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【 ラヴァーズ偏差値 62 】TOMORROW'S PEOPLE / GONNA TAKE A MIRACLE 「THIS IS LOVERS REGGAE VOL.2 '91(ARICD069)」収録 「The Royalettes / It's Gonna Take a Miracle '65」の英アリワ産ラヴァーズロックによるカバー。山下達郎が5回もオンエアしてる原曲はゆったりとした流れと大掛かりで優雅なストリングスなどが素晴らしい60年代の傑作ガールポップだけど、マッドプロフェッサーの手にかかったこちらは同じ女性ヴォーカルながらちょっとテンポアップしたもの。アリワ特有の硬質な味付けは兎も角いつになく流麗なリズムで、原曲を聴きなれた耳にはなかなか新鮮な雰囲気。適度なエコー感や細やかな装飾音、男性コーラスと女性コーラスを使い分けて使うなどのアイデアも面白い。「DUB YOU CRAZY WITH LOVE(PART2) / MAD PROFESSOR AND THE MAD MEN BAND (ARICD132)」にはこの曲のダブバージョンの「MIRACLES DUB」が収録されていて、そちらのエコー感やキラキラ感も素敵です。やっぱり原曲がいいからどういじってもいいという感じですねえ。甘茶ソウルには、TOMORROW'S PROMISE , TOMORROW'S EDITIONとTOMORROW'Sが付くグループには素晴らしい曲があるけれど、このTOMORROW'S PEOPLEもそのお仲間に入れてあげたいところ。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(新鮮な味付け)ポップ偏差値合計76877887462
2006.07.07
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SUSAN CADOGAN / TOGETHER WE ARE BEAUTIFUL 「SOULFUL REGGAE」 '92(ARIWA ARICD080)英国アリワサウンドからの傑作ラヴァーズロックアルバム。ソウル等のヒット曲のカバー中心なのでサウンドだけでなくメロディもしっかりとしてるのが大きな特徴。クレジットが無いから分からないのだが、もしかしたら私が知らないだけで全曲カバーなのかも知れない。中でもDionne Warwickのヒットで知られるバカラック作のSAY A LITTLE PRAYERはアリワの硬質なサウンドにより、聴き慣れてしまった元曲が新鮮に蘇った感じで良い。特に後半に接続されるダブは時折歌が入ることで聴き手のイマジネーションを喚起させる効果は大きい。MALACOのFern KinneyのTOGETHER WE ARE BEAUTIFULのカバーはレゲエの歯切れの良いリズムにうまい具合にフィットしていてしっぽりと甘く切なくいいムード。サザンソウルファンも涙の一曲だろう。やはりサザンのAL GREENのLET'S STAY TOGETHERのカバーもかなりレゲエのリズムに馴染んでいる。他にもEMOTIONS, LA LA AT THE END, ALWAYSの3曲はどれも情感豊かなメロディが楽しめて良いヨ。試聴はこちらで。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(MALACO感)ポップ偏差値合計568781087564
2006.05.30
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JACOB "KILLER" MILLER / ONCE UPON A TIME '80 LP「MIXED UP MOODS(TOP RANKING)」 P.97掲載ジェイコブミラーの遺作。このアルバムは他にも「COME SEEK JAH」,「MR.OFFICER」,「CHAPTER A DAY」といった偏差値65クラスの素晴らしいルーツレゲエが収録されている。現在ではLP盤とは違い、画像のジャケでダブなどを加えた構成で発売されているようだ。この曲はMarvin Gaye & Mary Wellsがオリジナルのようだが、原曲の物静かで柔らかな歌唱とはうって変わって、ここでは非常にDEEPでねちっこい歌となっている。リズムもタイトで生き生きとした躍動感があり、曲調も明るいので全く別曲に変身してしまっている。マービンゲイの原曲の存在など特に気にとめなかった方も、この曲を聴けばそのメロディラインの素晴らしさに新たに気づくことうけ合いであろう。ジェイコブミラーは「Tenement Yard」など初期のヒット曲が評価されることが多いが、この曲を含め先に挙げたこのアルバム収録曲は、よりDEEPでソウルフルな歌唱が素晴らしいのでソウルファンにも是非聴いて欲しい。こちらで試聴できます。
