臼井不動産．横須賀不動産コンサルティング

2012年10月17日

★３年間。長かった取引がようやく完結した。生涯で一番長い売買契約。★

カテゴリ：売　地

会社が破綻してお金になるのは相続で親から貰った築５０年の古い借家だけ。現金はほとんど持ち合わせがない。
３年前にそんなお客様が知人に連れられてやって来た。「買い取りを希望します」と言われたのだが．．．．。

そんなボロi家でも賃借人が入居していた。
しかし家賃は５年間１円も支払っていない不良賃借人だった。

そこでまず入居者を退去させる事からスタートした。
「未払い賃料を請求しないから即刻退去せよ」そんな訴訟を提起して和解で合意させた。
裁判費用は弊社の手付金から出費させた。

次は取り引きする土地に越境して建っている隣地アパートの撤去を家主に要求した。
そのアパートも築６０年ほどのボロ屋で、入居者は１組だけだったはずだが．．．。
家主はイギリスに転勤しているのでやり取りはメールと手紙しかない。

入居者の退去と建物の取り壊しを弊社に全て依頼されたが、この入居者がくせ者だった。
４世帯の部屋のうち３部屋が空き部屋だったのを良いことに、自分の子供達を勝手に空室に招き入れ、住まわせていたのだ。　

家主はそんな事を知る由もないので、他の部屋の賃料は１円も受け取っていない。
ここも訴訟で入居者を退去させるのに１年かかった。
２軒の家の解体にかかる費用は全て弊社が立て替えた。

昨日、取引から３年ぶりに懸案が全て片づき所有権の移転登記を完了しました。
本当に長かった。

この土地にはすでに、建売として買い手のお客様が付いております。
長い取引でしたが成功裏に完結した。万歳！