽しい学園生活を送る様子が実に70年代的でイイのです。

キャッチーなメロディラインも特筆すべきで、70年代に実在したヒット曲だと言われても思わず信じてしまいそうなエヴァーグリーン的な出来。アレンジも手拍子を入れたりとノリが良く、古き良き時代のストレートで純朴な雰囲気も伝わってきますネ。全体として虫歯になりそうな甘さの合成甘味料と派手なピンク色の合成着色料が配合されたようなバブルガム的チープさ、インチキ臭さ、B級感が堪らなく素敵な曲。

「ニコニコ動画」の こちら の27分33秒のところで試聴出来ます。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(バブルガム) ポップ偏差値合計
8
7 7 6 6 8 6 8 5 61


QUEEN / '39 '75 「A NIGHT AT THE OPERA」収録

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75年当時、日本で大うけしたロックバンド、クイーン。日本ではやたら人気が高いですね。ハードゲイな振る舞いだけど何故か愛されたキャラクター、フレディ・マーキュリーによるところも大きいですが、第4作目「オペラ座の夜」収録のこの「サーティー・ナイン」という曲のリードはギタリストのブライアン・メイ。ロック色の薄い曲で、アコースティック・ギターを前面に押し出し、カントリー調な雰囲気で明るく爽やかな曲。牧歌的だけど、適度なスピード感はロックグループならでは。滑らかで高揚感があって適度な甘さと酸っぱさを併せ持つメロディは実にキャッチーで、当時は日本でも相当人気があったように思いますが、ベスト盤などには収録されていないようなので、お若いリスナーには意外と盲点になってる曲かも。ヒリヒリするような緊迫感は無いけれど、アコースティック・ギターの爽やかな響きやメロディのこみ上げ具合などはネオアコ世代の方々にも受けるんじゃないかなあ。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(アコギの響き) ポップ偏差値合計
7
7 8 6 6 8 7 8 4 61


【 ポップ偏差値 60

JOHNNY LEE / LOOKIN' FOR LOVE '80



1980年代を中心に活躍しアルバムを20枚以上残しているテキサス出身のカントリー歌手、ジョニーリーのシングル曲。ジョントラボルタ主演の映画「アーバン・カウボーイ」の挿入歌で再録音版など若干アレンジが異なるバージョンが存在するようです。映画の為に書かれた曲かどうかは不明ですが、世界観は近い模様。当時日本ではほとんど話題にならなかったと記憶していますが、1980年にカントリーチャートで1位を記録し、カバーも20曲ほど存在するなどカントリー界ではスタンダード化している人気曲のようです。曲はウォーキングテンポの比較的明るめのカントリー。憂いを帯びた感傷的な泣きのメロディが心に染み入ります。快活なリズムに乗って決して湿っぽい内容ではなく聴きやすいのが良い。 ライブの様子 を見るとジョニーリー本人もカウボーイ・ハットをかぶる等カウボーイやカントリーの世界観が濃く現れた曲という感じを受けます。古き良き時代のアメリカの良心って感じですかねえ。

「YOU TUBE」 で聴けます。

映画の様子
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 楽器 瑞々しさ ボーナス(カントリー) ポップ偏差値合計
7
6 7 6 6 8 7 8 5 60


Sinéad O'Connor / Streets of London 「Fire On Babylon」'94



1990年代を中心に活躍したアイルランドの女性歌手シネイド・オコナー(シンニード・オコナー)によるカバー曲。94年のCDS「Fire On Babylon」収録。オリジナルは1969年のイギリスのシンガーソングライターのフォーク歌手Ralph McTellで、1972年の再録音版がイギリスで2位とヒットしている。山下達郎SSBでは未オンエアだけど、かなりの人気曲でsecondhandsongs.comによると132曲ものカバーが存在する。個人的には1971年のMary Hopkin版が儚くか弱い女性ヴォーカルが妙味があり愛聴していたんだけど、最近Sinéad O'Connor版を聴き、より感銘を受けての取り上げです。シネイド版は極度に体温の低さを感じさせ、一聴するとまるでAI搭載のアンドロイドか何か人間でない者が歌っているかのよう。もちろんそんなことはない訳だけど、圧倒的な絶望により打ちひしがれた虚無感、しかし、その中でも垣間見える前向きな肯定感と優しさを感じさせ実に心に染み入ります。実際のところ歌詞もそのようなもののようで、その意味では歌手シネイドとこの曲の相性はバッチリだったと言えるのでは。シネイドのカバーにより、更に磨きがかかり輝きを増した名曲と言えるでしょう。

