320life

PR

プロフィール

ノマ@320life

ノマ@320life

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

2021.07.13
XML
テーマ: 読書(8465)
カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



日本人が知らない世界標準の働き方 [ 谷本 真由美 ]

本の目次・あらすじ


第1章 「働き方」に悩みまくる日本のサラリーマン
・「働き方」=「自分の生き方」か?
・日本で異様な人気の『ワーク・シフト』 
・欧州では『ワーク・シフト』はどう読まれているか?
・かつての日本では「働き方」の本は売れ筋ではなかった
・景気が良かった頃の日本人は世界と未来を見ていた
・昭和恐慌の頃よりは絶望していない日本人

・日本人は向上心がありすぎるから悩んでしまう
・イギリスの大学教授が「働き方」の本を書かない理由

第2章 あなたが悩むのはニッポンの「働く仕組み」がおかしいから
・実は仕事が大嫌いな日本人
・日本人にとって仕事は重要ではない!?
・かつては世界のお手本だった日本の働き方
・日本企業を称賛していたドラッカー
・日本研究者が無視していること
・日本は「世界の劣等生」
・忠誠心を重視して新陳代謝が促されない日本の「カイシャ」
・年功序列と終身雇用が生産性を奪っている

・年功序列賃金は役所でさえ廃止されている
・日本人が仕事に不満を持つ理由
・素人に仕事をさせては会社も本人も不幸になる
・ライフスタイルの世代間ギャップ
・若者を殺している日本の働き方

・こんなに違う!日本と海外の働き方

第3章 働き方の激変はグローバルな潮流
・世界的に拡大する格差
・貧富の差の「3つの要因」と働き方の激変
・働く場所の意味が消滅する世界
・製造業の仕事は先進国で急速に減っている
・「カイシャ」というシステムの終焉
・会社員がローリスク、ローリターンだった時代の終わり
・インターンにさえ格差が広がっている
・欧州の大学が英語での教育を急ぐ理由
・高い学費のために子ども部屋おじさんにならざるを得ないアメリカ人
・誰もが「自分商店」にならざるを得ない時代
・日本も「働き方の激変」にのみ込まれている
・日本の終身雇用はすでに崩壊している
・グローバル化の波にのみ込まれる日本の若者
・35歳天職限界説は日本だけ?

第4章 生き残りたければ「自分商店」を目指せ!
・働き方に悩む暇はない
・仕事の未来を予測せよ
・「人気企業ランキング」は参考にしてはならない
・「渡り鳥」になれ
・「職種の需給予測」を参考にせよ
・グローバリゼーションが進む中で生き残れる仕事
・生き残れない仕事のランキング
・「風が吹けば桶屋が儲かる」はグローバル化時代の仕事でも同じ
・ロボットに置き換わる仕事を選んではならない
・複雑な判断が必要な仕事はロボットにはできない
・自動化が進むホワイトカラーの仕事
・コロナ禍での仕事のリスク
・生き残るための仕事を選ぶノウハウ
・選ぶべきは「やりたい仕事」ではなく「求められる仕事」
・生き残りたければ「自分商店」にならなければならない
・アイディアを生み出す人々の獲得に邁進する各国

第5章 来るべき時代に備えよ
・来るべき時代に備えるために
・臨機応変に考えよ
・リスクを取る
・リモートワークの成功法則
・危機はチャンスと考えよ
・お金持ちのライフスタイルを参考にせよ
・本当のお金持ちこそライフスタイルは地味である
・家族や友人を大事にする
・投資と節税の勉強に時間を費やす
・付加価値を生むものにお金を使う
・新築住宅を購入するのは負債を抱えるのと同じ
・所得ではなく資産で考える
・ニューリッチにサービスを提供するビジネスを考える
・ライフスタイルジョブという選択

感想


2021年読書:135冊目
おすすめ度:★★★

著者は、ITガバナンス、サービスレベル管理、システム監査、オフショア開発及び運用管理、多国籍チームの管理、情報通信市場および規制調査を専門とする。日本、イギリス、アメリカ、イタリアの現地組織での就労経験。現在はロンドン在住。(書籍情報より)

自分の働き方について考える。
私は何がしたいのだろうか、どう生きていきたいのだろうか。

管理職になって「バリバリ」働いていく?
労働に時間を、人生の多くを捧げるやり方。
オワコンだなあ、それ。
自分の幸せは、それではないことは、もう確かだ。
古いやり方に、自分を合わせていく。
それが窮屈だ。

女性活躍、女性管理職登用。
それは結局、「俺たちのルールでゲームに参加しろ」と言っていることと同じだ。
なあ、お前たちの作ったルールは、もう機能しなくなっているんだよ。
残されたコマを消費するだけの人たちは、最後までいるつもり?
そのゲームから、みんなはやく降りたほうが良い。
自分たちが置かれている盤面を、俯瞰して見れば。
「あがり」はもう、ないんだよ。
それでもこのゲームを続けるの?

自分の働いている会社は、安定しているけど未来を感じない。
旧態然としていて、なんら変化が起こらない。
こういう本を読むと、世界の潮流と、自分が日々過ごしている日常のギャップに愕然とする。
そして焦燥感に駆られる。

転職しようかな、と思う。
けれど、何ができるだろう?とブレーキがかかる。
特別なスキルもない。才能があるわけでもない。努力は嫌いだ。
この時代、正社員であることだけでも、有り難く思わなくちゃ。
小さい子どもがいて、誰が次に正社員で雇ってくれる?
望めば昇格も出来る。そのレールにも乗った。
さあ、何が不満なの?

私が、独身なら。
子どもがいなかったら。
子どもが大きくなっていたら。
私は、何を選ぶかな?
それでも、えいやっと転職しようとしただろうか?
安穏とした場所で夢を見ているだけではないのか?

私が、独身なら。離婚していたら。
私は、今の仕事を続けるんじゃないかな?
仕方ない、生活のためだ。自分を、子供を、養わなきゃ。
そう言って。
転職したいなんて思うこと自体が、贅沢なことなんじゃないか?

そんなことをぐるぐると考えている。

自分のいる場所だけでなく、ほかの場所も見なくちゃいけない。
こういう本を読んで、世界の中の自分の立ち位置を確認する。
その危うさに恐れおののく。
私はどこまで「逃げ切れる」だろうか?
定期昇給と終身雇用の終焉を見るだろうか?
子どもたちの時代はどうなるだろう?

『ワーク・シフト』の海外での読まれ方(そんなに評価されてない)、中国やアラブの富裕層に向けた、執事養成講座が人気。
知らないことがたくさんある。

「自分が朝起きて、やりたくてたまらないこと」を続けたい。
それが仕事になっても、ならなくてもだ。
ただそれを続けるための生活費と、時間が必要なだけ。
夢見がちで甘いのだろうな、私は。

働くことっていったい、何なんでしょうね?
時間を切り売りして身銭を得る―――ビル・ゲイツでも24時間であることは変わらないのだから、人間にとって最も貴重な物は「時間」ということになるのでは?
だからこそ『モモ』でも時間泥棒がせっせと時間を集めていた。
今の働き方は、これまでの働き方は、「時間」をかけることが「働くこと」だった。
つまりそれは、人間にとって最も貴重なものを差し出すということだ。
その対価は人によって違うけれど、1時間は1時間。

ならば反対に、「時間をかけない」こと、「働く時間を少なくすること」、それでも生活できるようにすること、こそが最高の贅沢であり、人間の尊厳を守るのでは?

そんなことをつらつらと、考えている。




にほんブログ村 にほんブログ村へ







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.07.13 12:48:46
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: