Road to an Agriconsul

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2007年05月20日
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カテゴリ: 家族


 どうもよく状況がつかめない私も家から外へでてみたら、我が家の裏隅に生えている木の周りに彼ら二人が群がり何やらムシャムシャ食べていた。

 よく見るとそれは桑の実。「へ~、家にも桑の木があったんだ~」と驚くと共に、ちょっと嬉しくなってしまった。

 ちょうど新島では今の季節、桑の実が島の至る所でたわわに実っている。最初は薄黄緑色している実が、赤くなり、そして濃いルビー色に変わると食べごろを迎える。歩きながら思わず摘んでしまうのだが、口の中に桑の実の甘い香り広がり、ついついもう1つもう1つと手を伸ばしてしまうのである。

 ところで私は今年まで我が家にあるその木が桑の木であることをまったく知らなかった。確かにそこに木が1本生えていることは知っていたが、そこが我が家に隣接する物置小屋のさらに裏であったので、ほとんど眼中になかったのである。

 それにその木とご対面するのは決まって夜だったという理由もある。
 なぜならそこは夜ビールなどを飲みほろ酔い加減になったとき、夜風にあたり、星や月を眺めながら「立ちション」をするのに絶好の場所だったからである。
 ましてや頭もハッキリしていないので、その木のことは、何だかわけの分からない適当に生えてきた木だろう・・・、ぐらいにしか思い、よく見てもいなかったのである。

 ところがこれまであまり成長してきていなかったその木が今年急激に大きくなり、沢山の桑の実をつけたのである。まさに「棚から牡丹餅?」「果報は寝て待て?」現象である。

 しかしよくよく考えてみると複雑な気持ちでもある。
 私が夜な夜なションベンをかけていた木が、成長しそれが実をつけ、その実を我が家の子供たちが美味しい美味しいとムシャムシャ食べているのである。つまり彼らは私のションベンを食べている(飲んでいる?)ことにならないだろうか・・・、当然その過程には様々な微生物の作用や植物の生理などがはたらいているのであるが、原因と結果だけみるとまさにそうなのである。

 朝私が仕事に出かけるとき、子供たちが気を利かせて「農園に持ってきな」と2~3房の桑の実を持たせてくれる。ムゲに断ることもできないの、ありがたくもらっていくのだが、その桑の実を口に入れるとき、心の中で少しのためらいが生まれる。

 もしかしたらあの桑の木は、このようにして私に積年の恨みを晴らしているかもしれないとふと思うのである。
 ただその積年の恨みは、ちっともションベン臭くなどない、さわやかな春の香りとなって口の中へ広がっていくのでもあるが・・・・。

私が育てた桑の実
<わたしが育てた桑の実>












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最終更新日  2007年05月20日 07時31分13秒
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