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2021.07.17
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カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



ノースライト [ 横山 秀夫 ]

本の目次・あらすじ


あなたが住みたい家を、建てて下さい―――。

輸入家具業を営む吉野陶太に指名された、設計士の青瀬稔。
かつてコンクリート建築の信奉者だった青瀬は、バブル敗戦兵となり夢を失っていた。

……自分が、心から望む家?

「ダムの子」として方々を渡り歩いた青瀬が建てたのは、時を刻む木の家だった。
光の煙突、北面からの光、ノースライト。
吉野宅は『平成すまい200選』に「Y邸」として選ばれ、青瀬はかつての情熱を取り戻す。


不審に思った青瀬がY邸に向かうと、そこはがらんどう。
ただそこに、ブルーノ・タウトの椅子が置かれていた。

引用


「知ってたんだろうなあ、タウトは。この世で一番美しいものをさ。形あるものか、観念的なものか、ともかく絶対美と呼べるものの在り処を知っていて、だから自分も美しいものを創造しようとした。それって、自分の心を埋める作業だよな。埋めても埋めてもまだ足りないものを、ひたすら埋めていく終わりなき作業だ」


感想


2021年読書:139冊目
おすすめ度:★★★★

2020年本屋大賞第4位。

ノースライトっていうタイトルから、なぜかソ連的な何かと戦う飛行兵を想像していたんですが(なんで)、設計士の話でした!
面白かった。

失踪した吉野を追う、青瀬。
なぜ、吉野は姿を消したのか?
謎を追い、手掛かりとなるブルーノ・タウトの足跡をたどる青瀬。
別れた妻と、月に1度の面会を交わす娘。
美術館のコンペに、設計事務所の所長の暗躍。

縦糸に横糸が組み合わさって、最初から夢中になって読み進めた。

8月に読んだ本① 」)
2021.04.29「 ある男 [ 平野啓一郎 ]
2020.08.21「 たゆたえども沈まず [ 原田マハ ]


(どうでもいいけど、フラッと謎を追えるのって男だからだよな~、と思う。)

ブルーノ・タウト。
私、作中ずっと架空の創作人物だと思っていて、巻末に参考文献がたくさん並んでいて「実在の人か!」ってなりました。
関連本いろいろ読んでみたいな。

謎解きについては、「背の高い女」が出てきた時点で「これアレやろ、あいつやろ」ってなっていてその通りだったのですが、九官鳥が最後にそう効いてくるとは!
トウタとカリエも、「ちょっと変わった名前だな」くらいにしか思ってなかった!

美術館のコンペも、これ自体が1つの小説として単独で成立しそう。
この美術館に行って、絵を見たいなあと思った。




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最終更新日  2021.07.17 11:13:34
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