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飯舘村、川俣町の住民の皆さんの避難がようやく始まりました。ツイッターの方で住民避難に関する考えを求められたのですが、長文になりましたのでこちらに書きます。住民避難の判断にあたっての第1の問題は、リスク評価のベースとなっているLNT仮説がそもそも正しいのか否かさえ解らないことでしょう。放射線による健康への有意な影響が認められる領域から、線を引いただけの仮説。低線量ではホルミシス効果(トンデモ扱いする方もいますが、照射実験論文もあります)がある、と言う人もいますが、影響は線量や照射時間など被ばくの形態により違いますし、第一、低線量で長期間被ばくした場合の影響までは充分な裏付けがとれていません。逆に、低線量では生体の修復機能が作用せずに悪影響があるのでは、と主張する研究者もいます。・・・要は、低線量での生体への影響はまだ解明されておらず、「ここまでなら絶対に大丈夫」と言えるしきい値の科学的根拠はない、と。解らないからとりあえず線を引いてみた、その程度の仮説が使われている訳です。2つめの問題は、LNT仮説が正しかったと仮定しても、一般人に対して何処までのリスクなら許容できるのか(つまり20mSvという線引きが高いのか低いのか)が、明確に決められないという点。私自身は、実際にこの程度の線量で統計的に有意な何かしらの健康障害が出るとは思えません。ただ、従事者が原発の作業で通常浴びる放射線量や基準から考えると、20mSvは一般人が浴びる線量としてはやはり高いです。故に、小佐古氏が「やってられない!」と思う気持ちも理解は出来ます。(但し、辞任は混乱させるだけであり、正しいとは全く思いませんが)3つめが、社会的な面での問題。確かに線量等量は低い値ではありますが、今後も長年同じ場所に住み続けた場合、集積値は高くなります。このレベルでは集積値が高くなると問題なのかも良く解っていない訳ですが、(特に子供については)念のため、ある時点で避難しておいた方が良いと私は思います。しかし、家族や地域との繋がり、避難先でのフォローを考えると、判断は難しいでしょう。避難自体が健康や精神面でのリスクになりますし、実際に津波で避難した方の中にも既に亡くなられた方が大勢いらっしゃいます。どの程度あるのかも解らない被ばくリスクを回避する為に、避難によるリスクをどこまで許容すべきなのか。また、誰が責任を持って判断するのか。今回の一番の問題は、原子力災害が発生する事を前提として、これらを予め検討し、基準を定め、さらに周辺住民(特に立地町以外の周辺市町村)へ周知していなかったことにあると思います。また、(すっかり有名になった)SPEEDIの評価結果はもっと早く公表し、実際の測定値と併せて、原子力発電所からの距離だけに因らないきめ細やかな避難の検討を行うべきでした。私は基本的に「自分がもっと上手く出来る自信があるのでなければ、結果について文句を言うべきでない」と考えていますので、誰かを責め立てるつもりはありません。しかしながら、飯舘村や川俣町はもっと早い時期に住民の皆様へ放射能の状況を説明し、事前に避難日を通知して避難先の確保を行い、避難を行う等の対策がとれていればよかったのでは、、と思います。※(一応、スペースや改行を入れて読みやすくしたつもりですが)携帯電話からの打ち込みであるため、文章、構成ともに読みにくくなっていると思います。すみません。単身赴任中で帰宅は2~3週に一回であること、及び、自宅は東電管内であり、帰宅時も電力消費を抑えるためにパソコンの使用を自粛しているため、更新が疎かになっています。この夏の電力需要は全国的にかなり厳しいです。東北・東電管内に関わらず、節電が必要ですのでお願いします。私も寮の部屋の天井照明はナツメ球を残して蛍光灯は全て外しました。夜の照明はこのナツメ球と自前の自家発システムのバッテリに繋いだ電気スタンドのみとし、今も暗闇の中で打ち込んでいます。
2011年05月15日
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こんばんは。前の書き込みに対して批判的なコメントや福島の発電所の事故に関する解説を希望する声をいただきましたが、TVや新聞等で専門家の方々がいろいろと発言されている様ですし、今更私がどうこう言う必要はないと思っています。そもそも、私、寮ではTVを見ていない(アンテナ線をTVに繋いでいない)ですし、パソコンも持っていません。ですので、私の情報源は携帯電話のウェブ機能と、遅い夕食の後に読む朝刊のみ。そんな限られた(しかも遅い)情報に基づき書かれたブログに、どれだけの意味があるでしょうか。また、パソコンの代わりに携帯電話で長文をチマチマと打ち込むのは苦痛以外の何者でもないですし。なので、基本的にブログに書き込むのは2~3週間に1回、PCのある家に帰った週末だけとしています。その辺、ご理解を。あと、ちょっと勘違いされている方もいる様ですが、私は原発推進派じゃありませんよ。思想的には寧ろ自然エネ&省エネ派。第一、太陽光発電とバッテリで系統から独立した自家発電システムを使って暮らす原発推進派がいますかって。
2011年04月01日
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携帯電話より。 とりあえず、私の家族は全員無事です。 ここで福島第一に関して少し。 1号機は核反応は停止していますが、余熱で燃料が破損している模様です。原子炉建物の上部の壁が水素爆発で吹き飛びましたが、格納容器は無事だそうですから、チェルノブイルのようなことにはなりません。 原子炉のタイプが異なり、燃えやすい黒鉛も使っていませんから、上昇気流に乗って大量の放射性物質が世界中に撒き散らされることもありません。 一部で「核爆発が起こる」と極めて悪質なデマを流している人がいる様ですが、燃料の組成上、核爆発は「絶対に」起こりません。 職員は現場で命をかけて戦っています。 今は彼等を応援してあげて下さい。 また、国は国民がパニックにならない様、情報を整理した上で、避難に必要な正確な情報を提供しています。 慌てず、デマに惑わされずに行動しましょう。 なお、今だけでなく、今後は数年に渡り、我が国のエネルギーは危機的な状況に陥るものと予想されます。 より一層の省エネルギーに努めましょう。
2011年03月13日
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こんにちは。 前回の続き。 我国の原子力発電所の稼働率が振るわない理由のうち、定期検査に関わるものは前回述べました。 今回は定期検査以外の停止、つまり「計画外停止」について述べたいと思います。 計画外停止は定期検査(定検周期、過剰な点検、安全系の点検)ほどは稼働率への影響は大きくありませんが、稼働率向上を目指すのであれば、改善の余地のある部分です。 我が国の原発の稼動率が低い理由その3、「軽微な事象でいちいち止める」。 実は、我国の原子力発電所の計画外停止の「回数」の少なさは、世界トップクラスです。 緊急性の高い「スクラム」は、我国では発生しただけでマスコミや反対派は大騒ぎしますが、実は海外ではもっと頻繁に発生しています。 それでも、海外のメディアは日本ほど騒いだりはしていません。裏返して言えば、それだけ我国ではスクラム回数が少ない、という事なのです。(ちなみに、日本のメディアはスクラムを「緊急停止」と表現することが多く、またカルト反原発の人は「スクラム=危険」と言う表現を好みますが、スクラム信号は複数ある安全装置の一部が働いて発生するものですから、必ずしも「スクラム=危険」という訳ではありません。) このスクラムを含め、我国の発電所の計画外停止の頻度は世界的にも非常に低いものとなっています。 しかも、JNESの「原子力施設運転管理年報」等の公表資料を基によく調べてみると、その「計画外停止」の中に、「安全には問題がないが念のために止める」ケースが相当数含まれていることが解ります。 この「安全には問題がないが念のために止める」ケースで多いのが、沸騰水型の原子炉再循環ポンプの軸シール(メカニカルシール)の機能劣化です。 沸騰水型軽水炉の原子炉再循環ポンプは、原子炉内の水の流量を調節することで、蒸気の発生量、つまり原子炉出力を調節するものです。 このポンプには、回転軸とポンプ本体のケーシングとの間(グランド部)からの原子炉水の漏洩を抑えるため、外部から高圧水を注入すると共に、ラビリンス構造を持つメカニカルシールが使用されています。 高温・高圧のハードな環境で使用されるため、この部分は漏洩のリスクを抑えるために2段構造になっており、温度や圧力は中央制御室等で常時監視されています。また、漏洩があった場合には外に漏らさずに小口径配管を通って排出されます。 ポンプ点検時には必ず交換される部品であり、いわば「消耗品」に近い扱いとなっています。 2段構造の片側が劣化してももう1段同じ構造のシールががあるため、外部への漏れも、安全への影響も全くありません。 しかしながら、沸騰水型の原子炉を持つ我国の電気事業者は、1段目の機能劣化の兆候が圧力変動等の形で目に見える状況となった場合に、「念のため」と称して止めることが多々あります。 各発電所ではこの様な場合に備えて予備品を持っているため、交換には大した日数はかかりませんが、それでも1週間位は運転を停止することになります。 同様に、「念のため」に止めるケースが多いのが、燃料集合体からの漏洩の疑われる冷却水の放射能の変動です。 九州電力の玄海発電所では技術的な事を全く知らない一部の反対派(苦笑)の方が大騒ぎしていた様ですが、これについてはまた今度。(続く) ちょっとこれから池袋まで行かなければなりませんので、今日はここまでにさせていただきます。(長男の絵が全日本学生美術展で佳作になり、飾られているとのことなので)
2011年02月20日
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こんばんは。 実は年末からツイッターなるものを始めており、携帯電話で短文を打ち込める手軽さから、しばらくそちらにはまっていました。(ブログの長文は携帯電話では辛くて・・・) 向こうで原発の稼働率について何回か呟いたので、暫くはその纏めと補完を行います。 寮にはパソコンがないので、この文も携帯電話での打ち込みです。纏まりが悪く読みにくいかと思いますが、御容赦ください。 我国の原子力発電の稼動率が振るわない理由は幾つかあります。 まず、燃料交換周期(=定検周期)が短いこと。 次に、定検停止が長いこと。 そして、計画外停止が長いこと。 一つめの定検周期は仕方ない(制度が変わって延長出来る様になったので「仕方なかった」かな)とは思いますが、他の二つは必ずしも法令での縛りが全てではありません。そして、これらを更に突き詰めると、要因が幾つか浮かび上がります。 我が国の原発の稼動率が低い理由その1、「点検をやり過ぎるから」。 定期検査が長い理由の一つが、一回あたりの定検で点検する機器が多いことにあります。 機器によっては、メーカーが点検不要と考えていても、毎定検で分解・本格点検を実施しているケースも。 これは、運転中に故障した場合の原子炉停止のリスクを考慮してのことであります。しかし、過剰な点検によって、摩耗等の機器劣化や、ヒューマンエラーによる「いじり壊し」のリスクが生ずるのも事実です。 改善策の一つは、機器の重要度に応じた点検周期の設定を更に進めること。 重要度が低く、かつ操作することのない弁などは、10年間分解点検せずとも大丈夫かも知れません。 また、もう一つは、振動・温度等の監視によって機器の劣化を把握し、必要に応じて点検を行う「状態監視保全」を進めること。 既に多くのユニット(何割、とかは調べられないので不明)で、動的主要機器に複数の振動計が設置され、リアルタイムでの監視、さらに一部では周波数解析によって自動的に故障モードを評価するシステムが取り入れられています。 職員によるデータ採取・評価も日常的に行われており、これら知見を反映することで、機器の点検周期の最適化を図ろうとしています。 (これらの知見は東通(東北)や福島第二などがやろうとしている定検周期の延長にも生かされます。) その他、小型機器について点検済の予備機を準備しておき、停止時は交換して機能確認するだけ、なんてやり方も行われています。 我が国の原発の稼動率が低い理由その2、「運転中に安全系機器の点検をしないから」。 もともと安全系は一つや二つが故障しても良いように、同じ機能、類似機能を持つ系統が複数設置されています。 このため、原子炉運転中に機器が故障し、その複数ある系統のうち1系統が機能を喪失した場合にも、保安規定に定められた日数の範囲であれば、原子炉を止めずに点検することが可能となっています。 たまに報道される「運転上の制限からの逸脱」とは、これを言います。 なお、点検中は他の安全系の健全性を試運転等で毎日確認します。これで万一問題が確認された場合には、原子炉を止めなければなりません。 予備機能が複数あって故障した時に点検して良いのならば、故障する前に計画的に隔離して点検しても良いのでは。 また、その方が安全なのでは・・・ということで、米国等の他の国では、運転中に1系統を止めて点検することが普通に行われています。 米国では「原子炉を止めて点検するのと事故リスクは変わらない(むしろ、閉じ込め機能があるので安全)」と評価して導入に至った経緯があります。 このやり方は、我国でも非常用ガス処理系(沸騰水型)及び安全補機室空気浄化系(加圧水型)を皮切りに導入が計られる予定になっています。 これまでのところ、運転中には空調やその冷却系、廃棄物処理系といった補助的な系統しか点検されないでいましたが、将来的に多くの機器を運転中に点検できる様になれば、雇用の平準化にも効果が上がるのではないかと思います。 因みに、「運転上の制限からの逸脱」は、原子力関係者の間では「青旗」と呼ばれます。 さらに予備機が故障し原子炉を止めることになった場合には、「もうダメ、参りました」ということで「白旗」と言う・・・・かどうかは、機密事項です。 長文を携帯電話で入力するのはきついですね。その3からその6(または7)はまた今度。
2011年01月29日
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こんにちは。 原発反対派の中で昔の放射線管理の酷さをネタに今の原発反対を唱えている人がいるやうなので、経験者としていくつか。 私は、平成4年に放射線作業従事者として登録、その後、当直研修も含めて10年位、現場工事監理の担当をやってました。 主な担当は原子炉まわり。再循環配管、炉水浄化系、非常用系とその水源であるサプレッションチェンバー。液体廃棄物処理系も経験し、放射性廃液の流れ込む(←止められないので)タンクの中を点検のためにジャブジャブ歩いた事もあります。 原子力発電所の保全部門として作業量が多くなるのは、運転中よりも定期検査時です。 定検期間の一日は、その日のグループ内の作業内容の確認から始まります。 前日の残件の報告や連絡事項について20~30分ほど打ち合わせの後、中央制御室に系統の状況を、協力企業に作業内容を確認します。 その後、大抵はすぐに現場へ向かいます。 現場で自分の担当する作業の進捗状況の確認や立会い検査の後、昼に事務所へ戻って昼食を済ませ、午後からまたすぐに現場へ入る事が多いです。まれに、作業工程の遅れで現場から戻れず、昼食抜きになることもあります。 普通は一人で数多くの現場を担当しているため、一箇所にずっと留まることはあまりなく、一箇所につき30分~1時間くらい。あちこちの担当箇所を移動する(その都度着替える必要がある)ため、多いときには4つも5つも前面マスクやフードマスク、アノラックを持って行きます。 「電力社員は検査の時しか現場に行かない」と思っている人もいるようですが、それは多くの場所を掛け持ちしており、一箇所あたりの時間が短くならざるを得ないため。 全然現場に入っていないわけではありません。 通常は一人で複数の系統を担当しますが、原子炉内構造物の修理や大型機器の取替え、配管の改造、サプレッションチェンバー塗装などの大型工事がある場合には、その作業専門に担当者をつけます。 私もこれら大型工事の際には、朝から昼まで、昼から夕方まで、夕方から夜まで管理区域内に入り、そのうち半分の時間は前面マスクをつけて入っていました。 24時間作業となる場合、作業者は2交代・3交代ですが、管理する側は必ずしもそうではないので、作業員よりも長時間管理区域に入っている事もあります。実際、一緒に工事を担当していた元請の担当者は毎日9時間以上入域し、一度は10時間を越えてしまいました。(私はこのとき9時間40分でした。危なかった。) 17時くらいまでに現場から事務所へ戻った後、今度は翌日の作業内容の確認。提出される書類と全体行程、系統の水抜き行程を確認し、もし問題があった場合には直ぐに企業の担当者へ連絡して行程の変更や調整を指示します。 17時半や18時からグループ内の会議。ここでは、その日の工事の進捗状況の報告と、翌日の計画の確認が行われます。 機器が非常に多いため、各人の担当する検査や立会いの時間が重なってどうしても都合がつかない場合には、この会議でグループ内で割り振りして調整します。 この時に工程との齟齬や手順の不備などの問題点が確認された場合には、翌日の朝のグループ内の会議までに調整することになります。 そのため、場合によっては問題解決に向けて企業の担当者と打ち合わせをすることもあり、深夜1時、2時まで調整することもよくありました。 昼間はずっと現場、夕方(または夜)事務所へ戻ってきてから書類審査や打ち合わせ、必要があればまた現場へ、とこんな状態でしたから、時間外労働が月に100時間を越えることもざらにありました。 定期検査においては、燃料交換がクリティカル工程として24時間で作業をやっており、これに会わせて(工程を遅らせないように)他の作業の工程が決められます。 何も問題がなければ順調に進みますが、例えば分解した機器に故障があったり、また水が漏れたりといった不適合事象があると、工程に間に合わせるために夜を徹して工場から車で部品を運んでもらったり、電力社員自らウェスで漏れた水の雑巾がけをすることもあります。 実際、私も自分の担当する工事で水が漏れ、協力企業の皆さんと一緒に拭いて回った事があります。 電力社員は被ばくが少ない・・・とも言われますが、必ずしもそうではありません。実際、私は被ばく線量が多いときは発電所全体の上から10位以内に何度も入りました。また、点検前の線量が高い状態で弁の操作やフラッシング(配管内の放射性スラッジ除去のために水を断続的に流すこと)操作を行うのは当直員ですから、当直員はいつも結構な量を浴びています。 1日の被ばくが1mSvを超える作業を行う場合には労基へ事前に連絡する事になっていますが、今年、ある発電所で当直員がこれを超えてしまった事がプレスリリースでも報告されており、このことも「当直員は被ばく線量が多い」ことを裏付けるものです。 確かに、数年に1回の大型改造工事になると1mSv超えを事前に労基に連絡して工事にあたり、協力企業の作業員の方が結構な線量(ただし規制値以内で)を浴びますが、通常の定期検査では必ずしも「協力企業の作業員が被ばくが多い」とは言えないと思います。 そりゃ、業務上現場に入らない電力社員の従事者はたくさんいますから、平均すれば協力企業のほうがずっと多くなりますけどね。 また、当直員は基本的に定期検査に関わるのが13ヶ月運転毎の停止の時だけ、保全部門は何回も定期検査があってもグループ内でローテーションを組んで被ばくの低減・平準化を行うのに対し、作業者は定期検査に合わせてあちこちの発電所を移動して作業を行うため、年間の被ばく線量は作業者の方が必然的に高くなりますけど。 ここまでは自分の経験。 後で、実際にどんな管理をしているのか、線量低減のためにはどんなことをやっているのかを書きます。 しかし、何が嫌って、まるで原発労働者が原発の被害者みたいに書かれる事。 高校の同級生Nや別の同級生Yの親父、前に住んでいた場所の近所の人が請負企業にいるので、我慢できませんよ。 昔はともかく、今は管理も設備も除染技術もまるで違うってーのに。
2010年12月31日
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こんにちは。 昨晩から、新潟の(生まれ育った)家に来ています。 自宅と違って高気密高断熱じゃないので、部屋から一歩出ると寒いです。 外には50cm程、雪が積もっています。庭の雪の上には、なにやら動物(恐らく兎)の足跡が。猪や熊の出る職場にいるので珍しくもありませんが、雪の上にあるのを見ると「帰ってきたんだなあ」と思います。 さて、昨晩は越前蟹を食べながら(←あっというまになくなった・・・高かったのに)、数年前の中越沖地震で柏崎刈羽の所内変圧器が燃えた事について、父と議論。 父いわく、「原子力発電所で火災があったのはとんでもないことだ」。 ・神戸の震災と異なり他で火災がなかったため、画面映りを重視するTV局に注目されたこと。(そして、後でNHKが発電所関係者に「やりすぎた、ごめん」したこと。)・燃えたのは所内変圧器で、原子力安全にはまったく関係ない設備であること。・地震で消火配管が破損して水が出なかったが、火災に備えて周りにはコンクリートの防火壁があり、他の建物とも離れていて、延焼のリスクはきわめて小さかったこと。・原子炉の「止める・冷やす・閉じ込める」機能の確保や確認が最重要であり、限られた人員の中、変圧器の火災を後回しにした判断は間違っていない(と私は思う)こと。・道路の混雑により、発電所職員が駆けつけられなかったこと。・自宅が被災して家族とも連絡が取れない中、何日も帰らずに対応した職員が大勢いること。 ・・・などを説明しましたが、まったく駄目でした。 だうやら、「地震に強いなら止めないで発電できるはず」※とまで思っている模様で。 だったら、変電所にも24時間消防車を貼り付けないといけないのではないかなあ。 一日中TV見ているのに、対策として消防車が配備された事や、消火配管が地上に移設された事、 消火用水タンクが複数設置された事、消防へのホットラインが整備された事、変圧器と建屋の間の母線の基礎部が強化された事、なんかは知らないんですよね。 全部公表されているし、柏崎刈羽の職員でない私さえ知っているのに。 つまり、TVではあれだけ騒ぐだけ騒いで、その後にどんな対策がとられたかは殆ど報道されてない、ってことなんでしょうか。 (※、「地震に強いなら止めないで発電できるはず」:実際、私の前の職場の上司の奥さんが言った。旦那は「ごめんよ、みんな」という顔で苦笑していた。)
2010年12月30日
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こんばんは。 新潟から三男へのクリスマスプレゼントとして届いたガンダムプラモデル(ガンプラ)、「ベアッガイ」。 最近、衛星放送でやっていたアニメ「ガンプラビルダーズ」に登場したオリジナル(元のガンダムには登場しない)のプラモデルであります。 幼稚園児の三男は先日TVで「ガンプラビルダーズ」を見て、これが宇宙でジタバタしたり、強敵を相手に奮戦する様を見て(その愛らしさに)すっかり参ってしまったらしく、昨日から「パパ、ベアッガイ作ろう!」と耳にたこが出来そうな程ウルサイので、今日一日かけて作りました。 とは言っても、私がやったのはニッパーの使い方のアドバイスとゲート部の処理、だうしても嵌められなかった肘関節、シール貼りくらい。 基本的に組み立ては全て三男が行いました。 ですので、口の赤い塗料がはみ出しているのはご愛嬌。 さて、このロボット、見かけもとんでもないですが、設定もかなりとんでもないです。 アニメ「ガンプラビルダーズ」の舞台は、ガンダムのプラモデルをシミュレーションで戦わせる「ガンプラバトル」と言ふシステムのある世界。モデラーは全国の模型店に設置されたこのシステムを使って、自分の作ったプラモデルを戦わせることが出来ます。 これはもうほぼそのまま、30年近く前にはやったマンガ「プラモ狂四郎」の世界観です(使えるのがガンプラだけ、また負けてもプラモデルが壊れないのが違いますが)。 この「ベアッガイ」の元になったのは、ガンダムやZZガンダム等のアニメに登場した「アッガイ」と呼ばれる敵ロボット。 組立説明書によると、主人公のガールフレンド「リナ」が、「アッガイ」のプラモデルをベースに、模型店の店長と主人公を奴隷のようにこき使って作らせた(笑)もの。 背中には(小学生の)赤いランドセルを背負い、その中にはミサイル。ランドセルの横についたリコーダー(縦笛)はビームライフル。そして、顔の一見、目に見える黒い丸い部分は、実は強力なメガ粒子砲(ビーム砲)。 頭部は鈍器で、(頭突きで)他のガンプラを一撃で破壊することも可能。 説明書には「メガ粒子砲(目):メガ粒子砲という武器がガンダムにあると聞き、「それは目から出るビーム砲なのね」とリナが勝手に解釈して設置した武器」とか、「リナの家での展示場所は枕元。完成後は一緒に寝ている。」とか書かれていて、爆笑してしまいます。 元のアニメの方もガンプラネタやギャグ満載で結構面白く、ガンプラを作ったことのある方は必見です。ザクレロ(+ザク)対デンドロビウムの対決なんて、正統派のアニメでは絶対見られませんし。 ところで、最近職場付近に熊が出没しており、罠が設置されました。 近隣市町村では人的被害も出ているやうです。 ああ、本物の熊も「ベアッガイ」みたいに愛嬌があればいいのになぁ・・・(まあ凶悪なのは変わりませんが)
2010年12月24日
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こんばんは。 明日は休みを頂いたので、単身赴任先から家に来ています。(本当は休んでいる場合じゃなのにねえ) 何ヶ月か前、私の単身赴任先で市民団体による映画上映会がありました。 映画のタイトルは、「ミツバチの羽音と地球の回転」。 監督は、あの「六ヶ所村ラプソディー」の鎌仲氏。 何回も六ヶ所村に行ったことのある(地元の人の話も聞いたことある)者として、どちらかと言ふと陰の部分にばかり目を向けている「六ヶ所村ラプソディー」に対して少し違和感を感じていた私としては、是非こちらも見に行きたかったのでありますが、残念ながら仕事が忙しくて見に行く暇がありませんでした。 とりあえずチラシは貰って来たのですが、そこに書かれていたのはスウェーデンの再生可能エネルギーに関する事。 今更書くまでもありませんが、スウェーデンは国民の選択により脱原発を目指していましたが、既に現政権はこれを撤回済です。(まあ、与野党が拮抗しているので、今後だうなるかは微妙ですが・・・) ちなみに、世論調査では数年前から半数以上の国民が「脱原発は撤回すべき」との意思を表明しています。 また、原子力発電によって生じる高レベル放射性廃棄物についても、既にエストハンマルに地層処分場が建設されることが決まっています。 これらの動きが映画の公開と前後しているなら、チラシに書かれていても仕方ないかなぁ、と思うのでありますが、そのチラシの置かれていた施設には、手書きで「スウェーデンのエネ政策に学ぼう」みたいなことが書かれた紙も張られていて、「えええええっ?」と思ってしまったのであります。 ・・・確かに、高レベル放射性廃棄物の地層処分場の決定については、我国も学ぶべきところがあります。それも、大いに。 今回はその辺りのことについて触れてみたいと思うところです。 さて、先に書きましたとおり、スウェーデンではエストハンマルへの地層処分場の建設が決定しました。 我国ではその前の前の段階、文献調査でさえも七転八倒している訳ですが、実は建設箇所決定に関するスウェーデンの方式は我国とそうは変わらず、基本的に「自治体側からの申し出を受け入れる」方式であります。 我国でもこれまで複数の自治体において誘致に関する話がありました。実際に手を挙げたところもありますし、検討中である旨を公にしたところもあります。 しかしながら、反対運動(とくに町外からの)の激化や県知事の「作らせない」発言、それどころか少しでも誘致の可能性について言及しただけでも(まるで誘致決定であるかのやうに)マスメディアが大きな報道してきた影響もあってか、これまで全て失敗に終わっています。 これに対して、スウェーデンでは募集に対して複数の自治体が誘致を表明、最終的に二つの自治体に絞られ、その中からエストハンマルが選定されました。 町に落ちる莫大な補助金のおかげでしょうか?・・・実は、補助金の3/4は、最終選考に落ちた方の自治体に渡されました。その(落ちた方の)自治体では補助金の額が増えたことを喜んでいるかと言ふと、さうでもない様です。 現地で誘致担当者に直接インタビューした方によると、担当者は「誘致が叶わず非常に残念だが、町はよい経験をした。この経験は、今後の他の問題解決にも生かされるだろう。」と語ったとのこと。 決定した自治体の方が補助金の額が小さいのは、建設による雇用の確保や地域経済の活性化が期待されるからです。 では、我国とスウェーデンでは何が違ったのでしょうか。 答えは、国民の問題意識、そして廃棄物基金の使い方にあります。 スウェーデンでは、チェルノブイル事故の余波(←北欧には放射性物質が他より多く拡散しました)により、一度は国民の意思で脱原発を決めました。 その時に出てきたのが、「脱原発と言っても運転中の原子炉を直ぐには停止できないし、停止しても放射性廃棄物はなくならない。ではどうしようか?」と言ふ考え。 脱原発政策が結果として高レベル放射性物質に関する国民の問題意識を喚起する結果となったわけです。 そして、大きく違うのが廃棄物基金/補助金の使い方。 スウェーデンでは、NPOや自治体が自主的に勉強、検討する段階においても、(最終的に誘致に至らなくとも)その費用が廃棄物基金によって賄われるシステムになっていました。 これに対し我国では、地層処分の文献調査に名乗りをあげて初めて、その自治体に補助金が渡る仕組みになっていました。 我国にも地層処分を勉強したり誘致を目指したりする市民団体は複数存在しているのですが、例えば専門家を招いての地層処分に関する勉強やJAEAの研究施設の見学と言った、誘致に至るまでの検討の段階においては、これまでは補助は全く出ず、その団体の負担だったわけです。 この違いが、スウェーデンと我国の最も大きな違いなのであります。 (なお、フランスにおいてもエネルギーや原子力に関する市民レベルでの勉強には補助が出るようになっているさうです。) ・・・さて、私は上に、「これまでは補助は全く出なかった」と書きました。 実は、我国でも(誘致とは関係なく)地層処分に関する自主的な調査や検討、勉強会を行う自治体やNPOに対し、補助金を出す制度が始まっています。 既に応募は締め切られ、9団体に対して各200万円までの補助金が出ることが決定しています。(自治体も3箇所、各600万円までの補助が出ることになっていましたが、こちらは決定した旨の発表がないところを見ると、応募はなかったのでせうか??) スウェーデンの成功を見習ったこの活動は、来年度以降も継続実施することを考えているそうですので、興味のある市民団体の方は是非応募していただきたいと思います。(先日、誘致を検討している市民団体の方の話をお聞きした時に、この事をご存じなかったようなので、来年は是非・・・)放射性廃棄物の地層処分事業に関する地域の自主的な勉強会支援http://www.jaero.or.jp/data/01jigyou/2010sien/index.html「地層処分事業推進のための自主的な勉強会等の支援事業」の支援先の決定についてhttp://www.numo.or.jp/topics/2010/101217.html ただ反対するだけではなく廃止後の廃棄物問題についても自ら考えるなんて、やはりスウェーデンの国民は凄い! と思います。 ね、鎌仲監督っ。
2010年12月23日
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こんばんは。 今日のNHK教育のサイエンスZEROは原子力発電でありました。 この番組、昨年のデコミ番組の酷さに代表されるやうに、原子力に対しては厳しい視点での報道が多いNHKとは思えない、気持ち悪いほどの原子力推進番組でありましたよ。(笑) NHKの中の人によると、「番組の方向性を決めてから編集する」のがNHKの方針らしいので、その意味では納得してしまいますが。 番組の始めの約2/3は、順調に復旧を遂げつつある柏崎刈羽が対象。 地震で得られた教訓を元に現場で施される改良工事(東京電力)、新たな情報提供システムの開発(JNES)、そして住民が求める情報の意識調査(新潟工科大学)など。 「地震後に柏崎刈羽では不適合が3000件確認された」とのナレーションを流しながら、画面にはきちんと「蛍光灯の破損などの軽微なものも含む」と字幕を入れたり、また、変圧器の火災についても「周りにコンクリートの壁があるので延焼の可能性は低い」と紹介するなど、細かいところにも気を配った良い説明でした。 私は地震当時、某機関で働いており、地震直後に現場に飛んで防火壁の健全性をこの目で確認したり、また不適合3000件(小さなネジが一個落ちてました、とか、コンクリートのカケラが落ちてました、なんてのものあった)の全てに目を通して分類して・・・といった事をやっていたので、このNHKの対応には好感さえ覚えましたよ。 後の約1/3は、キャンドル炉と、加速器を組み合わせたトリウム利用の紹介でした。 キャンドル炉は実は新しい概念ではないのでありますが、ビル・ゲイツが注目したことで日の目を浴びることになったもの。 トリウム利用も以前から原子力業界の中の人には広く知られたものでしたが、あまりメディアでは取り上げられることのなかったものでした。 これらを紹介したのはなかなか良いことだと思います。 が、しかし! 限られた時間の番組ですので仕方ないのは十分承知していますが、少しばかり「足りない」と思ったところが二つありましたので、補完したいと思います。 まず、「想定されていた地震を上回る加速度が確認された」のグラフのところ。 まるで、「耐震指針で想定されていた地震」=「実際の設備の耐震強度」のようにも取れる表現でありました。 実際には、発電所は「耐震指針」に沿って作られてはいないのですよ。 耐震性よりも、まずは、「止める」「冷やす」「閉じ込める」の機能を満足するために、各系統が設計されます。 この際には金属のもつ弾性限界も考慮し、強度的にかなり余裕を持った(5倍や10倍はざらです)設計がなされています。 実のところ、耐震指針は「指針を満足しているかどうかを確認するため」にしか使われていないできたのが実情だったりします。 ですので、結果的に実際の設備が潜在的に持つ強度は「指針で求められている強度」を大きく上回るものとなっていることが当たり前なのです。 だから柏崎刈羽の主要設備に損傷は一切なかった訳ですね。 で、もう一つ。 番組後半では、新しい原子炉の概念として、前述のキャンドル炉と加速器+トリウムを取り上げていました。 しかしながら、これらの理論を基にした商用炉が実際に成り立つのか、と言ふのはまた別の問題。 これらの技術開発には私も大変期待していますが、今のところは実証炉も作られておらず、実用化には程遠い段階。それなのに、番組ではそのことに全く触れていませんでした。 それらが実用化されるまでの主力は現在の軽水炉であり、再処理されたMOX燃料であり、実用化に近い段階にあるナトリウム冷却の高速増殖炉であり、その先の高温ガス炉であると思います。 今回のNHKの番組を見て、「キャンドル炉やトリウムがあるなら、プルサーマルも再処理も高速炉もいらないよね」とか思ってしまう人が多少なりともいそうで少し怖いです。 まあ、気になる点は皆無ではありませんが、今回の番組は限られた時間の中でよく出来ていたと思いますよ。 80点と言ふところでありませうか。 今度はもう一歩進めて、稼働率70%以上を誇るロシアの高速炉BN-600や、建設中のBN-800の状況、動き出した中国の高速炉、インドのトリウムサイクル計画、潰れてしまった南アフリカのPBMR計画なんかも取り上げてくれると嬉しいです。(我ながらマニアックだなぁ・・・原子力関係者しか見ないかも。) しかし、一番お願いしたいのはフィンランドのオルキルオトとスウェーデンのエストハンマル! 複数の地域が廃棄物地層処分場の誘致で競い合ったと言ふ事実を、電気を使う全ての人に知って欲しい!
