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ラヴァーズロック(2) 【もうすぐランクイン】NATURAL MYSTICS / TROPICAL FEELINGS 12"NATURAL MYSTICSという良く知られていないグループの12インチシングル「MY SWEET GIRL」のB面収録のギターを中心としたインスト曲。ウォーキング・テンポの心地良いリズムに乗って、まさにトロピカルなギターの音色が響き渡ります。適度にエコーに包まれたギターがオーバーダビングされちょっと幻想的な雰囲気も。穏やかで温かみのある明るい曲調にメロディも甘みを帯びて、南国のリゾートのプールサイドで和むには絶好の曲という感じ。全体的に音の響きが心地良く、特に低音域や中音域が良いので大音量でのプレイにももってこい。後半にはダブも接続されていて楽しさ倍増ですよ。こちらのページで試聴出来ます。
2013.09.17
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ZOUK その華麗なる世界 MALAVOI / SIDONIE '86「LA CASE A LUCIE」収録ズーク/フレンチ・カリビアンの代表的グループ、マラヴォワの86年のアルバム収録曲。全体に暗い雰囲気が漂い決してポップな内容ではないが、メロディはなかなかキャッチーだし全編を通して力強く連呼される女性コーラスとカリブな黒いサウンドでリズムはグルーヴィー。更にそこにマラヴォワの最大の特徴である叙情的で流麗なヴァイオリンが複雑に絡み、情報量の多い濃いサウンドが展開されています。ヴァイオリンの音色が好きな方なんかにどうでしょうかねえ。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(ヴァイオリン)ポップ偏差値合計67668797561
2013.09.08
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ZOUK その華麗なる世界 【 カリプソ/ソカのコーナー 】POMPEY / DOCTOR , DOCTOR '87 「THIS IS SOCA」収録 ソカのコンピLP「THIS IS SOCA」収録曲。このポンペイなるシンガーだけど、ネットで検索しても、ほとんどこの情報以外でてこない。長年肌身離さず愛聴してきた曲が世間的には全く知られていない存在だというのも奇妙なものである。調べるとどうやらSaint Vincent and the Grenadines(セントビンセントおよびグレナディーン諸島)という人口10万人程度のカリブ海に浮かぶ小さな国のシンガー「RON POMPEY」なる人物で間違いなさそう。「YOU TUBE」で彼のソカが幾つか聴けます。(残念ながらこの曲はアップされていません。)曲はスピード感のあるソカ・サウンドに乗ったグルーヴィーな曲。リズムは元気一杯だけどメロディは少し憂いを帯びたものでなかなかの出来。高らかに鳴り響くホーンや躍動感を感じさせるシンセ、歯切れの良いコーラスなどで全体的に情報量の多い華やかなサウンドが展開されている。ドラム&ベースのリズムは良くも悪くもソカの黄金のワンパターンだけど、ノリノリな黒く濃いグルーヴは美味で最高としか言い様が無い。それにしても何故これほどのサウンドが日本で市民権を得られないのか理解に苦しむ。お前ら鈍いんちゃう?明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(歯切れの良さ)ポップ偏差値合計88889788569
2013.08.11
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LOVERS ROCK (2) 【 ラヴァーズ偏差値 64 】FIL CALLENDER & JAH STITCH / BABY MY LOVE '78IN CROWDのメンバーであるフィル・カレンダーの12インチ・シングル曲。軽やかな印象のピアノのフレーズで始まるラヴァーズロック。オルガンのチープで味のある音色ともどもお洒落でハイセンスな雰囲気がいい。タイトル部分を甘くファルセットで歌うサビもキャッチー過ぎるぐらいにキャッチー。そして一番の聴き所はAメロの「I WISH YOU ~」の箇所。起伏に富んだここのメロディの美しさと味わい深さと言ったら格別ですね。力の抜けたしゃがれたファルセットで軽く歌い流す感じも心憎いぐらいで洒落た感性を感じさせます。個人的にこの曲との出会いは80年代後半のテレビの深夜番組で、確かタケオキクチのファッションショーのBGMで流れてた。DCブランド全盛だったこの時代、こうしたレゲエが高感度のお洒落人間ご用達音楽でもありましたね。一体どうやってその後この曲名を探り当てたのか忘れてしまったけど、当時は必死になってアチコチ探した記憶があります。この曲は後半にDJが入ってるんだけど、折角の洒落た雰囲気台無しの内容で残念。「YOU TUBE」で聴く時は前半部分の美味しいところだけご賞味下さいな。
2013.05.01
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LOVERS ROCK (2) 【 ラヴァーズ偏差値 63 】GAYLADS / IT'S HARD TO CONFESS '68 これもアメリカでスウィートソウルが生まれた頃、ジャマイカではどうだったのかを示す好例の一つ。ロックステディ期の甘めのナンバーだけど、広義でのラヴァーズ・ロックと呼んでいいでしょう。素朴な味わいのサウンドをバックに甘いハーモニーを展開。淡白な曲調だけど切なげな甘いメロディがじんわりと心に染み入ります。派手さは無いけどなかなか良く出来たメロディじゃないですか。時折ファルセットが混じったりするので甘茶ソウル・ファンにも馴染み易いんじゃないかなあ。「YOU TUBE」で聴けます。
2013.03.02
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LOVERS ROCK (1) 【 ラヴァーズ偏差値 66 】FEDERALS / SHOCKING LOVE (YOU BETTER CALL ON ME) '68 1968年製の甘めのアーリー・レゲエ/ロックステディの隠れた名曲。「Trojan Rocksteady Box Set」収録。この世の全てを達観したかのような自然体で落ち着いたトラック。この簡素なイントロのインストパートだけでも実に味わい深いものがあります。その渋いトラックをベースに、メロディは憂いを帯びながらも芳醇な甘さを感じさせる情感深いもの。そして囁きタイプのソフトな唱法が聴く者を甘く優しく包み込んでくれます。DELFONICSがLa-La (Means I Love You)をヒットさせていた頃、既にジャマイカでもこんなスウィートな甘茶が誕生していたんですねー。スウィートソウルのDJ諸氏もたまにはこんな曲をこっそり忍ばせてプレイしてみてはいかが?「YOU TUBE」で聴けます。
2012.11.12
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STRICTLY ROCKERS 2(REGGAE) 30.BUNNY WAILER / DREAMLAND '76 「BLACKHEART MAN」収録 P.22-23掲載BOB MARLEYと一緒にWAILERSをやっていたバニー・ウェイラーのファースト・アルバム収録曲。ボブ・マーリーがあまりにも有名過ぎてあまり話題に上らない傾向がありますが、彼も偉大なレゲエ歌手の一人。そのボブを含めてウェイラーズがバックアップして作られた作品だけあって、このアルバムは「Blackheart Man」、「Fighting Against Convictions」、「This Train」などと名曲が多く、ルーツ名盤の一つと言えるでしょう。この曲はどこか見知らぬ土地にある幸せな「夢の国」を歌った曲で、そこには政治的メッセージ性や暗さなどほとんど感じさせません。ほのぼのとした曲調に甘く情感深いメロディ、優しく穏やかな歌声で和める内容。特にメロディの出来が秀逸ですね。「YOU TUBE」で聴けます。後半にダブを付けたバージョンもどうぞ。
2012.06.18
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) STRICTLY ROCKERS 2(REGGAE) 【 ポップ偏差値 63 】UB40 / KING '80 「SIGNING OFF」収録 イギリスの白人黒人混成のレゲエ・バンドの1980年の1STアルバム収録曲。後に「RED RED WINE」や「CAN'T HELP FALLING IN LOVE」といったヒット曲を連発するメジャーなバンドだけど、このデビューアルバムはメジャー志向も薄く、適度な濃さと洗練さを併せ持った内容で、個人的には彼等の一番美味しかった時期と感じています。インスト色の強いこの曲は、軽快なリズムと平和で和やかな雰囲気を感じさせるメロディに、空中遊泳でも楽しんでいるかのような心地良い浮遊感を感じさせるアレンジが特徴的。随所にエコーを効かせた奥行きのある音空間は実にポップかつ洗練された内容。このアルバムが発表された当初はあまりにもジャマイカの土埃にまみれたレゲエとかけ離れた内容に驚かされたものでした。歌が少なく淡白な曲調からか飽きが来にくい所もいいですね。女性やレゲエの土着的な所が苦手な人の為のレゲエ入門用として、またフリーソウル・ファンなど黒人系の軽やかなグルーヴを好む人にお勧めです。「YOU TUBE」で聴けます。12インチ版も有りますよ。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(浮遊感)ポップ偏差値合計76867798563
2012.05.21
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STRICTLY ROCKERS 2(REGGAE) 28.ABYSSINIANS / THIS LAND IS FOR EVERYONE '78 「ARISE」収録レゲエ・コーラス・トリオ、アビシニアンズの2NDアルバム収録曲。彼等の代表曲と言えば、1STアルバム収録の「DECLARATION OF RIGHTS」や「GOOD LORD」そして「SATTA MASSAGANA」といったところになるでしょう。どれも良く出来たメロディの名曲ですが、個人的にはどうもその暗い曲調からいまいち好きになれない。「美しく崇高」と形容されるコーラス含めて、どうも中世の宗教歌でも聞かされているような暗い気分になってしまう。そして何よりレゲエの(快活な)リズムとこれらの情感たっぷりで悪く言えばベッチョリとした感のあるメロディとの相性は決してよくないと思うのですね。そんな彼等だけど意外にも明るい曲があって、それがこの曲「この地はみんなのもの」。快活で弾けたリズムに載って、開けた世界観を明るく情感を込めて歌ってます。ちょっとクドいリードの歌い込みも、こんなメロディでなら嫌味にならないね。コーラス陣とのハーモニーもバッチリで、明るい未来感と幾ばくかの切なさ、ほろ苦さを感じさせるルーツ名曲に仕上がっています。「YOU TUBE」で聴けます。
2012.04.07
