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コウです。172回めの日記です。今回は、日記というより、コウがタイ人という人種について感じたことを書いてみようと思います。この世にはいろんな人間がいますが、タイ人という名前の人物がいるわけではありません。タイ人とは「タイ国籍を持つ人」という、極めて大雑把な括りに加えられた人たちであり、そういう人をコウ個人が語るのは、とても乱暴なことです。だけど、今回はあえてそれをします。タイ人は、嘘つきです。タイ人は、嘘をつくことがよくあります。それも、プロの詐欺師がつくようなものではなく、底が透けて見えるような分かりやすい嘘をよくつきます。嘘と呼ばれるものには二種類あります。「事実をねじ曲げて伝える」ものと、「本当のことをちゃんと言わない」ものです。コウがよく直面するのは、後者です。例えばね。ある日本人女性が、子供用のパンツを買おうとしたとします。英語がしゃべれるタイ人が応対しました。「子供用のパンツはある?3歳くらいの女の子なんだけど」店員は黙っています。そして、しばらくしてにっこり笑います。「あるの?それともないの?」店員は答えません。そして、そばにあった大人用の、男性用パンツを指差し、言います。「これで大丈夫です」日本人女性はあきれ返り、何も買わずに帰っていきました。さて、ここで問題となるのは、店員の言動です。彼はなぜ、こんなことをしたのでしょうか。実は彼は、店員の仕事を始めてまだ一週間。在庫はおろか、店のどこに何が並んでいるかも把握していませんでした。ですが、彼はお客さんに対して、「自分は何も知らないのだ」と言えませんでした。彼は、恥ずかしかったのです。「店員のくせに何も知らないのか」と言われることを、彼のプライドが許さなかったのです。タイ人は、苦労することは嫌いません。しかし、恥をかくことは極端に嫌います。相手が誰であれ、理がどちらにあろうと、他者から非難される、馬鹿にされることが我慢ならないのです。その精神が、結果的に嘘を生み出すのです。コウは今日、それを身をもって体験させられる出来事に遭遇しました。あー、疲れた・・・。
2006年01月31日
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コウです。171回めの日記です。今、ブランチを食べ、コーヒー牛乳を飲みながら日記を書いています。昨日は、恋人に肩をマッサージしてもらい(タイ式です)、マッコリ酒を飲んで眠りにつきました。よく眠れました。悩み事が消えたわけではないのだけど、職場から心を離すことで、少し落ち着きが取り戻せたような気がします。結局、解雇にはならなかったのだし。昨日は、久しぶりに家で料理をしました。コウは料理人です。料理人の仕事は、やってくるお客さんに料理を作り、その分だけお金をもらうことです。つまり、料理人の仕事ってビジネスなのですね。だけど、コウが料理をするきっかけになったのは、ビジネスではなく、家族と自分のためでした。コウの両親は共働きで、なかなか手の込んだ料理が作れない。コウや妹だって手抜き料理ばかり食べたくない。なら、自分で作るしかない。そうです。コウの料理人としての原点は、家庭料理だったのです。プロフェッショナルになりたいわけじゃない。ただ、食べた人を喜ばせたい。それだけです。話が逸れましたね。今、コウは、ちょっと困った事態に出会っています。どうしましょうか。うーんうーん。コウを困らせている食材の正体。それは、1・6キロもある鹿肉の塊です。かちかちに凍っていて、その気になれば人を撲殺できそうです。その後、それを食べちゃえば完全犯罪成立・・・なんて、推理小説の読みすぎですね。これは、コウの父親が、行きつけのワインバーでもらってきたものです。そのワインバーは篠山にあるのですが、篠山といえば、そう、ボタン鍋。イノシシの肉の鍋です。そして、お店に出入りする常連さんには現職の猟師もいるわけで、彼らはイノシシだの鹿だのを鉄砲で仕留めて、その売れ残りをワインバーにお裾分けしているのです。そこで困るのはワインバーの店主です。彼は料理といえば簡単な家庭料理しか作れず、店には専属の料理人がいない。困った店主は、コウの父親に話を振りました。君の息子さん、料理人だろ。これ料理して、みんなで食べてくれよ。だけどねえ・・・。困ったのはコウです。父親に、「これ、鹿のどの部分?」と聞いても、「知らん。向こうも分からないそうだ」と言われてしまいました。フランス風にワイン煮込みにでもしようと思いましたが、コウ家の女性陣は、みんなワイン煮込みの酸味が苦手。トマト煮込みも苦手です。ローストにしようにも、筋が多い部分だったら無理だし。うーん、うーん、うーん、うーん・・・どうしたらいいんでしょう。味噌味で鍋に仕立てて鹿鍋にでもしましょうか。それともカレーとか。とりあえず、解凍するまで後一晩はかかるので、ゆっくり待つとしましょう。何にしようかなあ・・・。