2010年12月11日
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こんばんは。 今夜は夕食を食べ損なってしまったので、近所のファミリーレストランに行ってきましたよ。 出たのが0時半、帰宅は2時。歩いて片道30分程かかるのでちょっと遠いかな? ・・・でも車を使うほどの距離じゃないしねぇ・・・ さて、ヒートポンプとともにオール電化の一翼を担うIH。 以前ここで採り上げたIHアイロンを開発した(←ちなみにスチーム機能付も開発中)九州電力さんがまたやってくれました。 その名も、 「IHクーラー」! 。 (←ドラえもん風に) IHの基本的な仕組みは、中学高校で習う(・・・けど普通は皆忘れる)理論の単純な組み合わせです。 コイルに交流を流して電磁界を発生、その中にある金属(鍋の底)に電磁誘導による渦電流を作りだし、金属自体の抵抗によるジュール熱で加熱する・・・と言ふもの。 ところが、今回、九州電力さんが開発した「IHクーラー」は、「加熱」ではなく「冷却」にIHを使うもの。 面白いことに、コンセントにつなぐコードも、内蔵する電池もありません。 使い方は、IHクッキングヒーターの上に載せるだけ。 約30秒で、上部のプレートの表面温度をマイナス10度Cまで温度を下げるとのことです。 一体、どうやって冷却するの??・・・と思ってしまいますが、これも理屈は簡単。 以前からパソコンのCPUの冷却に使われている「ペルチェ素子」が使用されています。 つまり、IHのコイルによる電磁界を電源として利用、誘導電流をペルチェ素子に流し、上側のプレートから吸熱を行うことで「冷やす」のですね。 商品化時の価格は一万円程度を想定しているとのことで、これは売れそうな予感がします。 家庭でのアイスクリームやデザート作り、加熱調理後の粗熱取り(←電気がもったいないので個人的には反対ね)等に使えそうです。 ・・・いや、私も買いますよ、これ。 早く使ってみたい! 情報源:電気新聞
2010年12月10日
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こんばんは。 本日は「ボトムズファインダー」の公開日だったわけですが、子供の幼稚園やら学校やらの行事があったので見に行けませんでした。 来週末に東京で某大学の市民講座に参加の予定なので、その帰りにでも見に行くとします。 今回のネタはタカラトミーの1/24スコープドッグであります。 数年前に、TV放映時(27年も前だよ)のプラモデルが再販されたときに購入したもの。 しかし、こんなものを買うのは余程の物好きだけと見えて、量販店ではあっと言ふ間に投げ売り状態になっていました。 これも、トイザらスで半額で購入したものです。 TV放映時、「1/24のプラモデルは少し短足・手長でカッコよくない・・・」と気になっていた(が改造する技術がなかった)ので、その思いを込めて改造しております。 具体的な改造箇所は下記の通り。 ・頭頂部にパテを盛って丸みを強調 ・バイザー部の上下を削って小型化、スリット(カメラの動く溝)を片側3mmずつプラ棒で埋めて短縮 ・緑のレンズに1/20スコープドッグの赤レンズ用部品を流用、赤のレンズを透明ランナーを削ってで作成 ・二の腕を輪切りにして約2mm程短縮、肘関節部を切り欠いてプラ版で簡単にディテールアップ(肘から先も短くしたかったのですが、パンチの可動機構をそのまま残したかったのでいじりませんでした) ・肩アーマーの位置を約1mm程上へ移動 ・ただの塊にしか見えない左手首をナイフで削り込み、指に見えるように修正 ・太股を輪切りにして約5mm延長 ・膝アーマー凹部内のフィンをプラ板で作り直し ・足首側の関節部を約4mm上へ移動、生じた隙間の中には流用部品等でメカをでっち上げ ・踵の凸モールドを削り、凹に変更 ・GAT-22マシンガンのマガジンをを少しだけディテールアップ。 塗装はビデオ「野望のルーツ」で惑星オドンのレッドショルダー入隊試験、通称「共喰い」で主人公キリコが乗った機体「5番機」とし、タミヤアクリルカラーのNATOグリーンの筆塗り。 前回の1/20と同様に、少し明度を上げた塗料を薄く溶いて凸部への重ね塗りによるハイライト。黒と茶で凹部への墨入れと汚し塗装。 黄色いアストラギウス数字の「5」のマーキングは1/20のデカールの流用であります。 元のプラモデルをご存知の方(←少なそう)はお解かりかと思いますが、初めは少しだけ改造するつもりだったのが、大分変わってしまっています。 やりすぎてボトムズらしくない脚長ヒーロー体型になってしまった訳ですが、楽しんで好きなやうに作るのが実物の存在しない模型の醍醐味だと思っていますので、まあこれもありかな、と。 さて、ボトムズの新作映画公開に合わせ、ここまで1/20、1/24とやって来たわけですが、次回はさらに小さく、1/35です。 ・・・しかし、来月始めの公開までに完成するのかどうか、非常に怪しいです・・・
2010年12月04日
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こんばんは。え~っと、タイトルにつられてしまった方、すみません。これ↓の話題です。 タカラトミーのミニカーブランド、「トミカ」は、新たな車種を製品化するにあたり、旧車種の製造を終了し、そのナンバーを新たな車種に振り分けるのが通例となっています。 三菱自動車の「i」の登場は2006年。今年2010年は新たに「i-MiEV」が製品化されましたが、これにともなって旧「i」はナンバー落ちしてしまいました。 尤も、モデルチェンジしたからといって旧ナンバーが新モデルに継承されるわけではなく、例えば人気の「トヨタ プリウス」では旧モデルはNo.105でしたが、新モデルはNo.89になっています。 以下、「i」と「i-MiEV」を比較してみました。 銀の質感は右の「i」の方が細かくて綺麗です。一見、塗装以外は同じように見えますが・・・ 正面アップ。 フロントガラス下の段の数に違いが。左の「i-MiEV」は右の「i」より段の数が少ないです。 これ、実車(現行モデル)の形状は同一です。 「i-MiEV」の製品化に合わせて修正したのでしょうかね。 横アップ。 良く見ると給油口のデザインが変わっています。(「i-MiEV」は「給油」ではなく「給電」になるわけですが) また、実車では一緒だと思うのですが、ドア下部とその下の車体の曲面が微妙に違います。 写真では見えませんが・・・ トミカのトレードマークでもある5つ穴のホイールも、穴の大きさが違いますね。 そして問題の床下。 形状の違いに加え、「中国製」が「ベトナム製」に変わっています。 もしかすると、「中国製」の「i-MiEV」もあるのでしょうか。流石に同じ車種を複数買うほどのマニアではないので、ちょっとこれはわかりません。(いい年してトミカを買うのも十分マニアなのかも知れませんが) 以下はおまけ。 「i-MiEV」関連商品です。 三菱純正のミニカー。 以前、三田のショウルームに実車を見に行った時に購入したもの。 売れていないのか、かなり値引きされていました・・・・嬉しいやら悲しいやら。 同じく、三田で購入したポロシャツ。 職場でこれを着ていたら、「お、ついに買ったのか!」と数人に勘違いされました。 いや、うち5人家族なので乗れないんです・・・ 近所のコンビニで購入したチョロQ。 買って箱を開けるまでカラーリングは解りません。 これはNEXCO東日本仕様ですが、他に市販車タイプ2種、試験車両タイプ(上のミニカーと同じ)、東京電力タイプ、神奈川県警パトカー、シークレットが存在します。 ・・・東京電力タイプか試験車両タイプが欲しかったのに。 今回は実験的に写真中心でちょっとマニアックな話題にしてみました。 実車の「i-MiEV」は夏に単身赴任先の地域のエコロジー関連イベントで助手席に乗せてもらいましたが、加速が結構良好で、殆ど音がしないのがなかなか面白かったです。 では、また来月。
2010年11月20日
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こんばんは。 昨日はアニメ「装甲騎兵ボトムズ」新作の連続公開「ボトムズフェスティバル」の開幕と言うことで、早速、新宿バルト9で第一弾「Case:IRVINE」を見てきましたよ。 この「装甲騎兵ボトムズ」は1983年のTV放映から、途中に空白期間を挟みながらも27年も続いているシリーズで、先日子供ら三人に連れられて見に行ったガンダム00と同様、劇場には親子連れも見られました。 ・・・ただ、ボトムズは「親」と言ってもだう見ても40代後半、「子」と言ってもハイティーンだったりもしますが・・・ 今回の新作「Case:IRVINE」の主役クラスは敵も味方も今風の美少年・美少女ばかり。 こう言ふのが苦手な私は実はあまり期待していなかったのですが、結論から言ふと、「結構良かった」です。 AT(ロボットね)のデザインが後半になって凄いことになってしまい、疑問点がある(短時間であんなトンデモ改造が出来るのか、元のATにかかる荷重は大丈夫なのか、とか)のと、もう空を飛ぶ寸前のATらしからぬ機動力は従来の「ボトムズ」から大きく逸脱している訳ですが、個人的には「いいよ、もう許す」と思ってしまいました。 で、この「ボトムズフェスティバル」に合わせて、これ。 数年前に作った、バンダイの1/20スコープドッグであります。 非常に出来のよいプラモデルなのですが、股関節の位置が下過ぎるやうに思えたので、本体側の軸を一度切断して上に移動してます。 塗装はタミヤアクリルカラー。 まずは普通に塗った後、明度を上げた塗料を薄め、凸箇所に何度も重ね塗りしてハイライト。ドライブラシとは少し違います。 ここで付属のデカールを貼り グレイで塗装剥がれを再現。 黒や茶を薄めて数回に分けて凹箇所や影箇所に塗り込み。ここまで全て筆塗り。、最後に艶消しクリヤーをさっと吹いて完成。 これはおまけ。 ビデオ「ペールゼン・ファイルズ」のDVDの第1巻限定版についていた小さなスコープドッグ(バーコフ分隊キリコ機)。 基本的に完成品ですが、塗装し直しています。 じゃ、また。
2010年11月07日
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こんばんは。 北海道知事が、「知事は24時間、道民の生命と安全を守る義務があるから、育児休暇も休暇もない」「災害時に陣頭指揮をとる必要がある」様な発言をしてしまったとか。 「何言ってるんだろうねえ」と言ふ感じです。 いや、この方の仕事に向けた意気込みが素晴らしいのは解りますよ。 が、休暇中であっても、災害が発生したら休暇を返上して駆けつける、と言ふ選択肢もありますよね? 私も職場の災害対応要員の一人で、非常時の連絡用の携帯電話を持たされています。 何かあった場合にはすぐに職場へ駆けつけろ、と言ふことで持たされているもので、まあ飲み会を途中で切り上げたり、真夜中に電話で呼び出されたり、と言ったことも何度かあります。 かつての上司の中には、家族旅行を途中で取りやめて駆けつけた人もいます。 この様な「休暇中の連絡/対応体制」をしっかりと構築しておけば、まあそれなりに休暇はとれるのではないでせうか。 それもできない、知事がいないとまったく仕事にならない、災害時も知事一人いないだけで初期対応さえ出来ない・・・と言ふのであれば、北海道庁の危機管理体制の基盤は極めて脆弱なのではないかと思います。 実際に災害が発生した場合、そんな組織では対応なんてまともにできないでしょう。 そもそも、こういった危機管理体制を整備するのは、最終的には首長である知事の責務なのでは。 もし、私の勤める企業のトップが、「社長は24時間、安定供給を守る必要があるから、休暇などない」と行ったとしたら、そんな人の下では働きたくないですね。 ところで、最近の首長や議員の育児休暇については、大阪府知事も含め、「世間の感覚からずれている」と批判する声もあります。 が、私には、「俺が休めないのに、何でお前が休む?!」と言っている様に見えて仕方がありません。 休める人は休めば良いじゃないですか。 仕事は「どれだけ休暇を取らなかったか」ではなく、「どれだけ成果を挙げたか」で評価されるものでせう。 ・・・ま、あまり能力のない私は、人並の成果を出すためにはあまり休めませんけどねえ。
2010年10月30日
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昨日は普段出かけることのない都会(東京)へ折角出かけましたので、秋葉原でプラモデルとか関連書籍を買い込んで来たのであります。 まずはこれ。 渋すぎる工作機械のプラモデル。 スターウォーズ関連の模型で国際的にも非常に高い評価を受けている我国のプラモデルメーカー、ファインモールド社のマシニングセンター。 マシニングセンターとは、プログラミングによって工具を切り替えながら自動で金属を加工する工作機械であります。 このモデルは最新型でありますが、実は私は古いタイプ(当時は新型でしたが)は実際に使ったことがあります。 私が通っていた高校は工業系で、電気炉とかシェルモールド機とか旋盤とかフライス盤とかボール盤なんかが普通にあったのですが、それらの機械の中で最も巨大で目立っていたのが当時新型だったマシニングセンタでした。 課題として図面を渡され、その通りに加工するのが授業の課題。 加工に適した刃物(工具)を選び、加工しろを計算してからプログラミング。 でもって成績は図面の通りに加工出来たか否かで決まります。 模型雑誌の製品紹介記事で見かけてからずっと欲しかったのですが、家(及び単身赴任先)は少し田舎であるためこの手の特殊な模型を扱っている模型店などなく、これまで購入はできないでいました。 青春の思い出の一つ、と言ふ訳であります。 ところで、このプラモデルの解説書に登場するふじたゆきひさ氏によるイラストの女の子の名前は「遠藤みる」・・・これには笑いました。(工作機械で使う刃物の「エンドミル」ですねー。) ちなみにこのシリーズ、フライス盤もあります。こちらは油ギトギトに汚し塗装すると楽しそうです。 もう一つはこれ。 SA-77シルフィード。 SEGAの懐かしのゲーム機「メガドライブ」用のCD-ROMシューティングゲーム、「シルフイード」の主役機です。 実は大元はNECのパソコン、PC-8801Mk2SR用のワイヤーフレームのゲーム。子供の頃に人から借りてプレイするも(私には)難易度が高くてクリアできず、ずっと復讐の機会を狙っていたところに発売されたのがメガCD版。 メガCD版は思い切りやり込んで、ハードモードでもコンティニューなしで楽々クリアできるところまで行きました。 アクション系のゲームが大の苦手だった私が珍しく最後まで完全攻略できたゲーム、と言ふことで、これまた懐かしさ故に買ってしまいました。(マイナーなメーカーなので、玩具屋等には置いてないのよ) でもって最後はこの書籍。 昔、模型雑誌ホビージャパンで連載していた「SF3Dオリジナル」の記事の総集編。 当時はガンダムのプラモデルが大ブームで、私もガンダムから入って主に戦車模型を作るようになり、丁度ホビージャパンを買い始めた頃に連載が始まったのがこれ。 当初は横山宏氏によるデザイン・自作モデルが雑誌に連載されていましたが、人気を博してプラモデル化に至りました。(当時は奇跡のような現象だった) これがもう大好きで、初めてプラモデルの3個買い、4個買いをしてしまったのがこのシリーズでした。主力兵器のAFSは4~5個、新型のSAFSはバリエーション含めて6~7個買った記憶があります。(ゲームや特撮ビデオも勿論買いました。) 戦闘機のフレーダーマウスだけ買い逃してしまったのが今でも悔やまれます。 実はSF3Dには思い出がありまして・・・敵側の主力兵器であるPKAを制作中、パテを早く乾かそうと電気スタンドの直ぐ下に置いたままにし、風呂に入って戻って来たところ、なんと部品が熱で溶けて変形していました。 変形はもう修正が不可能な程だったので、泣く泣くプラ棒とプラ版を使って改造。「SAFSに対抗するために作られた試作型じゃい」と勝手なオレ設定をでっち上げ、多重露光でAFS小隊との対決の特撮写真を撮ってメーカー主催のフォトコンテストに送ったところ、・・・・こんなものを貰ってしまいました。 今回の復刻版にもしっかりと私の名前(だけ)は入っており、「災い転じて福となす」とは正にこのことであります。じゃ。
2010年10月16日