2006.05.07
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DENNIS BROWN / FOR YOU , INSEPERABLE '88「INSEPERABLE」収録 ラヴァーズロックの最高傑作アルバムは?と聴かれたらこのアルバムと答える。So nice to be with you、For you、Inseparable、Rain、Since I've been loving youの5曲はどれも偏差値60以上の極上ラヴァーズだ。当たり外れの多いレゲエのアルバムにおいて一枚のアルバムにこれだけの名曲が揃うというのはかなり稀なことだ。(因みにこのアルバムに感動した私は急遽その前後のアルバムも買い集めたがどれもつまらない出来であった、よくある事です。)ここ(ドイツ?のアマゾンだろうか?)で試聴出来るようです。発売当初のアナログ盤は左側のジャケットだったけど、最近は右側のジャケットで流通しているようです。それにしてもこれ程の紛れも無い名作であるけれど、「レゲエディスクガイド 石井志津男編(音楽之友社)」で紹介されているDENNIS BROWNのアルバム8枚の中にこのアルバムは無い。なんとも情けない話である。この中で特に好きなのはちょっと憂いを帯びた情感深いメロディを持つけど、乾いた空気感と和み感の素晴らしいFOR YOU。海辺のリゾートで夕陽でも見ながら昼間の肌のほてりを冷ましゆったりと過ごすときなどに最適だろう。耳当たりの良いバックサウンドもレゲエ初心者にも抵抗なく受け入れられる内容で大衆性も抜群。とは言っても歌声やメロディは濃い目で熟練のラヴァーズ愛好家の幾度もの愛用にも耐えられる優れものである。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(憂い感)ポップ偏差値合計57878987564Inseparableは、ゆったりとしたテンポにちょっと明るめのメロディで昼間の陽射しの元での聴取に向いている。幸福感と和み感は実にリゾート向きで適度にこみ上げるメロディと唱法はソウルファンにも楽しめるものだろう。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(幸福な和み感)ポップ偏差値合計67888987566
2006.04.27
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KEN BOOTHE / WALK AWAY FROM LOVE '78 (C.KRIPPS) PRODUCED BY LLOYD CHARMERS 「TROJAN REGGAE CHILL OUT BOX SET」収録 ソウルファンならみんなが大好きな「DAVID RUFFIN / WALK AWAY FROM LOVE」 。鳥肌ものの素晴らしいメロディが有名で山下達郎も既に3回もオンエアしてるね。で、こちらはそのソウル定番曲のカバーヴァージョン。レゲエのベテランシンガー、ケンブースによるこのカバーは8分以上もの長尺でその世界を楽しめるのが良い。もちろんデヴィッドラフィンの出来には足元にも及ばないが、この世紀の名曲をレゲエのリズムで長く楽しめるというところに意義がある。「WALK AWAY FROM LOVE」ファンなら是非押さえておきたいところ。他には甘茶ソウルグループChoice Fourが「I'm Gonna Walk Away From Love」というタイトルでやっている。こちらはリードがかなり物足りなさを感じるが、甘いコーラスやラフィン版同様ヴァイブの軽やかな響きはなかなか素晴らしい。他にはSmokey Robinson , Willie Clayton , Chuck Jackson , Marvin Gaye , The Temptations , Billy Griffin といった大御所たちもやっている模様で、是非全て網羅してみたいところ。でも一体誰がオリジナルなんだろう。
2006.04.01