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STRICTLY ROCKERS 2(REGGAE) 27.MIGHTY DIAMONDS / HAVE MERCY '75 「RIGHT TIME」収録 P.44掲載マイティ・ダイアモンズのファースト・アルバム収録曲。そのアルバムについては「テンポの早い胸キュンメロはツボ中のツボ MIGHTY DIAMONDS / CHO ME BRETHREN 」に書いた通りで、「I NEED A ROOF」,「RIGHT TIME」,「GO SEEK YOUR RIGHTS」,「AFRICA」といった名曲が収録されたルーツ・レゲエの名アルバム。ただ前回、美しいメロディ&ハーモニーと言いながらこの曲のことを書き漏らしてましたね。イントロの甘酸っぱいピアノのフレーズが胸をときめかす甘めのレゲエ名曲。情感込めて優しく歌われるタイトル部分はキャッチーな出来。ちょっと大味で飽き易い嫌いはあるけど、たまに聞くとじんわりと心に沁みるのです。この曲では溌剌としたリードの歌声が主体で、コーラスはあまり目立ってはいないですね。バックを務めるのはSLY&ROBBIEを主体としたREVOLUTIONARIESで、派手さはないけれども引き締まった良いトラックを聴かせてくれます。「YOU TUBE」で聴けます。ダブ・バージョンもどうぞ。
2012.03.13
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STRICTLY ROCKERS 2(REGGAE) 26.JOYA LANDIS / MOONLIGHT LOVER '68 「HOTTEST HITS VOL.3」収録 P.106掲載宝箱の中のロックステディ SENSATIONS / THOSE GUYS 「HOTTEST HITS VOL.1」で既に紹介済みのトレジャー・アイルのコンピ 「HOTTEST HITS」シリーズのvol.3収録曲。ロック・ステディと言えばデューク・リードが代表的プロデューサーですが、この曲はその彼の作品。ロック・ステディはレゲエの前身的リズムで、そう長い期間栄えた訳ではないけれど、シャキシャキとした歯切れの良さとノリの良いグルーヴ、活きの良さといった点が魅力のとても素晴らしいリズム。小沢健二くんも歌詞に盛り込んだりしたぐらいだけど、どうもポピュラー音楽史的にほとんど評価されていない感じが残念でならない。同じジャマイカの初期リズムである『スカ』は日本のアニソンなんかにさえ浸透してきているのにね。インストだけでも十分堪能できる、そんな素敵なロック・ステディに載せてJOYA LANDIS嬢が優雅に歌い上げるのがこの曲。ムーンライト・ラヴァーなんてロマンチックなタイトルがいいね。明るく朗らか、平和なムードに高揚感のある曲調で、この時代のロックステディとしてはメロディもかなりキャッチー。思わず口ずさんでしまいます。間奏のフレーズも胸キュンもの。ロック・ステディの代表曲にして入門篇的曲とも言えるでしょう。「YOU TUBE」で聴けます。
2011.12.24
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ZOUK その華麗なる世界 ZOUKの特選プロモ・ビデオ集動画投稿サイト「DAILYMOTION」にDJ_Issssalopという方が懐かしのZOUKのプロモ・ビデオを大量にアップされています。ここではそれらの中で特に私がお勧めのビデオをまとめました。ライブものなどは実際にCDになっている音源と比べて音質が劣るものがほとんどですが、その代わり大人数ならではの楽しさ、熱いグルーヴなど感じられます。特に「Le Grand Mechant Zouk / Ayen pa mol」が素晴らしい!こんなんだったら地球の裏側にまで行ってでも体感したかったですねー。Eric Virgal - Sublime 1988Experience 7 - Goudjoua 1987 野外版Experience 7 - Goudjoua 1987 スタジオ版Experience 7 - Goudjoua (live) ライブ版 6:20辺りからForce One - Mi zouk la 1988Freem - Metro-coco 1989J.Beroard et J.Desvarieux - Wep 1989Jocelyne Beroard et Philippe Lavil en 1987Le Grand Mechant Zouk - Ayen pa mol 1988Le Grand Mechant Zouk - Exil 1988 Le Grand Mechant Zouk - Rete 1988Le Grand Mechant Zouk - Balanse 1988Les Aiglons - Ay lopital 1985Mariejose Alie - Caresse mwen 1989 Pascal Vallot - Balanse 1987Pascal Vallot - Limbe 1987Ralph Thamar - Sidonie 1988
2011.10.25
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ZOUK その華麗なる世界 Freem / Metro-coco '89 「ZOUKOLLECTION VOL.3」【 ズーク偏差値 74 】ズークものは、極端に日本に愛好者が少なく情報もほとんど無いから、良曲に出会うのも至難の技。ブログでも未だ誰一人としてコメントしてくれた事ないという、超お寒い事態(笑)。たまにオークションに欲しいズークものが出品されても、ほとんど競り合うこと無く開始値のまま落札出来てしまうのも寂し過ぎ。先日「MEGA ZOUK」('95)なる4枚組みCDを見つけて入手したんだけど、ほとんど良曲に出会えなくてがっかり。いろいろコンピを聞いたりして経験的に分かってきたことだけど、どうやらズークの全盛期は80年代中期から90年代前半ぐらいまでって感じで、残念ながら既に終わってしまった音楽のようですね。この曲はダンサー系ズークものとしては、かなりのスピード感を感じさせる内容。生きのいい魚のようにピチピチしたシンセ音、元気で切れの良い掛け声、弾けるホーン、ヴィブラフォーンの音色も極めて速く美しい。複雑に絡み合うベースとギターの織り成すグルーヴも極上だし、パーカッション類の味付けもピリリと効いています。全体として明るく元気で、乾いた空気感と共に南国の熱い息吹を感じさせる素晴らしいダンサー。こういうグルーヴを持った曲をもっともっと知りたいんだけど、どなたか教えてくれないですかねえ。カリブというよりはアフリカに近いリズムかもしれないけど、アフリカものなんて更に知らないからなあ。「dailymotion」で聴けます。まさかこの曲のPVに巡りあえるなんて!解説によると、このFreemは名前をWilly M?nirといい、このM?tro-cocoという曲は、彼の同名アルバム収録曲のようです。因みに検索しても、世界中のどこにも有りません(笑)。ズーク・コンピ「ZOUKOLLECTION VOL.3」にも収録されています。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(高速グルーヴ)ズーク偏差値合計99710106109474
2011.10.12
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LOVERS ROCK (2) 【 ラヴァーズ偏差値 64 】BOB ANDY / LOVE THIS LIFE '95 ジャマイカのベテランシンガーによる95年のラヴァーズロック。「REGGAE HITS VOL.19 / V.A. (英JETSTAR 1019)」にも収録。トラックに多少の機械臭があるものの、WILLIE LINDOプロデュースによるポップな味付けは、変に土臭くない洗練された味わい。太めの声質に深い歌いこみはディープソウル・ファンでも楽しめそう。温かみのある多幸感に満ちた明るい曲調で、起伏が大きいながらも綺麗なラインを描くメロディは秀逸で特に途中の転調部分が素晴らしい。キャッチーかつ甘く優しいメロディは是非甘茶ソウル・ファンにも楽しんで欲しいですね。「YOU TUBE」で聴けます。自身のCD「Hanging Tough」にはREMIXバージョンが収録されていますが、そちらの出来はいまいち。
2011.10.07
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STRICTLY ROCKERS 2(REGGAE) 25.STEEL PULSE / JAH PICKNEY-R.A.R. '79 「TRIBUTE TO THE MARTYRS」収録 P.158掲載70/80年代ブリティッシュ・レゲエの代表的グループ、スティール・パルスの2NDアルバム収録曲。曲名にある「R.A.R.」は「ROCK AGAINST RACISM」の略だそうな。つまり「差別主義者をやっつけろ!」という実に攻撃的な歌詞なのですが、曲調自体は明るめのレゲエ。少しとぼけた感のあるひょうきんな効果音も面白い。イギリス産ということで少し固さを感じさせるリズムで、レコード会社の意向なのかロック的雰囲気も加味されてる感じ。特にリード・ヴォーカルの息もつかずに畳み掛けるように歌うスタイルはロックやパンクの攻撃性を感じさせますね。陽性の声質でスピードに乗って粘着質に歌う様は表現力の豊かさもあって実に魅力的。出だしや最後の遠吠えも快感。「YOU TUBE」で聴けます。
2011.06.21
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LOVERS ROCK (2) 【 ラヴァーズ偏差値 63 】Selectors & The Lyn Taitt Orchestra / One True Love '68トロージャンの膨大なレゲエ音源から選りすぐりの良曲がコンパイルされている「BOX SET」シリーズは、埋もれたマイナー名曲が手軽に大量に聴ける大変素晴らしいコンピで私も重宝しています。この曲はそのシリーズの「TROJAN REVIVE BOX SET」に収録されている、ライナーでも「よく分からない」と書かれているセレクターズという無名のグループによる68年のロックステディ。軽快で歯切れのよいリズムに乗って、胸をえぐるように深く切り込んでくる甘く切ないメロディが素晴らしい。どこかで聴いたことが有りそうなキャッチーなメロディを優しくソフトに、そして情感たっぷりと歌い上げてます。60年代の純朴な時代の雰囲気とジャマイカの乾いた空気が伝わってくるようですね。WEB検索しても日本では誰も話題にしてないみたいけど、こんな良曲が人知れず埋もれてるなんて何とも勿体無い話です。「YOU TUBE」で聴けます。
2011.04.14
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LOVERS ROCK (1) フリーソウルコンピ未収録推薦曲(2) 【 ラヴァーズ偏差値 66 】MAD PROFESSOR / BERBICE MADHOUSE '85 「A CARIBBEAN TASTE OF TECHNOLOGY」80/90年代のイギリスで数多くの傑作ラヴァーズロックをプロデュースしてきたマッド・プロフェッサーのソロアルバム「A CARIBBEAN TASTE OF TECHNOLOGY」収録曲。このアルバムは「COUNTRY LIVING」のダブバージョンである「FRESH AND CLEAN」等明るくポップな曲が多く、彼の他の「DUB ME CRAZY」シリーズとは趣が異なり大部聴き易い内容なのでお勧め。その「FRESH AND CLEAN」タイプのこの曲は、やはりスティールパンのきれいな音色が実に心地良い曲。明るく乾いた空気の中、軽やかで爽やかなメロディをスティールパンが奏じます。そのポップで冷ややかな音色は清涼感たっぷり。将にカリブのリゾート地での一服の清涼剤にうってつけの内容。実際私もこのアルバムの発売以降、何度もリゾートでのBGMとして愛聴してきました。勿論マッド教授の曲ですから単なるインストで終わる曲ではなく、随所に効果的にエコーを効かせたダブ・ミックスは大音量で聴いてこそ真価を発揮します。特にベースが抜けて歯切れよくキーボードが鳴り渡る瞬間の開放感など饒舌に尽くしがたい。歌ものではないのでラヴァーズと呼ぶには微妙だけど、いわゆる埃臭い土着的なジャマイカのレゲエとは対照的な洗練された内容なので、レゲエが苦手なフリーソウル・ファン、特に女の子なんかに喜ばれそうな曲なんじゃないかなと思います。清涼飲料水のコマーシャル・ソングにも適してそうですネ。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーヴメロディ器楽瑞々しさボーナス(清涼感)ラヴァーズ偏差値合計868867810566
