1.Dubby Dubby 2.Leggo Dub 4.Winners Dub 5.Dub Down Babylonとどれもホーンの奏でる主旋律がのんびりと気持ちよい。それをメインにChannel One Sly Dunbar のドラムもタイトで気持ちよい。軽めのダブ処理や電話、車、鳩時計、チャイムといった町や家庭の音が随所に挿入されているのがこのアルバムの大きな特徴でもある。しかしどれもこれも曲調が似てるな。3.Doberman Skankもこれまたホーンの奏でる主旋律が良いが、犬の鳴き声を沢山挿入したアイディアが面白く秀逸である、中華ドラもいいね。そして犬の鳴き声がダブ処理されエコーしていくところなんて最高(笑)。
そしてこのアルバムの最大の聴き所は一番最後の9.Bubble Up Styleの何とも郷愁をそそるどこか懐かしい大甘なメロディだ。素晴らしいレイドバック感。小学校のプールから帰って体がだるくなり昼寝をしていた時に流れていたBGM、あるいはつげ義春/ねじ式、うる星やつら/ビューティフルドリーマーとかの永遠に時間が止まったかのような異次元の、でもどこか懐かしい世界がここにはある。ヴォーカルが無いからこそ、この素晴らしい異空間世界が味わえる。最高のダブ/インスト作品だ。