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9.PRINCE LINCOLN & THE RASSES / PEOPLE'S MIND CD「NATURAL WILD '02(ORANGE STREET CDUB 19)」 P.61掲載80年にジョージャクソンバンドの競演ということで話題になったアルバム。02年になってダブCD付きの二枚組みとなって再発されたものだから驚かされた。これは当時ロッキングオン誌にも全面広告が掲載されたほどの話題盤だった。個人的にそれまで持っていたレゲエに対するイメージが覆ったほどのショッキングなアルバム。JOE JACKSONバンドというのが普段どういう音楽をやっているのかは全然知らなかったけど、ここではとても洗練されたサウンドを聴かせてくれる。特にこの曲では英国白人的エレピの調べがきれいでクールでカッコイイわ気持ち良いわでもう大変な出来。しなやかで流れるようなスピード感のあるリズムもいいネ。PRINCE LINCOLNのソウルフルでファルセットぎみのヴォーカルも高揚感いっぱいで、この二つの異なるジャンル同士の融合が素晴らしい世界を作り上げた。このアルバムには他にも素晴らしい曲がいくつかある。いつも辛口の菅野和彦さんも珍しく白人サウンドを賞賛してます。しかし同時期の各々の名義のアルバムを聴いてもこのアルバムの魅力の足元にも及ばない出来なんだよなあ、、、。英国ロックファン&フリーソウルファンなどにもオススメです。
2006.03.31
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ラヴァーズ偏差値60TYRONE TAYLOR / MEMBERS ONLY 「REGGAE HITS VOL.3」(英JETSTAR)ディープソウルシンガーBOBBY BLANDの代表曲のカバー。おそらく80年代後期の作品。ボビーブランドの歌はDEEP臭くて苦手という人もこちらのタイロンテイラーの軽やかなレゲエカバーならニッコリとなるか?でも歌声はDEEPですけどね。こういう泣き節な曲をあっさり軽めな雰囲気に出来るのもレゲエリズムのいいところ。それにしてもこの名前芸名だろうけど、いかにも歌えそうな名前ですネ。ディープソウルファンの鑑賞にも耐える歌いっぷりでオススメです。英JETSTARのコンピで聴けるが、「REGGAE LASTING LOVE SONG VOL.3 '03 VP RECORDS」にはアレンジがいまいちな別バージョンが収録されているので要注意。彼名義のベスト盤にどちらのバージョンが入っているのかは不明です。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(ディープ感)ポップ偏差値合計66868876560E
2006.03.14
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MIGHTY DIAMONDS / YOUR HEART'S DESIRE '82 (ISLAND 12WIP 6838) 未掲載 12"「PASS THE KOUCHIE」のB面収録。CD「MIGHTY DIAMONDS / The Classic Recordings Of Jamaica's Finest Vocal Trio」に収録されているのもこのバージョンであろうと思われる(手配中)。Augustus Gussie Clarkeプロュース。派手さはないものの実にハートの温まるメロディを聴かせてくれる。そしてゆったりとしたリズムが実に心臓の鼓動と相性がよく、一旦聴き出すと延々1時間ぐらい心地よいマッサージを受けているかのような錯覚に陥るほど。抑制の効いたコーラスもいいし時折聴かれるヴァイブの音色などはまさに宝石の輝きだ。約6分の曲のうちの後半はまるまるオルガン中心の簡素なインストなのだが、これまた最高のリラックス効果をもたらしてくれ、聴いているといつの間にか深い眠りの世界へと誘ってくれる。この単調なリズムの繰り返しの持つ妙味を感じ取って頂きたい。
2006.03.11
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JOHN HOLT / DO YOU WANT ME '71 LP「Love I Can Feel (STUDIO ONE 9017)」収録ラヴァーズロックではなくてロックステディなんだけど甘くて素晴らしい内容だからここで紹介。ジョンホルトはかなりキャリアの長いスタジオワン時代から歌謡レゲエをやっている大御所で甘めの歌物を得意としている。甘い白人バラードのカバーなど大味で全くつまらなく感じるものも多いが、この曲は曲調と彼の持つ甘さが旨くマッチした快作。まずは↓のリンクからご試聴頂ければ早いのですが、70年代初期の軽快なスタジオワン産ROCKSTEADYにのせて青空高く舞い上がるイントロのストリングスの調べが実に爽快。その後もヴォーカルとともに甘く優雅なストリングスがこの曲をひっぱります。この爽快感、開放感、乾燥感、それと古き良き時代を感じさせるノスタルジックでのんびりした甘くも明るく健康的なムード。リズムも躍動感バッチリでラヴァーズロックステディとでも呼びたくなってしまいます。CISCO RECORDSのここで試聴できます。ここの試聴は1分30秒と長く堪能できていいですよ。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(爽快なストリングス)ポップ偏差値合計77999898571
2006.02.24
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7.DADAWAH / ZION LAND '75 「PEACE & LOVE (TROJAN CDTRL 400)」収録 P.37掲載 DADAWAH名義だが実際はラスマイケルのグループとのこと。そんな訳でRAS MICHAEL & THE SONS OF NEGUS / NYAHBINGHIとカップリングされ再発された。このアルバムも当時激レア高値盤としてならしていた。まさかCDで再発される時代がやってこようとは夢にも思わなかった。こういった現象はレゲエだけに止まらない事象だがそれでも世界的にレゲエの評価が格段に高まってきた証左とも言えるだろう。LPでは長尺の曲が片面2曲づつの収録、また全体に漂うムードもプログレッシブロックのそれと似ていたことから当時プログレ少年だった私には親近感の持てる取り付きやすい内容だった。所謂ナイアビンギサウンドだが、リズムは非常にゆったりとしているのでレゲエのンチャンチャリズムが苦手な人にも馴染みやすいだろう。楽器は少なくヴォーカル含めて深いエコーに包まれ実に神秘的な雰囲気。メロディも甘く優しく、まるで子守唄のように心地よく響くので就寝前にも最適。もやに包まれた謎の異世界といった趣きで完全にマリファナをやりながらトリップするためのメディテーション音楽として作られたものだろう。感覚が研ぎ澄まされれば相当「きそう」な内容だ。そうでなくとも聴く者を未だ見ぬ桃源郷へと誘ってくれることだろう。
2006.02.22
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6.TWINKLE BROTHERS / BITE ME '80 「COUNTRYMEN (VIRGIN RECORDS CDFL29)」収録 P.58掲載これは私の周りでは当時大騒ぎされていたアルバムで菅野和彦さんも「実にショッキングなアルバム。」と取り上げられている。彼はサウンド面での革新性に衝撃を受けたようだが私はむしろメロディの情感深い部分に感銘を受けた。1.I DON'T WANT TO BE LONELY ANY MORE 2.PATOO 3. NEVER GET BURN 4.FREE US (凄い!A面全部だ)と続く暗いけど温かく深く味わい深いメロディは当時のレゲエグループにはかなり珍しかったように思う。5.FREE US DUBのオルガン、ホーン、ギター、ドラムなどに適度にエコーをかけた各種ダブ処理などは実に絶妙で、必要最小限まで差し引いた中にそれらを見事に散りばめた音世界は日本のわびさびの世界に通じる素晴らしいものだ。9.BITE ME で聴けるメロディもA面同様素晴らしく奥深く味わい深いものなのだが、サウンドが少し明るめで、まるでヴァイブのようにポップに転がるギター?の音色、やわらかくリズムを刻むオルガン、幻想的に鳴り響くふにゃふにゃギターなどどれも優しく心地よい。途中明るく転調するメロディはこのアルバムで唯一明るい光が差し込む部分だが、その僅かな光源に希望を見出すように歌い上げる様子には胸を締め付けられる。この時代のルーツレゲエは聴く人を選んでしまうほど個性的で一般性、大衆性をほとんど持たない。例えばこのTWINKLE BROTHERSのアルバムなどは同時代同レベルのソウルグループのそれと比べるとその知名度は圧倒的に不当に絶対的に低い。個人的には「SOUL GENERATION / BEYOND BODY AND SOUL」や「TERRY HUFF AND SPECIAL DELIVERY / THE LONELY ONE」クラスの黒人音楽ファンには『絶対』なアルバムだと思っているのだけれども、このアルバムはいつまでたってもそれらの10分の1ほども評価されることはないだろう。因みにこれだけ素晴らしいアルバムを作っておきながら彼らは観光客相手の営業音楽をやらねば食べていけなかったそうな。(アマゾンで試聴出来るようですので、どうかよろしく。)
2006.02.07