2011.01.28
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LOVERS ROCK (2) 【 ラヴァーズ偏差値 63 】CYNTHIA SCHLOSS / SEND ME THE PILLOW YOU DREAM ON '82? もう半世紀以上も前のカントリーヒット曲の女性レゲエ・シンガーによるカバー。ラヴァーズ・レゲエ・コンピの「Reggae Lasting Love Songs Volume 1」などに収録。オリジナルは1949年のHank Locklinだけど、他にもPat Boone、Dean Martinなど数多くのカバーが存在します。中でもJohnny Tillotson版あたりが一番有名ですかねえ。本来カントリーの牧歌的雰囲気とレゲエは相性がいいんだけど、ここでのシンシア・シュロスの温かみのある歌声とも実にうまくマッチしてますね。かといって埃、土臭くなり過ぎず、スマートな味付けに躍動感のあるリズムが加わり、これまでの幾多のカバーの中でも際立って素晴らしい内容。更にこの曲の12インチでは、後半から男性DJが接続され、その明るく楽しげなトゥースティングにより、より一層の温かな日差し、幸福感を届けてくれます。「YOU TUBE」で「12インチ・マキシ・バージョン」が聴けます。
2010.12.11
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STRICTLY ROCKERS 2(REGGAE) フリーソウルコンピ未収録推薦曲(3) 【 ポップ偏差値 62 】24.JACKIE MITTOO / FANCY PANTS '72 「MACKA FAT」収録 P.130掲載ジャマイカのオルガン・プレイヤー、ジャッキー・ミットゥーによる「MARVIN GAYE / WHAT'S GOING ON」のレゲエ・カバー。72年のスタジオワンでの作品で、小気味良い軽やかなリズムをバックに和やかな雰囲気で流れます。イージー・リスニング的に軽く聞き流してしまう人も多いと思うけど、ここでの彼のオルガン・プレイには黒く濃厚なグルーヴを感じて欲しいもの。静と動、明と暗などをダイナミックに表現した彼のプレイは実に見事です。メロディもオリジナルを損なわずに独創的に解釈、うまく咀嚼されています。インストということもあるけど、まるで別の曲かのように楽しめますね。元々の曲の良さも手伝って、非常に良質でエヴァーグリーン的魅力を持った内容になっています。「YOU TUBE」で聴けます。
2010.11.10
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ZOUK その華麗なる世界 【 カリプソ/ソカのコーナー 】【 ポップ偏差値 69 】GYPSY / SING RAM BAM '87 「WE NEED MORE LOVE」収録ソカ(=ソウル・カリプソ)歌手、ジプシーの87年のカーニバル・ダンサー。ごきげんでノリノリなソカのリズムに乗って、水を得た魚のように歌いまくります。その様相はまるで楽器のようですらあり、ヘビメタにおける早弾きギターソロみたいにグイグイと聴く者を引き込んで行くのです。歌詞はほとんど意味を為さない感じだけど、こういうのって単純がゆえに自然と体が反応しちゃいますね。バックのホーンの切れ味も良く、全体に陽性で乾いたカリブの空気を感じさせます。しっかりとリズムを刻むドラム&ベースの重量感も迫力がありますので、出来るだけ大きなスピーカー・システムで楽しんで欲しいですネ。フリーソウルとかレアグルーヴとかでは全然カリブものって取り上げられないけど、何でかなあ。こんなに良質なダンス・ミュージックなのにね。日本人には明るく陽気すぎるのかな?「YOU TUBE」で聴けます。また、こちらはコンテストか何かでのジプシーのステージ・アクト。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(ヘビメタ唱法)ポップ偏差値合計98879788569
2010.08.03
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LOVERS ROCK (1) 【 ラヴァーズ偏差値 69 】JANET KAY / SILLY GAMES (12"VERSION)'79 (掲載なし)いまやラバーズロックの代名詞的存在のジャネット・ケイ。77年のLOVIN' YOUのカバー・ヒットで有名ですね。「SILLY GAMES」の方は79年の作品ですが、共に70年代の明るく乾いた空気感と初期の彼女だからこそ持っていた瑞々しさ、更にイギリスで独自に展開・進化したレゲエの持つ冷ややかさが同居した素晴らしい内容です。プロデュースはDENNIS BOVELL。(作曲はDIANA BOVELLとあるから彼の奥さんかな)彼の落差のあるアレンジも見事で大音量で聴くと低・中・高音域まで空間を広く活かしてることに関心させられます。なんといってもイントロのシンセのポップなメロディが魅力的で、少女の持つ純朴さ、明朗さ、そして何処となく慎ましさを感じさせてくれます。続く彼女の歌声も瑞々しさ一杯で、その真摯な歌いっぷりと程よい拙さが可愛らしい。もちろん肝心のメロディこそが最大の魅力で、Aメロの素朴で明るい風合い、そして転調したBメロの胸キュン系な展開が素晴らしい。ただし個人的にはその後のサビでのタイトル「SILLY GAMES」の繰り返し部分は暗めだし、くどく冗長に感じていまひとつ。ロングバージョンなど幾つか出ていますが、私の好きなのはPRESSUREからの84年の12インチ・ロングバージョン(実測6分28秒)。オリジナル12"バージョンでは、ダブ接続後も「SILLY GAMES」のリフレイン部分を展開しただけの暗い内容なのに対して、こちらのバージョンは、いったんイントロのシンセのポップなメロディ部分に戻るところが美味。そこのところ含めたダブ・アレンジもずっと魅力的になっています。「YOU TUBE」で聴けるのは残念ながら前者の方ですが、ご参考まで。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(ポップなシンセ)ラヴァーズ偏差値合計86887999569
2010.02.20
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STRICTLY ROCKERS (REGGAE) 23.HEPTONES / SOUL & POWER '68 「ON TOP」収録 P.43掲載黒人ポピュラー・ミュージックにおける名盤中の名盤でジャマイカの音楽はどうも、、、と敬遠しがちな方であっても黒人音楽好きを自称するならば、一聴してしかるべきアルバム「ON TOP」の収録曲。レゲエの前段階のロックステディなので、レゲエが苦手な方でも比較的聴きやすいハズ。このヘプトーンズは初期レゲエを代表するコーラスグループで、リード・シンガーのLEROY SIBBLESはそのソウルフルなヴォーカルが魅力的。特にこの曲で聴けるヴォーカル・ワークは活力みなぎる「しゃくり上げ」唱法が特徴的で、譜面を無視して縦横無尽に暴れまわるスタイルは痛快ですらあります。カラリと晴れ上がった陽性の声質で粘着質に、時にシャウトを混じえて力強く歌い上げる様を聴いているとこちらにまで力が漲ってきそう。シャウター・タイプのディープソウル・シンガーが好きな人ならきっと気に入るんじゃないかな。スタジオワン産のシンプルなサウンドも、骨太なベースが心地よく響く明るく乾いた快活なもので素晴らしいです。「YOU TUBE」で聴けます。
2009.12.16
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LOVERS ROCK (2) 【 ラヴァーズ偏差値 65 】CARROLL THOMPSON / LEAD ME ON (SAN 10010)'81?79年にイギリスの黒人シンガーのMaxine Nightingaleがヒットさせた曲のラヴァーズロック・カバー。おそらく80年代初頭の作品で、ラヴァーズ・コンピ「RELAXIN' WITH LOVERS VOL.5 SANTIC AND MORE LOVERS ROCK COLLECTIONS」にも収録されています。オリジナルは哀愁を帯びたきれいなメロディをマキシン・ナイチンゲールが静かに繊細に歌いこんだソウル・バラード。大ヒットしただけあって流石のメロディラインですが、アレンジ含めて耳あたりが良すぎるのか、どうも引っ掛かりが足り無く何度か聴いてると早く飽きがくる感じ。一方このキャロル・トンプソン版ですが、ハイトーン・ヴォイスで少し荒削り感のあるヘタウマ唱法は、マキシン版に緊迫感と切実さを加え、より味わい深く印象に残る出来となっています。「甘茶ソウル的要素が加わった」と言い換えることも出来ましょう。更に元曲には無かった活き活きとしたリズムに載せることによって、魅力を倍増させました。長めにとったイントロはその後の名メロを予感させ効果抜群。そこでも聴ける太めのベースラインは、全体のメロディラインに負けず劣らず魅力あるもので、このベース・アレンジによって新たなるグルーヴを吹き込むことに成功しました。こちらで45秒ほど試聴できます。
2009.09.09
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STRICTLY ROCKERS (REGGAE) 21.SENSATIONS / THOSE GUYS & THIS YAH DUB 「HOTTEST HITS VOL.1」,「TREASURE ISLE DUB VOL.1」収録 P.106,141掲載 硬派なレゲエ中心に紹介されている「STRICTLY ROCKERS」だけど軟らかなロックステディも紹介されてます。P.106掲載の「HOTTEST HITS」シリーズはVOL.3まで出ていてTREASURE ISLEに残された1960年代後半のロックステディ・ヒット曲集となっています。このシリーズはかなり粒揃いの内容でロックステディ入門として最適と言えるもの。特別際立った曲がある訳ではないけど、「宝島で発見した宝の箱を開けたら、古臭いけど色鮮やかな大小様々な貴金属に思わずニッコリ」的な魅力のある内容でオススメです。VOL.1のA-1収録のこの曲も派手さは無いけど、ロックステディの魅力がコンパクトに詰まった宝物のような作品。ちょっと情緒的で物悲しげなメロディは上質で、優しく包みこむように歌うリードとコーラスワーク、必要最低限に抑えられたリズムトラックも地味ながら体に心地よく作用。時折入るキーボードの可愛らしい高音の響きがいいアクセントになってますネ。間奏のメロディもしんみりと心に染み渡ります。尚、このシリーズ収録の幾つかの曲のダブ・バージョンがP.141掲載の「TREASURE DUB」シリーズVOL.1,2で聴くことが出来て、これが輪をかけて素晴らしい内容。この合計5枚は是非セットで揃えて聴いて欲しい。「このダブで聞けるリディムスが後のレゲエのすべてのダブのお手本となった正真正銘のオリジナル」だそうで、レゲエとは一味違う素朴な響きを持つロックステディならではのダブの魅力がここに有ります。特に奇をてらうことなく(というかダブそのものは本来、奇をてらったものだけど)ひたすら気持ちよく夢見心地にさせてくれる小幻想的音世界。もちろんトリップ用としてだけでなく、南国リゾートのプールサイドなどでゆったりと惰眠を貪りたい時などのBGMにも最適でしょう。当然この曲のダブ版も入っていて、ヴォーカル/器楽の出し入れ、エコーのかけ方、重低音の振幅具合など、一聴すると単純だけど隅々まで繊細に練り上げられた実に素晴らしい内容となっています。
