熱帯香粧館

熱帯香粧館

2006.10.16
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乾電池予備よし。

飲料水としての、メネフネウォーターのタンクも万全。
冷蔵庫は極力開閉せず、クラッカー&パン類はフードパントリーの中に常備、缶詰類も、種類豊富に準備している。
いざというときの非常食、米国の兵隊さんも、任地先で食べている食品パウチ。キヨー軒のシュウマイと類似した、暖め機能付き。
水洗用に、メインバスタブに水を汲み置き。
非常用キャンドル、キャンドル立てにセット。
いざというときの非常用ライト、並びにガスランプ準備。
調理用カセットコンロ、ガスボンベ等安全確認。

電話回線の込み合いを考慮して、緊急連絡の際必要なのは、この非常時にこそ伝書鳩。クルルック~!

姐やんは、冷蔵庫の中身が気にかかる。
「溶けちゃうから、これ朝ごはんにしなさい」
と、ど~んとクッキークリームのアイスクリーム出しちゃった。
ついでに、シリアルと一緒に、ミルクなんかも飲み干しちゃって。
でもって、ここはいっちょ炊き出しと思っても、電気がないので不自由するする。
ですから、ケアヴェの炭でBBQ。
小雨もなんのその、ヒバチパーティ気分で、いろいろいろいろ焼いちゃおう。(BBQグリルのこと「ヒバチ」って言うハワイの人々)
子等、なかなか頼りになりました。
お肉を、大蒜醤油に漬け込んで、次々手際よく焼いていく。
姐やんは、コーンの缶詰にバター落として、缶ごとヒバチに乗せて、バターコーンにしてみたの。

笑顔満面、とても楽しそうな子等、はっきりいって大はしゃぎ。
この際、ぜひ氷は無駄にしないでくれ。
街の灯火のない、不気味なくらい静かな夕暮れ。
姐やんは、ありったけのキャンドルに火を灯して、陶然とうっとりしてました。
ま~、なかなか幻想的だこと~。

「爺ちゃん婆ちゃん、ハワイくらぁぁぁいよ。ヒバチパーティしたよぉぉぉ」
孫たちは、心配のあまり動転している日本の爺婆に、嬉しそうに訴えている。
で、相方帰宅後。
カセットコンロで、スキレットにいっぱい、チキンパルメジャーノペンネ暖める。
この大停電の中、紙皿が好きではない姐やん、ちゃんと陶器のお皿に盛られた、ほかほか湯気湯気のチーズパスタが、このうえなく御馳走に思えました。
「キャンドルライトディナー、ロマンティックね~?ワイン抜いてい~い~?」
電気が無くて暗くても、一家の太陽母さんは、明るく明るくいにゃならぬ。

で、足元照らすナイトライトさえつかず、キャンドルを吹き消せば真っ暗な家の中。
子等が脅えて、というよりは異常にハイになってはしゃぎまくり、寝るしかないのに寝やしない。
「TV観たいね~。ゲームしたいね~。暗いけど、何して遊ぶの~?うけけけけけ…!」
寝なさい早く。
そこに、相方も「シャイニング」の、ジャックニコルソンの真似して参加してくるから、子等はますます騒ぐし、暑さはさらに倍増です。
真っ暗、暑苦しい、お風呂の湯はぬるく、バスタブに溜めた水で行水するしかありません。
仕方ないので、非常用ライトペンをポキン!と折って、不気味な緑色のぼぅ~っとした、光り苔にも似た明かりを顔の下からかざし、子等ビビらせて遊んでみました。
でも、姐やんはさすがに疲労していたのでしょうか、ぼぅ~っと緑色の不気味ライトをかざしたまま、いつのまにか眠ってしまったんですね。

で、夜中に、電気が戻ったとき
「ライツ バ~ック!」
と、子等はもう一発ひとはしゃぎ。
姐やんは眠いのに、またまんじりともせず、結局寝そびれて、一旦電源が切れて放置されてしまった冷蔵庫の中も気になったので、むっくり起き上がってみました。
それから、ゆっくりコーヒー淹れて熱いのを飲んだとき、やはりしみじみと安堵して、とても美味しく感じましたね。

で、相方が白飯食べたかろうと思い、ほかほか御飯も炊き、おじゃがと若布の御味噌汁もつくり
卵も早く使いきってしまいたいので、だし巻き卵もいっぱいつくり、荒挽きソーセージも炒め、お魚は酢〆にして洋風マリネにし、青菜も必要ねと野菜炒めもつくり、このさいワッフルも焼いちゃえって焼いちゃえって。(働)

そしてやっと日本語ニュースを観ながら、震源地のハワイ島の惨状を観て息を呑む。
相方が買って来た新聞、あの停電の晩、結婚披露宴だったはずの、日本からいらしたカップルの写真が載っていた。
暗いことは、初日にたっぷりと味わったから、あなた方お二人の未来は、あとは明るいことばかりだといいですね。
たった15秒だったのねあの揺れ。
凄く長く感じたけれど。
余震が、これから先、完全に止んでくれたら良いわよね。

で、その後、さすがに昏倒するように寝入ってしまった。
眠って眠って起きた頃には、あれほどつくり置いた食物は消えていて、キッチンテーブルの上には、ハムとパイナップル&ミックスベジタブルのピッツァがテイクアウトしてあった。
最近、お天気がひどくて、とにかく暗い日が続いていたのと、昼夜の時間感覚が、もともと堅気ではない姐やんなので、それがディナーだということが咄嗟に把握できませんでした。

でもほんと。
備えあれば憂いなし。
「プリペアレーションコンプリートリィ、ノー憂いだねぇ父さん」
「ワッツ ノーウレイ?」
「ノーウレイ ミーンズ ノー ニード ゲッツ パニックだよ」
アフターショックの会話。
「憂い」って、パニックではないような気がするが、今回の、地震&大停電のような場合はいいだろう。
いつも思うのだけれど、こういう緊急災害時に、一番大変なのは、産気づいた妊婦さんだと思う。
2006年、10月15日ハワイ生まれのベイビー、もしいたとしたら必ずきっと、親孝行な大物になるんだぞ。

※「伝書鳩」のとこだけ、もちろん話し創りました。クルルック~!







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Last updated  2006.10.22 11:41:46


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Comments

鳳珠 @ Re[1]:CLARINSの「Instant Smooth」(02/06) lumi6765さん >もうさっそくHP行ってみ…

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