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SUGAR MINOTT / A HOUSE IS NOT A HOME LP「REGGAE HITS VOL.2 (JETSTAR JELP 1002)」 (掲載なし)Burt Bacharach作品のカバー。この曲の最大の聴き所はシュガーマイノットの甘い歌声と甘いバックの味付け、それとラヴァーズなリズムだろう。出だしの明るい女性コーラスが原曲には無いポップさ、躍動感を与えている。甘くころがるヴァイブ、しっぽり落ち着いたリズム、過剰に甘い歌声などに加え、さわやかなコーラスやコール&レスポンスなどがメリハリをつけ、元歌の平坦なイメージを振り払ってくれた。ソウルや洋楽ヒット曲をレゲエで焼きなおす最大のメリットはなんと言っても、元歌の悪い意味でのポピュラリティーを消し去ってくれることだ。主に軽快で躍動感溢れるリズムに負うところが大きいがこの曲で聴けるような過剰な歌いこみもその一因だ。おかげで、その一般性を嫌いほとんど聴くことの無い元歌(その素晴らしさは認めるものの)に代わって、格段に聴く頻度がアップするのだな。この曲は私の知る限り数あるバカラックカバーの中でも筆頭の焼き直しです。熟練の甘茶ソウルファンにも自信を持ってオススメします。クレジットはないけど製作はおそらく80年代中期。この曲が収録されているのはオムニバスLP「REGGAE HITS VOL.2 (JETSTAR JELP 1002)」 。同タイトルのCD版はジェットスターものだけでも数種類あったと思うが、CD版にはこの曲が未収録のものもあるようなので注意が必要です。また彼の「Lovers Rock Tribulation」というCDにも同名曲が収録されていますが、試聴したところ全くの別曲になっていますのでご注意下さい。
2006.02.05
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COCOA TEA / GETTING CLOSER from ONE UP (GREENSLEEVES)'93 (掲載なし)「LOVERS ROCK DISC GUIDE」では別の曲が取り上げられている。まあこの曲をラヴァーズロックと呼ぶべきかというと自分でもかなり疑問が残る。こぶしの利いたねちっこい歌いまわしはディープとさえ言えるしね。でも内容はメチャ甘。これでもかと言わんばかりに甘ーく粘着質に情感たっぷりにジャマイカ産ココアティーが歌い上げます。簡素なバックに控えめな女性コーラスは彼の持ち味を生かすには最適。甘茶ソウルファン、ディープソウルファンにも聴いて欲しい実に素敵な曲だ。「GREENSLEEVES SAMPLER」にも収録されています。
2005.12.09
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6.Ossie Hibbert / Bubble Up Style 「Leggo Dub ('78)」収録 未掲載驚いた。こんな世紀のレア高値盤が再発されていたなんて。「STRICTLY ROCKERS」未掲載だが、これは菅野和彦さんらが当時入手も聴く事も出来なかったからではないかと思う。私はこれまで現物も見たことないし、噂では10万円とかそのレベルで取引されている世紀のレア高値盤だったようだ。「ザ・ブルース増刊 レゲエ・ブック」ではダブの名盤8枚の中の1枚としてきちんと紹介されている。「衝撃的かつ革新的なダブ」云々。ただしOssie Hibbertという記述はなかったので私は今まで彼名義のアルバムだとは全く知らなかった。私がこれを聴いたのはレゲエの先輩からのあまり録音のよくないテープダビングだったのだが、その内容の良さからずっと良い音で聴きたいと願っていたものだ。今、20数年来の念願がかなってとても満足している。音の方はGREGORY ISAACS/MR.ISAACS中心のダブなんだけど、はっきり言ってグレゴリーのアルバムは今ひとつだ。個人的に彼のヴォーカルに全く惹かれないという一因もあるけれど、やはり本アルバムで聴ける創造的なダブを先に聴いてしまったというのも大きな要因かもしれないなあ。1.Dubby Dubby 2.Leggo Dub 4.Winners Dub 5.Dub Down Babylonとどれもホーンの奏でる主旋律がのんびりと気持ちよい。それをメインにChannel One Sly Dunbar のドラムもタイトで気持ちよい。軽めのダブ処理や電話、車、鳩時計、チャイムといった町や家庭の音が随所に挿入されているのがこのアルバムの大きな特徴でもある。しかしどれもこれも曲調が似てるな。3.Doberman Skankもこれまたホーンの奏でる主旋律が良いが、犬の鳴き声を沢山挿入したアイディアが面白く秀逸である、中華ドラもいいね。そして犬の鳴き声がダブ処理されエコーしていくところなんて最高(笑)。そしてこのアルバムの最大の聴き所は一番最後の9.Bubble Up Styleの何とも郷愁をそそるどこか懐かしい大甘なメロディだ。素晴らしいレイドバック感。小学校のプールから帰って体がだるくなり昼寝をしていた時に流れていたBGM、あるいはつげ義春/ねじ式、うる星やつら/ビューティフルドリーマーとかの永遠に時間が止まったかのような異次元の、でもどこか懐かしい世界がここにはある。ヴォーカルが無いからこそ、この素晴らしい異空間世界が味わえる。最高のダブ/インスト作品だ。
2005.11.23