2009.06.28
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ZOUK その華麗なる世界 【 カリプソ/ソカのコーナー 】【 ポップ偏差値 72 】BARON / SAY SAY '87 「THIS IS SOCA」,「FULL OF FIRE」収録 SOCA(ソカ)とは「SOUL CALYPSO」の略語で要はカリプソ・ミュージックにソウルの要素が取り入れられた音楽のことです。この「THIS IS SOCA」というレコードは1枚目が「CALYPSO / DAVID RUDDER WITH CHARLIES ROOTS」、そしてもう1枚が「THE SOCA HITS OF '87 / VARIOUS ARTISTS」となっています。DAVID RUDDERの方も内容的にソカと言ってよく、二枚通してこの頃のソカのヒット曲が沢山つまったお得な内容でオススメです。そんな中でも私の一番のお薦め曲がバロンによるご機嫌なソカ・ナンバーの「SAY SAY」。ここで聴けるソカ・サウンドは先に取り上げた最高のカーニバルダンサー MIGHTY SPARROW / LIVE IN JAPAN '88とほとんど同じもので、アップテンポでノリノリなカーニバル・サウンド。ドラムとベースでグイグイと盛り上げ、パーカッションで小刻みなリズムを添え、ホーンで華やかさを演出するという典型的なパターン。とっても熱くて厚いサウンドです。それらに加えてトロピカルなギターがカリブの深く高く青い空に急上昇していくかのような突き抜け感たっぷりのもので素晴らしい。そして一番の聴き所がバロンによるテンションの高い超陽性なヴォーカル・ワーク。雄たけびとも遠吠えとも言える明るい声を随所に散りばめ、その突き抜け具合はギターの音色との相乗効果で弾けまくってます。高気圧に覆われカラリと晴れ渡った南国リゾートに吹く一陣の上昇気流って感じですネ。フゥー!「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(陽性雄たけび)ポップ偏差値合計109979689572
2009.06.09
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STRICTLY ROCKERS (REGGAE) 20.CULTURE & THE DEEJAY'S AT JOE GIBBS 1977-1979 '08 P.51掲載 CULTUREの代表作と言えば私も大好きな70年代後期の「TWO SEVENS CLASH」と「BALDHEAD BRIDGE」の二枚のアルバムです。そのアルバム収録曲を中心にDJとのコラボレーションで12インチバージョンでシングルカットされていた作品をまとめたのが本CD。そのマニアックな内容から、先の二枚のアルバムを十分に堪能された方のみが手を出すべき作品ということになりますね。最近それらの12インチシングルがボチボチと再発されてきているようですが、遥か昔30年以上前に「STRICTLY ROCKERS」でその存在を知った頃は店頭などでほとんど見る機会が無かったので、こんな風に1枚のCDで纏めて聴けるくる日が来ようとは思いもしませんでした。結論としては全て後半にDJ接続ということで、基本的にこの頃のDJものが好きではなく、JOSEPH HILLの陽性なヴォーカルが大好きな私にとっては先述した二枚のアルバム収録曲を超えるテイクは有りませんでした。ただしトラック自体が素晴らしいものが多いので、DJの出来がいまいちでもアウトテイク集的に楽しめる内容でしたね。(これらの曲のダブ・バージョン集を是非とも出して欲しい。)1はDJが間延びした感じでノリが悪くガッカリ。3はポップな曲の旨みを損なうことなくDJもうまくスピードに乗っていてかなりイイ内容。まあ元曲がいいからね。5は「ロンドン橋落ちた」のメロディを引用した替え歌仕様でポップな曲。後半はDJにダブ処理、更にヴォーカルも交えて賑やかな内容。6も3同様に元曲はスピード感満点の素晴らしい内容。前半部分はオリジナル通りですが、後半のDJに勢いが無くちょっと失速した感じで惜しい。7も明るく乾いたカルチャーらしい名曲。ここでのDJはリズムにうまく乗っていて気持ち良さそうに歌ってます。8はゆったりとしたムードの元曲の「THIS TRAIN」をディスコ・ミックスにしたような内容。(偏差値65以上)(偏差値61以上)(偏差値60)1.Two Sevens Clash / Prophesy Reveal [feat. Bo Jangles] 06:09 2 I'm Not Ashamed [feat. I-Roy] 08:19 3 See Them A Come / Natty Pass Him G.C.E. [feat. Shorty The President] 06:28 (ポップ偏差値67)4 Natty Dread Taking Over [feat. I-Roy] 06:15 5 Baldhead Bridge [feat. Ranking Joe] 07:15 (ポップ偏差値63)6 Jah Love / Selassie I Cup [feat. Bo Jangles] 05:50 (ポップ偏差値65)7 Zion Gate / Forty Leg Dread [feat. Prince Mohammed] 07:32 (ポップ偏差値63)8 Disco Train [feat. Nicodemus] 08:55 9 Send Some Rain [feat. Clint Eastwood] 07:05 10 Burning All Illusion / The Same Knife [feat. Prince Far I] 05:47 11 Innocent Blood / Rock It Up [feat. U Brown] 06:03
2009.04.10
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STRICTLY ROCKERS (REGGAE) 19.ABYSSINIANS / THIS LAND IS FOR EVERYONE '78 「ARISE」収録 P.41-42掲載アビシニアンズは名盤の誉れ高い1STアルバム「SATTA MASSAGANA」収録の「Declaration of rights」や「The Good Lord」そして「SATTA MASSAGANA」といった暗く重たい、まるでヨーロッパの宗教歌を思わせるような崇高な曲で有名です。ちょっとレゲエにしては湿っぽ過ぎて、この辺の作品は苦手、と彼らを毛嫌いする人も多いと思います(私もその一人でした)。しかし、解散後に各々のソロをかき集めたものと言われる当アルバム収録のこの曲は大部趣が異なる作品でオススメです。レゲエにしては珍しくスピードを感じさせるリズムで歯切れの良いトラック。メロディは明るく温かみが有り全体を通して魅力的でよく出来ています。ヴォーカルは少しくどい目で、それに絡むファルセット・コーラスのハーモニーが繊細で美しい。更に特筆すべきはイントロの希望に満ちた瑞々しい管のメロディで、なんとも胸キュンものです。全体として感じさせる平和で穏やかな雰囲気が実に70年代的でいいですねエ。因みに歌詞はP.42に対訳が載ってますが、ほぼタイトルに集約される通り「この土地はみんなの物」といった内容です。「YOU TUBE」で聴けます。
2009.03.09
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STRICTLY ROCKERS (REGGAE) 18.G.G.ALLSTARS / BARABUS 「Trojan Instrumental Box Set」収録 未掲載おそらくは70年代に作られたレゲエのインスト曲で「Trojan Instrumental Box Set」収録。こちらのページのディスクグラフィを見るとプロデューサーAlvin RanglinのスタジオバンドでキーボードのWinston Wright等が在籍しているようですね。曲は歴史的名盤「Leggo Dub」と良く似た雰囲気の、どこか懐かしい感覚を思い起こさせてくれるような内容。現世では有り得ない、永遠に足を踏み入れることの出来ない異世界を垣間見せてくれます。曲の基本は控えめな音量であまり目立たない哀愁を帯びたギターのリフレイン。単調な繰り返しだけどこれが最大の聴き所で、遺伝子とかDNAとかそんな身体の奥深くに直接作用するかのような感覚に陥る。質素な音色のキーボードが時折主旋律を奏でますが、その郷愁感たっぷりのフレーズも泣かせます。そのキーボードが打楽器的にサポートするリズムトラックも良質で、特に重量感満点の太ーいベースラインの迫力が素晴らしい。高音域をほとんど排除し中音から低音域をのみ強調したトラックであることも魅力の一つ。浮ついた感じの全くない、いぶし銀のような渋い魅力のある大人のトラックです。クレジットが不明となっているので分からないけど、やはり「Leggo Dub」同様GREGORY ISAACS辺りの作品が元ネタになっているのかも知れませんね。(ご存知の方教えて下さい。)
2009.01.21
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LOVERS ROCK (2) 【 ラヴァーズ偏差値 62 】FIRE AND ICE / I'M GONNA MISS YOU '89? (GLUCK MUSIC)89年のMilli Vanilliのヒット曲「Girl, I'm Gonna Miss You」のラバーズロック・カバーでL.LEWISとB.BIGGSによるプロデュース。「REGGAE HITS VOL.7 (JET STAR 1007)'89」収録。基本的に原曲に忠実な内容ですが、硬めの打ち込みトラックであるミリ・ヴァニリ版に対し、このカバーは物腰の柔らかなレゲエ・トラック。低音域の程よい重量感、中音域のギターカッティングの心地よい響き、高音域の繊細なキラキラ感と全音域に渡って安定した、生きたサウンドを聴かせてくれる。ヴォーカルは男女のデュオのようですが、特に男性ヴォーカルの情緒的&ソウルフルで甘い唱法は原曲以上に黒く濃く味わい深いものがあります。甘茶ソウルやレゲエファンならば当然このカバー版の方が支持されることでしょう。このファイアー・アンド・アイス版はヒットして間もなく出されたカバーのようですが、私は全くこのデュオの正体を知りません。本CD収録バージョンは3分4秒と若干短め&エンディングも少々尻切れぎみなので、もしかして12インチ・バージョンも出てるんじゃないかなあと期待を込めて推測してるんですが、どなたかご存知ありませんか?
