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特に今読むと、「私の感情はいつも間に合わない」というところに強く共感する。きっと、小説を読もう、文学に触れよう、という人は誰もがそう感じているのではないか。世界と繋がる風通しのよい場所へのカギを、欝々と探しているのではないか。
2005/12/6 (Tue) 10:42:49
授業で感動した日本語。
・アクロニム
ふるいけや かはずとびこむ みずのおと
頭だけを取ると「ふかみ」(深み)になる、というもの。
けれどもこれは歌が最初にあったのか、頭が題として先にあったのか分からないらしい。
・沓冠(上と下をそれぞれ取る)
夜もすずし 寝ざめの刈穂 た枕も
ま袖も秋に へだてなき風
上…よねたまへ(米給へ)
下…ぜにもほし(銭も欲し)
返し
夜も憂し 寝たくわが背子 はては来ず
なほざりにだに しばし訪ひませ
上…よねはなし(米は無し)
下…せにすこし(銭少し)
すげ…!さりげない催促!頭いい…!
・回文
むらくさに草の名はもしそならば
なぞしも花の咲くに咲くらむ
これは上から読んでも下から読んでも同じなのです。
・いろは歌
いろはにほへと
ちりぬるをわか
よたれそつねな
らむうゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせす
これの一番最後の文字だけを抜き取ると…「とかなくてしす」、「咎無くて死す」になる、と。暗号?!暗号?!(どきどき
また柿本人麿が作った?と言われることがあるそうなんですが、その根拠が「かきのもと」が左右対称に入っているからだそうです。ここまでくるとこじ付けなんだかナンなんだか。
鳥鳴くこゑす 夢覚ませ
見よ明け渡る 東(ひんかし)を
空色映えて 沖つ辺(へ)に
帆船(ほふね)群れゐる
靄のうち
これは「いろは歌」と同じように一音ずつ使った歌。
なんて頭がいいヒトがいっぱいいたのだろう!と感動してしまうのです。
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