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久しぶりです。 ここのところ、職場のトラブル対応で少し忙しくて・・・ 先週は3週ぶりに家に帰って来てはいたのですが、パソコンを使う気になれなくてブログも放置してました。(仕事で一日パソコンの相手ばかりで、もう見るのも嫌でねぇ。) と言ふわけで、本日は、東大の「科学技術と社会安全の関係を考える市民講座2010」第2回「科学技術リテラシーを考える」に行ってまいりましたよ。 この講座への参加も今年で3年目。一昨年と昨年は全ての講座に参加したのですが、今年は異動で勤務地が遙か遠くになってしまったので、5つの講義の中から幾つか選んで参加することにしています。(ちなみに第1回目は「原子力」。・・・今更と言ふ気もしたので参加しませんでした。) 本日の講師の皆様ですが、一人はあの北大の鈴木研究室(←科学に詳しくない人でも、これだけ騒がれていれば流石に知らない人はいないよね?)で学んだ山科直子氏。東京工業大学で科学コミュニケーションの研究をされています。 もう一人は、新座市を中心に環境NPOの理事長として活躍、エネルギーに関する教育ボランティアもされている荻原洋志氏。 ・・・・そして残る一人は、「あの」菊池誠氏。 いや~、Eメールで届いた開催案内で講師名を見たときに自分の目を疑いましたよ。「あの」菊池誠氏ですよ。「と学会」での活動やニセ科学批判で知られる・・・ 同姓同名の別人(オイ!)がいるのかとも思いましたが、本日配られた講師プロフィールの眼鏡と長髪と無精髭は間違いなくあの菊池氏。(しかし、上の写真の山科さんの写真とのギャップが凄いことに・・もう少しなんとかならんのか(笑)) 本日の会場の参加者の中には、原産協会の宅間さんの姿もありました。宅間さんはほぼ毎回参加している様ですが、菊池さんの話を宅間さんが聞く・・・と言ふのもなんだか凄い構図です。 と言ふ訳で、今回は主に菊池氏の話の中からかいつまんで。 菊池氏の専門はニセ科学(←違うよ(笑))と言ふことで、発表の内容は「ニセ科学問題を通して、科学リテラシーや科学コミュニケーションについて考える」と言ふものでした。●ニセ科学とは何か 「ニセ科学」は(勿論明確に定義された言葉ではありませんが)、「科学であるかのように装っているが、実は科学とはよべないもの」。 見かけが科学的であり、一般の人には科学と区別が付かないこともあるとのこと。●代表的なニセ科学問題 歴史的に重大な問題として、創造論科学(Interigent Designね)、ソ連のルイセンコ問題、科学的知識のあるはずの研究者まではまったオウム真理教、そして有名な水俣病問題。 最近の話題として、家電メーカーも失敗したと考えているマイナスイオン、血液型性格判断、波動や「水からの伝言」、評価もされず「良いもの」として川に撒かれるEM菌、ゲームが子供の脳に悪影響を与えるというゲーム脳、磁気水や活性水、そして話題のホメオパシーが挙げられました。 これらの中で、オウム真理教の地下鉄サリン事件については、科学的「知識」のある研究者が実は科学的「思考」を身につけていなかった(=教育が間違っていた)のではないかと指摘。 また、小学校の道徳で取り上げられ問題となった「水からの伝言」(「ありがとう」良い言葉をかけると氷は綺麗な形の結晶になり、「ばかやろう」と悪い言葉をかけると結晶にならない、と言ふ極めて馬鹿馬鹿しい理論)については、mixiでの討論を元に、信じる者には幾つかのパターンがあることが解った、と報告されました。 書籍に掲載された証拠写真を見て「科学的なもの」と思っていた人は、その誤りを指摘されれば、信じることを直ぐに止めるのですが、問題はそうでない人。 「科学的に誤りなら、科学のほうが間違っている」のだそうで、かける言葉で結晶の形が変わることは嘘ではなく事実だと絶対視した上で、「『科学的に誤っている』と言うのではなく、何故言葉に反応するのかを解明すべきである」のだそうです。 ホメオパシーもそうですが、科学で解明できないのは、まだ科学がそこまで進んでいないからなのだそうで・・・ 発表後のパネルディスカッションにおいても、「科学で説明してもそれを受け入れることが出来ない人にどう説明すべきか」と言ふ事が、一つの論点となりました。 結局これは個人の思考の違い(好き/嫌い・リスクの感じ方の違い)に起因するもの、と言ふことで、明確な答えは出なかった訳ですが・・・ まあ、そうですよね。 あらゆることについて自分を勘定に入れずに見聞きし解り、科学的な思考ができる人ばかりであったら、ホメオパシーなんて言ふおバカなものはこの現代に生き残っていないですよ。 ただ、僕なんかは小~中学の義務教育や、中学時代に愛読していた科学雑誌やブルーバックスでこの辺りの考え方をある程度学んだ様に思うので、やはり子供の頃の教育が大事なのかなぁ、と思うのですが・・・(でもやはりトドメは大学かなぁ。) 科学技術コミュニケーションって本統に難しい。 他にも、菊池氏からはインチキ脳科学やホメオパシーやアーサー・C.クラークの三原則の話、山科氏からは同じ情報から導かれる個人の結論の違い、荻原氏からは市民ベースでの子供や大人のエネルギー勉強会の話など、非常に興味深い話がありましたが、また今度。
2010年10月16日
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こんにちは。 まあ、仕方がない、と言えば仕方がないのですが・・・ これ。ダイヤモンドパワー 石炭火力発電所の建設断念http://www.sankeibiz.jp/business/news/100908/bsc1009080503004-n1.htm 日本化成とダイヤモンドパワー社が協力して設置を検討していた、福島県の小名浜火力発電所が正式に計画中止となってしまいました。 石炭火力は価格が比較的安いなどのメリットから、製造業での自家発電の他、電力自由化に伴いPPS(特定規模電気事業者)での導入が行われてきました。 しかし、単位発電電力量あたりのCO2排出量は最も多いため、最近では計画時の評価で経済産業省/環境省から厳しい条件を要求されることが増えています。 策として、PPS側は最新鋭設備の導入、風力・太陽光発電設備の設置、あるいは他社からの自然エネルギーによる電力の購入などによって、売電時のCO2量の削減を図ってきました。 小名浜石炭火力においても、経済産業省からの勧告を受けて当初計画からの大幅な設計変更を検討していましたが、残念ながらついに「計画中止」となってしまいました。 こうなってしまった要因は幾つかあると思いますが・・・・石炭は旧来は価格が比較的安定していたが、近年は新興国のエネルギー消費や石油価格変動の影響を受けて価格が不安定となっており、リスクが増大している。(昔は石炭価格は石油価格の影響はそれほど受けていなかった。)・地球温暖化問題が優先事項となり、自然エネルギーへの国の期待とともに化石エネルギーに対しては厳しい評価が行われるようになっている。(小名浜火力はIGCC(石炭ガス化複合発電)並みにするよう勧告された。)・最新鋭機器の導入には費用がかかるため、スケールメリットが必要。小規模発電所への最新機器の設置は建設費、つまり発電単価の上昇を招く。(小名浜火力は200MWクラス2基を検討していたが、勧告を受けてこれを400MW1基に変更。それでもIGCCは困難なため、バイオマス混焼率の引き上げを検討していた。) 前にも書いたかも知れませんが、PPSが「安くてCO2排出原単位の低い原子力の電気を購入したい」と悲鳴を上げていたりするのが実情です。 この分では、今後、小規模PPSによる新たな石炭火力の建設は実質不可能なのではないでしょうか・・・余計な一言 全然この辺りの事情が解らない人もいて、「原子力発電をやめても企業の自家発分やPPS分を買い取れば良い」と主張しているのには、目が点になってしまいます。 この人、面白いことに「風力発電もいらない。太陽光と家庭用燃料電池がある。」なんて主張しています。 太陽光は発電単価が非常に高いのですが、それ以上にエネルギー密度が非常に低いのも問題です。買取制度が太陽光導入に拍車をかけているドイツでも、電源全体の1%にもなっていません(2008年実績で太陽光は0.6%、風力は6.5%)。 燃料電池には(今のところ)天然ガスが必要ですが、これをどこから調達するのでしょう。ロシアのサハリン2ですか?ではまた来週。
2010年09月12日
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先日、寮でとっている朝日新聞を見て驚きました。 日本学術会議がホメオパシーを「荒唐無稽」として一刀両断したニュースがトップ記事となっていたのであります。 いつもは朝日新聞を批判することの多い私ですが、この件に関しては全面的に応援しています。(なお、一面ではありませんが、週末には読売でも取り上げられました。) 以前にも触れましたが、ホメオパシーは信者の間では「代替医療」などと呼ばれていますが、「医療」と名を付けるべきではない、只のトンデモです。 人体に病気と類似した症状を与える物質を選び、それを水等の溶媒に溶かし込んだ上で、確率的に元の物質の分子が一つも残らない位まで希釈します。(いろいろな流派があり、「機械でやってはならない」と主張する流派もあるやうです。) この「単なる水」を砂糖の粒に垂らすと、彼女らが「レメディ」と呼ぶ物体の出来上がり。 分子が一つも含まれていない訳ですから、どの「レメディ」も全く同じ「只の砂糖」なのですが、彼女らはこれをいろいろと組み合わせて(砂糖にしては)高い値段で信者の皆さんに売りつけています。 元になる物質の多くはハーブなどの植物や動物の一部、花崗岩などの鉱物、そして水銀のような毒物と様々ですが、中には「ベルリンの壁」「原爆で生き残った柿の木」なんて妙なものまで。 症状によってこれらを単一で、あるいは複数組み合わせて使用するのですが、この選択基準もたいへん妙なものです。 例えば、「放射能に効く砂糖玉」(えっ?)のレシピには、キノコを材料に使った(最終的には1分子も含まれないので、「使っていない」のですが)砂糖玉も使われます。 普通の人は「なんで放射能にキノコが?」と思いますが、その理由たるや「原爆のキノコ雲に似ているから」なのだとか。 また、キノコは男性器の象徴として、そちら方面の砂糖玉レシピにも使われるようです。 いやもう、こんなののどこが「医療」なのかと驚きます。 しかし、笑ってばかりもいられません。 ホメオパシーの「同じ症状を与えるものを薬として使う」という考え方が、治療に用いられることがあります。 あるホメオパシー関連団体のウェブサイトに、信者さんから、「子供が花火で火傷をしてしまいました。どうしたら良いでしょう。」との質問が寄せられました。 火傷は炎症による悪化を抑えるために水などで冷やすのが基本であり常識なのですが、この信者さんはこれに頼らずに砂糖玉に頼ろうとしたのでしょうか。 この時点でこのお母さんもかなり困った方だと思うのですが、この質問に対するホメオパス(まあ、指導者ですね)の回答がまたイカレています。 「火傷は水で冷やさずに蒸気をあてなさい。」 これはいくらなんでも「ありえない」処置ですよ。 また、さらに恐ろしいことに、単なる砂糖玉を使用することで、本来受けるべき医者による診断や投薬から遠ざかり、症状が悪化するケースが医者のブログ等でも紹介されています。 新生児に対してビタミンK2シロップを与えずに砂糖玉を与えて死なせた助産師の話は既に大きく報道されていますが、この他にも、行うべき治療を行わずに砂糖玉に頼った結果、症状が悪化したケースがブログ等で複数見受けられます。 自分で勝手に苦しむ分には構わないと思うのですが、中には、母親が喘息やアレルギーの息子に対して医者が処方した薬を与えるのを拒否し、代わりに砂糖玉を与えてしまい、結果として子供が苦しみ続けることになっているケースもあります。 薬で簡単に直すことが難しい病気であっても、薬によって苦痛を軽減しQOLを上げてあげることはできます。親が「ホメオパシーの実現」という目的化された手段の達成、つまり自己満足のために子供を苦しませているわけですから、もはや親としての資格はないものと思います。 朝日や読売によるホメオパシー批判記事はこの手の人たちにこそ読んで頂きたいものなのですが、残念ながら信者にはこの切なる思いは届きません。 朝日新聞の記事に対し、信者からは「医療業界から金を貰っているに違いない」と、陰謀論と結びつける声も出ているようです。 また、ホメオパシー団体の一つは、「荒唐無稽」とした科学者集団である学術協会を「非科学的だ」と逆批判しています。 「科学」を「非科学的」と批判する、ということは、一般的に我々が使う「科学」と、ホメオパ信者たちが使う「科学」とは、言葉は同じであっても意味するものは全く違うのでしょう。 いっそ、「これは一般に言う「科学」ではありません。希釈することでホメオパ神の波動を増幅し、ホメオパ神の肉体である砂糖玉に滲み込ませて体に取り込むことで神と一体化する「ホメオパ科学」です。学会員にしか効き目はありません。」とか言い切ってくれれば良いのに。 信じるものは救われる。
2010年08月29日
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インターネット上にある、ジブリにクレーム攻勢をかけるに至るやり取りに目を通しました。NUCNUCさん指摘の通り「私の好きなジブリはこうじゃなきゃダメ。だから原子力関連PR施設の中に店なんか出しちゃだめなの。」と言った持論からトンデモ陰謀論にまで話が及んでいて、これの相手をしたジブリの担当者も相当辛かっただろうなあ、と思います。ジブリとしてはいろいろと悩んだ末にあのような「『原子力』を明記しない」回答になったのでしょう。・・・だいたい、ジブリや宮崎駿のアニメにエコを中心に据えたのってありましたっけ? カリ城の次元なんて平気でタバコのポイ捨てしていますよね。 トトロの舞台は自然が多いけど、時代設定がS30年代なだけ。 ぽんぽこは人間に負けながらもしぶとく生き続けるタヌキの話。タヌキ側の視点に立ちながらも、開発を悪とまではしていません。 もののけ姫では、人間がシシ神を殺すことで結果的に生命力を解き放ち、「旧い森」を破壊して別のものに作り替えてしまってます。 火垂の墓は原作者が強烈な反原発派だけど、それだけ。反戦メッセージは原発には関係ありません。On Your Mark は制作意図からして微妙なところですが。(笑)結局、ジブリのアニメにある優しさ(みたいなもの)と自然が多い舞台設定、そして背景絵師の力が、エコのイメージの源泉になっているんでしょうかね。あ、今回は纏まりませんね。ごめんなさい。
2010年08月21日
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おはようございます。 福島県富岡町に、東京電力のPR施設、「エネルギー館」があります。 この建物の一角には、ジブリのキャラクターを扱うお店、「どんぐり共和国」が出店されており、人気スポットとなっています。 ところが、この「どんぐり共和国」が、ジブリからの指導によって閉店されるとの話が出ているようです。 「何故、今になって・・・」と思ったのですが、どうやら最近になってインターネット上の「原子力反対派」の目にとまり、ジブリに対してeメールや電話で集中的にクレームをつけた模様です。 尤も、閉店に関するジブリの発表では「原子力」には触れずに、他社とのタイアップに問題があったように表現されてはいますが・・・ 恐らく、ジブリにクレームをつけた方の多くは、実際にこの施設を訪れたことがないのではないでしょうか。 「エネルギー館」は、原子力のPR施設である以上に、地域の方(特に親子連れ)の憩いの広場としての役割を果たしています。 休日ともなれば近くの大型店に買物に来たついでに寄る親子連れも多く、子供達の笑い声が響きわたります。(田舎であり、近くに屋内で遊び回れる場所がないので、特に雨の日は大人気です。) 「どんぐり共和国」はそんな親子連れのいる光景の中に存在しています。 「エネルギー館」自体は近くにある福島第二原子力発電所の関連施設ではありますが、「どんぐり共和国」はこれとは独立した位置付けとなっています。 トトロが原子力の安全性を強調したり、キキが原子力の必要性を語ったりはしていません。 確かに売上の多くは見学目的のお客様によるものでしょうが、ジブリのキャラクターが原子力をPRしているわけではないのであります。 原子力反対も結構ですが、もう少し地域の方のことも考えて欲しいなあ、と思いました。 地域の方の努力や協力で作られた電気を使っているのでありますし。 そのうちに、「原子力PR施設ではジブリの映画を上映するな」とか言い出すんじゃないかと本気で心配しています。
2010年08月21日
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こんばんは。 先週、私の弟と母に連れられて、長男が上海へ行って来ました。 仕事でしか海外に行ったことのない私にとってはなんとも羨ましい限りですが、まあそれはさておき、面白かったのが長男の中国土産。 上の箱の写真の通り、「熊猫」、つまりジャイアントパンダを模った形のチョコレートなのでありますが、蓋を開けると・・・ こんなことになっています!(注:家族が幾つか食べたので減っていますが、本来は12個入りです。) ・・・・・妙に隙間が大きいような気が・・・ 箱の大きさは20cm以上、厚さも3cmくらいあるのですが、ええっと、中身の方は・・・ これには買ってきた本人も苦笑。 箱のふたにはきちんと「12個入り」と書かれていますし、ふたに載っている写真はほぼ原寸大なので、まあ正直と言えば正直なのかも。(笑)
2010年08月08日
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こんにちは。 今週末は3週間ぶりの帰宅であります。 先週、あんまり天気が良いので、昼休みに職場近くの丘の上から海を撮影してみました。 職場の近くには小さな漁港や海水浴場が幾つもあり、結構のどかな場所です。 また、すぐ裏は山であり、猿や猪、さらにはなんと熊までが普通に出没するようです。 盆明けには地元の集落の夏祭りに参加することになっており、今から楽しみ。 結構リアルにこの辺の環境に近いです。 ↓ ぼくのなつやすみ4 ぼくのなつやすみポータブル2 ・・・というわけで私も1週間夏休みです。 昨年までの職場では、与えられた夏期休暇は3日間。 それさえ消化できないこともあったのですが、今の職場はなんと7日間!。 幸い、まだ異動したばかりで大した仕事を任せられていないので、今年は夏休みを纏めてとることにしました。新品PSP ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!