2008.12.25
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LOVERS ROCK (2) 【もうすぐランクイン】BORIS GARDINER / I WANT TO WAKE UP WITH YOU '86 12"(REVUE 33)WILLIE LINDOプロデュースで、MAC DAVID作の泣きのラヴァーズロック。86年にイギリスのナショナルチャートで1位、年間チャートでも3位という大ヒットを記録しています。WILLIE LINDOはMAXI PRIESTのアルバムプロデュースなどで知られますが、高音、中音そして低音域に至るまでバランス良くアレンジされた音感は実に耳触り良く、心地よく響きます。この曲がオリジナル作なのかどうかは分かりませんが、ポピュラリティの高い、いかにも安っぽいB級メロドラマ的な泣きの旋律、、、。これで全くグルーヴ感が無いバックだと聴くに耐えないという感じですけど、しっぽりとした優しいリズムに包まれて、あらあら不思議、子守唄的に体に作用する何かがありますね。南国のリゾート地で夕陽を眺めながら聴くと嵌りそうですね。個人的には若い頃はダルくていまいち馴染めなかった曲だけど、この年齢になって時たま聴くと結構いいなーと感じます。(年だなあ、、、。)甘茶ソウルで言うとSTYLISTICSあたりの立ち位置って感じでしょうか。やはり甘めのレゲエ/ラヴァーズ入門編として適任曲と言えるでしょう。「YOU TUBE」にPVが有りました。うわっ!なんてどうでもいい映像(笑)。見なきゃ良かった、、、。
2008.10.14
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LOVERS ROCK (2) 【もうすぐランクイン】PAULETTE & THE LOVERS / PLEASE STAY '69 バートバカラックの手による61年のDRIFTERSの曲のカバー。「TROJAN ROCKSTEADY RARETIES BOX SET」収録。これぞバカラック旋律と呼びたくなる、きれいなメロディは心の最奥まで染み込んできます。この世の全てを達観した仙人が持つ思慮深さ、慈愛の深さなんかも感じる素晴らしいメロディで大好きです。特に変態大人ドクターヨークによるバージョンはまるで羊水の中、原始の海をプカプカと漂っているかのような、DNAに直接刺激を与えてくれるかのような感覚に陥る素晴らしいカバー。このロックステディ版も、派手さは無いけど切々と歌う女性ボーカルによる純朴な感じがそこはかとなくいいムード。質素で無駄のない清貧な感じさえ受けるトラックは実にこの曲に合っている気がします。ラヴァーズ・ロックでもDOBBY DOBSONの極甘カバーがまた素晴らしい出来なのですが、そちらはまたの機会に。他にもZoot Money (1965) , Cryin Shames (1966) , David Garrack (1967) , Lou Johnson (1968) , Lulu (1970) , Persuaders (1973) , Jay Black (1978) , Bridge (1986) , Elvis Costello (1995) , Keith , Sha Na Na , BAY CITY ROLLERS などなど沢山のカバーがあるようです。他にもお薦めがありましたら是非教えて下さい。
2008.09.19
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ZOUK その華麗なる世界 【 ポップ偏差値 60 】MALAVOI / CARESSE MOIN 「LE MEILLEUR DE MALAVOI ('91 日本盤ベスト)」収録 マラヴォワの代表曲、というよりもズーク・ミュージックの、と言った方が適切かも知れない超有名曲。ZOUKは私の音楽仲間にも全く受けが悪いんだけど、日本人には乾燥感、それと優雅さが過ぎるのかなあ。加えてフランス語風ってのも馴染みにくいのかも知れませんね。ではこの少し湿った、憂いを帯びたメロディを持つ曲ならどうでしょうか。特にここで聴けるヴァイオリンの優雅な響きはフィリー・ソウルのストリングスを好きな方なら受け入れ易そうな気がしますが。基本はちょっとボサノバ風なリズムに悲しげな女性ヴォーカル。ピアノやストリングスといった多人数編成のサウンドは花の楽園マルチニークの色彩豊かな情景を思い起こさせます。途中ブレイクが入った後の間奏部分の気品溢れるヴァイオリン・ソロはフランス貴族の持つ誇り高さを彷彿させます。加えて黒人/ブラジル音楽圏の持つグルーヴをしっかりと感じさせるところがズーク/フレンチ・カリビアン音楽の魅力ですね。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(誇り高さ)ポップ偏差値合計56767897560
2008.07.27
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LOVERS ROCK (2) 【 ラヴァーズ偏差値 61 】AMBILIQUE / SHARE MY LOVE 「LOVES GOT A HOLD ON ME」 男性ヴォーカルが情感たっぷりに歌いこんだ泣きのラヴァーズロック名曲。おそらく90年代後半の曲でシングルカットはされておらず、オリジナルアルバム「AMBILIQUE / LOVES GOT A HOLD ON ME」及び「V.A. / REGGAE LASTING LOVE SONGS VOLUME 2」収録曲。ディズニー映画の主題歌のような安っぽい情緒押し売り的なメロディだけど、しっぽりとしたラヴァーズトラックに乗るとすんなり聴けてしまうから不思議です。かなりキャッチーなメロディなので誰かのカバー曲なのだろうと思いあちこち探してみたんですが、どうもオリジナル曲みたい。語り入りラヴァーズ自体珍しいけど、これは男性が歌い女性の方が延々語るという甘茶ソウルでもあまり見かけないタイプのもの。女性の語りは淡白かつ冷静で時にためいき、泣きが入ったりと全編に渡ってかなりのリアリティを感じさせてくれる。うーむ、役者じゃのお。女性の語りものとしてはヒステリックに泣き叫ばないところが実に良くって、こんな風におしとやかに泣かれたら別れられなくなっちゃうネ。女性の語り部分は甘茶ソウルを含めても最高の出来と感じます。試聴はこことかそことかで。
2008.06.19
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LOVERS ROCK (1) 【 ラヴァーズ偏差値 66 】JUNE LODGE (J.C.LODGE) / SOMEONE LOVES YOU HONEY '80 「SOMEONE LOVES YOU HONEY」収録 ジャマイカン・ラヴァーズの女王、JCロッジの1STアルバム収録曲。オリジナルはカントリーのCharley Pride(YOU TUBE)の78年のヒット曲。カントリーの平和で温厚で牧歌的な雰囲気はレゲエと相性が良く、この曲も将にそんな相性の良さが生きた名曲。原曲も悪くはないですが、リズムに意識的な音楽ファンならばやはりこっちのカバーでしょう。ジャマイカの明るい陽射しをいっぱいに受けたトラックは、活き活きとした躍動感に満ちて実にしなやか。派手さは無いけど、クセの無いJCロッジの歌声などで誰にでも愛される曲に仕上がっています。こちらのJCロッジのホームページで完全試聴が出来ます。(当該ジャケをクリック)また、シングルの「JUNE LODGE & PRINCE MOHAMMED / SOMEONE LOVES YOU HONEY」(YOU TUBE)は、軽く明るいDJも入ってより楽しめる内容です。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(牧歌的雰囲気)ラヴァーズ偏差値合計76887988566
2008.02.07
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STRICTLY ROCKERS 16.HORACE ANDY / PURE RANKING (GETTO STYLE) 「PURE RANKIN」収録 P.88掲載ルーツ・シンガーとしては珍しいハイテナー・ヴォイスの持ち主ホレイス・アンディの傑作アルバム収録曲。同じアルバム内で同名曲をバージョン違いでほんわかと穏やかにやっているんだけど、こちらのゲットー・スタイルでは攻撃的で不穏なムード満点にやっています。「純然たる階級」とただただ延々と繰り返すコーラスは、厳然と存在する貧富の階級の悲惨な状況をヒシヒシと伝えてきます。ロッカーズ・スタイルのバックの演奏も闘争心むき出しの超攻撃的なもの。ハイハットやシンセなど高音域は鋭く研ぎ澄まされた刃物を彷彿させ、中音域のオルガンやパーカッションのエコーが体に麻薬常習的快感を呼び起こす。重量感のあるベースの低音とあわせ見事な振幅空間を作り出していますが、それらがヴォーカル・ワークと合わさり緊迫感が一層増幅されています。年代と国こそ違いますが同じ黒人音楽として、良質なギャングスタ・ラップの持つ緊迫感と酷似した雰囲気が有ります。こういっては何ですが、悲惨極まりない絶望的な状況だからこそ噴出できた音楽というものがある、ということです。
2007.12.18