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ラヴァーズ偏差値71RUDDY THOMAS / REFLECTIONS '83 LP「Very Best Of Ruddy Thomas」(掲載なし)RUDDY THOMASはファルセットシンガーで、甘めの良曲を沢山残しているので甘茶ソウルファンにも強力オススメだ。この曲はおそらくBarry Biggs & Ruddy Thomas名義で出ている「Reflections Of My Life」と同一のもの。そちらはどうか知らないがこのLP収録曲は5分32秒ある。(Barry Biggsのベスト盤に入ってるものは短かった。)ダブが無いのにこの長さなのでたっぷり甘い世界が堪能できる。もともとはイギリスのMarmaladeというグループのヒット曲。基本的にかなり大味/大仰なメロディでしかも大甘な内容。これを甘茶ソウルでやられたらかなりねっちょりとした出来となりそうだが、そこはラヴァーズのしっとりとしたリズムにのって絶妙な甘さに仕上がっている。途中間奏に入る泣きのギターが二度繰り返されるのだが、この展開が鳥肌もので素晴らしい。バックに流れるシンセをきっちりとしたストリングスで仕上げ、エレキシタールをビヨンビヨン鳴らしたら究極の甘茶ラヴァーズとなっていただろう。
2005.11.10
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4.CULTURE / JAH PRETTY FACE LP「TWO SEVENS CLASH ('77)」収録 P.50掲載CULTUREは私が高校一年生の頃、一番最初に好きになったレゲエのグループだ。プログレやハードロックなどを経てようやくNEW WAVEを聴くようになった頃、大学生など私より年配の方やロック雑誌などがこぞってレゲエが良いと言うものだから、どこがいいんだか良く分からぬまま、まるでコーヒーの味を覚えるべく一生懸命レゲエのレコードを聴き込んだ覚えがある。そうした中でこのCULTUREは明るく軽く、一番とっつき易かったのですぐ好きになった。このアルバム「TWO SEVENS CLASH」はジャマイカでは77年度のベストアルバムに選ばれただけあり、かなり一般受けする要素が多い。収録されている曲は軽快で明るいものが多く初心者にも迷わず薦められる。好きな曲はいくつもあるのだが、特に私が好きなのがこの JAH PRETTY FACE だ。レゲエにしては珍しくスピード感のある軽快なリズムに明るいメロディ。ジョゼフヒルの明るく陽気な歌声は愛嬌があっていいよね。明るく元気な気分にしてくれ、体に優しいリズムは高校時代の私の癒しの音楽だった。最後のフェードアウト中の「JAH RASTAFAR I」の掛け声も決まってるゥー。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(スピード感)ポップ偏差値合計968109797469
2005.11.09
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JUPITER PROJECT / SILENT EVE '94「GREETINGS (PCD-4101)」収録 (掲載なし) 気だるく甘いヴォーカルが魅力なこの歌のバックの音は英アリワレーベルのようなちょっと硬質なサウンドだ。構成されている音も打ち込みが中心だと思う。それでも曲(メロディ)の出来がいいから変な機械臭さは感じない。何よりヴォーカルの大人のフェロモンたっぷりの大甘な味が素晴らしく、めくるめく官能の世界へと誘ってくれる。この感じはかなり甘茶ソウルに近い感覚で、私が甘茶ソウルのセレクトMDに入れて聴いている唯一のレゲエナンバーで、単純に甘さという点においてNO.1ラヴァーズロックだ。それにしてもこの手の甘さはジャマイカやイギリスのラヴァーズロックでは滅多に感じることが出来ないものだ。???ではこれはどこ産のレゲエなのか、、、。ジュピタープロジェクトはモンチ田中という人をリーダーとした日本のバンドだ。たしかハウス系の音を多く世に出している。そして歌っているのはゲストとして参加したジャズシンガーでERI NISHINAという私の知らない女性だ。更に原曲はTVドラマでも使われていたという辛島美登里の大ヒット曲だそうだ。私の音楽嗜好からするとこれらの予備知識があったら頼まれても聴かなかったはずなのだが、幸運にもこの曲を初めて聴いたのは宇田川町にあったころのTOWER RECORDの店内だった。CD SHOPでたまたま流れた曲を聴いて痺れたのは後にも先にもこの曲でしか体験したことはない。流してくれた店員さんに感謝。
2005.10.26