2010年08月08日
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こんにちは。 昨日は長男と三男を連れてトイ・ストーリー3を見てきました。 実はディズニーのアニメはあまり好きではないのですが、独身の頃にCG技術につられて1作目を見て以来、このシリーズだけは好きでずっと見ています。 トイ・ストーリー2の時には、まだ小さかった長男にウッディとバズのリアルサイズの玩具を買い与えていました。 手元にはクリスマスツリーの横でウッディを抱いて笑う2歳の長男の写真があります。 映画の中のアンディと同じように、ウッディやバズで一生懸命遊んでいた長男も、今は中学生。流石に「ごっこ遊び」をすることもなくなり、二人は他の玩具と一緒にどこかへしまってしまいました。 このように、成長してしまった子供と玩具(しかも本当にバズとウッディ)の関係は実際に目にしていることもあり、ラストシーンには恥ずかしいことに涙が出てしまいましたよ。 今度の休みに二人をさがしてみようかねぇ。
2010年07月19日
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おはやうございます。 読売新聞にこんな記事。 ビタミンK不投与で乳児死亡…母親が助産師提訴 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100709-OYT1T00173.htm> 助産師が所属する団体は「自らの力で治癒に導く自然療法」をうたい、錠剤について>「植物や鉱物などを希釈した液体を小さな砂糖の玉にしみこませたもの。適合すれば自>然治癒力が揺り動かされ、体が良い方向へと向かう」と説明している。 これは所謂「ホメオパシー」と言ふトンデモ似非医療の一つであります。 様々な薬品や毒物を極限まで水で薄め、それを砂糖に滲み込ませて「レメディ」と呼ばれる偽薬をつくり、患者に投与するもので、特徴は「水で薄めれば薄めるほど効果がある」と言ふ点。 もとの物質の分子がひとつも残っていないやうな、つまりは「ただの水」が最も効果がある、と言ふのですから、普通に義務教育をこなした人であれば「こんなのは嘘である」と直ぐに気付くはずのもの。 良くてもプラシーボ効果くらいしかないはずで、今は主に途上国の貧困層の代替医療として使われています。 この事件では、助産師が母親に黙って子供にビタミンKの変わりにこの只の砂糖を与え、その後も「錠剤を与える」とだけ伝えてこれを続けたもの。 結果として子供はビタミンK欠乏症で死亡してしまいました。 レメディが直接の原因ではない(ただの砂糖なのだから当たり前だ)のを良いことに、某ホメオパシー団体は「両親のミネラル不足やマヤズム的問題、医原病が胎児に受け継ぐ事などもある」などとして、子供が亡くなったのはその親や現代医療に原因がある、とまで言い切っています。 これ、酷すぎますよね。 ところで、民主党には、このインチキ医学の研究に金を出そうと発言しているN厚生労働大臣や、保険適用対象にしよう、などと目論んでいるS議員がいます。 世も末ですよ、こりゃ。参考Skepticism is beautiful 「ビタミンK欠乏症問題」 http://d.hatena.ne.jp/lets_skeptic/20100709/p1Not so open-minded that our brains drop out. 「ホメオパシー助産師が提訴された件について」 http://d.hatena.ne.jp/Mochimasa/20100709/1278678386ホメオパシー - Wikipedia ←早速更新されています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/ホメオパシー
2010年07月09日
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こんにちは。 例の「重力発電」絡みで、偽科学や代替医療に関するブログをあちこち見て回っていたのですが、「これは・・・」と思うブログを2つほど見つけてしまいました。 ある女性は、自分の子供が風邪で高熱を出しているにも拘らず、医者から貰った薬を使わずに手をかざして「ヒーリング」。 ファンタジーRPGの「僧侶」にでもなったつもりなのでせうか・・・(D&Dのキュア・ライト・ウーンズとかソードワールドRPGのキュア・ディジーズとか?) 最終的に子供の自然治癒力で回復に向かったから良かったものの、そのまま悪化していたら・・と思うと、同じ親として寒気がします。 また、別の女性は、喘息の発作で苦しむ子供に通常の医療を受けさせず、「レメディ」と呼ばれるただの砂糖玉を与え続けています。ただの砂糖玉なので、得られる効果はプラシーボだけ。 何が酷いって、学校での発作時に救急車を呼ぼうとする学校関係者の申し出を完全に(泣いてまで)拒否している点。 この子は母親による医療ネグレクトによってそのうちに殺されてしまうのではないかと心配です。 この手の「非科学信者」たちは、外野が何を言っても恐らくムダ。 ブログにコメントを付けたところで、コメントが削除されたり、「非科学的であろうが関係ない」と返されたり、またはブログを閉鎖して終わりでしょう。(実際、これらの反応を幾つも見てきました。) 願わくば、最も身近な親しい人(出来れば亭主)が助けてあげることを・・・
2010年07月03日
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こんばんは。 異動によって昨日から職場が変わり、強制的に引越し休暇をとらされることになったため、暫く自宅待機です。(こちらとしては一日も早く戦列に加わりたいのですが、まあ仕方ありませんね。) さて、私は信者の一人としてFSM教(Church of the Flying Spaghetti Monster)のウェブサイトを時々見ているのですが、ここに、痛いほどの神への愛が見られる自動車の写真が掲載されていました。FSM Race Car at LeMons 500http://www.venganza.org/2010/06/24/fsm-race-car-at-lemons-500/ クオリティの高い(笑)我国の痛車と比較するとやっつけ仕事と言いますか、全然ダメなレベルでありますが、「よくやるなぁ」と思います。 以前掲載されたこの「Hentai-style」もかなりイっちゃっています。Hentai style http://www.venganza.org/2010/05/22/hentai-style/ 我国の誇る本家アニメ絵と比較すると「萌え」の要素が全く足りずダメダメですが、向こうの人なりの創造神への愛が感じられます。 しかし、「HENTAI」って国際的に認知されてるんですね~。 ちなみにこのFSM教、神の存在や創造論・ID(インテリジェントデザイン含む)を否定する者が、米国公立学校へのID論導入に反対するために作った偽宗教。 麺類が聖なる食べ物で、祈りの言葉は「RAmen」(笑)。 詳しくはWikipediaで。
2010年07月02日
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こんにちは。 今回は異動前の最後の書き込みです。 最近、トンデモウォッチャーとして悩んでいる(と言うほどのものではありませんが)ことがあります。 それは、「トンデモやニセ科学を放置すべきか否か」と言ふ点。 昔、自称「原発反対活動家ではない」方によるトンデモ文書について、当時のボスと話した際に、「(反論する価値もないから)放っておきなさい」と爆笑されたこともあり、基本的にこれまでは「トンデモは反論などせずに放置、日常と乖離した理論を楽しむ対象」との考えでいました(まあ、たまに相手をすることもありますが)。 しかしながら、これらニセ科学やトンデモを商売として儲けている者もおり、現実にそれに騙されて経済的な損失を被っている方もいます。 これを「知らなかった方が悪い」として自己責任論にもって行ってもよいものなのかどうか・・・ また、昨日の「重力発電」は明らかにトンデモなのですが、だうも本人はそのことに気付いていないやうにも見えます。これを「詐欺」と言ってよいのか・・・ う~ん。 ところで、最近になって、反原発のウェブサイトにはニセ科学やトンデモを合わせて取り扱っていることが多いことに気付きました。 9.11陰謀論(笑)とかアポロ捏造(笑)とかケムトレイル(笑)とか夢予言(笑)とかマクロビとかホメオパシーとかマイナスイオンとか・・・これらは何か共通の要因があるのでせうか? ではまたそのうちに。
2010年06月20日
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こんばんは。 原子力関連の某ブログで「重力発電」なる話が掲載されていたので検索したところ、それらしい会社が確認されました。 そこに掲載された理論を読んでみたのですが、・・・かなり凄いです。http://www.graveng.com/tornado/tornado.pdf>相対性原理とか光速不変の原理とか、それらも単なる仮定である。>光速は不変と言っておきながら、重力で曲がると主張するのはおか>しなことだ。重力圏には脱出速度というものがあり、ブラックホー>ルは光も出て来られないというから、光の速度はゼロ以下になる。>全然光の速度は不変じゃない。物理学は論理矛盾だらけである。 こ、これは・・・相対性理論を全く理解していないやうです。 時空が歪むから外部からはそう見えるのであって、光にとっては速度は全く変わっていないのですが・・・。 この他、鋼材に重りをぶら下げる実験にしても、重りをその位置まで持ち上げるのに有する仕事に全く触れていません。上に持ち上げる行為によって重りの持つ位置エネルギーが増え、それが鋼材の曲がりの形で放出されているのですが・・・ 1Gと0Gの混在する「あり得ない」空間の仮定に至っては、大昔の永久機関論と全く同じレベルです。 さらには、実験装置がうまく作動しなかったのは理論が間違っていたのではなく、装置に問題があった・・・って何でそんな結論になるのかなあ。>もしある物理学者が竜巻エンジンを有り得ないと否定したとしても>その言葉を信じてはいけない。その人はわからないことに何か言う>訳がわからない人だからである。 はあ、そうですか。ご馳走様でした。 (だうやら出資者を募っているらしく、また実際に出資した方もいるやうなのですが、これは間違いなくトンデモ。出資してはいけません。)
2010年06月19日
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こんにちは。 以前、スーパーで売られていた放射線照射ジャガイモが市民団体からのクレームで販売取りやめに至った件を取り上げましたが、実は彼らとは逆の活動をしているNPOも存在します。「食のコミュニケーション円卓会議」http://food-entaku.org/ このNPOでは毎年、年間活動テーマを定め、それを中心とした一般消費者向けの勉強会や公開講座、見学会を盛んに開催しています。 面白いのが、常時「食品照射」が含まれていること。 2010年 遺伝子組換え食品、食品照射 2009年 遺伝子組換え食品、食品照射 2008年 食品廃棄、食品照射 2007年 食品照射 2006年 食品照射 偏っている印象もなくはありませんが、全く勉強もせずに「DNAはタンパク質」とか、「放射線照射は食品のDNAが破壊されるから危険」と唱える人もいますから・・・(←嘘みたいだけど本当にいる)やはり「食品照射」は基本なのでしょうかね。 個人的には食品廃棄の問題はもっと突っ込んで欲しいし、農薬の適正使用は問題ない事にも触れて欲しいところですが。 しかし、このNPOの活動で何より注目すべきは、「放射線照射ジャガイモを販売中止にした東武ストア」や、「遺伝子組み換え食品リーフレット配布を取りやめた農林水産省」への質問状、また、「『我国の鶏肉は海外産品(ちなみにブラジル)より安全性が高い』と発言した消費者庁長官」へその科学的根拠の有無を確認するなど、尖った活動を行っている点であります。 質問の内容は「判断の科学的根拠」を求めるものではなく、「科学的根拠に基づく判断か否か」、つまり「科学的根拠はないが、(一部の)消費者の意見を取り入れた」と回答させることを目指しているように見えます。 ・・・いいぞ、もっとやれ!(笑)東武ストア社長への質問状(5/31回答希望だが未だに回答なし。ホントに一流企業?)http://food-entaku.org/iken/food-entakuQ2-20100515tobu.pdf農林水産省からの回答ならびに円卓会議からの意見http://food-entaku.org/iken/food-entakuQ3-2-20100602maff.pdf消費者庁長官からの回答ならびに円卓会議の見解http://food-entaku.org/iken/food-entakuA1-20100118caa.pdf食品安全委員会委員長あて・放射線照射ジャガイモの「安全性の懸念」の有無についての質問書http://food-entaku.org/iken/food-entakuQ4-20100523fsc.pdf 中でも下記の文は、以前の私のエントリと同じような内容で、笑ってしまいました。>【意見】>「食品照射ネットワーク」のような団体からの「放射線照射ジャガイモの販売中止の要請」>は、私たちの認識が正しければ、国が許可し安全性に問題が無いと判断している芽止めジャ>ガイモについて、無用の不安を消費者に強いるものです。この論では、科学を理解しない、>あるいは、意図的に無視することにより不安を感じる一部の消費者団体のために、本当は安>全なものを販売中止にすることに繋がりかねません。つまり、「少しでも不安なら排除」と>いう考え方では、じゃがいもにも、玉ねぎにも、日常食べている他のものにも、何かしらご>く微量の危険な物質が入っているので、一部の団体が「置かないで」と言った場合、次々排>除されていくのでしょうか? それでは、消費者全体が困ります。 殆ど知られていませんが(実は質問書は自分も一昨日知った)、「こんな団体もあるんです」といふことで。
2010年06月19日
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こんばんは。 職場の同僚が家を建てました。 将来のEV購入を見越して、駐車スペースには通常の100Vの他に、後で200Vの線を引けるやうな構成にしておいて貰う・・・・はずだったのですが、竣工検査で出来上がったものを見てみると、100V用のみ。 打ち合わせでは「後で200Vにも対応出来るように」とお願いしていたにも関わらず、ハウスメーカー側が「駐車スペースは洗車用に100Vがあれば十分だらう」と勝手に判断して相談なく仕様を変更、電気工事側に指示したとのこと。 同僚はこの話をしながら怒り心頭、と言った感じでありました。 ・・・実は私も同じことをやられました。 「将来的にEVかPHVを買う予定だから玄関脇のコンセントは100Vだけでなく200Vも」と念を入れてお願いしていた(電源BOXの仕様まで相談していた)のに、出来上がったのを見てみると100Vのみ。 電気工事屋は、「車屋に聞いてみたら『100Vでも充電出来る』とのことだったので100Vにした」とのこと。 いや、あの・・・100Vだと充電に倍の時間がかかるんですけど。 (例として、iーMiEVのフル充電時間は200Vで7時間、100Vで14時間) この2事例だけで判断すべきではないのでしょうが、電気自動車が注目され売れ始めている一方で、ハウスメーカーや工事店の側の意識は今一つなのでせうか。 「EVを買おう」なんて人はまだ少数派ですから仕方がないのかも知れませんが・・・・ しかし、勝手に仕様を変更するのは勘弁して欲しいです。 (ちなみに、二人とも電気工事会社に200Vを引き直して貰いました。) ところで、現在の仕事についてまだ2年なのですが・・・また異動辞令が出てしまいました。 引き続き単身赴任となりますが、家からの距離は今の数倍です。 このブログも続けられるか怪しくなってきました。 行き先が何処かは書きませんが、ひょっとすると我国のエネルギー政策にとって歴史的な瞬間に立ち会うことが出来る・・かも! (しかし、いつもいつも業務の道筋だけ作って、最後までやり遂げることなく異動しているのがこれまでの傾向。また今度もそうなりそうな予感がして怖いです。)
2010年06月18日