2006年01月30日
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コウです。170回めの日記です。本日は1月29日。もうすぐ1月も終わりですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。コウは今、仕事を休んでいます。勤めていた日本料理店で不祥事を起こしてしまい、現在、謹慎処分中です。解雇されるかも・・・とは思いますが、今悩んでも、何もいいことはありません。板前という、排他的で厳しい世界に、コウはまだ馴染めていません。日本料理をやるのが本当に良い道なのか、まだ分かりません。ただ、間違いないのは、まだ解雇されたわけではない、ということです。まだチャンスはある。それはさておき。コウは今、中華系タイ人の恋人と同居しています。そのせいか、コウにある変化が起きつつあります。なぜだか分かりませんが、タイ語がしゃべれるようになってきたのです。コウは二ヶ月タイにいる間、ほとんどタイ語会話が理解できませんでした。言葉が口から出てこないのです。しかし、日本に帰ってきた今、なぜかタイ語が口から出てくるのです。恋人からは、「そんな言葉どこで覚えたのよ」と言われますが、なぜだか自分でも分かりません。もちろん、タイ在住の皆さんからすれば、お粗末なものだと自分でも分かるのですが・・・。最近、やけに頭痛がします。寒気もします。風邪かな、と思って風邪薬も飲みましたが、効く気配がありません。上司からは、「お前は気持ちの切り替えが下手なのだ」と言われます。仕事場でしたミスが、夢の中にまで出てきます。退路を断たれた、とでも言うのでしょうか。コウの中にある混沌とした気持ちを、どこに持っていけばいいのか分かりません。上司は言いました。「自分の身に起こったことを他人のせいにするな。自分のせいにもするな」「もっと積極的に外に出て、他者と関わりを持て。一人で閉じこもるな」「俺から見れば、お前は小学生の子供のようなものだ。もっと自分を強く持て」全部正しいことばかりです。その正しい言葉たちが、コウの心の中にある不気味な何かを、ちくちくと刺します。ぼくは、どこへ行けばいいのだろう。上司は言いました。「お前の料理の腕など、俺は最初から期待していない。料理が上手くなりたいなんて考えるのは十年早い。ここは俺の店だ。まずは俺の役に立つことを考えろ」昨日から、コウは眠ってばかりいます。いくら寝ても、首筋にまとわりつく不快感が消えません。未来がほしい。仕事に行かなくちゃいけない。でも、仕事に行くのは、本当は怖い。でも、ニート扱いだけはされたくない。最近、あまり食欲がありません。食べたいものが思いつきません。ぼくの中で、何が起こっているんだろう。ぼくは誰なんだろう。
2006年01月29日
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コウです。169回めの日記です。今、コウは日記を書いています。しかし、なかなかキーボードが打てません。どうしてか、と言うと、手が痛いせいです。コウは今、板前割烹で働いています。コウは一番下の「追い回し」という役職で、要は雑用係です。食器洗いも、当然コウの仕事です。和食の店とはいえ、油を使った料理も多く扱うので、食器はお湯で洗います。すると、洗剤との相乗効果で、手の脂も流れてしまう。その結果、手は乾いたモチのようにかさかさになり、ひび割れ、血まで出てきます。毎日ハンドクリームをべったり塗って、手袋をして寝ているのですが、焼け石に水です。ううむ、悲しい。化粧品の分野では、やれコラーゲンとかヒアルロンなんとかだのが有名ですが、手の荒れにも効くのでしょうか。冬が終わったらちょっとはマシになるかな。夏よ、早く来ーい。
2006年01月22日
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コウです。168回めの日記です。昨日、仕事をしていたら、コウが勤めている割烹の料理長の様子が変でした。話を聞くと、風邪気味だとのことです。そして家に帰ったら、母が咳をしています。風邪気味です。今日は、コウが何だか風邪気味です。食べものの味がいつもと違います。風邪薬を飲んで、早く寝よう・・・。他にもいろいろ書こうと思ったのですが、今日はここで止めます。皆さん、おやすみなさい・・・。
2006年01月19日
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コウです。167回めの日記です。今回は、コウが最近はまっている、ある食材のことを書きます。年をとって卵を産めなくなった雌鳥の肉。通称「親鳥」です。「かしわ」とも言いますね。それはちょうど、一ヶ月ほど前のことでした。コウの行きつけのスーパーに、親鳥の肉と内臓が売られているのをコウは見つけました。その時コウは、本屋さんで買った「鬼平料理番日記」という本を読み終わったところで、そこに載っていた「軍鶏の臓物鍋」というのが妙に気になっていました。軍鶏の内臓とささがきゴボウを、すき焼き風に煮て食べる料理です。さっそく買って、家で見よう見まねで作りました。うむ。おいしい。コウ家では、内臓を食べられる人と食べられない人がはっきり分かれます。内臓料理が一切ダメな母と妹は手をつけようとしません。こんな話を聞いたことがあります。昔、まだピーマンの品種改良が進んでいなかった頃、子供が嫌がって食べようとしませんでした。そこで、消費者が「もっと食べやすいピーマンを作れ」と言い出し、品種改良が行われました。その結果、味が薄く、個性のないピーマンができあがり、よく売れました。コウの持っている「図説江戸料理辞典」にこんなことが書かれています。「鶏肉料理を客に出す時は、嫌う人がいるのであらかじめ別の料理を用意しておくこと」。たぶん、江戸時代の鶏肉は、今の鶏肉よりずっと固くて、個性のあるものだったのでしょう。ちゃんとした個性があり、しっかりとした味がある素材は、人によって好き嫌いがあって当たり前です。その素材の個性を把握し、良い方向に導くのがぼくたち料理人の役目です。では、明確な個性を持ち、人によって評価の分かれる人間を導くのは誰の役目でしょうか。誰からも好かれ、誰とでも仲良くできるのは果たして良いことでしょうか。高価な霜降り牛肉はどう料理してもおいしいですが、霜降り牛肉と一緒に料理された野菜はお飾りなのでしょうか。「私、この食べもの嫌い」という子供に無理やり食べさせようとする前に、何か考えないといけないのではないか。そんなことを、臓物鍋をつつきながら考えた今日でした。
2006年01月17日
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コウです。166回めの日記です。この前の日記に書いた事態が一段落しました。コウの恋人は、1月11日にコウの住む家にやってきました。コウは両親と同居しています。両親に彼女を泊めてあげてくれるよう頼むと、「あなたはタイで二ヶ月も泊めてもらったのだから」と、承諾してくれました。その翌日、コウは仕事に行き、夜の12時に帰りました。すると、まだ恋人がいました。コウの恋人は、東京の日系企業に赴任するために来日したはずです。まだ東京に出発しなくていいのか。おかしいな、とは思いましたが、その日はそのまま寝ました。翌日、同じように帰ってきました。すると、コウは両親から呼び出され、言われました。「彼女、一週間ここに住ませて、って言ってるわよ。東京の仕事はなくなったんだって」何のことだ。コウは恋人を問い詰めました。彼女は、やっと事実を語り始めました。彼女が、日系企業に勤めているといるのは嘘でした。もう辞めてしまったのです。東京に行くというのも嘘でした。彼女は、自分のお母さんに頼み込んでお金を出してもらい、コウに会うためだけに日本にやって来たのです。住むところも冬服も用意していないというのに。ぼくと一緒にいたいがために、嘘をついてしまい、周囲の人を振り回してしまったのです。しかも、来日のための航空券は12月6日に買ったもので、とっくの昔に無効になっていました。それを、「私はタクシン首相の親戚です」と言い、航空会社にゴリ押しして、飛行機に乗せてもらったのだそうです。彼女がタクシン首相の親戚なのは事実なのですが。コウは、怒っているわけではありません。でも、嘘はよくないよね。今、彼女はコウと一緒に暮らしています。両親も妹も一緒です。「雨降って地固まる」と・・・言っていいのかな?
2006年01月16日
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コウです。165回めの日記です。最近、日記の更新ができていませんでした。仕事がすごく忙しいのと、中華系タイ人であるコウの恋人がコウ家にやってきたためです。昨日、また予測外の事態が起こりました。時間がないので今は書けません。状況が落ち着いたらここにも書き込みます。ぼくのホームページを訪問してくれる皆さん、ごめんなさい。
2006年01月13日
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コウです。164回目の日記です。今日、コウの職場である割烹では、本来なら10時までの営業のところを9時で閉店しました。お客さんがぱたっと止んでしまったためです。そのため、コウはいつもより早く帰ることができました。コウは、自転車で通勤しています。そして、通勤ルートに午前1時くらいまで営業している古本屋があって、今日はそこに行きました。買ったのは、手塚治虫の「ブッダ」の二巻と、下川裕二の「笑うバックパッカー」です。2冊で450円でした。最近、コウは自分でも信じられないほどシンプルな生活をしています。タイという、物価が安い国で暮らしたせいか、経済観念が昔と変わってきました。読みたい本ならどんなに高くても買っていましたが、今のコウは、購入する本に、価格と内容の釣り合いを求めるようになりました。結果的に、蔵書は文庫本が多くなります。アジア関係の本が多いでしょうか。コウは子供の頃、身体が弱く、よく病気をしました。半年間もの長期入院を経験したこともあります。どこか遠くへ行ってみたい。でも、身体はそれを許さない。そんなコウを楽しませてくれたのは本でした。コウは子供の頃、いつか作家になりたいと思っていました。だけど、自分で書いた文章を自分で読み、自分に物書きで食べていけるほどの才能がないことを悟りました。そして今は、板前としての修行を積んでいます。どちらも、想像力と表現力が必要な仕事です。人間は、なりたいものになることができる。なりたいものが何だったのか、忘れさえしなければ。今は、そう信じようと思います。
2006年01月08日
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コウです。163回めの日記です。最近、忙しいせいか日記が短くなっているような気がします。気がつくと7000アクセスを超えていましたが、コウは7が好きではないので特に感動もしません。次は8000アクセスを目指しましょう。コウの手の傷は、今、着実に治りつつあります。そのせいか、ときどきすごく痛みます。じくじくと。まあ、早く治しましょう。今日は我が家で事件がありました。我が家で飼っているアライグマのアライさんがケージから脱走したのです。飼っているネコ二匹は真っ先に逃げ出し、モルモットはケージの中で走り回り、家が軽くパニックになりました。最後はちゃんとケージに帰ってくれました。やれやれ。最近遊んでやってないから、いじけているようです。いつも夜遅くに帰ってきたコウを、「兄ちゃんお帰り。今日も背中わりわりして」と言ってコウに背中を向け、毛づくろいをねだるのです。世間では野生化したアライグマが悪さをしているようですが、彼女は死ぬまで我が家で面倒を見てあげましょう。昨日、自分の部屋で寝ていたら、今年で20歳になるネコがコウの布団に潜り込み、ぐーすかと寝始めました。暖かいのでアンカ代わりにして寝ました。いつになったら化け猫になるのでしょうか。コウがタイにいる時に生まれた子犬は、みんなもらわれていったようです。母犬も息災とのこと。良かった良かった。動物っていいですね。みんな、これからもよろしく。
2006年01月07日
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コウです。162回めの日記です。今、朝鮮人参を漬け込んで25年ほど放っておいた焼酎に、山ほど蜂蜜を入れたものを飲みながら日記を書いています。こんなもの飲んで、今夜は眠れるのでしょうか。昨日、コウは日記を書いた後、恋人に国際電話をかけました。そうしないと、コウは孤独に押しつぶされそうでした。気がついたら、ボタンを押していました。電話の先の彼女は笑っていました。彼女の背後で弟たちが騒いでおり、彼女も楽しそうな口調でした。「弟が、日本人の女の子紹介してって言ってるよ」というので、「73歳でもいい?」と聞いたら、「わはははは」と笑っています。それを聞いて、コウの苦痛が、麻酔のようにすっと楽になりました。笑ってるんだ。笑えるだけの気力があるんだね。良かった。本当に良かった。彼女はこう続けました。「1月の11日から半年間、東京に赴任することになったの」コウの住んでいるところは関西です。「関西国際空港に着くことになってるの。会いに行っていいかな」悪いはずがありません。良かった。また会えるんだ。そう思うと、また気力が沸いてきました。過去のことをいろいろ思い出しました。もう別れよう、と思ったこともありました。でも、無理です。好きになっちゃったんだもの。しょうがないよね。