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LOVERS ROCK 【 ラヴァーズ偏差値 64 】PAULETTE TAJAH / BABY, BABY, MY LOVE'S ALL FOR YOU「BREAKING THE BARRIERS WITH SOUND VOLUME ONE - CAPTURED BY THE VIBES / ARIWA ARTISTS(V.A.)」'88(ARIWA SOUNDS ARI LP 040)収録。甘茶ソウルと比べると、同じ甘めの黒人音楽でもいまいち糖度や胸キュン度に劣るラヴァーズ・ロックだけど、この曲の持つメロディの胸キュン度は、並み居る強豪甘茶にもひけを取らないものでしょう。というかクレジットが無いから分からないんですが、ひょっとしてこの曲ソウル・カバー?このコンピには他にも「SMOKEY ROBINSON / DAYLIGHT & DARKNESS」のカバーが入っていることだし、ソウル好きのMAD PROFESSORのことだから十分有り得ることなんではないかと。(すいません、調べたらDeniece Williamsでした。「YOU TUBE」でデニス版が聴けます。しかし、この曲がこれほど繊細で冷ややかなアレンジに生まれ変わっていたとは、流石マッド教授!)メロディはマイナートーンとメジャーな部分とに分かれ、決して全体を通して黄金旋律で貫かれているという訳ではないのですが、イントロ後のAメロの淡々としたメロディと切々とした歌い込み、Bメロの爽やかで高揚感のある、明るい陽射し感と胸をキュンとときめかせるメロディには素晴らしいものがあります。当然バックは全てを緻密に計算尽くされた、冷ややかで硬質なアリワ・サウンド。軽やかに転がるヴァイブの響きが特に良く、海辺やプールサイドの日蔭でまどろみながら聴くと冷却効果は絶大です。因みに橋本徹氏選曲のアリワ・ラヴァーズ・コンピは既に5枚出てますが、この曲はどこにも収録されていません、、、。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(胸キュンメロディ)ラヴァーズ偏差値合計66877988564
2007.11.24
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LOVERS ROCK 【 ラヴァーズ偏差値 68 】JUST DALE & THE ROBOTICS / UNTIL YOU COME BACK TO ME73年のアレサ・フランクリンのソウルの大ヒット曲のラヴァーズ・ロック版。90年代前半の英アリワの冷ややかで硬質なサウンドによるこのカバーは、そのサウンドの精鋭さにおいて遥かに前者を凌駕する素晴らしい内容。後半にダブが接続されていて7分28秒と長いバージョン。女性ヴォーカルのこの曲の歌唱スタイルはアレサ版を参考にしたと思われる絶唱交じりのDEEPなもの。MAD PROFESSORによる煌びやかでひんやりとしたサウンドは細部まで計算し尽くされた緻密な音世界を展開。ベースの心地よいエコー感、ハイハットのシャリシャリ感、ギターやシンセなどの中音域の振幅ぶり等、各器楽がどれをとっても必要最小限にして最大の魅力を発揮するよう構成されている。私は70年代ソウルが大好きなので、決してアレサ版を貶めようという意図はないのだが、はっきり言って、それを何度も繰り返し聴きたいとは思わない。メロディはポピュラーっぽいし、サウンド的には全く凡百な内容。しかし、このアリワ版の後半に入ってから聴かれるダブ・アレンジはどうだろう?精鋭なインスト/ダブ・サウンドにより、原曲の持つメロディの持つポピュラリティをうまく中和、ヴォーカルやコーラスを縦横無尽に部分挿入し緊迫感を高め、随所に聴かせる深いエコーで神秘的な世界を構築(葉モノを決めれば最高にヤバそう)。マニアックな音楽ファンでさえ何度もリピート再生したくなること請け合いで、その万華鏡的音世界により見事なまでに元曲を再構築、全く異次元の魅力を作り出している。橋本徹氏監修の国内盤、SUBURBIA SOUND SYSTEM PRESENTS - BE SWEET - FRESH COVER OF ARIWA (JIMCO JICK-89629)'95 など幾つかのアリワのコンピにも収録されています。なお、このシリーズはアリワのオリジナル曲ばかりを集めた、SUBURBIA SOUND SYSTEM PRESENTS - BE LOVELY - CLEAN ORIGINAL OF ARIWA (JIMCO JICK-89630)'95 というのも同時発売されています。(当該曲が2007年8月に発売された「SUBURBIA SOUND SYSTEM FOR EVENING LOVERS」収録のものと同一かは不明。)「YOU TUBE」には大ヒット曲の ARETHA FRANKLIN版(ATLANTIC 2995)'73 やオリジナルの STEVIE WONDER版 '67など多くのこの曲のバージョンがアップされているようです。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(煌きのサウンド)ポップ偏差値合計678797109568
2007.08.09
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STRICTLY ROCKERS TOOTS & THE MAYTALS / LOVE IS GONNA LET ME DOWN '73 「FUNKY KINGSTON」収録 P.68収録 ソウルファンにもお馴染みのレゲエシンガーのド・サザンソウル。出だししばらくはレゲエのリズムが入らなく、チープなオルガンの音色はどこか郷愁を誘う胸キュンもの。このイントロ部分をブラインドで聴いて胸ときめかないサザンソウルファンはまずいない、、、かも。その後はしっとりとしたレゲエのリズムになるんだけど、オーソドックスな器楽、演奏ながら中音域、低音域の音の振幅ぶりは素晴らしく、メロディの出来、サザン臭漂うヴォーカルとも相まって素晴らしいグルーヴを作り上げている。レゲエもソウルもいける人なら一粒で二度美味しいお徳な曲で、レゲエが苦手な人には入門編として良さそう。尚、STRICTLY ROCKERS掲載のTROJAN盤や画像のイラストジャケの「FUNKY KINGSTON」でさえ収録されているCDとそうでないものとがあるので購入時は要注意。あまり良い部分ではないけれど、こちらで30秒ほど試聴出来ます。「TROJAN REGGAE CHILL OUT BOX SET」にも収録されていてNAPSTERで試聴できます。そちらの方のが魅力は伝わりやすいかも。
2007.08.02
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LOVERS ROCK 【 ラヴァーズ偏差値 63 】KEITH DOUGLAS / YOU MOVE ME '85 「ROMANTIC NIGHTS / V.A.」収録ベタなジャケットで「ROMANTIC NIGHTS A SELECTION OF 20 SONGS FOR LOVERS (CSA RECORDS CSLP 24)'86」なんてベタなタイトルの甘めのレゲエを集めたコンピに入ってる極上ラヴァーズロック。KEITH DOUGLASはFASHIONなどのコンピにも収録されたりするおそらくはイギリスの中堅シンガー。この曲は非常にキャッチーで大味なメロディを持った曲で、当然どこかの白人のポピュラーヒットか何かのカバーなのかと思っていたのですが、クレジットを見るとどうやら自作曲らしい。もし本当だとすれば相当な作曲センスの持ち主ということにもなりますが、果たして、、、。ともすればメロディのポピュラリティの高さ故に退屈になりがちなバラード系の曲も、こうしてレゲエのラヴァーズリズムで仕上げられると、すぽっとツボに嵌ってしまうから不思議です。甘くこみ上げ系の泣きのメロディに、バックの、どこか郷愁を誘うメロディのリフレインが胸キュンものです。
2007.06.28
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LOVERS ROCK 【 ラヴァーズ偏差値 71 】JUNIOR SOUL / YOU KEEP ME HANGING ON 12"(ROHIT 531)'87? 「JUNIOR SOUL CLASSIC」収録 「WALK AWAY FROM LOVE」、「SOMETIMES WHEN WE TOUCH」と並んでカバーバージョンの多い世界三大黄金旋律曲の一つだと思っている「YOU KEEP ME HANGING ON」。オリジナルはカントリーとのことですが、世界三大黄金旋律曲の一つ OVATIONS / YOU KEEP ME HANGING ON に書きました通り、沢山のカバーバージョンが存在します。中でもオヴェイションズのカバーが【甘茶偏差値 72】の大傑作であることはそちらに書きましたが、このジュニア・ソウルのカバーもそれに負けず劣らずの大傑作曲。オヴェイションズ版が甘めのソウル・ベスト50に入るならば、こちらは甘めのレゲエ・ベスト10には確実に入る。つまりラヴァーズロックの最高傑作だということです。JUNIOR SOULというのは、レゲエ好きの間でもほとんど話題にのぼることのない、まあ早い話2,3流のシンガー。この曲の収録されている「JUNIOR SOUL CLASSIC」もソウルに憧れたジャマイカンが無難にレゲエ版をやってみましたという域を出ない。ジャケも如何にもジャマイカのリゾートホテルの営業で歌ってますって風情で物悲しい。然しながらTUFF GONGスタジオで録音されたこの曲はWILLIE LINDOのプロデュース、バックもスライ&ロビー、女性コーラス陣もJ.C.LODGE,PAM HALL,CYNTHIA SCHLOSSなどと超豪華。このジュニア・ソウル版のベースとなるのは「JOE SIMON / YOU KEEP ME HANGIN' ON (Sound Stage 2608)'68」。女性コーラスのアレンジが一緒です。お歌の方は可もなく不可もなくといったところですが、先進国ジャマイカの一流ミュージシャンをバックに世界三大黄金旋律曲の一角を歌うのですから、悪いはずがありません。甘いメロディにレゲエのリズムがしっぽりと絡み極上のラヴァーズの出来上がり。特に中音域の響き具合が絶妙で快感。個人的に同じレゲエのCAROL BROWNとDAVID ISAACSのカバーを先に聴き、出来の悪さに失望していただけにこのジュニア・ソウル版に出会えて良かったと感慨もひとしお。このアルバム収録版は約5分で終わってしまうのですが、12インチ版ではなんとその後にダブ系インストが接続されているのです。ウオッ!イイ!!!インストで聴くと更にこのメロディの持つ黄金旋律が輝きを増し、イマジネイションを駆り立てます。ここからがこのバージョンの真骨頂なのでした。更にJOE SIMON版でも聴かれる女性による由紀さおり風な「ルゥー、ルゥー」コーラスも真価を発揮。本来のどこかノスタルジックで物悲しい甘い旋律にのって、優しく包み込むコーラスに、もう涙だだ漏れ。まさかオヴェイションズ版に匹敵するほどのカバーに巡り合えるとは、、、。(この曲のMP3ファイル有りますヨ。)