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こんにちは。 WiLLに「若者の新聞離れ」に関連した記事が掲載されていました。 「ある編集者のオデッセイ 文芸春秋とともに」(堤堯氏) より抜粋------------------> 過日、某テレビ局の公開討論会に参加した。質疑応答になって、会場から>中年の男性が立ち上がり、質問の枕言葉にこんなことを言う。> 「私は聖心女子大学で教鞭を取っています。四十一人の学生に『新聞を取>っている人は』と問えば、たったの四人でした。『かつて日本はアメリカと>戦争したことがある、知っている人は』と問えば、約半分の二十一人が知ら>ないんです」------------------(※後日、この話は産経新聞に掲載されている曾野綾子氏(←聖心女子大卒)によるエッセイにも取り上げられました。) 新聞を取っている学生がたったの一割・・・・恐らくインターネット等で済ましているのでありましょう。 確かにインターネットは情報量も多く、ユーザーの興味のある記事を検索するには適していますが、あらゆる情報を簡略化して整理するのは苦手なメディアではないでせうか? 対して、新聞はあらゆる分野の情報が、たったの20~30ページ程度の紙面に凝縮されています。 社によって記事の方向性に一定の傾向(偏向?)はあるにせよ、ある程度世界の動きを把握することができます。 中でも政治や経済の動きは生活にも直接関わる、新聞のキモとも言える部分。 新聞を読まない学生の中には、インターネットからバランスよく情報を収集している学生もいるかも知れませんが・・・大学生が新聞さえ読まないで大丈夫なのでしょうか?(就職試験で不利だったりしないの?) そして、新聞の購読率の低さ以上に驚いたのは、この講義に参加した学生のうち約半数が、過去に日米が戦争したことを知らなかったこと。 太平洋戦争は日本人として「常識」にも満たないレベルの基本的な知識だと思っていたのですが・・・ これはつまり、広島・長崎の原爆とか、東京大空襲とか、沖縄米軍基地問題とか、北方領土とか、北朝鮮問題の経緯とか、・・・これらを全て知らない、と言ふことですよね? 少なくとも新聞を読んでいればこれらの問題を知らないはずがありませんから、(この挙手による調査が事実を反映したものであるのならば、)やはり新聞を読まないことによる知識の偏りが生じているものと思われます。 これは聖心女子大のある一クラスだけを対象とした極めてローカルな調査の結果であるのだから、普通の平均的な大学生はここまで劣化してはいない、と信じたいところ。(ここまで書いて何ですが、実は、大学生に挙手させた、との話自体の信憑性に少し疑問を抱いています。『かつて日本はアメリカと戦争したことがある、知っている人は』・・・なんて、普通、大学生に対してこんな馬鹿げた質問を出しますか? 小・中学校じゃあるまいし。)
2010年06月13日
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こんにちは。 何をどう間違えたのか、「はやぶさ」が一日早く来てしまいました。 昨日、出張帰りに秋葉原で買ったアオシマ製1/32 MUSES-C「はやぶさ」であります。 店で「買って買って!」とばかりにレジ前に山積にされていたので、つい素組用と改造用と保存用の3個買って・・・・・・しまいそうになりましたが、そこは2個で我慢しました。 なんせ、今まで数個買っても2個以上完成させたことは殆どないのですから・・・(笑) さっそく仮組みしてみたのでありますが、デキはまあまあ。80点と言ふところでありませうか。 イトカワの形を模した台座に、「お好みで付ける」ミネルバ(!)まで付属していて、これは泣かせます。 気に入ったのは、あらゆる方向に突き出した姿勢制御用のスラスター。まるで「万歳」しているようで、何だか可愛いです。 イオンエンジンは4基もついていて、帝国軍のTIE(Twin Ion Engine)ファイター(ソーラーパネルを両翼に設置しているのも同じ)より2倍は早そう。 少しばかり残念だったのが、ソーラーパネル。 セルのモールドが凸表現。(いや、単に凹の方が塗装しやすいので・・・) パターンが単純な網目で、実機とは違う(らしい)のもほんの少しばかり気になります。 しかし、こんな細かいことはどうでもよく、これをこれをプラモデルとして発売してしまった(しかもこのタイミングで)と言ふ点だけで賞賛に値します。 で、組み立て説明書ですが、こちらは今一・・かな。 組み立てに関する情報に不足はなく、またスタッフからのメッセージやプロジェクトの概要等も記載されてはいるのですが、ミッションや機体そのものに関する説明はほとんどなし。 どこにどんな機能がついていて、開発にはどんな新技術が投入され、ミッションの途中でどんなトラブルが発生し、地球に戻って来ることがどれだけ大変だったか・・と図入りで説明すると結構良いと思うのですが・・・アオシマさんはまだマーケティング戦略が巧くないやうに思えます。 まあ、こんなプラモデルを買うやうな「濃い」人には説明は不要なのかも知れませんが。 塗装後の完成写真はまた今度。 良い出来の模型ではありますが、少しばかり手を加えたほうがよさそうなので。
2010年06月12日
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こんばんは。 近年は作ることが減ってはいるのですが、プラモデル(と言ふか、模型一般)が好きです。 最近最も気になっているのがこれ。 小惑星探査機はやぶさ そう、今月帰って来る予定のアイツ、MUSES-Cです! 製造はアオシマ(青島文化教材社)さん。 アオシマと言へば、昔はダボ穴の位置がずれていて物理的に接続が不可能だったり、梯子モールドが溝になっていたり、逆に溝であるべき部分が凸表現になっていたり、金型の表面処理が悪くザラザラしていたり・・・と、それはもう、アレな出来のプラモデルが沢山ありました。 子供の頃は、ウォーターラインシリーズ(タミヤ、ハセガワ、フジミ、アオシマの合同企画による1/700統一スケールの艦船プラモデルシリーズ)を作りながら、「え~、この船、アオシマかよ。他のメーカーだったら良かったのに」などと思っていたものです。 しかしながら、その後、技術力は格段に上昇。 最近はフォークリフトシリーズや公団住宅と言った、他のメーカーは手を出さないであろう、ある意味マニアックな?選択にも感心させられておりました。 そして今回の「はやぶさ」。 さらにこの宇宙モノシリーズ、だうやら第2弾にはあのサターンV、第3弾にはなんとHTV(!)が控えている模様。 サターンVは言わずと知れたアポロ計画で活躍したロケット。子供の頃に宇宙博で見た実物大のブツに感動した身としては、外せないアイテムです。過去にもプラモデルは他社から発売されておりますし、最近はバンダイの超合金がありますが、前者は古く入手も困難。後者は価格が高くて手が出ない・・と言った問題があります。 知名度も高いですし、それなりに売れそうな気がします。 驚くのは、HTV。これは、ISS(国際宇宙ステーション)への物資輸送のために我国が開発したユニットであり、かつ、将来の有人ロケット開発への布石とも言えるものですが、多分一般の方は殆ど知らないのではないでせうか? こんな地味なものまでプラモデル化してしまって、アオシマさんは元がとれるのかちょっと心配です。 巨大な展開アンテナが特徴的な「きく8号」やドッキング衛星「おりひめ/ひこぼし」そして月探査に大活躍の「かぐや」もプラモデルになったら嬉しいのですが、・・・・多分無理。(^_^;)
2010年06月05日
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こんばんは。 単身赴任につきブログ更新は元々週末限定ですが、先週は仕事の都合で帰れなかったため、二週間ぶりの書き込みです。 この二週間の間に世間ではまあいろいろありました。 鳩山さんは(予想通り)やめてしまいましたね。 普天間の件は、さんざん引っ掻き回したあげく、結局はほぼ元の案に。(ただし、沖縄の状況は以前よりも悪化、米国からの信頼も失う・・・と言ふおまけ付き。) でもって、東工大での講演がこれ。「切れる、キレ過ぎも」菅新首相の母校で鳩山氏> 理系出身者らしく鳩山氏は、自らが首相を退陣することについて>「必ずしも十分、目的が達せられたとは思えないことは甚だ残念。>政治や行政に、もっと科学的合理性を持たせた発想を生かしていける>ような社会をつくりあげていくために努力をしてほしい」と語った。 「理系出身者らしく・・」などと一絡げにされると、同様に理系出身の自分としては非常に不愉快なんですけど・・・本人の政策には「科学的合理性を持たせた発想」があったとはとても思えませんしね。 正直、東工大の評判を下げはしても上げることはない首相だった思うのですが、東工大の学生さん、及び東工大出身の皆さんとしてはどうなのでしょうか? 菅さんを「私よりも10倍も1000倍も頭が切れる。時々、キレ過ぎる時もありますけど」と評しておりますが、言っているご本人はさらに別な意味で切れていたように思えました。
2010年06月05日
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毎度,馬鹿馬鹿しい小噺を・・今回は放射線照射ジャガイモのお話。 食品への放射線照射は、海外では多くの国で複数の品目に対して行われていますが、我国で認可されているのは、発芽防止を目的としたジャガイモへの照射のみであります。 たまに間違って海外で照射した魚介類が我国に輸入され、新聞の紙面に掲載されることもありますが、勘違いしてはならないのは、ここで問題とされているのは「危険性」ではなく、「我国では未認可」であること。 もし誤って(?)照射された冷凍エビを買って食べてしまっても、あまり気にする必要はないでしょう。なんせ、他国では普通に食されているわけですから。 我国で(正式に認可を受けて)流通しているのは、北海道士幌町でコバルト60を用いてガンマ線照射が行われたジャガイモのみですが、最近になって複数の食品小売企業が市民団体からの要求に応じる形でこのジャガイモの販売を中止している模様です。 もし,これがミスや製品の異常に対するクレームだったのであれば,企業側はこれを真摯に受け止め対応する必要があるでしょう。 しかし,これまでの研究においては、放射線照射による発芽抑制処理を施したジャガイモに、他の食品と比較して有意な毒性は認められていません。また、健康への実質的な被害も確認されていません。 販売中止を求めた団体は、照射食品反対連絡会。(代表:里見宏氏) そして、販売を中止した企業は「東武ストア」と「ウオロク」(←新潟ではメジャーなスーパーマーケットです)。 クレームの内容は、残念ながら「放射線を浴びたものは全て放射性物質になる」と言った類の「トンデモ」ではありません。(笑) 放射線照射によるフリーラジカルの副次的な影響として発生する極微量の発癌性物質や有害物質を気にしているのであります。 が、実際には、煮る、焼く、水分子の結合をマイクロ波により振動させる、といった既存の調理・加工によっても、食品に化学変化は起こっており、有害物質も生成されているわけです。 放射線照射によるジャガイモへの影響は、これらの加工と比較して問題のあるレベルなのでしょうか? 第一、加工前のジャガイモ自体にも(例えそれが有機栽培・無農薬であっても)元から有毒/発癌性物質が含まれているわけですから、そんなものを気にしていたら、何も食えないような気がします。 しかし、笑ってもいられないのが、こう言ったクレームが、「不安」の一言だけで販売者側に受け入れられてしまうことであります。 東武ストアやウオロクでは,クレームを付ければ「健康への害の大きいたばこ」「肝硬変リスクのある酒類」「発癌性のある焦げのついた総菜」「有機水銀を含むキンメダイ」「猛毒の硫化水素を含むニンニク」「通常より塩分濃度が高くリスクも高い薄口醤油」も全て販売中止にしてしまいそうな気がします。 ところで,里見氏はクレーマー活動よりも,まずはこちらに対して「科学的な根拠のある」回答を行う方が先ではないかと思います。 3年以上回答なし,放置状態ですよ!JAIF] 2006年「婦人之友」10月号掲載 里見宏(照射食品反対連絡会)殿著「不必要な「進歩」にブレーキを カレーが危ない スパイス94品に放射線照射を要請」に関する質問状http://www.jaif.or.jp/ja/news/2006/hujinnotomo_shitsumonjou061031.html[JAIF] 2006年「婦人之友」10月号掲載 里見宏(照射食品反対連絡会)殿著「不必要な「進歩」にブレーキを カレーが危ない スパイス94品に放射線照射を要請」に関するその後の対応について http://www.jaif.or.jp/ja/news/2007/hujinnotomo_taiou070112.html ・・・ちなみに、現地の方がやっている本格インド料理・アジア料理のお店は、海外から調達したスパイスを使っていることもあるやうです。(店で聞いてみたことがあります) 放射線照射を行ったスパイスが混ざっている可能性も高いので、まあ知らず知らずに食べているかも知れませんね。食品への放射線照射に関する調べ学習のための関連リンク(内容が簡単な順に掲載)1.食のコミュニケーション円卓会議 『いっしょに考えましょう「食品照射」Q&A 詳細版』http://food-entaku.org/ir-qa-2.htm(基本的な知識に関する極めて簡単なQA集。ちょっと簡略化し過ぎかも。)おすすめ度:★2.日本原子力研究開発機構 『食品照射データベース』http://foodirra.jaea.go.jp/(QA集+関連文献名紹介。反対の前に最低限この程度は読む必要有り。)おすすめ度:★★3.[JAIF] 日本原子力産業協会 『食品照射Q&Aハンドブック』http://www.jaif.or.jp/ja/sangyo/qa-handbook_intro.html(「専門家向け」とされているが,各研究成果が非常に解りやすく整理されており,高校生程度の知識で十分理解は可能。)おすすめ度:★★★★4.日本原子力研究開発機構 『専門的解説 食品照射解説資料』http://foodirra.jaea.go.jp/dbdocs/min006001.html(より詳しく知りたい方向け。面倒であれば各論文の「結論」だけ読むのも◎。)おすすめ度:★★5.FAO/IAEA共同プログラム 『食品照射』http://www-naweb.iaea.org/nafa/fep/topic-food-irradiation.html(参考まで。国連関連機関での評価。途上国における食品照射の有効性なども。)おすすめ度:★蛇足。 「クレーマー」で思い出しましたが、最近は「DNAがタンパク質で出来ていると思っている遺伝子組替作物反対者」もありました。 科学が苦手なうちの妻も、アデニン、チミン、グアニン、シトシンは知っています。 これが一般常識のレベルなのかどうかは解りませんが、自分が何に反対しているのかも解らないで反対するのは流石にマズいでしょう。
2010年05月22日
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こんにちは。本日は陸自の「関東補給処創立12周年記念及び霞ヶ浦駐屯地開設57周年記念行事」へ長男と出かけてまいりました。 90式戦車。 近くで見ると本当にでかい!です。登場した当時はレオパルド2に似てる!・・だったのですが、レオ2の方は進化の末に今では全くの別物になってしまっています。 90式戦車の一般人搭乗仕様。 車台後部に一般人搭乗用の架台・座席が設置されています。 抽選でこの90式戦車、HMMV、ライトアーマーに乗れる・・と言ふことで並んで抽選券を貰いましたが、・・・残念ながら全部外れ。(T_T) 結構なスピードで敷地内を走り回っておりました。 コブラ。 小さな機体に満載。 昔、ロボットアニメ「太陽の牙 ダグラム」に、こいつをモデルにしたデューイと言ふ戦闘ヘリが出ていました。当時は大好きだったんですよね~。 厳つい表情のアパッチ・ロングボウ。 「ごめんなさい、参りました。」と謝ってしまいそうです。 結構な速度でアクロバティックな動きをしていました。ヘリって機動力が高いのですね。 長男は、「ジェットコースターに乗れない俺には絶対に無理だ・・・」とのこと。 災害時に派遣されることが多いチヌーク。 中越地震では大活躍していましたね。 こちらも抽選で搭乗可能。* PAC-3、ペトリオットのみなさん。 実は、今回はこれが見たくて駐屯地へ・・・ イージス艦で撃墜できなかった某国のミサイルはこれで撃墜・・できるといいな。 いざと言ふときはよろしくお願いします。 イラクで活躍した軽装甲機動車、通称・ライトアーマー。 トミカになったり、赤外線コントロールカーになったりと、玩具化に恵まれた車種です。 ・・・自衛隊の装備が今後も戦闘に使われないことを望みます。