「YOU TUBE」 で聴けます。

Ralph Mctell / Streets Of London

Mary Hopkin / Streets of London

Kenny Rogers & Dottie West / All I Ever Need Is You '79



カントリーのシンガー、Kenny RogersとDottie Westによるデュエット曲で79年のビルボード・カントリー・チャートで1位を記録した曲。オリジナルは71年の Ray Charles で、少し物静かで悲しげなバージョン。同年の Sonny & Cher 版はビルボードで7位とヒットしたようで、この曲の一番有名なバージョンということになりそう。少し和み過ぎな感のあるゆったりとしたバージョンですね。

私のお勧めのKennyとDottie版は前2曲と比べ、より明るく華やかなアレンジ。テンポも速くなり大部ポップな仕上がりです。少し憂いを帯びていながらもおおらかで楽しそうなカントリー風味がイイね!曲の後半には二人のスキャットが入るんだけど、これがなんとも甘酸っぱい、いい雰囲気を醸し出してます。

「YOU TUBE」 で聴けます。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(カントリー) ポップ偏差値合計
7
6 8 6 6 8 7 7 5 60


ARCHIES / SUGAR SUGAR '69



1969年のビルボード年間チャート第1位のバブルガム・ポップ。68年の1位が「Beatles / Hey Jude」、70年の1位が「Simon & Garfunkel / Bridge Over Troubled Water」なのだから、凄まじいヒットだったことがわかります。アメリカだけでなく世界中でヒットしたみたいですね。けれども両者に比べて後年になっても語り継がれる名曲といった貫禄が無いのは何故(笑)。バブルガム・ポップということで子供向けの幼稚なポップスというレッテルが貼られてしまっているんでしょうかねえ、、、私は好きですけど。子供の頃、8トラックテープでこの曲のパチもんインストみたいな曲でよく踊ったりしてました。

明るく楽しい雰囲気の軽快な曲でメロディも単純明快で実にキャッチー。キャッチー過ぎて飽き易いのが玉に瑕だけど、名実共にバブルガム・ポップの代表曲と言えるでしょうね。 「YOU TUBE」 でアニメ版のミュージック・ビデオが見れます。ハンナ・バーベラの絵柄に似ている気がするけど違うのかな。 バンドのPV はこちらで。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(バブルガム) ポップ偏差値合計
8
7 7 6 6 7 7 7 5 60


BRAM TCHAIKOVSKY / GIRL OF MY DREAMS '79 LP「Strange Man , Changed Man」

BRAM TCHAIKOVSKY  GIRL OF MY DREAMS SINGLE.jpgBRAM TCHAIKOVSKY  GIRL OF MY DREAMS.jpg

イギリスのパワーポップ・バンド、ブラム・チャイコフスキーの79年のヒット曲。 「BRUCE SPRINGSTEEN / BORN TO RUN '75」 風にギターが盛大に盛り上げる曲です。一応「WORLD FAMOUS GUITAR POP」を調べてみましたが、このグループの掲載は無し。個人的に何をギターポップと呼び、何をパワーポップと呼ぶのか?ますます疑問に思ってしまいました。うーん、謎だ。分かるかた教えて!

