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リンロン88

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2004.12.30
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カテゴリ: 読書
このところたまたま、神に関係する本を続けて読むことになった。

一つは「神々のパラドックス」。これについては、フリーページに感想を載せた。もっとも、この本は短編集で、神に直接言及するのはその中の一つであるが、作者の視点は、先端科学の先にあるもの、科学、宗教、哲学、などの境界が無くなって来る所にあるので、ある意味では全てが神に関係するとも言える。

科学をこよなく愛する作者は、あとがきでこう書いている。

「それにしても科学って、なんて面白いのだろう。ああ、僕は科学者になればよかった。そうすれば僕は、僕の神々に会えたかもしれないのだ。」

先端物理学の本を読むと、私も同じ感慨を持つことがある。そして、当然のことながら、同時に持つ疑問がある。

「はたして、神は存在するか」「自分が生きているのはなぜか」「人類はどこから来て、どこへ向かっているのか」

この疑問に哲学者から答えてくれるのが、、

もう一つ読んだ「神のゲーム」(北上音緒 著)である。

この本は、こう始まる。


神は存在するのか

 神とは一体なんでしょう。神は存在するのでしょうか。高度に発達した現代の科学は、これらの問いに正しく答えられるのでしょうか。



こういう書き出しで始まる本書は、続けて、いくつかある神の存在証明の中で、現在まで幾多の科学的思考と現代科学の実験・観察に耐え抜いてきたものとして、3つの説を紹介していきます。

こうして、神の存在が、論理的、科学的に証明されたことを前提として、本書は当時話題になったオ☆ム心理教などによるマインドコントロールに対する対抗策として、神について一人一人が真摯に考えてみることを挙げ、現代人の心の耐性を高める必要性を説いていきます。

この本は決して宗教の本ではなく、筆者も宗教に批判的でもなく、肩入れするでもなく、ただその哲学的観点から神の存在を追求した結果として、現代の宗教のあり方にある面、疑問を呈しています。

こうした本を私が好んで読むようになったのはなぜかここ5,6年で、以前は殆ど見向きもしなかった分野であった。

もっとも、SF物がすきだった私の、その中でも特に好きだったのが、未来、宇宙、そして高度知性体などのジャンルだったので、ある意味では共通するものがあるかもしれない。

そしていつしか、ますます最初に述べた疑問、神は存在するか、私たち人間はなぜ生きているのか、そこに何らかの目的なり、必然性があるのか、この世界は偶然の産物か、それともなにものかに意図して作られたものなのか、だとしたらそれはなんなのか、などなどが興味の中心となってきたのだ。

あのサイババブームの走りとなった、青山圭秀の一連の著作を読んだが、その中でのサイババの言葉に

「これは神のゲームなのだ」



「一ついえることは、人間の思考はその言語によってきわめて限定されている」

ということもある。これはドナルド・ウォルシュの「神との対話」の中で、神が語った言葉なのだが、これはその通りだろう。

その意味で、神の意思とその目的を考えることは、この思考の限界を超えていることも大いにありうるわけである。

我々には、時間をも超越する神の次元を、言葉にすることはできても実感として想像することは難しい。

最初に書いた神々のパラドックスの著者が言うように、先端の科学者たちの中には、それぞれの学問分野を極めていく中で、ある人は数式の中に、ある人はその観察された現象の納得のいく説明を与える仮説の中で、ある人は自然そのものの神秘の中に、こういった神の存在をごく身近に感じているようだ。



神を知らずして、自分の生きる理由を知りうることなのできるのだろうか。





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Last updated  2004.12.30 08:08:14
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ミネルヴァ@ Re:アメリカに長く居すぎた、と思うとき(01/15) 明後日アメリカに向かいます。 参考になり…
リンロン88 @ Re[1]:「いただきます」と「ごちそうさま」(03/29) プチプチ大家さん >リンロンさん、もう楽…
プチプチ大家@ Re:「いただきます」と「ごちそうさま」(03/29) リンロンさん、もう楽天ブログは止められ…
リンロン88 @ Re[3]:存在そのものの「罪」(03/19) なみがしらMさん > 私が,言っているの…
なみがしらM @ Re[2]:存在そのものの「罪」(03/19) リンロン88さん >なみがしらMさん >…

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