2010年05月16日
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天気が良いので、数年ぶりに愛機を組み立ててみました。 昔みたいに惑星の写真を撮りたいなぁ・・・ 東京在住時、社宅廃止に伴って狭いマンションへ引越した際、置き場がなくて田舎の家に仮置きしていたままになっていたのを、5月の連休に回収してきたものであります。 赤道儀(架台部分)は製造中止になって久しい小型赤道義(EM-2)。 もう少し大きいやつ(EM-200)も持っているのですが、電源用のバッテリーを寮に置いて来てしまったので、やむなくこれ。 本当はEM-200をパソコンに繋いでガンガン自動導入・・・といきたかったのですが、仕方ありません。(T_T;) さて、先日は毎日新聞がネット上で有名なトンデモ文書を記事に取り上げた件に触れました。 しかし、記事をまとめた毎日新聞記者に限らず、「自分で調べてみよう」との知的好奇心の少ない方は、怪しい情報に簡単にだまされたり、また、マスコミの流した情報を信じてしまうケースも多いやうです。 たとえば、ダイオキシンの毒性。 マスコミの煽りによって当初はかなり大騒ぎになり、ニュースステーションなる番組がいい加減な報道をしたおかげで風評被害が発生したこともありました。 が、実は毒性はそれほど高くなく、日常生活を送る上では問題にならないやうなレベルであることが後に判明しています。 しかし、「ダイオキシンは猛毒」は今も後を引いていて、「ダイオキシンが発生するから焚き火はしないで」なんてことにもなっています。 現在、環境中に存在しているダイオキシン類は、かつて大量に使われていた農薬由来のものが殆どであり、それと比べると焚き火の煙くらいでは有意な差は出ないと思いますけど・・・ね。 ダイオキシンを毎日吸っている喫煙者が「焚き火をするな」と言っていたりしたら、かなり笑えます。 そして、環境ホルモン。 学校給食の食器やカップ麺の容器から出る・・・などの話がありましたが、実際には通常使用では考えられない条件での試験であったり、検出される量がごく僅かであるにも関わらず過剰に騒いだり、といった状況でした。 面白いのが、某川に住む魚が環境ホルモンによってメス化した・・・との話。が、良く調べてみると、上流にある下水処理場からの排水に含まれていた人間由来の女性ホルモンが原因だった、なんてオチがついたこともありました。(環境ホルモンよりもエストロゲンの方がメス化への影響がはるかに高いことはよく知られています。) 最近は、「性同一性障害が最近増えているのは環境ホルモンの影響では?」とか「草食系男子が増えているのは環境ホルモンの影響では?」なんてブログで書いている人まで・・・・ では、「外見は女性なのに心は男性」の性同一性障害や肉食系女子の増加は、アンドロゲンを装って「オス化」させる環境ホルモンの影響なのでしょうか。(笑) 我国のマスメディアは「危険」情報は過剰なまでに報道しますが、「安全」情報は殆ど流しませんから、こういった誤解がそのままいつまでも続くことになってしまうのかも知れません。 やみくもに必要以上に怖がったり理解しないままに反対するのではなく、情報が溢れるこの時代こそ、自ら複数のソースより情報を集めて定量的に検討し、判断する能力を身に付けないとならないと思います。
2010年05月15日
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こんばんは。 本日は朝から夕方まで庭仕事でありました。 今まで雑草が生え放題だった玄関前に芝生をはり、ホームセンターで買い占めたパーティションで庭木との区切りを設置。 結局、丸一日かかっても終わらなかったので、明日も引き続きやることになってしまいました・・・ さて、以前書いた「毎日新聞のリンク先のトンデモ文書」において、「『新聞に真実を報道する法的な義務はない』が毎日新聞の公式見解」、とのコメントを頂きました。 私は冗談だと思っていたのですが、何とはなしに「新聞に真実を報道する法的な義務はない」でインターネット検索してみたところ、なんと実際に公の場で毎日新聞社はそのやうに発言していたことが判明。 これには驚きました。 ・・・少し毎日新聞を甘く見ていたようです。 しかし、もっと驚いたのが、連休を利用して久しぶりに生家に帰ったところ、購読紙が朝日新聞から毎日新聞に変わっていたことであります。(笑) 元々、生家では地元の地方紙と朝日新聞の二紙を購読していたのですが、「論調が同じでつまらん」と言ふことで朝日新聞を止めて毎日新聞に切り替えたのだそうです。 う~ん・・・毎日新聞は今年度から共同通信に再加盟していますし、今まで以上に同じものを読むことになってしまっているのではないかと心配であります。
2010年05月04日
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こんばんは。 鳩山政権が地球温暖化対策として念仏のやうに唱えている「2020年までにマイナス25%」。 実はこの計画の中で原子力発電所の稼働率向上は大きなウエイトを占めているのでありますが、一般にはこれはあまり認知されていない模様です。 先週取り上げたアンケート結果においても自然エネルギーへの過剰な期待が明らかとなっており、「マイナス25%など、魔法の自然エネルギーを使えば簡単に達成できる」と勘違いしている方が多いやうです。 某業界誌によると、この「マイナス25%」を「努力目標」と思いこんでいる方も多いとか。 しかし、国際社会へ「マイナス25%」と表明してしまった以上、これは「努力目標」ではありません。「達成できなかったけど他の国より頑張ったんだから、良いでしょ」なんて能天気な言い訳は通用しないでしょう。 国内の厳しい排出規制をかわす為、企業は生産拠点を海外へ移設。 高騰する排出権購入のために我が国の資金が流出。(実質、何も買わないで金だけ渡すのだから、こんなにバカバカしいことはない) 下手をすると、京都メカニズムの共同実施/CDMで技術力も他国へ。 これらに加え、万一達成できなかった場合には罰則も・・・となる危険性もあります。(京都議定書にもマラケシュ合意があるわけで、次の枠組にも何らかのペナルティが課される可能性はあります。) こんなネガティブなことばかり書くと、環境派の方には「後ろ向きだ」と批判されそうですが、現実問題として、「マイナス25%」は非常に大変、と言ふか、不可能に近い数値ですよ。 例えば、我が国を毎日走り回っている多くの自動車。これらを明日から全て廃止したとしても、「マイナス25%」の達成は不可能なんです。 ・・・ひょっとして、「マイナス25%」の基準年を2010年や2009年と勘違いしている人が多かったりするのでしょうか? 「マイナス25%」の基準年は1990年です。 そして、この20年の間に、我が国のCO2排出量は減るどころか約15%増えている のであります。 つまり、2020年までの10年間で、現在の40%も削減しなければならない訳です! 私のやうな門外漢でさえ、これがいかに無茶な数字か位は解ります。 結局はその殆どを海外からの排出権購入等で賄うことになるのではないでしょうか。 ・・・・これこそ本当に「モッタイナイ」ですよ。
2010年04月29日
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こんばんは。 今日は東京ドームの広島×巨人戦を見てきましたよ。 故・木村拓也コーチの追悼試合と言ふことで、セレモニーと始球式では少し涙目に。 こういふ生き方って良いよね。 試合の方は、広島もしつこく食いついて頑張ったと思うのですが、大事なところでチャンスを生かせずに逆転満塁ホームランを食らってしまい(さらにその後にも続いてホームランって・・・)、残念でありました。 頑張れ、広島カープ! さて、前回書いた毎日新聞のリンク先の文書ですが・・・どこがどうトンデモなのかについて少しだけ。●私は原発反対運動家ではありません。 →北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。 ・・・なんですね。いや、別にここはトンデモではありませんが。●原子炉の中の針金で、世界中を巻き込むような大事故に。 →燃料棒の金属被覆管が傷ついて漏洩することはありますが、そんなことでは大事故にはなりえません。(逆に、こんなので大事故が発生するのであれば、人類は既に存在していません。) ●震度5で止まるところが震度4で止まったので危ない。 →多数ある安全装置のうち、地震加速度センサーよりも先に、中性子束を計る他の安全装置が働いたものであり、正常な動作です。●原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わる。 →放射化されるのはごく一部の元素のみです。例えば、材料に含まれるコバルト等が代表的なところですね。●どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜ける →α、β、γ、中性子・・・透過力は放射線の種類により異なりますが、「どんな厚い鉄でも」はいくらなんでも嘘です。●排水口で放射線の量を計ると、すごい量。 →排水口その他に設置された放射線測定器で常時監視・公開しています。殆どバックグラウンドレベルです。まあ、自分で調べてください。>毎日新聞記者●日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどない。 →海藻や魚類は定期的に第三者も関与して採取・測定され、異常のないことが確認されています。安心して食べてください。(昔、敦賀で一回だけ建屋内の漏洩に伴い微量が検出されたことがありましたが、その後は異常値はないようです。)●美浜で発生した蒸気発生器細管破断について。・あと〇・七秒でチェルノブイリ →チェルノブイルは黒鉛減速炉。事故は、出力制御が困難な低出力領域、キセノンの毒物効果が利きまくりの状態で出力維持のために制御棒を過剰に引き抜き、その後一気に挿入したことによるもの。制御棒の先端につけられた黒鉛のキャップによって炉内の一部領域に正の反応度が投入されたことで一気に出力が上昇して水蒸気爆発、さらに熱が黒鉛に引火したことで大規模な事故となりました。日本の軽水炉は構造・安全系が全く異なるので、少なくとも同じ事故は起こりえません。 ところで、「0.7秒」って何でしょう?・(蒸気発生器の)2ミリくらいの細い配管 →細管はそんなに細くありません。正確な数値はJNES等のデータベースにあるので自分で調べてみましょうね。>毎日新聞記者・自動停止するはずが停止しなかった。 →自動停止はしています。運転員が行った操作は、「止める・冷やす・閉じ込める」の「冷やす」の部分です。なお、この操作の時系列は公開されています。●最初、耐用年数は十年だといっていた。 →これは大嘘。建設時から、40年程度運転することを前提として許認可申請を出しています。実際には非常に余裕を持って設計されていますし、また炉内の試験片で中性子脆化の状況を監視しています。●福島の原発では、廃炉にすることができないので修理して使うことにした。 →過去にSCC対策として修理を行った経緯はありますが、「廃炉にできないから」と言ふのは大嘘です。●廃炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」する。 →この文章の作られる前から、既に廃炉・解体の実績は国内外にあります。昨年のNHKスペシャルで全く無視されていたJPDRとかね。●一九六九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて海に捨てていた。 →「どこの原発でも」といいますが、1969年当時、運開していた原発が我国に何基あったか確認してみましょうね。 →医療用の余剰放射性物質を海に捨てた経緯はありますが、原発の廃棄物をドラム詰めして車で運んで海に捨てた、などという話はないやうです。●原発にある高い排気塔から出る放射性物質で住民は被ばくしている。 →完全にゼロ、とは言いませんが、バックグラウンドに隠れてしまうやうな極めて低いレベルです。ちなみに、この排気筒(正しくは「塔」ではないです)にも放射線モニタがついており、リアルタイムで測定・公表されています。●原発で働いていた男性と自分の娘の結婚を心から喜べるか。 →はい、私の愛妻のご両親には、たいへん喜んでいただけましたよ。 ・・・と言ふか、こんな差別を助長するやうな表現はやめて欲しいのですが。●セラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高い。 →「原子力施設によるものではない」との結論が出ていませんでしたか? 我国でも、原発の有無に関わらず全国の白血病の分布は公表されています。それを見ると、原発の有無(ついでに書くと自然放射線の高低)と白血病の罹患率による有意な関係はないやうに見えますけど。調べてみてください。>毎日新聞記者●泊で二基目が出来て、今までの倍、放射能を浴びている。 →自然界のバックグラウンドと比較すると原発由来の放射線(「能」ではないです)は微々たるものであり、2基で2倍、はありえません。「自然界には放射性物質がない」のであれば別ですが。●五十キロ、一〇〇キロ圏で中高生が原発の存在に悩んでいる。 →私自身、50キロ圏内で中学・高校時代を過ごしましたが、悩んだり、友人と話しあったりしたことは一回もありませんでした。・・・まあ、反原発授業をする教師はいましたが、クラスの皆に嫌われていましたね。 とりあえずサラサラっと読んで気付いたところだけ書いてみました。 実は変なところはまだあるのですが、書き始めるときりがないのでここで止めます。 しかし、放射線/放射能については「すごい量」と言った不明確な表現ばかりでげんなりしてしまいます。何Gyとか何mSvとか何Bqとかの具体的なデータを出さなきゃ全く意味がないでしょうに。 また、大昔の作業環境は今より格段に悪く、放射線管理がまともに行われていなかったのも事実ではありますが、だからと言ってここまで脚色しちゃまずいでしょ。 あ~あ、昔のボスから「相手にするな(爆笑)」と言われていたのに、つい相手にしてしまいましたよ。
2010年04月24日
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おはよやうございます。 ちょっと遅い記事ですが・・・「hentai」で有名な毎日新聞、「hentai」だけではなくバ○だと言ふことがわかりました。http://mainichi.jp/select/wadai/wakaru/kagaku/news/20100112org00m040044000c.html ↑よりによって、原発容認派だけではなくまともな反対派からも煙たがられている、あの「トンデモ文書」を【関連リンク】として掲載しています。(笑) 赤旗とか週刊金正日(あれ? 違ったっけ?)、JANJANなど、その手のメディアならまだともかく、仮にも大手メディアである毎日新聞が、「トンデモ」との誉れ高いあの文書を紹介するとは・・・ NHKや朝日新聞など、偏向メディアは他にも存在しますが、いずれも「計算して編集し偏向報道をしている」ケースが殆ど。ある意味、「頭が良い」とも言えるでしょう。 読売新聞は少し権力寄り。産経新聞は中韓憎さ・民主叩きのためにとんでもなく右の方へ突き抜けることがあるため侮れません。 が、やはり我国を代表するゴシップ紙は毎日新聞。もう、これしかありません! 最近では、海外への英語での「hentai」記事の発信が有名ですが、さらに遡ると、485系特急電車の突風による脱線事故を取り扱った社説で「風の息づかいを感じれば電車の脱線事故は防げる」との主張を全国へ向けて発信した前歴もあります。 そしてこのトンデモ文書の紹介。これでまた、毎日新聞の伝説に新たな1ページが刻まれたと考えて良いでしょう。 そのうちに、「9.11は超小型水爆による米帝の自作自演」「近々、フォトンベルトで世界中の原発が爆発する」「2012年に地球はアセンションして5次元へ移行する」なんて書き出すのではないか、と考えるとワクワクしてきます。 面白そうだから「間違いだらけの文書を紹介するのはやめるべきだ」として毎日新聞社へ抗議文を送ってみようかな・・・ しかし、これまで、身近に日経や読売、朝日を読んでいる人はいたけど、毎日新聞を読んでいる人って一人もいなかったんだよね・・・読者層はどんな人達なんだらう?