2006年01月05日
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コウです。161回めの日記です。昨日、コウが仕事場から帰ると、家には誰もいませんでした。一人でお酒を飲み、葉巻を一本吸って、寝ました。翌朝起きると、やっぱり家には誰もいませんでした。一人で朝食を摂り、仕事場に出かけました。職場で怪我をしました。布巾を漂白するための薬品を使った後、手を洗い、布巾を固く絞ったら、手の皮膚が三ヵ所、ずるりとむけました。その後、包丁で指を切りました。野菜を刻んでいたのですが、皮膚がはがれたところが痛くて、手を滑らせたのです。その後、トラフグの粘膜を取り除く作業をしていたら、フグの粘りで手が滑り、自分の爪で自分の手の皮膚を傷つけてしまいました。その後、レモンを切ったり、塩をつまんだりする度に、傷がじくじくと痛みました。店長から、「お前は集中力が足りない」と怒られました。自転車に乗って帰る間も、寒さのせいか傷が痛みました。惨めって、こういうことかな、と一人思いました。なんでぼく、日本に帰って来たんだろう。昔は、傷の痛みなんて全く気にならなかったのに。日本に帰って、日本料理の修行をして、一人前の板前になって。それからもう一度タイに渡って。お金も貯めて、タイで店を開いて。コウの恋人も一緒で。夢を叶えるために、日本に帰ってきたはずなのに。なんでこんなに痛いんだろう。たかが手を切ったくらいで。コウの恋人は、元気でしょうか。ごはん、ちゃんと食べてるといいんだけど。
2006年01月04日
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コウです。160回めの日記です。この間、コウは何度か、恋人と国際電話で話をしました。彼女は何か悩み事を抱えているようでした。そのことについては、この日記ではあえて触れません。ただ、今回は、コウの恋人がどんな人か、ちょっとだけ書きたいと思います。コウの恋人は、中華系タイ人です。熱心な仏教徒です。そんな彼女の座右の銘は、「常に人のことを考える」です。ある日、コウと彼女が、デートの待ち合わせをしていた時のことです。彼女は約束の時間に2時間遅れてきました。なんで遅れたの、と聞くと、通りがかったスーパーで砂糖が安かったから買っていたの、と言いました。見ると、彼女は砂糖を5キログラムも買い込んでいました。それが重くて、彼女はさっさと歩くことができなかったのです。「そんなに買ってどうするの。5キロも使わないでしょ」「これは友達にあげるために買ったの」「友達は砂糖が欲しいって言ったの?それとも、砂糖も買えないほど貧乏なの?」「そうじゃないよ。ただ・・・」「きみ、携帯電話を持ってるでしょ。友達に砂糖を買って行こうと思うなら、友達に電話をかけて必要かどうか聞けばいい。それからぼくにも、遅れるって連絡したらいいじゃない。そんな簡単な事もできないわけ?」彼女は黙っていました。またある日、彼女はコウに聞きました。「自分がパンを一個しか持ってなくて、すぐそばにお腹を空かせた人がいて、そのパンをくださいって言ったらコウはあげる?」「あげない。というより、ぼくがパンを一個しか持ってないなんてこと、あり得ないから。足りなくなる前に、何か手を打つのが先でしょう」コウは続けました。「自分の身を守れない人は、他人の危機を助けることはできないよ。自分の身も守れないのに危ないところに飛び込むのは勇気じゃない。ただの飛び込み自殺だ。本当に誰かを助けたいと思うなら、自分も、他人も、どちらも助かる方法を常に考えておくべきだ。それが自分であっても、誰かが犠牲になることを前提に計画を進めるのは、まともな人間のすることじゃない。テロリストの考え方だ」彼女は黙っていました。国際電話で話した彼女は、色んな意味で疲れているようでした。「私は今、何も考えたくないの。お願いだから休ませて」と言われました。おそらく彼女は、常に他人のことを考え、自分のことは考えなかったのでしょう。他人に分け与えるだけの人生。自分の幸福を放棄した人生。それは、確かに美しいかもしれない。でもね。自分が倒れちゃったら、それ以上、人を救うことはできないんだよ。きみは、そしてぼくも、神様じゃないんだよ。人間なんだよ。空っぽになった心。もう湧いてこない気力。伝わらない優しさ。それが、コウの恋人の、現在の状態でした。コウはしばらく、恋人に連絡を取らないでおこうと思います。今、彼女に電話したら、それは却って精神的な負担になる。そんな気がします。寂しいけど。すごく、辛いけど。今は、耐えよう。彼女だって耐えているんだから。コウは、今から仕事に行きます。行ってきます。
2006年01月03日
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全13件 (13件中 1-13件目)
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