2007.04.16
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【 カリプソコーナー 】MIGHTY SPARROW / LIVE IN JAPAN '88 (1988年12月11日 インクスティック芝浦ファクトリーにて)媒体1:MD(45:10) ナレーションなど含む媒体2:CDR(43:01) ナレーションなどを含まない1.SHAKE FOR CARNIVAL ~ DOCTOR (演奏時間 15:19) (カーニバルダンサー偏差値72)2.CONGO MAN (6:31)3.CALYPSO MEDLEY (10:20) (カーニバルダンサー偏差値74) 3-1 ??? IN THE CENTER ??? 3-2 ??? ALL DAY ALL NIGHT ... ??? 3-3 SLY MONGOOSE 3-4 ハレルヤ (HALLELUJAH) 3-5 聖者の行進 (WHEN THE SAINTS GO MARCHIN' IN) 3-6 FIRE FIRE 3-7 MY PUSSIN'4.SA SA YEA (MEDLEY) (9:34) (カーニバルダンサー偏差値74) 4-1 Miss Mary 4-2 Jane 4-3 Royal Jail 4-4 Mr. Benwood Dick 4-5 Sa Sa Yeaカリプソの王様、マイティスパロウが88年に来日した時のライブ音源です。ライブ後にFM東京にてオンエアされました。放送時間は約45分。カリプソや彼のヒット曲のメドレーを中心とした内容で、これぞカーニバルダンサーの決定版と断言できる素晴らしく楽しいダンサブルな内容です。私の長年の愛聴音源で、他にももっとスパロウの同様なライブ音源が残されていないものか?と長年探しているのですが、これが探し方が悪いのかなかなか見つからない。そこでこの音源の存在を広く知らしめたいと思いここに記すことにしました。(ご存知の方、どうか教えて下さい。)スパロウは1935年生まれですから、この88年の時点で53歳ということになります。レゲエやズークなどカリブの音楽が好きだった私はこの時は観にいこうかどうか迷ったのですが、やはりこの年齢を考えるとどれほどのパフォーマンスが期待出来るだろうかと躊躇し、結局は観にいきませんでした。直後にラジオでこの音源を聴いてその素晴らしいパフォーマンスに感動、後々ずーっと後悔することになってしまいました。何が素晴らしいかと言うと、1,3,4と2以外の全てで聴けるダンサブルなナンバーがどれも凄い。陽気でキャッチーなカリプソメロディに、どれも似たようなワンパターンのカーニバルダンスサウンド。これが体に、腰にグイグイせまってきます。ノレます、踊れます。それが延々35分も様々なメロディとともに楽しめるのですから、この手のカーニバルサウンドファンには堪らない内容でしょう。唯一欠点があるとすればスパロウの歌が後半息切れしてしまうこと。ほとんど歌が聞こえなくなってくる場面もチラホラ。ただ、まあ、こうしたカーニバルダンサーの場合、サウンド、グルーヴを楽しむということがメインとなるのであまり気にならないのですが、やはり欲を言えば、歌声まで最高という内容であって欲しかった。なので長年同様のライブ音源を探しているのですが、、、。個別の曲ですが、1はメドレーで曲はつながっています。リズムパターンはほとんど同じです。15分で2曲分ですから、たっぷりダンスサウンドを堪能できます。2は凡庸な歌物で残念ながら私が彼に求めるものではない。3のメドレー3-1はエアチェックミスで曲名不明。「IN THE CENTER」というようなコーラスが聴こえます。3-2も不明で「ALL DAY ALL NIGHT ...」と歌っている感じ。この辺りは1分おきぐらいでどんどんメロディが変っていきます。ハレルヤ、聖者の行進あたりは誰でも知ってるお馴染みのメロディで凄く楽しめます。MY PUSSIN'を一通り歌い終えた後は特に歌詞はなく、バババとかダダダとかスパロウの陽気な発声とバックの演奏だけで延々4分ぐらい、グイグイ盛り上げます。単純だけど素晴らしく熱いグルーヴで感動です。楽しいけれども感動的で泣きながら踊れること必須。ああ、この場面を体験したかったなあ。4はアルバム「PARTY CLASSICS」収録のメドレーとほぼ同じなのですが、そちらはスタジオ録音版で臨場感、熱気、グルーヴに欠ける内容ですのでお薦めできません。このメドレー部分も明るく陽気でキャッチーなメロディを持つ彼のヒット曲のオンパレードなんですが、かなり息切れしてきているのが残念。しかし、バックの演奏の楽しさ、グルーヴは相変わらずのパターンなのでとてもノリノリです。スパロウも「FIRE! FIRE!」といった雄たけびで盛り上げ、これがまた快感。この最後の3,4で聴けるメロディは易しく分かりやすいので、どなたでも気軽に楽しめる内容かと思います。それが楽しいノリノリのカーニバルダンサーで楽しめるのですから、カリブの偉大なるエンターテインメントとしか言いようがないです。残念ながら2007年2月時点で「YOU TUBE」にMIGHTY SPARROWの上記の「CALYPSO MEDLEY」や「SA SA YEH」のようなノリノリのライブ、及び全盛期の映像などお薦め映像は一切アップされていませんが、いつかそれらの映像が拝める日が来ることを夢見て、リンクだけは貼っておくことにしましょう。(いくつか最近の映像が見れますが、出来ればそれらは見ないで下さい。)http://www.youtube.com/results?search_query=MIGHTY+SPARROW+&search=Search
2007.02.21
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LOVERS ROCK 【もうすぐランクイン】J.C.LODGE / TO LOVE SOMEBODY 「REVEALED」'85 収録JCロッジの初期の名作のこのアルバムには「STALEMATES」他にも和めるラヴァーズが収録されていますが、まずはこのビージーズの67年のヒット曲のカバーを。検索してみるとかなり多くのカバーがあるようで、Sweet Inspirations、Eric Burdon & The Animals、The Lightning Seeds('98)なんてのまである。それだけ皆に愛されるエバーグリーンなメロディを持っているということでしょう。彼女のバージョンでは特に際立って凄い部分がある訳ではないのですが、適度に力の抜けた唱方と声質、和めるラヴァーズなリズムが良いのです。サウンドも特に肩肘張ったところはないけれど中音域が心地よく響きます。彼女のアルバムは次の第三作目「I BELIEVE IN YOU」まではこうした和める平和な空気が流れていてどれもオススメです。こちらのページで完全試聴出来ます。気に入られましたら他の曲もお試し下さい。
2007.02.05
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STRICTLY ROCKERS BLACK UHURU / SPONJI REGGAE (12"VERSION) '81 STRICTLY ROCKERS P.63掲載 傑作アルバム「RED」収録曲の12"VERSIONで、2CD「LIBERATION:THE ISLAND ANTHOLOGY」に収録されている。菅野和彦さんのアルバム「RED」に対するコメントは「マイケルローズのボーカルがロック的でうんざり」といった程度のサラリとしたものだが、このアルバムで聴けるSLY+ROBBIEのヘビーなリズムが当時のレゲエファンに与えた衝撃は大きく、ロックファンにも大受け、レゲエのファン拡大に大きく貢献した。菅野和彦さんは同じユフルの「GUESS WHO'S COMING TO DINNER」に対して「機械的かつ人間的な強烈なリズムは革命的」と評しているのだが、この表現はそっくりこの「SPONJI REGGAE」にも当て嵌まる。(フィリーダンサーにおけるMFSB/EARL YOUNGのドラミングに近い。)圧倒的な重量感で迫りながらも実にタイトなリズム。攻撃的な雰囲気をプンプンさせながらもグロッケンの切ない響きなどメロディも心を打つ。意外性、創造性に富むドラミング、マイケルローズのねちっこいボーカルも魅力的だ。重量級のファンク作品として聴いても面白いだろう。レゲエの多面性を実感できる、実に素晴らしいブラックミュージック。画像2は84年の来日公演の模様。
2006.11.27
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【 ラヴァーズ偏差値 69 】TREVOR HARTLEY & BEVERLEY SKEETE / BABY DON'T GO TOO FAR イギリスのレゲエシンガーと女性ソウルシンガー?のデュエット曲でおそらく90年頃の作品。重低音の効いた振幅の大きいメリハリあるトラック、高揚感のある味わい深い濃厚豊潤なメロディが素晴らしい。あまり曲に恵まれない感のあるTREVOR HARTLEYがここでは実にいい曲に出会えました。(もしかしてカバーかな?)DEEP風味の少ししゃがれた声で、曲によっては聴き苦しい感じさえある彼ですが、ここでは上手く嵌りましたネ。こぶしを効かせたりファルセットになったりといった洒落た歌いまわし、デュエットの特性をいかした曲展開など、全てが上手くいった傑作です。「MASSIVE 4 - 2 CD SET OF REGGAE HITS '90 (FFRR 828 210-2)」収録。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(嵌った歌声)ポップ偏差値合計879781087569
2006.11.06