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LOUISA MARKS / 6,SIX STREET '79 Bushay 12" (P.80掲載)いきなり核心に触れるが、紛れも無くラヴァーズロックの最高傑作NO.1ソングである。曲調はのんびりとしたちょっと牧歌的な雰囲気で、一聴すると特に派手さは無い。しかしながらほんのり甘いメロディとLOUISA MARKSの甘い歌声がゆったりとしたリズムに乗ってとても心地よい。バックのベース、キーボード、ドラムス、フルート?などの全ての楽器の音が絶妙な音空間を作っている。ちょっとエコーがかかった感じのするバックはこれしかない!といった感じのバランスを保ち、ひたすら心地よく響くのだ。この響き具合の心地良さは、うーん、体験してもらうしか他は無い、としか言いようが無い素晴らしいものなのだ。当然と言えば当然だが、超大型スピーカーセットで大音量で聴いてもらってこそ真価を発揮する。実際に聴いてもらえば分かるがどれだけ音量を大きくしてもアラは聴こえてこない。ひたすら気持ちいい。ただそれだけ。メロディと言うよりはそんな音空間がしばらく続いたのちに後半では更に追い討ちをかけて素晴らしいダブが展開される。その音の拡がり、エコーの絶妙なかかり具合、キーボードをはじめ全てが一体となって醸し出すリズム音世界は超悶絶の世界である。この音空間を作り出した関係者の方々、紹介してくれた藤川毅さんには感謝をしてもしきれない。またこの世界を体感理解できる自分の耳にもお礼をいいたい。ラヴァーズというだけでなく全レゲエ史上に残るナンバーワンソングだ。聴かずに死ぬなかれ!
2005.10.23
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GARLAND JEFFREYS / CHRISTINE '81 LP「ESCAPE ARTIST」 この曲を聴いたのは、当時の渋谷陽一のNHKサウンドストリートだったと思う。ガーランドジェフリーズは白人、黒人、プエルトリカンの混血だ。混血の人のルックスってそれぞれの血が絶妙に混じりあい、時として絶世の美人美男を生み出すことがあるが、ガーランドジェフリーズは、そんな混血の妙味が曲調にも表れた面白い例だと思う。曲はレゲエタッチ、というかレゲエにかなり近い雰囲気だ。その辺は彼のプエルトリカンの血が騒いだのだろうか。出だしの格好いいドラムの響きに次ぐ軽やかなイントロが全編をリードし、明るく乾いたムードのうえに都会的な洗練されたセンスも感じる。情感豊かでちょっと泣き節の入ったメロディはちょっとジャマイカ産レゲエには無い洒落たものがあるよ。ジャンル的にはロック畑の人だが、この曲は一風変わったラバーズロックと言ってもいいかも知れない。なお、ベスト盤などに収録されているのは別バージョンで、内容もいまいちですので気をつけて下さい。明るく元気テンション高揚感乾燥感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(混血の妙)ポップ偏差値合計97978889570
2005.10.17
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MAXI PRIEST / SOME GUYS HAVE ALL THE LUCK (ALBUM VERSION) '87 LOVERS ROCK DISC GUIDE ではアルバムMAXIが取り上げられていますが、やはり何と言ってもこの曲。原曲は73年のPERSUADERS。 ROBERT PALMER , ROD STEWARTもカバーしてヒットしている。前三者よりも底抜けに明るく、乾いて、弾けている。原曲から14年経ているが、MAXI PRIESTがカバーするために生まれてきた曲という印象さえ受ける。原曲本来の持ち味が最大限に引き出されているといえる。いくつかバージョン違いで出ていてどれも良いのだが、後半に心地よいダブ的処理が聴けるこのバージョンが特に良い。ベスト盤なんかに収録されているのは収録時間が短く、後半部分が聴けませんのでアルバム収録(実録5分27秒)か12インチバージョンを聴きましょう。MAXI PRIESTが彗星の如く表れ、瑞々しさを失う最後の、私にとっては一番円熟した時期に発表された曲だ。MAXI PRIESTはこの後大部レゲエ特有のしなやかさ、明るさを失い大衆性を追求していってしまうので、私にとっては惜別の歌にも聴こえる。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(持ち味引出し)ポップ偏差値合計8797108108572
2005.10.06