2010年04月23日
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こんばんは。 20日の原子力委員会で報告された、エネルギー総合工学研究所による原子力発電に対する意識調査の結果は、なかなか面白いものでありました。(以下、元ネタは電気新聞記事より。) この調査は首都圏の住民500人を対象として毎年行われているものですが、調査を開始した2003年から減少傾向が続いていた、原子力発電の利用停止を望む声が増加に転じたとのこと。 前回(昨年)の調査では16%だった、(原子力を)「徐々にやめていく」「すぐにやめる」の合計が28%まで増加。 世界的に原子力が見直されているのに、何でこんな結果なのかな・・・と思いきや、だうやら原因は自然エネルギーへの過剰な期待にあるやうです。 「エネルギー供給に対して不安を感じる」との回答は12%減(62%)。 「20年後に我が国がCO2排出量を抑えられる」との回答は10%増(64%)。 同じく「20年後に再生可能エネルギーが我が国の主要エネルギー源になる」との回答は13%増(45%)。 「20年後に国内発電量の最も多い電源は再生可能エネルギー」と回答した者も11%増(37%)。 この結果について、エネルギー総合工学研究所は「首都圏の住民は、エネルギー・環境問題に楽観的になっている」と分析しているとのこと。 まぁ、マスメディアが風力・太陽光発電を取り上げる際には、よく定格出力を比べて「原発○基分」とか表現してしまいますからね。定格出力で比べる事には何の意味もないのでありますが・・・(苦笑) 実際に太陽光発電設備を設置している家庭では「稼働率は低いし、不安定だし、主力にはなり得ないね・・・」と身を持って感じているはずですので、こう言った楽観的な考えを持つのは、もともとエネルギーや環境に興味がない人たちや、エコバッグや便座加温機能OFFで「私ってエコ。すごい。?」と満足している人たちなのでありましょう。 もしかすると、鳩山政権が「マイナス25%」なんて言っているのもその背景にあるのかも知れません。 科学技術に関する市民講座において、東大の班目教授が「日本人はメディアリテラシーはあるのでは。」と語っていましたが、ちょっと怪しくなってきましたよ。(続く)
2010年04月23日
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こんばんは。 タイトルで「100年運転できる大規模太陽光発電所」を想像された方、残念でした。全く違います。 「新潟県がメガソーラー発電所を作る!」・・・私がこの情報を新聞で読んだのは昨年だったと思います。 なんてバカなことを! 自然エネルギー礼参もここまで来たか、とあきれかえったものですが、最近の電気新聞の記事を読むと、やはり建設資金の回収は困難、どころかもう不可能そうです。 この太陽光発電所、出力1000kW、総事業費9億4千万円。東北電力への売電価格は現制度では12円/kWh。冬季の日本海側は快晴となることは殆どなく、良くて薄曇り。最悪、雪が積もることも。よって、想定される稼働率は10%程度。 これらの条件を前提に計算してみると、初期投資の回収に必要な年数は89.4年となります。 しかし、これは経年的なセルの劣化を全く考慮せずに計算してみたもの。実際には10年も使用すると発電電力は数%低下します。故障した機器やセルの交換、と言った点検・保守の費用もかかりますし、大体、89年ももつのでしょうか。 これらの条件を考慮してなのか、電気新聞では「約100年かかる」としておりました。 が、実際に太陽光発電設備を設置・管理しており、かつ、過去に新潟に長く住んだことがある者として言わせてもらうと、想定稼働率であるこの「10%」も少しばかり大きめの数値のように思えます。 太陽電池はちょっと曇っただけで発電電力量は数分の1にまで下がり、雨の日はほぼゼロとなります。太平洋側にあるうちの発電所でも、昨年度の稼働率は13~4%でありました。 しかも、あの日本海側・・でしょ? 「10%」は少し多めに見積もっていやしないでせうか。 新潟県は「雪国でも太陽光発電が出来ることを実証したい」とのことでありますが、投入資金の回収に100年近くかかるものを「実証できた」と言ってしまって良いのでしょうか? 私みたいに個人の趣味※として行う分には良いのでありましょうが・・・。 電気新聞によると、前新潟大学教授の加藤皓一氏は、 「泉田裕彦知事は発電電力量の約3割を占める原子力発電の活用には目をつむり、補助電源である太陽光発電にばかり金をかけている。本末転倒ではないか」と批判しているとのこと。 ちなみに、住宅(低圧)からの余剰電力の買い取り価格は、10kW未満が48円/kWh、10kW以上が24円/kWh。 非住宅用(高圧・特高)の余剰電力は、500kW未満で24円/kWh。 新潟県が予定している太陽光発電所は発電のみを目的としたものであり、また出力が1000kWもありますから、完全に対象外です。 もし、今後再生可能電力の買い取り価格が高くなることを見越して建設を決めたのであれば「先見の明がある」となりますが、だうもそこまで考えてはいないやうです。 出力を半分以下にして、県の施設で使用した余剰電力を売るようにすれば2倍で買い取ってもらえたのにねぇ。※自宅に太陽電池を設置した他に、寮では系統連系しない太陽電池+バッテリーを主電源とし「どこまで電気料金を落とせるか」の実験生活中。資金回収は全く考えていないが、売電しないので100年経ってもおそらく無理。(笑)
2010年04月23日
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こんにちは。 新たに導入が決まった住宅版エコポイントの陰に隠れてあまり知られていないのですが、実は、新エネ・産業技術総合開発機構(まあ、要するに誰もが知っている「NEDO」ね。)による補助金制度、と言ふものが以前から存在しています。平成22年度「住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業(住宅に係るもの)」に係る公募について 「知る人ぞ知る」制度であり、「知っている人だけが美味しい思いをする」として数年前の東京新聞に記事が掲載されたこともありました。 この制度は、省エネルギー住宅(建売除く)の新改築に先立ち、所定の手続きを行うことで、補助金が貰えるもの。 昔は採用枠があり、事前応募者の中から選定された対象者に対してのみ、気候が補助金を交付する仕組みだったのですが、平成20年度には応募者が急増したため、急遽採用枠の拡大と補助金の減額が行われました。 現在は、エコポイント分を除外して申請するようになっています。 しかしまあ、これがまた手続きが結構面倒なのですよ。 認定基準や手続きを記載した公募要領は60ページ以上(平成20年版)もあります。 年間暖房負荷の想定値や熱損失係数、隙間面積等を計算し報告しなければなりません。 さらに各省エネ機器のデータや写真(例えば、三重窓の一つ一つ全てについて設置前の写真)も必要です。 竣工後も3年間は月ごとの使用エネルギー量を年度ごとに纏めて報告しなければなりません。 ・・・ですので、実際には実績値の報告を除き、手続き代行者(ハウスメーカーや専門企業)へ委託に出すことになります。 と言ふわけで、現在、うちでは1年目の報告用データを取りまとめている最中です。 365日毎の購入/使用電力のデータを全てエクセルに入力してあるため、月ごとにまとめて報告書に転記するだけではありますが、これを怠ると「補助金90万円を返してください」となるので、しっかりやらないといけません。(笑)
2010年04月18日
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こんばんは。 昨年秋に愛妻と二人で植えたチューリップとムスカリが咲きましたよ。 総数約400弱。 チューリップは安い混合球を買ってきたのですが、どうやら色だけではなく品種もいろいろなものが混ざっていた模様。 背の低いのや高いの、葉にウェーブが掛かっているもの、たまに花の形が少し違うものが混ざっています。 ま、これもなんとなく人間味があって良いかな、と。 道路からコンクリートブロックを乗り越えて花壇に入ってくる電力検針員の踏みつけ攻撃もものともせず、立派に咲いてくれました。 昨晩から朝にかけて断続的に降った霰にも、大きな被害はなかったやうです。 ちなみに、2枚目の写真に写っている花壇の縁のレンガは人形峠残土製。 これのおかげで普通のチューリップよりもすくすくと・・・はなりません。(笑) クリアランスレベル以下原発解体材再利用のベンチも話のネタにするために欲しいのだけど、人形峠レンガみたいには一般販売はしていないのかな? さて、話変わって・・・ 少し前に見つけた朝日新聞のこんな記事。(花?がりで)血液型に合った花の栽培いかが――http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000001004100002 > 癒やし系雑貨のメーカー「ほんやら堂」(高崎市上中居町)が、ひとの血液型別の室内用>花の栽培セットを売り始めた。花の観賞や栽培が楽しみなこれからの季節、試してみてはい>かが――。> 会話を盛り上げるため、血液型別の性格判断はよく題材になる。血液型によって育てやす>かったり、育てにくかったりする花があるのではないか。ほんやら堂ではそう考え、新商品>を思いついた。> 「かすみ草」(A型)、「桃色たんぽぽ」(B型)、「スイートピー」(O型)、「デイ>ジー」(AB型)の4種類。栽培しながら、血液型別の長所や短所を発見し、さらには短所>を直してほしい――がコンセプト。 実にくだらないです。 ・・・てゆうか、アンタ、バカ? (笑) 「会話を盛り上げるため、血液型別の性格判断はよく題材になる。」 どうやら、一般世間ではそうらしいですね。 今の職場に配属になって初めてこのことを知りましたよ。 それまでは、仲間内で血液型の会話で盛り上がったことなど一回もなかったのですよ。 飲み会などでも主な話題は、化学や宇宙論、エネルギー・環境問題、国家の将来への懸念、企業のコンプライアンス問題、などなど・・ もし血液型性格判断で盛り上がるとしたら、「血液型? そんな非科学的な。」(笑)と、血液型性格判断の源流や差別問題、他国の状況、ABO以外の血液型に関する話題で盛り上がったことでありましょう。(実際には、話題にすら上ったことがなかった・・・) ちなみに私、血液型性格判断教の信者には、必ずと言って良いほど「AB型でしょ」と言われますが、 違います。
2010年04月17日
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こんにちは。 他の方ブログを見ていると、様々な考えの方がいて面白いな、と思います。 中でも楽しいのが「陰謀モノ」。 「アメリカの9.11テロは当時のブッシュ大統領の陰謀である。」 「9.11テロのWTCビル破壊には核兵器が使われた。」 「アポロ月着陸は虚構で、世界中の天文学者は口裏を合わせてそれを隠している。」「厚労省は生活習慣病の危機感を煽り、国民を痩せさせて早死にさせようとしている。」 ・・・・等、いろいろありますが、最近見つけた素晴らしい作品はこれ。 「H14年の東電の原発全基停止は炉内点検が目的ではなく、アメリカに買わされたLNGを火力発電所で使うため。」 これはすごい! なんでも、アメリカのイラク侵攻に関連してLNGを買わされた日本が、その使い道に困って東電に原発を止めさせたのだそうです。 他国のエネルギー政策にまで口出しし、民間企業の経営を圧迫するほどの影響力を持つとは、流石アメリカです。 戦争をしたいが為に一般市民の働く自国のビルを破壊したり、世界中の学者や研究者、アマチュア天文家にまで圧力をかけて真実を多い隠すと言ふ恐るべき国家ですから、この位は簡単なのでしょう。 しかし、もしそうなのであれば、LNGとは関係ない石炭/石油火力発電所までフルタイムでバンバン動かしたり、休止している火発まで起動・総動員したり、他電力会社の原子力発電所の力を借りたり・・・・東電はここまでして自社の原子力発電所を止める必要はありませんでした。 LNG火発の稼働率向上で不足分をカバー出来ないほど、原子力発電所をまとめて止めたのは、真実を隠すためなのでしょうか?(笑) さて、「こんな説を真面目に信じる人がいるのか?」と思いきや、実際にいたりするから面白いです。 私のこれまでの半生の中では、この手の珍説を信じる方とは一人も出会わなかったのですが、世間にはいろいろな方がいるようで、これはある意味、「衝撃」であります。 ちなみにこの珍説、唱え始めたのは「碩学(自称)」の、とある評論家だとか。 「人類は月に行っていない」とする説を纏めて本にまでしている有名な方です。 これは、ある分野の専門家に専門外のことを語らせると、とんでもないことになってしまうと言ふ一例かも知れません。 他にも「血液型と性格の関係を語る寄生虫専門家」とか、「配管減肉を語る商学部の物理学者」「放射能の危険性を語る作曲家」・・・もいますね。 その分野の専門家でもない人が、根拠に裏づけされた情報ソースもなく、想像で発言すべきじゃないですよね。 しかし、世間には「知名度」や「肩書き」に弱い人が多いよなぁ・・。 これらの珍説を信じている人は、大抵、複数の説を重複して信じているのがまたなんとも。 ・・まあ、そういふ「素養」のある人なんでしょうけど。
2010年04月17日
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こんばんは。 普段の週末であれば、日曜日のこの時間は丁度単身赴任先に付いている時間帯でありますが、今週は逆。 明日は東京で朝から夕方まで会議なのでありますよ。 先週は、金曜も土曜も夜0時前まで仕事。 本日も朝から仕事をして、夕方の電車に飛び乗って家に帰ってまいりました。 単身赴任になってからは少し楽をしていたので、少し体力的に厳しいです。 まあ、でも前の職場に比べたら楽は楽。 今の職場では泊り込みでの徹夜仕事はまずないからねぇ。 流石に疲れが溜まっているので、本日はここまで。 ではまた再来週。
2010年04月11日
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こんばんは。 今日は水戸の原子力学会の春の年会に遊びに行って参りました。 JCO臨界事故から10年ということで、一般公開されている(つまり無料の)特別セッションを聞くのが目的。 学会はお祭りみたいなもの。普段は聞けない学術的・専門的な発表も数多くあり、知的好奇心のアンテナが立ちまくりなのですが、残念なことに参加費が高いのです。正会員で7000円ですよ? 流石に自腹で出すのはつらいため、聴講は無料セッションのみとしましたが、それでも他社さんの情報が入手できたり、昔一緒に仕事をした某電力や某協会の方と久しぶりに再会したりと、それなりに有意義でありました まあそれはさておき・・・本題はここから。 先週、長男と二人で銚子行き日帰りバスツアーに参加して参りました。 目的は昼食のカニ食べ放題・・・と銚子電鉄であります。(笑) 鉄道ファン、特に旧型が好きな方には常識なのだと思いますが、銚子電鉄の仲ノ町車庫には、国内最小の電気機関車「デキ3」が動態保存されています。(認可が切れていて本線は走れませんが) デハ801やデハ1001と言った古~い電車が今も現役で活躍しているのも大きな見所。 デハ801については老朽化が著しく近々引退するとの話もあり、この機会を逃すと走る姿を見ることが出来なくなるため、出来れば乗りたいな・・・と思っておりました。 バスが銚子駅に着いたのは10時過ぎ。他にも電車に乗るためのバス旅行団体客が大勢いて、駅はまるで都心の駅のやうな大混雑。 多分、平日になると利用者は殆どいないのでしょうね・・・ 通常ダイヤでは1両編成とのことで、「これでは乗れないのではないかな・・・」と思っていたのでありますが、急遽団体客向けに1両増設し2両編成になったとのこと。 待つこと十数分、来た列車の1両は・・・引退間近のデハ801! 初めて実車を見ましたが、想像以上に老朽化が進んでおりました。 塗装にはあちこちに膨れが発生、錆の進行も著しく、引退を惜しむ気持ちよりも、むしろ「もう、休ませてあげようよ・・・」と思いましたね。 サボの周りもご覧の通り錆だらけです。 目的地の犬吠駅まで、列車は春のキャベツ畑の間をゆっくりと進み、また林では雉の姿も見かけました。 これだからローカル列車の旅はたまりませんよ。 仲ノ町車庫の脇を通りすぎる際には車窓から本当に小さなデキ3と導入されたばかりのクリーム色の新車両(と言っても他社から払い下げの旧式)の姿も。 ぬれ煎餅の醤油の匂いに包まれた犬吠駅まではあっと言ふ間。 改札の駅員さんは女性でしたが、ドラマのやうに居眠りはしていませんでしたし、自らぬれ煎餅を焼きながら「美味しそう・・」などと言ったりもしていませんでした。(またマニアックなネタを(笑)) できればもう一つ先の終着駅、模型化までされた有名な外川駅まで行きたかったのですが、それはまた今度の機会といふことで。 しかし、こんな趣味の旅行に付き合わされて、長男は楽しかったのでしょうか? 灯台の中を一生懸命上ったり、昼食の「カニ食べ放題」では一人で制限時間いっぱいまでカニを食べ続けていたりしたので、もしかするとこれでOKなのかも知れませんが・・・ 私が子供の頃に国鉄ローカル線旅行に連れていった弟は、最近になって「実はあまりおもしろくなかった。」と白状しました。 ごめんよ。 在りし日のデキ3と客車たち。模型ですが・・・
2010年03月27日
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こんばんは。きましたね、これ。 【石川迪夫】間違いだらけのNHK「原発解体」 複数のエネルギー・原子力関係者から(取材を受けた方からも)批判や抗議を受けてきたNHKの番組「原発解体」。 抗議から数ヶ月経過しても「視聴者は高く評価している」との自画自賛に終始していたNHKに対し、デコミ研究会の石川迪夫氏がチャンネル桜で番組のいい加減さとNHKの不誠実な対応を暴露してしまいました。 石川先生は私も良く知っている方ですが(何せ、私が原子力学会へ入会する際に推薦して下さった方ですから・・・。)、長年の経験からマスメディアが社会へ与える影響をよく理解されており、記者との懇親会を設けるなど、メディアとの関係を非常に大事にされる方であります。 余程のことがなければここまでメディアを批判することはないのですが、番組「原発解体」の酷さと原子力関係者からの抗議に対するNHKの不誠実な対応に、温厚な石川先生も我慢ならなかった、と言ふことでありましょうか。 番組を見た原子力関係者が口を揃えて「嘘だらけ」「酷い内容」と言っている「原発解体」。ある知人は「某反対派のトンデモ文書と同レベル」とまで言っていますから、本当にとんでもない内容だったのでありましょう。 ある方は、「NHKに受信料を払うのを止める!」とまで・・・ AERAの人形峠レンガ記事(笑)と比べてどちらが酷い内容なのか、全部見てみたいですよ。
2010年03月27日
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