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【 甘茶偏差値 65 】 【 ラヴァーズ偏差値 65 】CHOSEN FEW / ON THE RIGHT TRACK 「BRITISH LOVERS ROCK VOL.1 (LONDISC LORCD 030)」 CHOSEN FEWと言えば「YOU MEAN EVERYTHING TO ME (POLYDOR 2058 661)'75」が多くの甘茶者が必ず一度はビリビリと脳天を痺れさせられる永遠不滅のスウィートソウル。レゲエでも甘茶ソウル系ラヴァーズカバーの多い「CHOSEN FEW」は同一グループと報じられることもあるが、それらの曲で聴けるものは大味で、マニアックな甘茶を好む愛好家にはチト物足りない内容。ところがこのイギリス製ラヴァーズロックコンピ収録のこの曲はラヴァーズロック、甘茶、双方のファンを満足させるであろう傑作となっている。全体に繊細で豊潤な甘さを漂わせるメロディにしっとりと落ち着いたムーディーなラヴァーズトラック。コーラスは清らかに切なげに響き、時折切れ込むファルセットはPOLYDOR版を彷彿とさせる素晴らしく甘い出来。おそらくは80年代後期の作品と思われ、POLYDOR版ほどの過剰さ、緊迫感は無いが、それでもそれに痺れた多くの甘茶ファンにもう一度ささやかな夢のひと時をプレゼントしてくれることだろう。
2006.10.13
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【 ラヴァーズ偏差値 60 】NICK KAMEN / DON'T HOLD OUT '90 CDS「I PROMISED MYSELF」収録ラジオやお店ならともかく、TVを見てて偶然耳にした音楽が気に入るということは個人的には滅多にないが、この曲はまさにその稀な例。90年頃のお笑い番組「夢で逢えたら」(ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、清水ミチコ、野沢直子)のエンディングで皆でソファに座りなごんでいるシーンでかかっているのを聴いて一発で気に入り、速攻でTV局に電話して曲名尋ねてゲット。確か数回はかかっていたので未だ気になっている人もいるのでは?曲は出だしから開放感いっぱいの明るいポップレゲエ。ラヴァーズと呼ぶにはチト甘さが足りないが、メロディもよく出来ている、というかキャッチーすぎて飽きやすいぐらい。サウンド的にはジャマイカの泥臭さは皆無の洗練されたもの。UB40的というかそんな感じで白人レゲエの良い部分がうまく出ている。音の乾き具合、抜け具合など含めて全体的にうまくポップにまとまっている。因みにこの人のことはほとんど知らないんですが、画像からも分かる通り白人シンガーです。どうもイギリスでのファッションモデルあがりのようで知名度も?ですのでレゲエファンの方にもほとんど知られていない曲なのでは?と思い取り上げてみました。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(ポップレゲエ)ポップ偏差値合計76886777460
2006.10.03
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【 ラヴァーズ偏差値 70 】BERES HAMMOND / FULL ATTENTION '92 CD「FULL ATTENTION」収録 ベテランレゲエシンガー、ベレスハモンドが92年に放った奇跡の名曲。一部コアなディープ系ソウルファンにも76年の「SOUL REGGAE」で有名な人。然しながらこれといった曲に恵まれず中堅シンガーに甘んじていた感がありますが、遂にここで実に素晴らしい旋律を持った曲を書きました。甘く情感に満ちたメロディを思いっきりコブシを効かせて歌いこみます。コンピュータライズドなトラックがいまひとつだが、それでもレゲエの持つ振幅の効いたリズムはプラス要素でレゲエ、ディープソウル双方が好きな者には堪らない産物。太めのしゃがれぎみの声なのでラヴァーズとは言い難いが、こちらのコーナーでご紹介。93年の同名アルバム収録で試聴は容易。それにしてもこれまで何人ものディープ系ソウルファンにオススメしてきたんだけど誰も良いと言ってくれないのは何故?
2006.09.09
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13.AUGUSTUS PABLO / FAT GIRL JEAN '74 「THRILLER」収録 STRICKTLY ROCKERS P.131掲載 明るく乾いたキャッチーなメロディを涼やかにメロディカが奏でます。夏の日の午後、プールサイドのパラソルの下でのんびりと聴きたい爽やかさ、ひんやりとした空気感を持った曲。メロディの雰囲気としてはパーシーフェイスオーケストラの「夏の日の恋」のような感じだけど、元ネタは何かなあ?きっと有名な曲なはず。パブロのメロディカはフラフラとたどたどしいんだけど原石の輝きというか、まさにヘタウマ的魅力に溢れています。バックのダブサウンドも強調されたハイハットの響き、オルガンの微妙なエコーの具合、ドラムやベースの低音の振幅感などが素晴らしく、派手さは無いが、実にタイトに乾いた音を聴かせてくれる。湿度ゼロ%の最高に爽快な逸品。アルバムとしては「PABLO NUH JESTER」、「DUBBING IN A AFRICA」というタイトルでも同内容で出ていてチトややこしい。CD「ORIGINAL THRILLER」として再発されています。更には最近発売されたTROJANの「Dub Rarities Box Set」にも収録されているので捜せば試聴出来ると思います。
2006.08.14
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12.MIGHTY DIAMONDS / CHO ME BRETHREN '78 「STAND UP TO YOUR JUDGEMENT」 STRICKTLY ROCKERS P.45掲載MIGHTY DIAMONDSというと1ST「I NEED A ROOF」ばかりに脚光があたりがちだ。確かに「I NEED A ROOF」,「RIGHT TIME」,「GO SEEK YOUR RIGHTS」,「AFRICA」などの美しいメロディ&ハーモニーはレゲエファンばかりでなく甘茶ソウルファンなども虜にしてしまう名曲揃いだ。しかし逆に言えばどの曲も偏差値65程度の魅力に止まっていると思う。甘茶ソウルと言うにはメロディはいまひとつ突き抜けた魅力はないし、レゲエのリズムとしても取り立てて騒ぐほどの内容は無い。そこでこの「CHO ME BRETHREN」である。収録アルバムの録音は76年とのことだから実質的に2ND LPと言える。1STで聴けた瑞々しく美しいメロディ&ハーモニーは引き続き健在。更にこの曲ではチャンネルワンの引き締まったリズムでアップテンポに迫り、全体を通して聴けるシンセの短いキャッチーなフレーズがかなり胸を締め付ける。淡々と歌い上げるリードとその旋律を外して絡みつくファルセットコーラスの妙味。甘茶ソウル同様テンポの早い胸キュンメロは私のツボ中のツボ。圧巻は間奏部分でエコーが深くなるシンセの「ンチャ、ンチャ」フレーズの振幅感だ。この間奏部分だけでも何度でも何度でも繰り返し聴きたくなる絶妙なプチダブ音空間、派手さは無いけど素晴らしすぎます。このページで間奏の一部を含めて試聴できます。「JA WILL WORK IT OUT」も抜群の出来だが、また別の機会に。画像はCD「THE BEST OF THE MIGHTY DIAMONDS 20 HITS」(GRAYLAN JJ020/MDRP001 CD)のジャケを開いた状態のもの。このCDはベストと謳っているものの実際はLP「STAND UP TO YOUR JUDGEMENT ('78)」と「TELL ME WHAT'S WRONG ('80)」を2ON1にカップリングしたもののようだ。曲順のクレジットが滅茶苦茶なのだが「CHO ME BRETHREN」は14曲目で「JA WILL WORK IT OUT」は11曲目。
2006.07.30
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【 ラヴァーズ偏差値 62 】TOMORROW'S PEOPLE / GONNA TAKE A MIRACLE 「THIS IS LOVERS REGGAE VOL.2 '91(ARICD069)」収録 「The Royalettes / It's Gonna Take a Miracle '65」の英アリワ産ラヴァーズロックによるカバー。山下達郎が5回もオンエアしてる原曲はゆったりとした流れと大掛かりで優雅なストリングスなどが素晴らしい60年代の傑作ガールポップだけど、マッドプロフェッサーの手にかかったこちらは同じ女性ヴォーカルながらちょっとテンポアップしたもの。アリワ特有の硬質な味付けは兎も角いつになく流麗なリズムで、原曲を聴きなれた耳にはなかなか新鮮な雰囲気。適度なエコー感や細やかな装飾音、男性コーラスと女性コーラスを使い分けて使うなどのアイデアも面白い。「DUB YOU CRAZY WITH LOVE(PART2) / MAD PROFESSOR AND THE MAD MEN BAND (ARICD132)」にはこの曲のダブバージョンの「MIRACLES DUB」が収録されていて、そちらのエコー感やキラキラ感も素敵です。やっぱり原曲がいいからどういじってもいいという感じですねえ。甘茶ソウルには、TOMORROW'S PROMISE , TOMORROW'S EDITIONとTOMORROW'Sが付くグループには素晴らしい曲があるけれど、このTOMORROW'S PEOPLEもそのお仲間に入れてあげたいところ。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(新鮮な味付け)ポップ偏差値合計76877887462
2006.07.07
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