明るく爽やかなメロディを持つ曲で、ヴォーカルの穏やかな歌声に好感が持てます。バックのコーラスとのハモりも魅力的。サビのメロディはキャッチーで流石ヒットしただけのことは有りますね。十代の青少年が少女に抱く淡い憧れのことを歌った曲のようで、なかなか清々しい気分にさせてくれます。

「YOU TUBE」 で聴けます。 「ライブ・テイク」 もどうぞ。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(BORN TO RUN) ポップ偏差値合計
7
7 8 7 6 8 6 7 4 60


OLIVIA NEWTON-JOHN / TAKE ME HOME COUNTY ROADS '73 (EMI EMR-20105)

OLIVIA COUNTRY.jpg

日本でも、というか日本では大ヒットしたオリビア・ニュートン=ジョンの作品。73年の作品だけど日本でヒットしたのは76年のようですね。邦題は「カントリー・ロード(故郷へ帰りたい)」。オリジナルはカントリー・シンガーのJohn Denverの71年のヒット曲。

「LEAPY LEE / IF I EVER GET TO SAGINAW AGAIN」 が好き過ぎて、カントリー・ミュージックにはもっとこんなネオアコに通じる素晴らしい曲があるに違いないと思い、カントリーの代表曲などを色々と聴いてみたんだけど、全く見つからないんですよね。どれもいまいち地味でポップさに欠けるというか。(どなたか是非是非ポップなカントリーを教えて下さい。)

そんなカントリーの中で唯一ポップに聴こえたのが彼女の楽曲。厳密にはカントリーというよりもポップスの人なんだろうけど、やはり彼女にはキラリと光る確固たる何かが有りますね。明るく爽やか、情感的でキャッチーなメロディに、ちょっと早めのテンポで全体としてウキウキするような曲調。遠足のバスなんかで皆で歌うと楽しそうな感じ、っていうか実際そうだったんじゃないかな。ノスタルジックという言葉が似合う、日本人の琴線触れまくりの曲って感じですね。オリビアの明朗快活で軽めの歌声がジョン・デンバー以上にこの曲にマッチしたと言えましょう。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(カントリー) ポップ偏差値合計
7
7 7 7 6 8 6 7 5 60


ROXY MUSIC / TRASH '79 LP「MANIFESTO」

roxy Manifesto.jpg

BRYAN FERRY率いるロキシーミュージック79年発表の第6作目のアルバム「MANIFESTO」収録曲。2分弱と短くアルバム中でも脇役的な曲ですが、小粒ながらピリリと引き締まった魅力のある曲。時代的にパンク以後ということでほのかにパンクの香りが漂う。歌詞に「ONLY SEVENTEEN」,「TRASH」とあることから、「たった17歳なのに世の中の何がゴミか分かってるネ」という曲だと解釈してるのですが、どうでしょう? こちら に歌詞があります。

スピード感のある軽めのロック・リズムにフェリーの色気あるヴォーカル。ロキシーならではの退廃的で淫靡な雰囲気の中にもポップで歯切れの良さが感じられてイイ。若者を扱った曲ということもあるでしょうが、フェリーの「OH YEAH」という掛け声を多用したところも瑞々しさが感じられる要因か。一番の決め手は最後の「YEAH~ YEAH~ YEAH」部分。色香漂わせつつも爽快なふっきれぶりが素晴らしく美味。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(ふっきれぶり) ポップ偏差値合計
6
7 7 7 6 8 6 8 5 60


松尾清憲 / OH!キャロライン '87 作曲/松尾清憲 Produce白井良明 「NO THANK YOU」収録

MATUO nothankyou.jpg

タイトルは「OH! CAROL」からとったものかな。ロデオ(カウボーイの馬乗り競技)のBGMにでもかかりそうな忙しいギターで始まる明るく爽やかで軽快なロックンロール。ファルセットを使ったサビのメロディも軽くっていいネ。声質もサウンドも軽めなのでチト引っ掛かりが無いのが難点。折角のオールディーズスタイルの曲なのでもう少し楽器使いなどサウンドに凝って欲しかった。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(爽やかな軽さ) ポップ偏差値合計
8
8 8 7 6 7 5 7 4 60




洋楽スーパーポップの世界(6)


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