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2.ETHIOPIAN / WHEN WILL BE THE END LP「EVERYTHING CRASH」収録 P.39掲載スタジオワン製のこの約6分と長めの曲は、イントロのチープなピアノの音色が実にきれいで悲しげ寂しげだ。そんな曲調の中でオーソドックスなリズムにのせてデュオのハーモニーが淡々と歌い上げている。その対比が実に素晴らしいのだ。後半はダブ的処理が入る。冒頭のピアノフレーズも随所に効果的に挿入されとても心地よい。この曲を始めて聴いたのは確か高校二年生の頃だったと思う。曲の良さに感動した私は聴かせてくれたレゲエの師匠に歌詞の聞き取りをしてもらった。(STRICTLY ROCKERSには訳詩の掲載がなかった。)飢餓、腐敗、戦争などについて歌った素朴なものだった。ちょっと悲惨で暗めの内容なのだが淡々と歌い上げていることで余計にグッとくるんだな。
2005.10.04
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1.PABLO MOSES / MUSIC IS MY DESIRE LP「A SONG ('80)」収録 P.81掲載 2.ETHIOPIAN / WHEN WILL BE THE END LP「EVERYTHING CRASH」収録 P.39掲載ここまでの2曲だが、STRICTLY ROCKERS では特にこの2曲は取り上げられていない。まあSTRICTLY ROCKERS は詩を中心においたガイドブックなので許せる。収録アルバム自体はしっかりと取り上げられているしね。しかし「レゲエディスクガイド」、「ROOTS ROCK REGGAE」ともに取り上げていないのはどうだろうか。特に同じETHIOPIANSの他のアルバムは取り上げられてるのにね。明らかにおかしいと思う。どうしてだろう。誰か理由を教えて。まあ、それだけ日本におけるレゲエのガイド、評論がダメ、未成熟であるということだな。これはきっぱりと断言しておく。上記2曲にスポットを当てられないガイドブックは完全に欠陥品だよ。少なくとも私には存在意義は無い。そもそもアルバム単位でのガイドに固執しすぎるね。正直レゲエはアルバム単位で考えると他ジャンルと比べると駄曲がべらぼうに多い。アルバム単位で語るのは不適当なのだな。(誰か個々の曲にスポットを当てたガイドブックを作る気ありませんか?)さてインターネットではどうだろう?と「ETHIOPIAN EVERYTHING CRASH」で検索をかけてみてヒットしたページは、日本人によるものは一箇所だけのようだ。(単にヒットしないだけで実は沢山あるのかもしれないが。)因みにそのページを見ても、このアルバムについては取り上げていても「WHEN WILL BE THE END 」については全く記述なし。それどころかコレクターのお皿自慢中心というなんとも悲惨で哀れな内容に失望。とほほ、、、。
2005.10.01
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「STRICTLY ROCKERS 訳詩でみるレゲエの世界 / 菅野和彦 酒井裕子 著 1983年3月20日 発行 自費出版? 定価1500円 168P」STRICTLY ROCKERSは、菅野和彦さんと酒井裕子さんのお二人が83年に自費出版したレゲエの本だ。主としてタイトル通り訳詩とサウンドの両面からレゲエを紹介している。然しながら168ページにもわたりこの時点での相当数のレゲエのレコード(約500枚?)を紹介した情報密度の濃さを考えると十分ディスクガイドと言い放つことが出来る内容だ。(実際私もこの本を片手にあちこちとレコード漁りをしたものだった。)取り上げられているレコードは当時全盛のルーツものが大半だ。アルバム中心だがシングルも紹介している。この本の以前に出版された「ザ・ブルース増刊 レゲエ・ブック 79年6月」という本ではレゲエアルバム88選というコーナーがある。一応名の通った出版者からの本でさえ88枚しか紹介されていなかったのだから、お二人が足掛け2年をかけて500枚もの紹介をしたことは当時は非常に画期的なことだったと記憶している。(お二方、どうも有難うございました&お世話様でした。)それともうひとつ声を大にして言いたいことは、この本に書かれていることに媚び、偽りが一切無いことである。確かな耳を持った人が十分吟味して、何らしがらみに囚われることなく書いているということだ。(当たり前と言えば当たり前だが、日本では現在、そうでないレゲエディスクガイドが存在するのだな。どう聴いても駄作でしかないレコードを堂々と写真入りで名作と褒めていたりね。)残念ながらこの本を語るにはルーツレゲエの、こういっては何だが、当時の暗い状況を反映した暗い詩の内容を抜きにするわけにはいかないのだが、それは私はとても苦手なのでお二方には申し訳ないがここでは音楽的な部分だけ取り上げさせて頂く。
2005.09.14
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